『遙かなる時空の中で6』ルードハーネ役、立花慎之介さんインタビュー
2015年3月に発売が予定されている『遙かなる時空の中で6』。今回の舞台は、レトロとモダンの文化が開花した華やかな大正時代に似た異世界へ時空移動した主人公・高塚梓は8人の男性と出会い、数奇な運命に巻き込まれていく。
鬼の首領・ダリウスに仕え、世話役をしている少年・ルードハーネ(愛称・ルード)を演じる立花慎之介さんに収録後に話を伺った。
――アフレコを終えてのご感想をお願いします。
今作からフルボイスということで、結構しゃべっているなと(笑)。キャラクターも多く、帝国軍と鬼の一族というふたつの陣営に分かれていることもあって、ルートによっては絡むキャラクターも違うのでおもしろかったですね。ルードは鬼の陣営なので、対する帝国軍とは序盤ではほとんど絡みがなかったので、アナザーストーリー等のお話もやりたいなと思いました。
ルードは設定的には15歳なんですけれど、すごく落ち着いていて「青年」というイメージを抱きました。彼らを裏で取り仕切ったりまとめたりするのがルードだったりするので、外見や年齢より中身が大人だったこともあって、収録する際にスタッフとディスカッションしたらスムーズにできました。
――ご自身の演じられているキャラクター「ルードハーネ」の魅力を教えてください。
ダリウス邸の執事的な役割で、何をやらせても完璧。意外に恋愛だけはまったくやってこなかったというギャップが非常におもしろいんじゃないかな。本人もその感情が恋なのかどうかも気づいていない感じなんです。そこは僕も遊ばせていただきながら演じた部分でもあります。
――ご自身との共通点などはみつけられましたか?
「何でもできる」という部分は……、当然僕も何でもできますので、一緒ですね(笑)。まるで、生き別れた弟のよう(笑)。身の回りを整理したり、自分で物事を決めてやったりすることは得意です。ルードのすごいところは、ダリウスや人に対しても行動できるところ。僕は自分のためにできるけれど、人のためにどこまで行動できるだろう?って思います。細かい几帳面的なところは似ているかもしれません。
――本作の舞台である大正時代は、洋食や、自動車などさまざまな文化や技術が登場した時代ですが、もし大正時代に行けたとしたら、行ってみたいことやってみたいことはありますか?
新幹線が走る場所または駅がある土地を買いますね。後で確実に高く売れますからね。銀座とかは大正時代にはもう開けていてビルとか建ってもう土地がない可能性があるし、都会に土地を買うにはコストがかかりますから。そうじゃなくて、安く買えて高く売れる場所、そして後に絶対起こりうる事象を考えたら……新幹線だと思いました(笑)。
それか、まだ開けていない渋谷に土地を買って、富裕層向けに自動車のタクシー営業をするか、日本初の24時間営業の駐車場経営をしたいと思います(笑)。
――大正時代は「和」と「洋」が入り混じった印象的な時代ですが、どちらがお好きですか?
明治・大正時代って結構好きで、和と洋が混じっている感じが好きなんですよね。ビルやレンガ造りの街中を着物で歩いていたり、着物袴なのに靴を履いているとか。「和」と「洋」どちらかというよりは、混じっているのが好きです。
――それでは、女性が着るなら「和装」と「洋装」のどちらがお好きですか。
現代で考えると、洋装が多いので和装でしょうか。少ないほうが映えますよね。
――収録の中で印象に残っている台詞をお聞かせください。
ゲームで使用するのはネオロマ初といわれるダミーヘッドマイクですね。そんなに多くはないんですけど、どこで使われているのかはぜひ楽しみにしていてください。ダミーヘッドマイクが好きな乙女たちが多いですしね。僕の中では楽しみながらやらせてもらいました。ダミーヘッドマイクでの収録だと、自分で動きをつけられるんですよね。聴いている人の位置を考えて、近いのか遠いのか距離感が出せる。普通のマイクだとステレオで録っているので芝居を出そうとすると難しかったり、意味がなかったりするんです。ダミーヘッドマイクは自分の芝居の流れでできるので僕は好きですね。
――これまでのシリーズと比べ、『6』ならではの新しさはどんな部分に感じましたか?
