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『PashaLoVR』&VR『潜入ゲーム』内田彩さんインタビュー

プレイヤーとふたりっきりの距離感に戸惑い? 『PashaLoVR』&『潜入ゲーム1st VR』でピナを演じる内田彩さんにインタビュー!

 2015年4月15日(水)に株式会社シーエスレポーターズからリリースされ、その画期的な技術によりアニメイトTVでも大きな注目を集めたスマートフォンアプリ『PashaLoVR(パシャラブイアール)』。

 このアプリは、スマートフォン(iOS/Android)を市販の簡易VRゴーグルにセットして、本格的なバーチャルリアリティ(以下、VR)を体感しながら、多彩なキャラクターと撮影会が出来るVRコミュニケーションアプリで、現在は第一弾となるUnity Technologies Japanのキャラクター“ユニティちゃん”のライブ映像が配信中。アプリと市販されている簡易VRゴーグルを用意するだけで、好きなときに彼女のライブを見れるだけでなく、誰でもステージ内を好きに動き周ることができる。

 また、“ユニティちゃん”に続くキャラクターとして、小野友樹さん、小山力也さん、南條愛乃さんといった豪華声優陣が参加するスマートフォン向けのゲーム『潜入ゲーム』から、内田彩さん演じる“ピナ”が登場することが発表済みだ。さらには『潜入ゲーム』自体も2015年冬に『潜入ゲーム1st VR』(仮題)としてVRを使ったゲームのリリースを予定で、これまではアニメやマンガの中でしか考えられなかった“仮想現実で遊ぶ”という時代が、遂に訪れようとしている。

 そんな時代の最先端を行こうとしている『PashaLoVR』ならびに『潜入ゲーム1st VR』で“ピナ”として出演が決定した内田彩さん。そのボイス収録があると聞きつけた我々は、その全貌を知るために現場へ潜入(『潜入ゲーム』だけに)! 収録を終えたばかりの内田さんへインタビューを行い、VRを使った2タイトルの魅力や、その内容がどんな物になっているかを伺った!

■自分からベットの上に乗ることもできるんですよ(笑)

──最初に、もともとの『潜入ゲーム』の紹介とゲームの魅力をお聞かせください。

内田:『潜入ゲーム』とは、人の記憶に入り込み、困っている人たちの問題を解決していくというゲームです。その魅力は、なんといってもプレイヤーがアフレコをして、自分の声で登場するキャラクターと共演できるところだと思います! 普段、フルボイスのゲームなどをプレイするときに、主人公の台詞を自分に自分で声をあてることってなかなか無いですよね。ましてや、それをプレイバックして聞くなんて出来ないことです。私は昔から声優を目指していたので、台詞に自分の声を当てながらプレイするという経験があるのですが、この作品ではそれをシステムの一部として組み込んでいて「これは画期的だ!」と驚きました!

──今回は『潜入ゲーム1st VR』&『PashaLoVR』で、『潜入ゲーム』の世界をVRで体験できるとのことですが、内田さんは既にプレイされましたか?

内田:さきほど、デモ版ですが実物を触らせて頂きました! みなさんにはなんとお伝えすればいいのかわからないのですが、コレはすごいですよ! とにかくすごいんです!(笑)

──読者も含めて私自身も、まだVRという物自体に馴染みがなく想像が難しいのですが、いったいどんなことが出来るのでしょうか?

内田:私は今回、潜入ルームという場所をVRで体験させてもらったのですが、ゴーグルを着けているだけなのに、ゲーム内のベットや机が本当に目の前にあるかのように見えて、さらにはピナがそこに座っているんです! もう、本当に目の前に座っているんですよ! 一歩一歩近づいていくと、だんだんと見下ろすような角度になったりするので「実際に横にいる!」と錯覚してしまうくらいで、今の技術はここまで出来るんだと、驚きを通りこして、感動すら覚えてしまいました! 体験したら、みなさんも思わず「あっ!」と声をあげてしまうはずですよ!

