2014年8月からドラマCDシリーズがスタートする人気漫画『GANGSTA.』。コミックス第6巻限定版ドラマCDに出演の諏訪部順一さん、津田健次郎さんにインタビュー!
現在、月刊コミック@バンチにて連載中の漫画『GANGSTA.』(原作:コースケ)。最新コミックス第6巻が、2014年7月9日に発売される。本作は、マフィアが支配する街・エルガストルムを舞台に、宅配から殺しまで何でも請け負う【便利屋】を生業とする・ウォリックとニコラス、アレックスが巨悪な抗争に巻き込まれることによって、それぞれの過去と向き合っていくハードアクションストーリー。
第6巻はオリジナルドラマCD付き限定版が同時発売されることも決定しており、ウォリックとニコラスがアレックスを保護する以前の、とある1日を描いたオリジナルストーリーが収録される。
今回、ドラマCDの収録現場でウォリック役の諏訪部順一さんとニコラス役の津田健次郎さんにインタビュー。初のドラマCDということで収録を終えての感想はもちろん、世界観やキャラクター、演じるうえでのこだわりのお話もうかがった。
●僕、ずっとそわそわしてたんですよ
――まずは、収録を終えての感想をお聞かせください。
諏訪部順一さん(ウォリック役/以下、諏訪部):この役をやらせていただけることになって、今日がはじめての掛け合いだったので非常に緊張しましたが、この先もなかなかいい空気でやっていけそうな、非常に良い手応えを感じました。怖いくらい順調に収録は進みましたね(笑)。
津田健次郎さん(ニコラス役/以下、津田):僕、ずっとそわそわしてたんですよ(苦笑)。ニコラスが特別な喋り方をするキャラクターなので……。台本を読んでみて、「このセリフ全部、特別な喋り方でやるの?」と不安になりましたが、今回は、そこまで特別な喋り方が多くなかったので何とかやり通せました。また会話の多くを占めるニコラスの、手話の部分をモノローグのような形でやらせて頂けたのでホッとしましたが、まだそわそわしています(笑)。
諏訪部:(笑)
津田:何と言いますか、まだ緊張がとれない感じがします。「やりきった!」というよりも「今日がはじまりだぞ!」という気持ちが強くて。とはいっても、諏訪部氏の言うとおり、収録自体はスムーズに進みました。
――『GANGSTA.』の第一印象はいかがでしたか?
諏訪部:月並みな言葉で大変恐縮なんですが、カッコイイ作品だなと思いました。大人の男性、しかも男くさい人が主人公だったりメインキャラクターになっている作品がドラマCD、しかも僕たちがかかわるような形で展開するというのは意外とないので、参加できてうれしいですね。ラッキーだったなと思っています。
ハードな描写が多い作品ですが、原作そしてキャラクターの魅力をどういう形で膨らませることができるかが僕たちの課題ですので、もっと演じたいなと思いました。
津田:おっしゃる通りです。すごいスタイリッシュで、諏訪部氏が言ったように大人の男がきちんと「男」として描かれていて、男目線で見てもカッコイイキャラクター達だなと。こういうキャラクターが主人公というのは昨今なくて、でもやってみたかったので、やれることが決まって「よし!」って思いました。やらせて頂けるのがすごく嬉しいです。ストーリーは、伏線が驚くほどたくさんあって、その伏線をずっとひっぱりつつ、様々なキャラクターの物語が同時に展開していくのがおもしろいです。とてもリアルだし、独特の世界観とのバランスも見ごたえがあるので、一読者として楽しく読ませていただいています。
●男が惚れる男・ウォリックとニコラスのポイントはまさかの○○!?
――それでは演じられたキャラクターについてご紹介いただけますか?
諏訪部:ウォリックはチャラい所もある優男ですが、骨太ですし、腕毛も濃いですし……。
津田:いまどき、男の体毛が見れる漫画ってそうそうないよね。
――「腕毛が濃い」というキャラクター紹介はなかなかないです(笑)。
諏訪部:それくらい目をひくんですよ、腕毛が(笑)。そういったところもいいなと思ったのですが、彼は過去にいろいろなことがありましたし、それも含めて内面の掘り下げ甲斐のあるキャラクターだなと思います。しっかりとキャラクターを作って演じたいと思わせてくれるだけのディティールが作られているなと思います。
――演じるうえで心がけたことなどはありますか?
諏訪部:ウォリックが、きちんとひとりの「人間」として成立するよう心を込めて……いつも通りにがんばりました。これから演じていく中で、彼の内面により深く深く入っていきたいと思います。キャストたちもそうですが、演出側も世界観やキャラクターをどう形にしていこうかと試行錯誤を繰り返しながら進めています。お互いが納得する形で、より良い作品を作り上げていきたいですね。見せ方が非常に難しい作品なので……。でも、難しい=やりがいがある、ですからね!
今回、完璧にウォリックを表現出来たとは正直なところ思っていません。CDをお聞きになられて「自分が想像していたウォリックと違う」という部分がありましたら、ぜひおたよりをいただきたいです。自分が抱くイメージ、スタッフが抱くイメージ、そして原作ファンのみなさんが抱くイメージ……いろいろあると思います。コースケ先生が作り上げたウォリックを、より魅力的な男として表現出来るよう、腰を据えて取り組んでいきたいです。
――主人公としてはかなり年齢が高いと思いますが、年齢感は意識されましたか?
