声優
『獣電戦隊キョウリュウジャー』発売記念「デーボス軍祭り」レポ!

デーボス軍を演じる声優陣&キョウリュウブルーが出演! 『帰ってきた獣電戦隊キョウリュウジャー 100 YEARS AFTER』の発売記念イベント「デーボス軍祭り」レポート

 6月20日にリリースされるスーパー戦隊Vシネマ『帰ってきた獣電戦隊キョウリュウジャー 100 YEARS AFTER』の発売記念イベント「デーボス軍祭り」が5月18日、東京・イイノホールにて行われた。

 出演はデーボス軍の戦騎達の声を担当した戸松遥さん(キャンデリラの声)、折笠愛さん(ラッキューロの声)、鶴岡聡さん(ドゴルドの声)、水島裕さん(アイガロンの声)という豪華声優陣。キョウリュウブルーのノブハルを演じた金城大和さんを司会進行に迎え、どんなイベントになったのでしょうか?(昼の部の模様をレポート)

■キョウリュウブルーが司会役。OPはデーボス軍4人のミニドラマからスタート!

 『帰ってきた獣電戦隊キョウリュウジャー 100 YEARS AFTER』はスーパー戦隊のスピンオフ映像、スーパー戦隊シリーズVシネマ第5作目にあたり、『獣電戦隊キョウリュウジャー』の本編最終回(ファイナルブレイブ)から100年後のお話。賢神となったキャンデリラがデーボス軍復活を察知して新たな獣電戦隊結成を画策するが……という内容。詳しくは見てのお楽しみ。

 さて今回はキョウリュウジャーの敵軍であり「デーボス軍祭り」のサブタイトルで、しかもデーボス軍の戦騎達の声を担当した戸松遥さん、折笠愛さん、鶴岡聡さん、水島裕さんという声優陣が出演する珍しいイベントだ。

 いきなり影ナレ&開演後にキョウリュウジャーブルー、有働ノブハル役の金城大和さんがアフロヘアーのウイッグにツノをつけて、サングラスをかけて登場! 「デーボス軍祭り」なのに? 「これより氷結城へとご招待します。目をつぶってしーっ!」と会場を静かにすると、「キョウリュウジャーがデーボス軍を倒すちょっと前のお話です」。

 するとデーボス軍の4人(本体)がステージに!「デーボス軍、怒りの戦騎。ドゴルド参上!」、「哀しみの戦騎、アイガロン。染みるわぁ~」「は~い、私は喜びの戦騎、キャンデリラ。美貌の秘訣は笑顔! キープスマイリングよ!」「僕はラッキューロ。キャンデリラ様の直属」と一人ひとりの口上が聴こえるたびに客席から拍手が。

 「どうして私達、こんな薄暗いところに集められたわけ?」(キャンデリラ(戸松さん))、「わかんな~い。てへぺろ」(ラッキューロ(折笠さん))と困惑する3人に、「こんなバカどもと雁首並べて。いくらだんなの命令でも腹立たしいぜ」と怒ったドゴルドが地面を思い切り叩くと、チカチカ光った後、周囲は真っ暗に。キャンデリラ(戸松さん)いわく「氷結城はカオス様の体内なんだから」。

■キデーボス軍4人が人間の姿に! そして演じるのは「桃太郎」!?

 しばらくすると人間の姿のキャンデリラが(つまり戸松さん!)。「僕も人間に化けたいな」と言っていたラッキューロも人間に(もちろん折笠さん)。そしてアイガロン、ドゴルドまで(水島さんと鶴岡さんも。キャスト陣4人が勢ぞろい!)。

 更に手にはなぜか台本。「よくぞ封印の間に集まった。ここで人間達のポピュラーな物語を演じることにより、諸君等4人に一層、人間の感情を理解してもらいたい。そのために人間体に変化させた」というカオスからの手紙。そこで4人で「桃太郎」を演じることに。配役はキャンデリラ(戸松さん)が桃太郎とおばあさん、アイガロン(水島さん)がおじいさんと犬、ラッキューロ(折笠さん)は猿、ドゴルド(鶴岡さん)は有無を言わさず鬼役に決定。アイガロン(水島さん)いわく「ドゴちゃんのそのスカートを見ちゃったらさ」。確かに鶴岡さんの腰にはヒョウ柄の鬼らしきものが。しかし勝つ側もやりたいという願いを聞いてキジ役も。いざ「桃太郎」開演!