■密室でふたりきりだけど、いやらしくならないように!

──それほどリアルなんですね。では、今回のピナを収録する際にVRのゲームということで意識した点や難しかった点などはありましたか?

内田:主人公との精神的な距離感というのが一番意識した部分で、難しい点でもありました! そもそも、今回は『潜入ゲーム』の物語が終わったあとのお物語なので、最初から主人公とは仲良しの状態で始まります。加えて、これまではほかのキャラクターとのやりとりなどもありましたが、今回はふたりきりなうえ、近い距離での会話になるので、プレイヤーの方にはより親密な会話を楽しんでもらいたいところなんです。

──より親密に、ですか。

内田:ただ、この作品は恋愛シミュレーションゲームではないので、恋心ではなく、あくまで仲良しだからこその近さでなければなりません。その絶妙なテンション感というのはすごく難しくて、意識しすぎてピナにしてはかわいくなりすぎたりしてしまい、「密室でふたりきりだけど、普段の感じを失わないようにしなくては!」なんて悩みながら収録しました(笑)。

──それは確かに難しそうですね(笑)。ちなみに、『潜入ゲーム1st VR』のピナは、どんな風にプレイヤーと関わって行くのでしょうか?

内田:ピナは、さきほども説明した部屋でお話したりだとか、『潜入ゲーム』の要素である“人の記憶へ潜入する”ということを一緒にできるようです。収録した台詞には「あっちに行ってみようよ」とか「あれを開けよう!」といった物が多かったので、プレイヤーのサポート的な役割が強い印象でした。

──では、収録した中で印象的だった台詞などは有りますか?

内田:普通の台詞以外にも、今回は「近いですよ!」とか「恥ずかしいですよ!」といったリアクション系の言葉も多くて、これはキャラクターとの物理的な距離を自分で変えられるVRならではの台詞だと思いました! 普通のゲームでも、相手との距離が近いという設定で台詞が再生されることはありますが、自分の行動に基づいて「近い!」といったリアクションが帰ってくるのは、とてもリアリティがあると思います! あ、あと今回は鼻歌も歌たったので、ぜひ楽しみにしていてほしいです(笑)。

■変身して、バーンと魔法を撃ちたいですね!

──では、ここからは少しVRという部分に踏み込んだ質問になりますが、まずバーチャルの世界で写真が撮れる『PashaLoVR』で撮影してみたい場所などはありますか?

内田:今はユニティちゃんのダンスを撮影できますが、同じような感じで普段見れないようなお仕事をしている人を盗み撮りとかしたいです。自分を意識されていない状態で、真剣にお仕事している様子をジーっと(笑)。

──例えば、アニメーターさんとかでしょうか?

内田:いいですね! あとは、ろくろ回している陶芸家さんを真正面で観察したりするものいいかもしれません(笑)。テレビなどでも見れますが、こちらの存在を完全に消して、目線が向けられていない状態で見てみたいです!

──なるほど。では次に、好きな場所を選べるとして、VRでどんな世界に行ってみたいですか?

内田:……監獄かな?

──(爆笑)。

内田:自分じゃ絶対に行けない場所じゃないですか(笑)。あとは、火山の噴火口の近くとか、アニメ作品の中に入ってみたりとか、現実では絶対にいけないような場所に行ってみたいですね!

──逆に、VRを使っても絶対に入り込みたいくない場所はありますか?

内田:わ……私の事務所です(笑)。

──(爆笑)。

内田:あと、とっても憧れている人の家とかも嫌ですね。「あんなにかわいいアイドルがこんな……」みたいな! 世の中、見なくていい場所もあるんです!

──では、将来的にVRがもっと身近に、より簡単に使えるようになったら、やってみたい夢などはありますか?

内田:アニメやマンガのように変身して、魔法をバーンッと使ったり、空を自由に飛び回ったりできる、ファンタジーな世界を体験してみたいですね! 現実では傷ついたりすることも、ゲームを遊ぶ感覚でできるようになれば素晴しいと思います!