先にも言いましたが、はやり『遙か』シリーズ初のフルボイス、そしてダミーヘッドですね。今までのシリーズのお約束をあえて変えている部分もあるお話だったりもするので、既存ファンにもおもしろいと思いますよ。新しい試みがふんだんに入っているので、楽しみにしてください。
――ファンの方々へ一言メッセージをお願い致します。
『5』そしてファンディスクから3年くらい経って『遙か』の新作を心待ちにしているファンもたくさんいると思います。お待たせしました。ようやく出来上がりました。キャストとも話していたんですけど、ものすごくおもしろいシナリオになっておりますので、すごく楽しめると思います。なんといってもフルボイスなのでね、最初から最後までボイスも楽しんでもらえたら嬉しいです。皆さんからの応援をいただければ、またファンディスクが出るかもしれませんし、いろいろな展開が続いていくと思いますので、僕らと皆さんと一緒に『遙かなる時空の中で6』を盛り上げていきましょう。
<TEXT/磯貝綾子>
■■■ 「遙かなる時空の中で」シリーズ概要 ■■■
「遙かなる時空の中で」シリーズは、「アンジェリーク」や「金色のコルダ」シリーズなど数多くの女性向けタイトルを世に送り出すコーエーテクモゲームスの開発チーム「ルビーパーティー」が制作する女性向け恋愛アドベンチャーゲームです。
物語は、主人公(プレイヤー)が龍神により異世界へ導かれ、怨霊などと戦うなかで出会う男性キャラクター達との恋が展開します。2000 年の4 月に発売した第1 作を皮切りに、これまでに「平安時代」「古代」「幕末」を舞台に5 作品を発売してまいりました。6 作目となる本作では、「大正時代」が舞台となります。これまでに、アニメ化、漫画化、舞台化など、様々なメディアミックス展開を行ってきた人気の高いシリーズです。
■■■ あらすじ ■■■
――長きをもって、栄えし世にも、終末が来る。
普通の女子高生だった主人公・高塚梓(たかつかあずさ)は、祖母の見舞いに出向いた病院で、不思議な声に誘われ大正時代に似た異世界へ時空移動をしてしまう。
帝都東京。
新たな文化・思想と古き伝承がともに息づくこの街では、近年、怨霊と呼ばれる
異形の存在が蔓延っていた。
帝国軍は対怨霊討伐組織・精鋭分隊を組織し日々、治安を守らせていたが、
帝都の乱れは悪化する一方。
巷で流布する終末の予言を怖れる声も増える中、ついに龍神のお告げが下り、
龍神の神子が召喚されることとなった。
帝国軍が執り行った儀式により、召喚された存在こそが主人公――。
だが、異世界に降りたってまもなく、主人公は謎の青年ダリウスに手をとられ、
帝都の西・蠱惑の森へと誘われることとなる。
青年は自らを鬼だと語り、主人公を自らの邸にかくまった。
「さあ、龍神の神子殿。ようこそ、鬼の棲家へ」
帝国軍と、鬼の一族。ふたつの立場。
その抗争に主人公は巻き込まれていく――。
対応機種: PlayStationRVita / PlayStationRPortable
ジャンル: 恋愛アドベンチャー
発売予定日: 2015 年3 月12 日発売予定
希望小売価格:
パッケージ版 :6,800 円+税
ダウンロード版:6,000 円+税
キャラクターデザイン: 水野十子(みずの とおこ)
プレイ人数: 1人
CERO: 審査予定
初回限定封入特典: 水野十子描き下ろしリバーシブルジャケット
■『遙かなる時空の中で6 トレジャーBOX』商品データ
発売予定日:2015 年3 月12 日発売予定(通常版と同時発売)
希望小売価格:12,800 円+税
内 容:
1:ゲームソフト本体
2:原画資料集
キャラクターデザインを手がける水野十子氏による設定画、パッケージイラスト、スチルラフ等を収録した書籍。
3:フォトライブラリ
水野十子氏がラフを手がけたイベントスチル約90点を収録したイベントスチル集。
4:オリジナルサウンドトラック
本作のBGMを収録したオリジナルサウンドトラックCD。
5: ドラマCD「華麗ナル献立(メニュウ)」
食にまつわる、主要キャラクターたちの賑やかな掛け合いが楽しめるドラマCD。
6: ごちそうファスナーチャーム
船鬼一夫氏による主要キャラクター10 人のミニキャラを使用したファスナーチャーム。各キャラクターにゆかりのある食べ物がテーマ。
初回限定封入特典: 水野十子描き下ろしリバーシブルジャケット
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