大坪さんとゆうゆさんの魅力が詰まったバスケット！　ミニアルバム「smile basket」smileY inc.ロングインタビュー【前編】

　TVアニメ『ハナヤマタ』のEDテーマ「花雪」で華々しいデビューを飾った大坪由佳さんとゆうゆさんの音楽ユニット「smileY inc.（スマイリー）」が、2015年4月22日(水)にミニアルバム「smile basket」をリリースする。積極的にイベントを行い、多くの“社員”(ファンの通称)たちのバックアップを勝ち取ってきた彼女たち。今回のミニアルバムでは、そんな社員たちと協力して製作した「smileY inc.社歌」も収録されている。

▲CD+DVD版ジャケット

　今回は現在の「smileY inc.」の集大成とも言える「smile basket」の魅力や製作秘話などを余すところなく伺ったインタビューの模様を前・後編でお伝えしていく。本稿では、前編をお届け！　また、今回はお二人に実際に曲を聴いてもらいながらのインタビューになっているので、お手元のCDと合わせてお楽しみいただきたい。


●今回のミニアルバムのテーマは「サーカス」。

──今日はよろしくお願いします！　今回のミニアルバムはいろいろな曲調の楽曲が収録されていてとても面白いアルバムになっていますね。

お二人：ありがとうございます！


──前回はシングルという形でリリースされましたが、今回はなぜミニアルバムとしてリリースしようということになったんでしょうか？

大坪由佳さん(以下、大坪)：活動を始めた当初から「ミニアルバムを出そう！」という話はしていました。実は「smile basket」に収録されている「なないろサーカス」と「ピエロット・コミット」は「花雪」と同じタイミングで収録して温めていたんです。「深海少女 -smileY inc. ver.-」もライブで歌っていましたし、小出しにしていくよりはミニアルバムでまとめて出そうという話になりました。「smileY inc.社歌」も収録しましたし(笑)。


──なるほど。そんな「smile basket」にはゴシック調というかおとぎの国のようなイメージを受けました。ズバリ、今回のミニアルバムのテーマは何でしょうか？

大坪：テーマは「サーカス」ですね。


──なぜまた「サーカス」をテーマにしようと思ったんですか？

大坪：「smileY inc.」のコンセプトを決めるときに「大坪さんは何が好きですか？」と聞かれたことがあったんです。そのときに漠然と「サーカスとか好きです」って答えたんです(笑)。『カレイドスター』というアニメがすごく好きで、その世界観やイメージで話を膨らませていったら、「smileY inc.」のコンセプトが“企業”ということになって……(笑)。

一同：(笑)。


──かなり話が飛びましたね(笑)。

大坪：でも、どこかでサーカス的な曲を作りたいとは思っていましたね。「ピエロット・コミット」のPVでもピエロのような衣装を着ましたし、みんなを笑顔にするというところでは「smileY inc.」というユニット名と繋がって、テーマがサーカスになりました。


──つまり、大坪さんが発端で今回のアルバムが生まれたわけですね。

大坪：私がポロっと言ったことをみなさんが覚えてくれていた感じです(笑)。


──前の「smileY inc.社歌」収録イベントもそうでしたが、自ら企画を打ち出していく姿は社長らしいなと思います(笑)。

ゆうゆさん(以下、ゆうゆ)：けっこうそういったところが反映されている部分もたくさんあって。歌詞でも大坪さんがポロっと言ったことを僕が覚えていて、実際に入れてみたりすることはありますね。


──「smileY inc.」ではどういった流れで曲を作っているんですか？

ゆうゆ：まずは大枠のテーマをみんなで決めて、だいたいの曲や歌詞の雰囲気を僕が作ります。それを聴いてもらって、「もっとこうしたらいいんじゃない？」と話し合って、最終的に詰めていく形になります。最初のイメージを形にする作業は僕がやっていますね。自分だけで作っていると気づかない部分もあったりするので、みんなの声を取り入れながらちょっとずつ「smileY inc.」の曲にしていきます。


──一歩ずつ「smileY inc.」の集大成が出来上がっていくわけですね。「smile basket」では様々な楽曲が収録されているので、大坪さんも歌うときにいろいろと工夫されたんでしょうか？

