立花慎之介さんの実況が熱い！　『進撃の巨人』や『selector infected WIXOSS』の参戦も発表された『OVER the LORD 第6章創醒の四皇』をレポート

　2014年9月27日（土）、東京の舞浜アンフィシアターにおいて、スクウェア・エニックスのアーケードカードゲーム『LORD of VERMILION III』の公式全国大会『OVER the LORD 第6章創醒の四皇』（以下『OVER the LORD』）の決勝トーナメントが開催された。

　『LORD of VERMILION III』（以下『LoV III』）は、アーケードカードゲーム『LORD of VERMILION』（『以下「LoV』）シリーズの最新作だ。本大会は、『LoV』が1対1形式から4対4形式のRTS（リアルタイム戦略シミュレーション）となってから、初の全国大会となる。

　そんな大会には、『LoV』シリーズのシステムボイスを担当した野引香里さんと、ゲスト参戦カード「ラムザ」を担当した声優の立花慎之介さんが登場。“天の声”として杉田智和さんも出演した。本稿では、様々なドラマが生まれた『OVER the LORD』の様子をお伝えしていく。

▲会場では、ドリンクやフードメニューも販売された。見た目にはゲテモノ感の強いメニューも、意外とイケるように作られている

▲ドリンクメニューを注文した来場者には、人獣・神族・魔種・海種・不死の各キャラクターがデザインされたオリジナルコースターが配布。レアリティを超えた使い魔チョイスに注目

▲フードメニューのラインナップは、長時間のイベントを乗り越えられるよう、非常にボリューミーに。ちなみに、前回大会でも登場した「ロッシュのから揚げ」は、赤みが消えて味もマイルドなっていた。品種改良でもされたのだろうか

■『LoV』プレイヤーのお祭り！　第6弾が開催
　『OVER the LORD』の開演は12時からであったが、開場された朝10時の時点から、多くの『LoV』プレイヤーが集まっていた。

　物販に並ぶだけでなく、会場に用意された撮影アトラクションを楽しんだり、配布されたパンフレット（出場者情報が記載）を読んで優勝者を予想したりと、会場はまさに“お祭り”といった様相を呈である。

▲会場にデンと置かれた巨大なカード枠。使い魔となったコスプレイヤーさん達が中に入り、カードなりきり写真を撮影していた。この後、オロバスvsイージスによる怪獣大決戦が発生していたが、結果はお察し下さい

▲来年3月に発売予定となっている、『loV III』主人公のひとり「テオ」のフィギュアも展示されていた

　開演時間となると、来場者たちは場内へと集合。オープニングムービーと、天の声（杉田智和さん）による「己のすべてを賭して駆け上がれ、創醒の頂へ！」の号令に合わせて、イベントの開幕が告げられた。

▲本大会では毎度おなじみ、演出力の粋を尽くした入場演出も健在。チームごとに用意されたテーマ曲が流れる度、ざわめきと笑いが会場にあふれた。プレイヤー名＆称号の読み上げを担当したのは、もちろん天の声氏

　それに続く形で、司会役の野引香里さんと、本戦にて解説を担当する立花慎之介さん、『LoV III』ゲームデザイナーのノイさんが登壇。様々なアーケードカードゲームで、プレイヤーとしても名を馳せる立花さんは今回“プレイヤー視点”での解説を披露してくれた。

　トーナメント抽選はくじ引きで行われることに。ノイさんの「抽選の時点から勝負が始まっている」という発言に対し、立花さんが実例を挙げて相性考察を語るあたり、『LoV III』への理解の深さを感じさせる。

■『LoV III』初の王者“創醒の四皇”がここに降誕
　そうして、会場全体の「ゲットレディ！スタート！」の掛け声と共に大会が開幕した。

　様々な有名プレイヤーが集結した本大会では、様々な名勝負が生まれた。その名勝負っぷりは、ノイさんのコメント「あんまり良いプレイされると、声が枯れちゃうよ！」が、見事に表現していた。

　特に大きな盛り上がりを見せたのは、歴代『LoV』シリーズの超有名プレイヤーが集ったチーム「DATZ」を下し、大金星を上げた「超絶最強アスパラ軍団」の戦いだ。

　神族の「オーディン」と「ラー」を主力に据えた（今大会においては）特殊な構成で、有名プレイヤーの操る強力な「超魔」デッキ、「海皇」デッキを見事にさばき、会場全体に歓声をあげさせた。残念ながら準決勝でチームは敗北してしまったが、その名はプレイヤーたちに知れ渡ったことだろう。

▲アビリティ「デッドマナ」を持つカードを用いた波状攻撃を仕掛ける不死デッキが数多く投入されたが、その対策も数多く用意されていたようだ。対策と対策のぶつかり合いは、カードゲーム大会の醍醐味だ

　そして、決勝でぶつかったのは「ご注文はカヲルですか？」対「盈燈『交通費お願いします（真顔）』」。チーム名はともあれ、いずれも関西・九州の有力プレイヤーが集結した強豪チームだ。

▲立花さんは「決勝行ったら交通費出す」、天の声氏は「柴P（柴貴正氏）が出します。出せ」と語っていたが、実際にどうなったかは不明

　やや似通った構成のチームでの戦いということで、壮絶なプレイングスキル合戦が繰り広げられ、最終的には「パワーライズ」で敵を封殺した「ご注文はカヲルですか？」チームが勝利。その後に表彰式が開かれ、大会恒例の特別賞号が授与されることに。

　優勝チームに授与された大会専用称号は「創醒の皐皇」「創醒の蒼皇」「創醒の緋皇」「創醒の黒皇」、その他の決勝トーナメント出場者全員には「醒天を駆けし六十星」が用意された。

■アニメ『進撃の巨人』や『selector infected WIXOSS』とのコラボが決定！
　大会に続いては、『LoV III』の最新バージョンの情報を発表する「スペシャルステージ」が実施された。

　『LoV』シリーズには、作品や会社を超越したコラボキャラクターが多数登場しており、こういった発表の場では新たなコラボの発表が期待される。そして今回のステージでも、期待に応える発表としてアニメ『進撃の巨人』や『selector infected WIXOSS』とのコラボが発表された。

　参戦キャラクターはそれぞれ『進撃の巨人』からは「エレン・イェーガー」と「リヴァイ」、『selector infected WIXOSS』からは「ウリス」と「タマ」。もちろん、ボイスはすべてアニメ版に準拠している。