12月3日発売予定『この男。』シリーズ第4弾『この男子、石化に悩んでいます。』の主役を演じる蒼井翔太さんからコメントが到着!
新海誠監督先品のプロデュースを始め、インディーズアニメーションを数多く手がけてきたコミックス・ウェーブ・フィルムが、女性向けオリジナルアニメーション『この男子、石化に悩んでいます。』のDVDを12月3日(水)に発売する。
第1弾『この男子、宇宙人と戦えます。』、第2弾『この男子、人魚ひろいました。』、第3弾『この男子、悪人と呼ばれます。』とオリジナル作品を発表し続けてきた山本蒼美監督が、TVシリーズの監督を経て描く待望のオリジナルアニメーション第4弾。独特の色彩やデザインセンスにより磨きをかけ、演出面も大幅にパワーアップ! ストレスを感じると身体が石化してしまう症状に悩んでいる男子高校生と、鉱石や水晶など石が好きな男性地学教師による切ない恋模様を描いた本作。シリーズを通して描いてきた痛々しくも美しい青春ストーリーはそのままに、シリーズ最高峰ともいえる乙女心ふるわせるドキドキな展開にご期待ください!
今回は主人公の男子高校生、田万里歩(たまりあゆむ)を演じ、主題歌も担当している、蒼井翔太さんからのコメントが到着しましたので紹介しましょう!
「この男子、石化に悩んでます。」 蒼井翔太 オフィシャルインタビュー
──今回、アニメ作品の初主役にして初主題歌、そして作詞と作曲も手がけられていますが、その気持ちをお聞かせください。
田万里歩役・蒼井翔太さん(以下、蒼井):今まで色々な場所で「アニメ作品の主役と主題歌をやるのが夢」と語らせて頂きましたが、同時に夢が叶ったということが、すごく僕のなかでは大きいと思っています。主役をやらせて頂いて、そして作品の世界観を歌でまた同時に表現させて頂けることのありがたさを、とても身に沁みて感じています。オーデションではなく、僕が出演した舞台を観て声と名前を憶えてくださって、キャストの候補に挙げて頂けたのも純粋に嬉しかったです。僕は声がコンプレックスという時期もあったので、声で印象を残せたりお仕事を頂けるというのは、すごく嬉しいですね。声優としてデビューしてからまだ3年ちょっとしか経っていない新人なので、僕にやってもらいたいと思ってくださった方や山本蒼美監督に感謝しています。
――アフレコの収録はいかがでしたか?
蒼井:いやー、初めての主役ということもあってすごく緊張しました。今回初めてお会いした方もいらっしゃいましたが同じクラスメイト役ということで楽しく、ガヤ入れの時など距離が縮められるのもアフレコならではのいいところだと思いました。田万里を演じるにあたり最初は悩みましたけれど、キャラクター自身が僕に似ているところもあり、僕もひきこもっていた時期や自分を変えて一歩踏み出したいと葛藤があったりもしたので、あえて作りすぎず自分のことを思い出しながらアフレコさせて頂きました。相手役の平川さんにもとても優しくして頂いて、演じていくにつれて徐々に緊張はほぐれ、一緒に最後まで命を吹き込むことができました。アフレコ終了後には予約特典用のキャストトークも平川さんと二人で録ったのですが、なんかすごいフワ~っとした雰囲気になりました(笑)。静かでゆったりとした時間が流れているんじゃないかなと思いますので、ぜひそのあたりも注目してみてください。
――主人公の田万里歩というキャラクターを演じるうえで心掛けたことは?