──ありがとうございました。それでは、最後に読者へ向けたメッセージをお願いします。

内田:もともとの『潜入ゲーム』では平面で共演するだけでしたが、今度はVRの機能を使って、3Dの空間で一緒に会話ができる……これは、すごい進化です! ピナたちが記憶に潜入して、いったい何をやっているのかを実際に体感できるようになるので、「『潜入ゲーム』ファンならやらない理由がない」と断言します! デモを触っただけでもびっくりするほどの完成度で、私自身も早く製品版をプレイしたいとワクワクしているので、ぜひ『潜入ゲーム』をプレイした方は『潜入ゲーム1st VR』と『PashaLoVR』で進化した面白さや喜びを体験してほしいです! そして、まだ『潜入ゲーム』をプレイしていないみなさんには、ぜひプレイして自分がキャラクターと掛け合いできるという、『潜入ゲーム』ならではの面白さを知ってほしいと思います。簡単にアプリもダウンロードできるので、家で、こっそりアフレコを楽しんでみてくださいね! キャストもとっても豪華ですから!

──本日はお疲れさまでした!

 現場では、VRゴーグルを顔に当て「おぉー! おぉー!」と大興奮の様子でVRの世界を堪能していた内田さん。「デモ版でこれなら、製品版はどうなるんでしょうか!?」と、インタビューでもその凄さを熱く我々にも語ってくれたが、内田さんの言う「キャラクターが目の前にいる」という感想は、まさにソレであった。

 インタビューのあとに筆者も『PashaLoVR』を体験させてもらったが、これはすごい。過去にもVRの体験はしたことがあったのだが、これまでは大きなVRゴーグルをがっちりと付けて、位置や指定は固定といった感じの物ばかりであり「なんか違うし、重い……」という感想でどれもこれもしっくりとこなかった。

 それを、『PashaLoVR』ではスマフォと軽いVRゴーグルだけで実現できていることに驚きで、さらには自分の意志で空間を移動したり、好きな角度でキャラクターを見ることができるので、まるで別の場所にいるかのような気分になってしまう。

 イヤホンなどを接続を接続すれば、自分の位置に合わせて声の位置も変わるため没入感がすさまじく、目線が合った状態でウインクされたり、手を伸ばされようものなら、ほんともうダメである。

 さらに、インタビューに同席した『PashaLoVR』の開発関係者によれば、特定のマーカーを指につけた状態でVR世界の中にある物に手をのばすことで、その物に触れることができる技術の特許申請を検討中とのこと。現場ではその見本となる指輪もあったのだが、電子回路が沢山埋め込まれた特別製……とおもいきや、なんと紙にマーカーを印刷しただけというお手軽な物なのだから驚きだ。映像の中にいる人物に触れる……。これまでは妄想の世界でしかできなかったことが出来る時代が、もう目の前に来ているのだから、これは興奮せざるを得ないだろう!?

▲内田さんが指にはめているのが、その指輪。お手軽さは一目瞭然。

▲内田さんが指にはめているのが、その指輪。お手軽さは一目瞭然。

 将来的にアニメやゲームといった映像コンテンツの常識をひっくり返すかもしれないVR。そんな未来の鱗片を、現在配信中の『PashaLoVR』。そして、今年の冬にリリース予定の『潜入ゲーム1st VR』で、ぜひとも体感してほしい。

【『PashaLoVR』概要】
iOS版(無料)
対応機種・iPhone6/iPhone6 Plus/iPhone5/iPhone5S/iPhone5C
非推奨機種:iPhone4/iPhone4SiPod touch第5世代
非対応機種:iPhone3G/iPhone3GS iPod touch旧世代 iPad
対応OS:iOS6.0以降対応
必要環境:Retinaディスプレイ・インターネット通信

Android版(無料)
【対応OS】Android4.0以上 ※一部動作しない端末もございます。

[取材&文・大島弥月]

>>(株)シーエスレポーターズ Facebookページ

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