ホワイトドールのご加護の元に! 『∀ガンダム Blu-ray Box』発売記念スペシャルナイトイベントをレポート!
世界的メカデザイナーであるシド・ミード氏の参加や、これまでのシリーズとは異質の世界観でファンを魅了した『∀ガンダム』。1999年から2000年にかけて放送されたTVシリーズが、この度15年の刻を経てBlu-ray Box化。それを記念したスペシャルなイベントが2014年12月21日(日)新宿ピカデリーにて開催された。キャストたちによる当時の思い出話など、ファンならば外せないイベントの模様をレポートしていきたい。登壇者は以下の通り。
【登壇者】
朴璐美さん(ロラン・セアック役)
渡辺久美子さん(フラン・ドール役)
稲田徹さん(ハリー・オード役)
AND…?
【MC】
藤津亮太さん
●サプライズゲスト登場! こ、このお方は…!?
ナイトイベントということで、開始は19時とやや遅め。それでもチケット完売、満員御礼というのは『∀ガンダム』が現在でも支持されている証左であろう。まずロランの声により、イベントでの注意事項が館内に流れる。直後、MCの登場と共に登壇者の呼び込みがなされ、キャスト陣がスクリーンの前へ。まず驚かされたのは、稲田さんの姿。ハリーを意識したのだろう銀髪のカツラに、サングラスを着用していた。さらに渡辺さんは「月光蝶」とばかりに、背中に大きなリボンの付いた服装。すでにこの状態でも盛り上がりは半端なかったのだが、さらに登壇者3人に対し椅子が4つあることが判明。誰のものかと会場もザワつく中「ロラン、どこですか?」と、荘厳な美声が響き渡る。そう、今回のサプライズゲストとして、月の女王ディアナ・ソレルとキエル・ハイムを演じた高橋理恵子さんが登場したのだ! ディアナ様登場をきっかけに、会話があらぬ方向へ向かいそうなキャストたちだったが、何とかMCが制しつつ、Blu-ray Boxに収録されているオーディオコメンタリーの話題へ。
収録現場はやはり同窓会状態だったようで、女子会だったりフリートーク満載だったりと、聞きどころ盛りだくさん。また村田秋乃さん(ソシエ・ハイム役)が子供を連れてきた話など、15年の歳月を感じさせるエピソードが語られた。
さらに第1話収録時の思い出について質問されるキャストたち。話題の中心となったのは、やはり富野監督だった。特に衝撃的だったのは、ロランやディアナの声優が決まったのは5日前くらいだったというエピソード。富野監督らによるこだわりへのシャッフルが行なわれたのだろうというキャストたちの感想だった。また朴さんがケガをして収録に臨んだ話では、富野監督から「作品を作るときはいつも、大事な人に大変な何かが起きる」と聞かされたことを告白。「富野電磁波」が出ているに違いないという朴さんに、他のキャストも同意し会場の笑いを誘った。
監督話は延々と続きそうなほど盛り上がったが、惜しまれつつ終了。続いてはキャストによる生コメンタリーである。これは本編最終話「黄金の秋」を上映しつつ、キャストたちがライブでコメントするという企画だ。
いざ上映が始まってみると「やべーロラン、超カワイイ!」(朴さん)と言ってみたり、皆で後期OP「CENTURY COLOR」を歌ったりと、キャスト陣はいちファンのようなはしゃぎよう。そんなテンションの中「最終回だけはこの人(子安さん)に負けたくない」と、喉の調子を整えて収録に臨んだという朴さんに、渡辺さんも「(二人の)意地のぶつかり合いは後ろから見ていて分かった」と語る。またギンガナムの「おのぉれぇ~!」という台詞は台本にちゃんとそう書いてあったそうで、稲田さんはそこから「おのれ、という台詞を、おのぉれぇ~!というようになった」のだとか。高橋さんはソシエがロランと別れるシーンが心に残ったと、キャストそれぞれが最終話の思い出を口にしつつ、上映はエンディングを迎えるのだった。