大坪：「ピエロット・コミット」は元気に明るくということをイメージして、みんなを巻き込めるリード曲にしようと思って歌いました。私らしい明るい感じが出ているので、聴いている人も「大坪さんのイメージなんだろうな」と感じていただけると思います。「なないろサーカス」はいろんな歌い方を試しましたね。しっとりとしつつも声は明るくしています。この2曲は本当にいっぱい歌いました(笑)。「rabbit dance!」は最後に収録した曲で、イメージ的にはあざと可愛くみたいな……(笑)。

一同：(笑)。

大坪：これも曲を作っているときに、「サーカスには動物が出てくるので、泣き声を入れてみたい」と私が言ったことをゆうゆさんが覚えてくださっていて。歌詞も「全部は見せないよ♪」みたいな小悪魔的な可愛さも入っていますね(笑)。裏声もけっこう使っていて、大人っぽい要素もあって、ウィスパーに「ないしょ」と歌ってみたり、あざとさを楽しんでもらいたいです。

ゆうゆ：あざといしか言ってないですけどね(笑)。

大坪：「深海少女 -smileY inc. ver.-」は私が昔から好きなゆうゆさん曲で、「smileY inc.」の活動のきっかけにもなった曲です。ライブで歌うこともあったんですが、いざレコーディングとなるとあらためて難しい曲だなと感じました。元々ボーカロイドが歌っていた曲ですし、「深海少女」ファンも多いので、いろいろと考える部分も多かったですね。でも、大切に歌わせていただきました。

ゆうゆ：大坪さんは声の感じとかも合っていると思います。この曲では意図的に暗めに歌っているので、明るく歌っている曲と対照的になっていますし、曲の後半のサビの盛り上がりもありますし。「花雪」がしっとりと歌っているので、そこといいバランスが取れているんじゃないかなと思います。

　
●新曲はサーカス感が満載！

──せっかくなので、ここからは実際に曲を聴きながら一曲ずつピックアップして製作秘話などを伺えたらと思います。まず最初は新曲の「なないろサーカス」です。

ゆうゆ：この曲はまず、ファンタジー感を出したいなと思って作り始めました。本当は歌詞がもっとウサギが喋りかけてきたりする感じだったんですが、一度全部変えましたね。いきなりこの曲で世界観をバーンとぶつけるのは濃すぎるかなと思って、わかりやすくサーカスの世界に入っていけるような曲にしました。

大坪：ウェルカムソングという一面もあって、ライブでこの曲からはじめたいんですよ。ファンと一緒に歌えるように「ラララー」というコーラスが入っていますし。「みんなおいでよ！」という気持ちも入っていて、「smileY inc.」の不思議な世界観を出せる曲でもあります。


──2曲目の「ピエロット・コミット」も今までにない感じの曲です。この8bit感が癖になりますね。

大坪：わかります、わかります！

ゆうゆ：サーカスと言っても、いろいろなイメージがありますよね。「なないろサーカス」ではサーカス全体の幻想的なイメージを曲にしましたが、この曲ではタイトル通りにピエロにテーマを絞って製作しています。ピエロが見ている人を楽しませるように、底抜けに明るい曲に仕上げていますね。まじめになりすぎるのも良くないなと思って、先ほど仰っていた8bit感で遊んだのが上手くピエロとマッチしたかなと思っています。

大坪：私としては、この曲はすごく懐が広いなと思います。


──懐が広いとはどういうことでしょうか？

大坪：歌詞で「キミの涙を貰うよ」とか、「キミの涙を笑うよ」って言っているところが、ひとつみんなより大人な雰囲気があるなと。自分のことよりも周りのことというような感じがして、懐が広いピエロだなって感じました。「笑顔咲かす」と「サーカス」をかけているところも面白いし、ライブで歌ってもファンのみんなを元気にしてあげられるような曲ですよね。辛いことがあっても懐の広いピエロに涙を預けてもらえればと思います(笑)。


──「ピエロット・コミット」はMVも製作されていますね。このMVがまたレトロポップな色を使った絵本のようなファンシーな世界になっています。

大坪：MVでも8bit感が出てますよね。実は冒頭の振り付けは、喜怒哀楽をつけてくださいってディレクションがあって、アドリブでやったんですよ。




──そうなんですね！

大坪：傘をポイって投げちゃったり(笑)。

ゆうゆ：すごく飛んでますね(笑)。

大坪：途中でガラッと映像が変わるところから懐が広いピエロです！　指先がキラキラ光るところも良くて。

ゆうゆ：曲全体でも、サビとそれまでとのギャップで、すごくパワーがありますよね。

大坪：世界観がすごく可愛いので女性にも楽しんでもらえると思います。ゆうゆさんが時々出てくるのも面白いです(笑)。


──もうちょっと出ても良かったんじゃないですか？

ゆうゆ：あくまで秘書なので！(笑)

