木村良平さん＆豊永利行さんが出演。豊永さんによるサプライズの単独ライブも敢行された『人狼Blood』発売記念トークショーをレポート！

　2014年8月3日（日）、東京のアニメイト池袋本店 9階イベントスペースにおいて、声優の木村良平さんと豊永利行さんを招き、会話型ゲーム『人狼Blood』の発売記念トークショーが開催された。

　本作『人狼Blood』は、昨今大きな話題を集めている会話型ゲーム「人狼ゲーム」の新作タイトルだ。「美しすぎる人狼ゲーム」と銘打たれているだけあって、非常に美しいイラストが本作の“ウリ”となっている。

　また「人狼ゲーム」としては珍しく、作品の世界観に重きが置かれており、その世界観に準じた独自の職業（殺害されると次の夜に人狼が怒り、2人の村人を殺害する「人狼の子」など）が存在するのも大きな特徴だ。来春からは高嶋上総先生によるコミカライズもスタート予定なので、本作に興味を持った人は、特設サイトなどで今後の情報をチェックしよう。

　今回のイベントでは、登壇した木村良平さんと豊永利行さんによるトークショーのほか、ボイスドラマの朗読なども実施された。記事の最後には、会場で実施されたミニインタビューも掲載するので、ぜひ最後まで読み進めてほしい。

　イベントの開始とともに、『人狼Blood』のプロモーション映像が上映。映像の中では、作品の世界観の紹介に加え、簡単なゲームのルール説明も行われていた。以下にそのPVを掲載したので、興味がある人は視聴してみよう。

『人狼Blood』PV


　PV上映が終了すると、さっそく今回の主役である木村良平さんと豊永利行さんが登壇。まずは、本作オリジナルの朗読劇が披露される。

　こちらでは、木村良平さんが人狼の「クロ」役、豊永利行さんが同じく人狼の「シロ」役となり、『人狼Blood』世界の村における“人狼”側のストーリーが演じられた。一般的には純粋な人間の敵として描かれる人狼に、感情移入できるストーリーが用意されている点も、本作の大きな特徴のひとつである。

　朗読劇が終了すると、登壇者のふたりによるトークステージが展開された。木村さんと豊永さんはともに、男性声優陣が参加する人狼ゲーム「人狼バトル」のDVDに出演しており、既にゲーム経験は十分。会場に貼りだされた“職業”などについても、最初からしっかりと理解ができていたようだ。

　壇上では、すべてのイラストに対して全部声を当てていくパフォーマンスも見せてくれた。アドリブで演じているにも関わらず圧倒的にクオリティが高い上に、ちょっとした掛け合いまでこなしてしまう。その様子はまさに「阿吽の呼吸」そのものである。


■実際にゲームをプレイ！　果たして人狼は誰？

　トークステージに続いては、会場で実際に『人狼Blood』をプレイするコーナーがスタート。2人だけではプレイできないので、このコーナーではスタッフを6人追加して行うことになった。

左からミゲールさん、オオタさん、サイトウさん、オリノさん、ヒロアキさん、ユウダイさん

　今回使用された役職とその人数は、各ターンの夜に村人を殺害する「人狼」が2人、能力を持たない「村人」が4人、各ターンの夜に指定した1人のプレイヤーが人狼か否かを判別できる「陰陽師」が1人、殺害される際に誰かを道連れにできる「猟師」が1人となっている。なお、退場ルールは役職が公開されない“クローズドルール”だ。

　本作は最初のターンが“夜”から開始されるが、この時点では人狼は行動を起こせない。ただし、開始時点から陰陽師が活動を行える。そのため、開始ターンの時点から議論のタネを作ることができるのだ。

　ただし今回は、陰陽師を守る役職が存在しないため、陰陽師は人狼を発見するまでカミングアウト（自分の役職を発表する）行動に大きなリスクが伴ってしまう。そのため、1ターン目には場に情報をもたらすことができず、大きく場を動かすことはできなかった。木村さんと豊永さんも、それぞれに陰陽師を発見しようと各人に話しかけていたが、発見には至らなかったようだ。