 桃太郎誕生からかなり飛んで旅立ちのシーンへ。桃太郎とおばあさんの会話を一人でやるキャンデリラ(戸松さん)に「演じ分けすげえな」と感心するドゴルド(鶴岡さん)。「びっくりしたな。1年間感じたことなかったけど」のアイガロン(水島さん)の言葉に思わず笑いをこらえるキャンデリラ(というか戸松さん)。

 キジが仲間になるシーンは飛ばされ、クライマックスの桃太郎と鬼との対決。稲光も漏らすほどの迫力の鬼だが桃太郎に気圧される様子はない。「それは俺達が戦隊だからだ! 聴いて驚け。モモタロウジャー、桃太郎」、「蒼き勇者、犬!」、「キキー(黄)の勇者、猿!」、ここでキジのセリフを発しようとした瞬間、3人で「モモタロウレンジャー!」と決めポーズ。「そんなにキジはいらねぇのか!?」と打ちひしがれるドゴルド(鶴岡さん)。容赦なく、3人が必殺技、バトルフィニッシュを発動し、倒される鬼。拍手喝采。

 するとまた普段の4人の姿に。「ツノもある、ツメもある。よかった!」とほっとするドゴルド(鶴岡さん)。「戦隊のカッコ良さが何となくわかっちゃった気がするな。あいつらこんな気持ちいいことしてたんだね」「そうだわ。私達も戦隊っぽい合体技を編み出しましょう! 今ならできそう」「いいっすね。やってみますか!」「もうお前等とは二度とごめんだ!」とキレて終了。ちなみにこの朗読ドラマの脚本はメイン構成の三条陸さんの描き下ろしエピソードとのこと。演じた後、折笠さんは満面の笑顔で「楽しかった!」。

■キャスト4人の念願叶い、イベント中もテンション高く

 改めて司会進行を務める金城さんがデーボス軍のキャスト4人を呼び込み。「ついにこの日が来た。デーボス軍祭りだぜ! 今日は染みてくれ!」といつもは哀を表現する水島さんだが今日は喜びを押さえきれない様子。また水島さんに「今日はキョウリュウジャーじゃないんだよね?」と振られた金城さんは「アイ・ラブ・デーボス!」と声高に宣言。デーボス軍から「仲間」とめでたく認められた。

 今回のイベント開催について水島さんは「収録後、食事に行った時、この4人で何かできたらいいねと話していたら、こんな形で。しかもデーボス軍祭りって! うれしいなあ。キョウリュウジャー祭りのゲストじゃないんだよ! 主役だよ!」。「来ましたよ、時代が」と喜ぶ折笠さんに「すぐ終わりそうだけどね。1カ月後の発売がピークだね」と笑いながら話す水島さん。

 鶴岡さんは「ずいぶん前にドゴルドを本気でやりきった後ですが、まさかこんな形で、しかも適材適所で(笑)」。戸松さんは「めちゃくちゃおもしろかったです。キャンデリラは演じ分けもするんだなと(笑)。デーボス軍で集まるのも、演じるのも久々なので楽しかったです」。

 そんな4人の会話を聞いていた金城さんは「僕なんて先月、ファイナルライブツアーで「さよなら!」ってやったばかりで」と複雑そうな表情を見せると、水島さんから「いいの! 今日はデーボス軍だから」とお墨付きをいただき、すっかり心はデーボス軍に!?

■キャストが好きな名シーンを生アフレコで再現するはずが……

 最初のコーナー「キープスマイリング! 生アテレココーナー」は4人が一番ぐっと来た名ゼリフやシーンをスクリーンで映して、この場でアテレコしようという企画。「ただし、普通の生アテレコではございませんので」という一言を加えた。さて?