蒼井:田万里くんは石化することにコンプレックスを感じて悩んでいるのですが、でもコンプレックスを抱えながらもそのまま留まったり、ここから脱出しなきゃと思うだけじゃなくて、ちゃんと行動に移すことができるのが田万里なんだなぁと思いましたね。本編にファントムクォーツがでてくるのですが、水晶の成長が一旦止まって、またしばらくして成長してというのを繰り返して層ができている石なんです。それって田万里にとって、自分を変えたいと悩んでいる今がファントムクォーツの止まっている時期、一歩踏み出すのが成長の始まり、そして穂仁原先生と田万里がぶつかりあって気持ちが動いてまた層ができていく…そういうイメージが僕のなかにはあります。なので、彼の成長を意識しながら演じました。石化は田万里本人にとってはコンプレックスだけど、穂仁原先生からするとすごくきれいなもの。コンプレックスって自分が思っているだけで、人から見ると実はすごく輝いているものだったりするじゃないですか。自分も声がコンプレックスだったけれど、お会いする方々に「素敵な声ですね」って言って頂けて今の自分があるので、そういうことなのだろうなって思って。だから「それって本当はキラキラしたことなんだ」っていうことをこの作品から感じてもらえたらと思います。
――作詞・作曲を手掛けられた主題歌はどのようにできあがったのでしょうか。
蒼井:作詞・作曲は蒼井翔太としてのデビューミニアルバムから、一曲ずつ出してまして、それは自分の好きに表現してきたのですが、今回は作品に沿って監督やスタッフの依頼を踏まえた上での制作だったので、今までの作ってきた楽曲とはだいぶ違いましたね。山本蒼美監督と打ち合わせの時に、最初から最後まで絵コンテを繋いだ映像を見せて頂いたのですが、その瞬間にイントロ部分が思い浮かんできました。「こんなイントロにしたい」と考えるより先に頭の裏で自然に鳴っていて、とても儚い瞬間でした。今までの作曲は鼻歌で作っていたのですけれど、今回はそのイントロを絶対に再現したくて、慣れないピアノで初めて作りました。夢でのお告げのように、次の日ちゃんと覚えているかどうかくらい曖昧なものを、思い出すように。タイトルの『glitter wish』は‘輝く意思’という意味で、一歩踏み出したい気持ちが輝いて決断できたらいいなという想いを込めて考えたタイトルで、‘輝く石’ともかけています。実は、歌詞には石化とか石というワードそのものは入れないで欲しいという依頼があったので、タイトルにこそっと含ませた感じです(笑)。作品の世界観、田万里や穂仁原先生、田万里のクラスメイトたちや聞いて下さる方の成長も意識して、イメージが皆さんに伝わるように心を込めて作りました。
――この作品の見どころを教えてください。
蒼井:山本蒼美監督の映像は光やキャラクターの表情など、普通のアニメより繊細に描かれていて熱意や作品にかけている気持ちがすごく伝わってきました。終始きれいだなぁと思いながら見ていました。お話としては、キャラクターたちの成長がすごく見どころだと思います。そしてクライマックスのシーンも見ごたえあるのですが、その後のエピローグに向かってのエンドロール中も、物語が続いているんです。声は入ってないですけれども、あの後こういう時間が流れているのだなという、本当に細かいところですが見どころだと思います。
――11月14日のDVD発売記念イベントで、主題歌の『glitter wish』を歌われる予定ですが、皆さんの前で初お披露目になるその意気込みをお願い致します。
蒼井:今回の主題歌でもある『glitter wish』は、すごく僕のなかでも感慨深いというかとても思い入れのある作品になりました。だから、ちゃんと歌わなければいけないのですが、色々と想いがあって、もしかしたら当日は涙するかもしれないです(笑)。でも、この世界観を自分なりに消化して一生懸命書いた歌詞・曲でもありますので、皆さんに少しでも伝わるように、そして作品の世界をもっともっと皆さんの体に沁み渡るように願いながら歌わせて頂きますので、是非楽しみにしていてください。
――これで夢が1つ叶いましたが、これからの目標や夢がありましたら教えてください。
蒼井:この作品自体が素敵なので、皆さんの心をぐっと掴んでくれるんじゃないかなと思いながら、僕も登場人物のひとりとして皆さんの心を掴めるよう、ぐっと何か残せるよう演じたつもりです。今後も、聞いてくださる・見てくださる方々の心に何かひとつ残るような、何かヒントになる気持ちを与えるような、そして喜んでいただけるような声優・歌手になっていきたいと思います。今後またこの主題歌の『glitter wish』のように作品に沿って書く機会もあるかも知れないし、人に提供できるくらいクオリティーをもっともっと高めていきたいですね。一曲一曲、大切に、今より成長していけたらいいなと思っています。
<作品情報>
『この男子、石化に悩んでます。』
DVD本編:約27分 映像特典:約3分(特報映像第1弾、特報映像第2弾、予告編)
【発売日】2014年12月3日(水)
【価 格】2,000円+税
【型 番】CWF-0118
【映像概要】カラー/16:9/日本語/2.0chステレオ(ドルビーデジタル)/片面1層DVDビデオ/日本語字幕・英語字幕・中国語字幕(簡体字)付き
★アニメイト購入者特典
早期予約特典:キャストトークCD(特典引換券配布期間/2014年11月16日(日)まで)
購入者特典:特製A4クリアファイル
★ステラワース購入者特典
購入者特典:サウンドトラックCD ※主題歌は含まれておりません。
>>コミックス・ウェーブ・フィルム
>>『この男(だん)。』 公式サイト
>>『この男子、石化に悩んでます。』 公式サイト