　しかし、2ターン目の最後に大きく場が動く。昼に投票で殺害されたプレイヤーが猟師で、道連れによって1人の人狼を殺害することに成功したのである。

　そして来る2ターン目の夜に、陰陽師が残った人狼（豊永さん）を見事に発見。陰陽師のカミングアウトに対して動揺した豊永さんは、自らも陰陽師であると全力でブラフ（嘘）を張るも、その動揺っぷりから木村さんの信用を得られず、あえなく撃破。はたして今回のゲームは、村人側の勝利となった。

　最後に木村さんが発した「気持ちが良いなぁ、勝利ってのは！」というコメントが、本作の楽しさをすべて言い表していると言っても過言ではない。本作を購入した人は、ぜひ木村さんの感じた“勝利”の喜びを感じてみてほしい。


■木村さんの誕生日を祝うサプライズライブが緊急開幕！

　ゲームプレイの後は、来場者へプレゼントする「直筆サイン入りカード」の抽選会が行われ、そのままイベントは終了……。と思いきや、ここで豊永さんから木村さんへのあるプレゼントが渡されることに。そう、7月30日に誕生日を迎えた木村さんへのバースデーサプライズである。

　ここで贈られたのは、まさかの豊永さんによる“生歌”。その場で、自身初のシングル曲で、木村さんに向けて作詞作曲した「エンカウンター」が歌い上げられた。

　その途中でバックミュージックが途切れてしまうトラブルが発生するも、豊永さんとファンによるアドリブの手拍子でアカペラで歌い終わった。そんなアクシデントも、まるで“演出”であったかのようにライブへと取り込み、サプライズを彩る。

　そして歌の終了に合わせてバースデーケーキが登場。そのプレゼントをもって、今回のイベントは終了となった。最後に、イベント終了後に実施したミニインタビューを掲載し、本稿の締め括りとしたい。

――お疲れ様です。ゲームパートでは、かなり手慣れたプレイをされていたように感じられましたが……。普段「人狼ゲーム」は遊ばれているのですか？

木村さん
　同世代の役者同士で集まって、似たようなタイプのゲームを遊んでいた経験があるので、それが活きたのかもしれません。

豊永さん
　前に舞台などでコミニュケーション能力や演技力を向上させるための訓練の一環として（「人狼ゲーム」を）使っていたのを思い出しました。

――最近では、会話系ゲームも多く発売されていますよね。では「人狼ゲーム」ならではの魅力は、どこにあると思いますか？

木村さん
　なんといっても、ルールがシンプルだからこそ生まれる「無限の可能性」です。集まった相手に対する理解度の深さだけで、ぜんぜん違うゲームになったりしますからね（笑）。今回はステージの上という特殊な環境だったので、また新しい形の人狼を楽しめたように感じます。

豊永さん
　他人を疑ってかかる必要があるゲームなので、人を見る力を鍛えるには最適ですよね。社交性が乏しい人にとっては、人と会話するための訓練にもなりますし。いろいろな面から、心を鍛えてくれるゲームだと思いますよ。

――では、自分が得意な職業などはありますか？

木村さん
　どちらかと言えば、人狼側で村人を騙す方が勝率が高いかもしれません。

豊永さん
　僕は逆で、探偵みたいな気持ちで村人側から推理していくほうが得意ですね。

――今回のイベント自体も大いに盛り上がり、また次回を観てみたくなりました。

木村さん
　久しぶりのトッシーとふたりのイベントでしたね。お客さんもすごく暖かくて、一体感が心地よかったです。

豊永さん
　僕も同じ気持です。せっかく誕生日も近かったので、色々と前準備をしつつ、サプライズも用意させていただきました。

木村さん
　あれは、本当にやられました……。本当に、完全に虚を突かれましたよ。トッシーには惚れ直しました！

――ありがとうございました！

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