 中央にスクリーン、左手にはマイクスタンドが4本置かれた。戸松さんが挙げたのはブレイブ40「グッとくーる! オッサンはつらいよ」。戸松さん演じるキャンデリラがお見合いした回で、戸松さんも実写で出演。青が敵・カントックの攻撃を受けながらもキャンデリラを説得し続け、キャンデリラも心を動かされるシーンがスクリーンで流れた。挙げた理由について戸松さんは「すごく印象に残ってて。キャンデリラの心が動いた回でもあり、カントック(高木渉さん)のアドリブもおもろしかったので。台本にないことがいっぱいで(笑)。撮影はアテレコとはまた違った感じで」。金城さんは「僕に気をつかっていただいたシーン、ありがとうございます」とうれしそう。

 続いて生アテレコへ。ノブハル役を水島さんが(金城さんがいるけどあえて)。更にキャンデリラ、ラッキューロ、アイガロンも水島さんが担当。キャストのセリフに合わせて、動いてくれるということで、水島さんのアドリブが飛びまくり、困った仕草のアイガロン。「戸松さんじゃなく、水島さんのためのシーンになってる」(折笠さん)、「遊びすぎですよ」(鶴岡さん)と注意され、「ラジコンやってみたいで」といたずらっ子のような水島さん。すかさず「忠実に再現することができてうれしかったですね」とボケる戸松さん。デーボス軍のチームワークを見た?

 鶴岡さんが選んだのはブレイブ47「だいはんげき!さいだいさいごのブレイブ」より、エンドルフに対して、ドゴルドとキョウリュウゴールドが協力して雷電残光を放つシーン。「収録後、帰りの車の中で泣きそうになりました」というほどお気に入り。だが「これを再現するの?」という水島さんの問いに「再現しますか!」と鶴岡さん。ラッキューロとドゴルドが金城さんを攻撃。思わぬ攻撃に金城さんも、思わず「お~い!」とひと言。鶴岡さんは「一番見たい雷電残光を打つところが見られなかった」と残念そう。折笠さんは「ラュキューロの奥義が見せられたからいいです」と満足そう。

■キャストが語る、一番好きなデーボモンスターとは?

 次のコーナーは「腹立たしい? ほら楽しい、スペシャルトークショー」。印象に残っているシーンやキャラなどのテーマで話していくトークパートだが、「一番詳しいのは戸松ちゃん!」(水島さん)、「そうですね!」(折笠さん)といきなりの振りに戸松さんはビックリ。

 「一番好きなデーボモンスターは?」の質問に、水島さんは「かないみかちゃんが演じたデーボ・キャワイーン(ブレイブ19に登場)。あの二面性がおもしろくて。女性の表と裏みたいな」。鶴岡さんは「1話で出てきたデーボ・ヒョーガッキ。単純にフォルムが好き。恐竜を絶滅させた仲良し三人組「ゼツメイツ」の1人で、後々にも出てくる息の長さもいいです」。

 2つ目の「今だから言えるキョウリュウジャーのエピソード」のお題に、デーボス軍らしく喜怒哀楽、それぞれの面で答える。ちなみに金城さんは「哀で言うなら、朝がすごく早くて大変」。折笠さんは「(名前が)愛なので哀で(笑)。この4人はいつも一緒に録れるんですけど、うちの事務所の社長(トリンやキョウリュウシルバーを演じる森川智之さん)とは一度も一緒に録ったことがなくて」。戸松さんは「怒ですかね。怒ってはいませんが(笑)。映像はアテレコする前に撮影しなきゃいけないため、早い段階から撮影していますが、喜美子として出演させていただいた時、季節が1シーズンくらい違うのですごく寒くて。初夏の衣装で。のっさんと初めて会ったシーンもすごく寒かったことを覚えてます。役者の皆さんは大変だなと思いました」。

