「お客さんと一緒に“超(ウルトラ)”な部分を作っていきたい」 超歌劇『幕末Rock』ゲネプロより、超魂團(ウルトラソウルズ)5人のコメントを紹介
12月24日(水)~29日(月)まで全10公演が行われる、超歌劇『幕末Rock』。初回公演直前のゲネプロレポートでは「“超”歌劇」と呼ぶにふさわしい使用楽曲数の多さや演出などに触れたが、ここではメインキャスト5名のコメントを紹介。ゲネプロを終えての感想や意気込みを見てもらおう。
●「筋トレをはじめてはみたけど……?」 超魂團5人のコメント紹介!
――まずは、ゲネプロを終えての率直な感想をお願いします。
良知真次さん(以下、良知):率直に言うと、終わったなっていう(笑)。そしてこれからはじまるな!という感じです。約1か月くらい稽古をやらせていただいて。なかなかみなさん忙しいので揃わずバタバタだったんですけど、いざ通してみるとひとつになりました。数少ない稽古でしたが、みんなで芝居をやるたびに、そこにはアツい熱情(パッション)が生まれていたので。このメンバーなら怖いことなく初回もできるんじゃないかな、というようなゲネプロになりました。
太田基裕さん(以下、太田):安心したというのがありますね。と言うのも、この作品がライブなのかお芝居なのかわからないというまま稽古をしてたので。そんななかで、ゲネプロですけどもお客様に入っていただいて。「あ、こういう空気感になるんだな」と知れたことが結構ありました。これを自分たちで整理して、初回をむかえられればいいななんて思ってます。
矢田悠祐さん(以下、矢田):舞台上で通してやるのがはじめてだったので、すごく楽しかったです。やっぱり、個人的にもRockは楽しまないとなと思ってたので。楽しめて良かったです。というのと、ゲネプロではじめて舞台上に照明や映像が全部入って『幕末Rock』の世界観のなかでできたので、自分でも感動して。これを早くお客さんの前でできればなと思ってます。
輝馬さん(以下、輝馬):たくさんの方に観ていただいて。良い意味で問題点がたくさん見つかったなと。今日初日をむかえるんですけど、それを観に来ていただけるお客様のために、これから(初回公演の開演時間まで)短い時間ですけど改善していって、もっともっと良いものを作っていきたいなと思います。
佐々木喜英さん(以下、佐々木):とても曲数が多いし、限られた小節のなかでセリフを言わなければいけないとか、芝居の感情を追っていくのもとても大変だったんですけど、今日はじめてみなさんの前で通してみて、やっと沖田総司として役をつかめてきたかなという実感が得られました。これからの10公演がんばっていきたいと思います。
――稽古場での印象に残っているエピソードを教えてください。
良知:僕が一番行けてないんですけど(笑)。エピソードは……なんかある?(と、4人に問いかける)
太田:日々テンパってました僕ら。本当に(笑)。
輝馬:せいいっぱいでしたね。
太田:せいいっぱい過ぎて。(みんなで)ご飯を食べに行く時間も無く。だけど、切磋琢磨してるという感じでした。良知さんはお忙しかったんですけど、稽古に来れたときは本当に一生懸命やられていたので。そういう姿を見て、僕らもっともっとがんばらなきゃいけない!って思いながら毎日稽古させてもらってました。
良知:稽古が終わってからも、3人(良知さん、太田さん、矢田さん)で稽古場借りて、劇場入る前日に練習したりするくらいやったりしてました。2人(輝馬さんと佐々木さん)もやってたんだよね?
輝馬:はい、そうですね! あわせたりして。
良知:しかも輝馬くんは殺陣もわりとあって。友常(勇気)くんとも一緒にね。
輝馬:そうですね。アンサンブルチームもすごいがんばっていただいて、そのお陰で立てていただいて。
良知:超歌劇(ウルトラミュージカル)と言うくらいですからね。芝居、歌、ダンス、アクロバティック、バラエティと全てを入れたような舞台ですから。とはいえ、その“超(ウルトラ)”な部分はなんなのかっていうのは、お客さんと一緒に作るのが最終目標だと思うんです。「普通のミュージカルとは違うな」っていうことを、稽古場でみんなで話してたり、演出の吉谷(光太郎)さん含め共通認識として大切にしてきたので。初回も、そういうのを大切に伝えられたらなと思います。
――脱衣(パージ)に向けて筋トレなどしていたんでしょうか?
良知:休みがあればみんな腹筋したり腕立てしたりね?
太田:したりね(笑)。
良知:したけど……結局最後のほうみんな時間なくてね(笑)。
矢田:で、なぜか友常くんがずっと筋トレしてるっていう。脱がない人が。
良知:一番脱がない人が一番やってたっていう。そういう状況だったよね(笑)。
太田:じゃあ……今から腹筋1000回します。
良知:今から? 初回までに? カメラ回ってるよ(取材中、収録用のカメラが入っていた)。
太田:マジか! いやでも、がんばります(笑)。
――最後にメッセージをお願いします。
佐々木:僕はこの『幕末Rock』に出演が決まってから、アニメを毎週録画してみていたんですけど、本当にカッコいい曲ばかりなので。観に来てくださるお客様にも曲を愛していただいて、一緒に年末を楽しんでもらえたらうれしいと思います。よろしくお願いします。
輝馬:『幕末Rock』をご存じの方もご存知でない方も、劇場にいらして僕たちと一緒に楽しんでいただければなと。あと、『幕末Rock』の曲をもっともっと好きになっていただけたらなって思います。
矢田:さっき良知さんも言ってましたけど、お客様と一緒に盛り上がれるようになるっていうのが目標でもあるので。ペンライトを振るシーンも何回かありますし、そこでペンライトを振って、一緒に熱情(パッション)を燃やしていただけたらと思います。
太田:原作を知らない方でも楽しめるような、わかりやすい内容になっていると思うので、ぜひみんなでペンライトを振って、楽しんでください。よろしくお願いします。
良知:僕は“2.5次元”というものをほとんどやったことがないので、アニメやゲームのファンの方が舞台を観に来たときにどう思うのかっていうのが、わからないこともあるんですけども。役者として、ジャンルを超えてメッセージや感情が伝えられればと思います。悩みや苦しみがあったとしても「あ、明日がんばれるな」と思える、アツい熱情(パッション)を届けられる坂本龍馬を演じたいと思います。どうぞお手柔らかに、観ていただきたいなと思っております!
――ありがとうございました!
[取材&文・松本まゆげ]
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