続いてのコーナーは「プレゼント大会」。『∀ガンダム』に関するクイズが観客に出題され、最後まで残った5人に、本日登壇したキャストのサイン入りBlu-ray Box告知ポスターがプレゼントされるのだ。クイズは2択で序盤は問題も易しかったのか、あまり脱落者は出ず。しかし徐々に難易度が上がり、特に「次の画像に映っているのはディアナ、それともキエル?」という問題は激ムズ。画像が後ろ頭だけだったり、宇宙服を着ていたりとそれだけでは見分けがつかない。結局、最後の問題まで出題されることなく、5人の当選者が確定してしまうのだった。ちなみに最終問題は、勝敗に関係なく出題されている。
クイズ終了後は、観客から寄せられた質問をチョイスして、キャストたちに問うコーナーへ。「ハリーの私服のセンスをどう思うか?」という直球な質問に稲田さんは「素敵じゃないですか」と即答。パーティでの黄色と黒の服は、実はスズメバチを意識しているという裏話も披露してくれた。また「一番好きなシーンはどこですか」という質問では、なんと女性陣全員がシャボン玉に映るディアナ様の場面を選択。ガンダムが洗濯をするというインパクト大のシーンだけに、強く印象に残ったようだ。
楽しかった時間も終わりが近づき、キャスト陣から会場へメッセージが。
【稲田さん】
「15年経って、イベントとして皆さんの前に呼んでいただけて嬉しく思います。当時学生で見ていた世代が大人になって、普通に仕事をしているわけで。この長い年月の中、『∀』を応援してくれているのを嬉しく思います。またこういうイベントがあったら出たいと思いますので、その時まで皆さん、応援よろしくお願いします。」
【渡辺さん】
「今回、皆様の前でご挨拶させていただくということで一気見してきたんですけど、50話ナメてました(笑)全部観ているうちに「この作品ホントに好きだな」と思って。ハリーやディアナ様、ロランと一緒の光栄な場所に居させていただいて、ありがとうございます。私は『∀ガンダム』は永久保存版で、何かあったら観ようと思ってますので、皆さんもBlu-ray Boxをご購入いただいて、『∀ガンダム』の世界をずっと楽しんでください!」
【高橋さん】
「その時、その年齢で、見えてくるものが変わるのが『∀ガンダム』という作品です。最初にやった時から15年経って見返したときに、見えてくるものも感じるものも全然違うもので、多分何年か後に観た時に、また新しい『∀ガンダム』になる─。そうやって長い年月をかけて、いろいろな『∀ガンダム』に変化していくのだと、今回自分が見直して思いました。ぜひ「長いお付き合い」という感じでご覧になってください。」
【朴さん】
「『∀ガンダム』は私の中でとても大きな作品で、15年経ってその大きさを改めて感じています。今日は短い時間でしたが、『∀ガンダム』を15年経っても愛してくださっている方々とご一緒できて、とても嬉しかったです。収録が終わって富野監督が「この作品は50年後にヒットする」とおっしゃってたんですが、15年経ってその意味がとても深く分かってきたような気がします。この作品はとても普遍的なテーマを持っていて、ガンダムが好きな人に限らず自分の人生を見つめ直せる作品だと思います。生きていく上で自分の大切なものを掘り起こせる作品だと思いますので、ぜひBlu-ray Boxを買って観続けていただきたいです。これからも末永く『∀ガンダム』を愛してくださると嬉しいですし、それに値する作品だと思います。今日は本当にありがとうございました。」
富野監督のいう50年後まであと35年。キャストたちは口々に「35年後に会おう!」と会場に呼びかける。夢物語ではなく本当に叶ってしまいそうな、『∀ガンダム』イベントにふさわしい希望の風が吹いたフィナーレであった。
<発売情報>
∀ガンダム Blu-ray BoxII
2014年12月25日発売
品番:BCXA-0905
∀ガンダム Blu-ray BoxI
好評発売中
品番:BCXA-0904
発売・販売元:バンダイビジュアル
税抜価格:各¥32,000
※2015年12月24日までの期間限定生産
>>∀ガンダムWeb