 『帰ってきた獣電戦隊キョウリュウジャー 100 YEARS AFTER』の撮影カットを見ながら、見どころも。戸松さんは「トリンの後に継いでキャンデリラが賢神になっているんです。前シリーズから100年生きて、キャンデリラが仕切ったりして、物語にも深く関わっています。あと今回、主題歌「VAMOLA!キョウリュウジャー」もカバーさせて歌わせていただきました。人間体にちょくちょく切り替わるんですけど、金髪のすごい姿で」。折笠さんが「ラッキューロはキャンデリラ様と一緒にいて、相変わらずふわふわした感じで。真剣に不真面目に。100年後も(笑)」と話すと、水島さんは「何で、ほうれん草たくさん持ってるの?」と突っ込まれ、「何ででしょう?(笑)」。水島さんは矛先を変えて、「戸松ちゃん、どうして?」と尋ねると、「あのほうれん草は物語に重要な役割が(笑)」。その後も水島さんのほうれん草振りに、戸松さんが答えるという不思議な流れが。
 鶴岡さんが「ブレイブチームの子孫が出てきますが、ガラッと違って。気になりますね」と話すとノブハルの子孫、ノブ太として出演する金城さんは「ノブ太は田舎からやって来た青年という感じで」。「これだけいろいろ言うと、みんな、発売されるまで1カ月間いろいろな妄想膨らませるだろうね」と水島さんの言葉に納得。

■「デーボス軍とキョウリュウジャーは100年後もずっと戦い続けます!」(金城さん)

 5人のサイン入りポスターをかけたじゃんけん大会では、一人ずつお客さんとじゃんけん。金城さんが客席まで手渡しに走り、全員にひざまづきながら渡す姿が微笑ましい。

 そしてEDでデーボス軍の皆さんからメッセージ。

「『帰ってきた~』では、キャンデリラがすごく活躍させていただいてます。賢神キャンデリラとしてTVシリーズとは違う姿が見られると思います。去年1年、声の出演に、たまに実写出演もさせていただいたり、とても濃い時間を過ごさせていただいた作品なので今日、『デーボス軍祭り』に参加できてうれしかったです。発売まで楽しみに待っていてください」(戸松さん)

「ドゴルドを本気でやり終えて、もうないかなと思っていたところでこういう機会をいただいてうれしかったです。今作も自由にやらせていただいたので、是非、映像で確認して下さい。また、どこかでお会いできたら嬉しいですね。ありがとうございました。」(鶴岡さん)

「何で僕がアイガロンをやらせていただくことになったのかと監督にお聞きしたことがあるんです。そうしたら『アイガロンはサモ・ハン・キンポーのイメージなんです』と(笑)。最初は不思議だったアイガロンも1年経って、しかも100年後のアイガロンも演じることができて、僕にとってかわいいキャラクターになりました。近所の幼稚園で『染みるわ~』と言ってる声が聞こえるとうれしくて。いい作品、いい役に巡りあえたと思います。1つ心残りがあるとすれば、本編に芸能プロの悪徳社長役で出たんですが、1発のデコピンで以降出なくなって。別の戦隊シリーズで復活できれば(笑)」(水島さん)


「ずっと客席でスクスクジョイロを振ってくれているお子さんが気になって。ありがとう! そんな小さいお子さん、お母さん、お父さん、そして大きいお兄様、お姉様方(笑)に支えられて、1年間とっても楽しくお仕事させていただきました。スタジオは和やかで、いいムードでできました。また何かの機会にデーボス軍が復活できたらと(ラッキューロの声で)『密かに狙っているのだ』」(折笠さん)

 司会の金城さんからも「デーボス軍とキョウリュウジャーは、昨日の敵は今日の友と言いますが、100年後もそれより先も良きライバルとして戦い続けていきたいと思いますので、応援していただけば」。

 最後はデーボス軍の本体と中の人がそれぞれ並ぶ、貴重なショットを披露し、会場は大拍手の中、イベントは幕を閉じた。
 『帰ってきた獣電戦隊キョウリュウジャー 100 YEARS AFTER』は6月20日より発売&レンタルスタート!

■『帰ってきた獣電戦隊キョウリュウジャー 100 YEARS AFTER』

2014年6月20日発売!

◆スペシャル版
・BD 7,800円(税別)
・DVD 6,800円(税別)

◆通常版
・BD 5,500円(税別)
・DVD 4,500円(税別)

発売:東映ビデオ


>>『帰ってきた獣電戦隊キョウリュウジャー 100 YEARS AFTER』特設サイト

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