一同：(笑)。

大坪：衣装もすごく凝っていて、ピエロのタイツは片足がチェック、片足がストライプになっているんです。髪型も普段アップにしないので、珍しいんじゃないかな。

ゆうゆ：間奏のシルエットもちゃんと大坪さんなんですよね。

大坪：そうなんですよー。そして「スター登場お待ちかね」でのドヤ顔(笑)。このMVはドヤ顔しまくりなんですよね(笑)。


──あそこは思わず笑っちゃいました(笑)。新曲3つ目となる「rabbit dance!」は先ほど仰っていたあざといやつですね。

ゆうゆ：これは「なないろサーカス」の歌詞が変わる前のものが少し元になっているんですよ。喋るウサギが出てきたりして。「なないろサーカス」の歌詞を変えるときにポロっと大坪さんが「前の歌詞、すごく気に入っていたんですけどね」と言っていて、それを覚えていたんです。じゃあそれをどこかで使いたいなと思っていて、「rabbit dance!」に活かされました。

大坪：この「がお！」と「にゃお！」は、男子に「がお！」を女子に「にゃお！」をライブでコールしてもらいたいですねー。勝手に自分でイメージしちゃっているんですけど(笑)。でも私、タイトルを聞いたときにブレイクダンスのラビットダンスやらなきゃいけないのかな？なんて考えちゃいました(笑)。


──流石にそれは……(笑)。

大坪：その分の元気をみなさんにコールしてもらうという形で(笑)。

ゆうゆ：合いの手含め、わかりやすい曲になったなと思います。コールは曲によりますが、この曲ではすごく意識して作りました。


　後編ではさらに、「smileY inc.」の代名詞とも言えるアノ曲の魅力やこれからの活動などを伺ったインタビューをお伝えする予定だ。後編もお楽しみに！

▲CD版ジャケット

■smileY inc. 1st mini ALBUM「smile basket

発売日：2015年4月22日(水)
価格：[CD+DVD] 2,700円(税込) / [CD] 2,160円(税込)

[収録曲]
●DISC1（CD）
・なないろサーカス
・ピエロット・コミット
・rabbit dance!
・深海少女 -smileY inc. ver.-
・花憐ノスゝメ
・花雪
・smileY inc.社歌（歌：大坪社長と愉快な社員たち）

●DISC2（DVD）
・「ピエロット・コミット」MV


＜イベント情報＞

★参加券配布店舗にて、4月22日発売『smile basket』(※ミニアルバム+DVD)をご購入されたお客様より【応募抽選】にてご招待。

●ゲーマーズなんば店
日時:6月21日(日) 12:30開場／13:00開演
キャスト: 大坪由佳
イベント内容：特典お渡し会＋トークショー
参加券配布店舗：全店

●ソフマップなんば店 ザウルス1
日時:6月21日(日) 16:30開場／17:00開演
キャスト: 大坪由佳
イベント内容：特典お渡し会＋トークショー
参加券配布店舗：ソフマップなんば店 ザウルス1

●AKIHABARAゲーマーズ本店
日時:6月28日(日) 12:30開場／13:00開演
キャスト: 大坪由佳
イベント内容：特典お渡し会＋トークショー
参加券配布店舗：全店

●とらのあな秋葉原店C
日時:6月28日(日) 16:30開場／17:00開演
キャスト: 大坪由佳
イベント内容：特典お渡し会＋トークショー
参加券配布店舗：とらのあな各店舗（秋葉原店A/C、新宿西口店、蒲田店除く）

※トラブル等により、予告無くイベント内容が変更・中止になる場合がございます。
※イベント中の録音・録画・撮影等の行為は一切禁止とさせて頂きます。
※スタッフの指示に応じて頂けない方の、ご入場はお断りする場合がございます。
※ほか、詳細に関しましては、対象店舗までお問い合わせください。


>>smileY inc. OFFICIAL SITE