大人の女性のための舞台『カナタ』、公演直前企画・岩田光央さん、津田健次郎さんにインタビュー!
作家/イラストレーターのいしいのりえさんと、声優の岩田光央さんのコラボレーションから生まれた作品『カナタ』。絵本と朗読CD、舞台で展開する「愛交物語」だ。
そして2月21日から、最新作である『カナタ あぶな絵、あぶり声〜深雪〜』の公演がスタートする。ゲストは福山潤さんと津田健次郎さんだ。そこで今回は稽古を行っているスタジオに突撃取材し、岩田光央さんと津田健次郎さんに舞台の魅力を語ってもらいました。
■福山潤さんのインタビュー記事はコチラ■
https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1424330251
■岩田光央さん×津田健次郎さん『カナタ』の魅力は?
――先日の繰り返しになってしまいますが、まずは岩田さんから『カナタ』の紹介をお願いします。
岩田光央さん:いまから6〜7年くらい前のことです。イラストレーターであり作家の「いしいのりえ」さんから、『カナタ』の企画を私といっしょに進めてほしいとオファーがありました。とても有名なイラストレーターさんから突然の連絡だったので、ビックリしたのを覚えています。
――そして今回の『あぶな絵、あぶり声〜深雪〜』では津田健次郎さんがゲスト参加されますが、津田さんにお願いをした理由を教えてください。
岩田さん:見ていただければわかると思うのですが、津田健次郎さんは「男の色気」をムンムンとさせる役者さんです。僕は12〜13年舞台をやってきていますが、津田くんも舞台歴が長く、舞台にとても強い人です。なので以前からシンパシーを感じていました。『カナタ』の舞台のおもしろさは実際に立っていただければわかってもらえる方だと思っていたんです。
――では前々から参加して欲しかったのでしょうか?
岩田さん:もちろん! 実は何回か声をかけさせていただいてるんです。今回は何度目かな? 津田くんはとてもお忙しい方なので、やっとタイミングが合ったという感じです。とてもありがたかったです。
――岩田さんのラブコールを受けて、参加された津田さんは、どう思われましたか?
津田健次郎さん:確か2〜3回くらい声をかけていただいてます。もちろん岩田さんがずっと『カナタ』をやってらっしゃるのは知っていました。そして今日が初稽古なので、中身に関してはこれからです。
――津田さんにとって、『カナタ』の魅力はどこだと思いますか?
津田さん:大人の世界観を中心に描いている作品です。キャピキャピしていないところが、『カナタ』の魅力だと思います。
――津田さんは声優以外にも舞台やドラマなどで活躍されていますが、アニメと『カナタ』の違いは?
津田さん:「どうやってエンターテイメントにしていくか」という部分が朗読劇は難しいですね。ただ読むだけだと淡々としてしまう。色の付け方などが、とても難しい気がします。そこが上手くできたら成功するのではないでしょうか。
――前回のインタビューで、岩田さんが「『カナタ』は朗読劇なので動きが少ない」とおっしゃっていました。
岩田さん:そうですね。『カナタ』をやってておもしろいなと感じたのは、舞台経験者こそ「難しい!」と言うんです。舞台を経験していない声優から来た人は、意外とスッとやってくれる。なので津田くんの気持ちはよくわかります。ちょうどいいバランスが難しいんです。
■ 津田健次郎さんの朗読劇は、作家と編集者の恋物語
――津田さんが舞台で担当するお話は、どのような物語でしょうか? 津田さんのバックボーンが元になっているのですか?
津田さん:いや、元にはなってないです!(笑)
岩田さん:原作のいしいのりえさんが、津田さんとの話し合いで感じた価値観や人生観を、いしいさんのフィルターを通して作ったお話です。いしいさんが「こういう物語を津田さんに読んでもらいたい」と考えて作っています。
津田さん:具体的な体験だったり表面上の話ではなく、要素の抽出をしていただきました。そういう意味では、すごく遠くにはバックボーンがあるのかもしれません。
――具体的に、どのようなお話でしょうか?
津田さん:作家と編集者の恋物語です。ザックリしすぎでしょうか?(笑)
岩田さん:でも、まさにそういうお話だからね(笑)。
■ 津田さんにとっての「ステキな恋愛」とは?
――津田さんにとってステキな恋愛とは、どんな恋愛ですか?
津田さん:ステキな恋愛……ねぇ? う〜ん……。お互いに「自己犠牲をいとわない」という恋愛がステキかなあ?
――それは実際に津田さんの経験からでしょうか?
津田さん:「自己犠牲」という言葉にしちゃうと硬いけど「そういう事がイヤじゃない」という感じでしょうか。どんなことがあっても、お互いが辛くない状況かな?
――では、津田さんにとって魅力的な異性は?
津田さん:しっかりしていて、価値観が合う人ですね。
――おもしろいです! 大きな意味では岩田さん、福山さんも同じ答えでした。
津田さん:だって、そうじゃないとつまらないじゃないですか?
岩田さん:結局、依存されるだけでも虚しさしか残らないですよね? お互い刺激を与え合える人がいいですね。
津田さん:うん、そうでしょうね。
――『カナタ』はどのようなお客さんに来てほしいですか?
津田さん:お客さんに関しては、どなたでも来ていただきたいです。いわゆる「ライブもの」がお好きな方に見てほしいです。もちろん、いままで舞台の経験がないという方でも、興味さえあれば足を運んで、舞台の雰囲気に触れていただきたいです。
――では最後に、ファンのみなさんにメッセージをお願いします。
津田さん:『カナタ』は一同がんばって作っていますので、劇場に来られる方は楽しみにしてください。そして今回残念ながら来られない人は、絵本とCDの『カナタ』も発売されていますし、岩田さんが今後も続けていきます。いつか舞台を見ていただきたいです。
岩田さん:そうですね。舞台は18歳以上に制限していますが、まずは誰でも買える『カナタ』のコアである絵本を手にとっていただいて楽しんでほしいです。そして18歳以上になったら、おめかしをして舞台に足を運んでいただきたいです。
【東京公演】
会場:ラフォーレミュージアム六本木
2月21日(土) 15:00/19:00
2月22日(日) 12:00/16:00
【大阪会場】
会場:IMPホール
2月28日(土) 15:00/19:00
3月1日(日) 12:00/16:00
>>『カナタ』オフィシャルブログ