諏訪部:特に意識しませんでした。ウォリックに限らずどんな役でも、自分は設定上の年齢はあまり気にしません。見た目や醸し出す雰囲気、作品内での立ち位置、それらから導き出されるものを形にしようと考えるタイプなので。
――津田さんはニコラスについて、どのようにキャラクターを捉えていますか?
津田:ニコラスは昨今のイケメンとはまったく違ういかつい男ですし、男が惚れるイケメンだなと思います。ちゃんと匂いがするというか、体臭がある感じがするので、その辺がリアルで魅力的だなと思いました。また表面に出てこない、言葉には表わさない、でもすごい過去を抱えていて、同じように壮絶な過去を持つウォリックとともになかなか濃密なドラマを展開していくことになります。相当がんばらないといけないなと思っています。
諏訪部氏が言うようにここからがスタートなので、スタッフさん含めてどう立体化させていくかが本当に楽しみです。僕もニコラスのようにタグをつけようかな……。早く僕らの演技が「A/0級」になればいいなと思います!
――ニコラスは「特別な喋り方」をしますが、それを感情に込めつつ、音として表現するのは難しいですか?
津田:難しいですよ、かなり。音声のみですから、何を言っているかがわからないとCDとしては問題ですし、普通に喋ってしまっては、それはもうニコラスではなくなってしまいますし。ですので、音響監督さんと話して、「リアリティだけを追求するのではなく、『GANGSTA.』という世界観のなかの“ニコラス語”みたいなものを確立していけるといいよね」というところに落ち着きました。ニコラスの個性のひとつとして、「ニコラス語」を早く表現できるようになりたいと思っています。また、諏訪部氏との絡みも楽しみですし、アレックスはもとより、他にもものすごく個性的なキャラクターたちがどんどん登場しますので、彼らと会話をするのが楽しみです。
諏訪部:能登さん別録りだったので、今日は本当に男くさい現場でしたね(笑)。
津田:(笑)。とはいっても、アレックスはもちろん他に登場する女性陣も曲者ぞろいだからね。
諏訪部:ですね(笑)。
――子どもから大人まで、肝が据わった女性ばかりですからね。
津田:肝が据わってないとこの街では生きていけないんでしょうね。その辺のあくの強さが楽しみです。
――絡むことによって、お2人が演じるキャラクターもまた違う一面を見せてくれるのではないかと思います。
津田:いい化学変化を起こせたらと思います。作り上げていく過程で僕たちが持ち込んだキャラクターのイメージだけではなく、相手から貰うもの、スタッフさんから頂くものが融合していくことで『GANGSTA.』の世界を作っていきたいです。
●8月からはドラマCDシリーズのリリースが決定!!
――さて、今回のコミックス第6巻限定版ドラマCDをきっかけに、8月からはドラマCDシリーズが展開します。そちらに向けた意気込みをお聞かせいただけますか?
諏訪部:原作ファンのみなさんにお楽しみいただけるものになるのはもちろんのこと、まだこの作品を知らない方にもその魅力を知っていただけるものになるよう、一生懸命がんばります!!ここから『GANGSTA.』の世界がより広がるとうれしいですね。
津田:ドラマCDシリーズとしてスタートするということで、漫画にプラスして音声によって広がっていく世界を頑張って作っていきたいなと思っています。原作ファンの方、この音声ドラマを期に、作品に興味を持ってくださる方、みなさんの期待に添えるようなものを作っていきたいです。
――ありがとうございました。それでは最後に、限定版ドラマCDの発売を楽しみにしているファンへのメッセージをお願いいたします。
諏訪部:ここから息長くやっていきたいと思っておりますので、一緒にこの作品を盛り上げていただけるとうれしいです。
津田:漫画もドラマCDも、どちらも全力で応援していただけたら嬉しいです。応援に応えられるように全力でやっていきたいと思います。これからドラマCDシリーズが始まったら、イベントとかやりたいな……。
諏訪部:やる気満々です!
津田:ですので、僕たちもみなさんも一緒に、全力でこの作品を盛りたてていければいいなと思います。よろしくお願いします。
■商品情報
◆ドラマCD『GANGSTA.』
発売日:第1巻:2014年8月27日/第2巻:2014年10月29日/第3巻:2014年12月24日
価格:各巻3,000円(税抜)
発売元・販売元:フロンティアワークス
【キャスト】(敬称略:各巻によって出演者は異なります。)
ウォリック・アルカンジェロ:諏訪部順一
ニコラス・ブラウン:津田健次郎
アレックス・ベネデット:能登麻美子
デリコ:橋詰知久
ヤン:前野智昭
テオ:三上哲
ニナ:悠木碧
チャド:金尾哲夫
コーディ:石川界人
◆「GANGSTA.」コミックス第6巻
2014年7月9日発売予定
第6巻の初回限定版は便利屋の日常を描いたドラマCD付き!!
さらに、アニメイト限定版には付属のドラマCDが収納できるデジパック収納ケー スが付いてくる!!
【第1巻~第5巻】各巻本体¥552+税
【第6巻】
アニメイト限定版本体¥2,200+税
初回限定版本体¥1,700+税
通常版本体¥552+税
発売元:新潮社
ドラマCD「GANGSTA.」特設サイト:http://www.fwinc.co.jp/gangsta/cd/
Web@バンチ:http://www.comicbunch.com/
GANGSTA.公式Twitter:http://www.comicbunch.com/