『ヘタリア The World Twinkle』キャラクターCDシリーズ声優インタビュー! スウェーデン役・酒井敬幸さん
2015年7月3日正午より、dアニメストアほかで配信がスタートするアニメ『ヘタ リア The World Twinkle』。配信に向けて新情報やコラボ情報などが続々と発表されるなか、ファン待望のキャラクターソングCDシリーズが6月24日からリリー スされます。
全8巻発売予定のCDは1枚に2人のキャラクターのイメージソングを収録! 枢軸・連合はもちろん“北欧ファイブ”として人気の高いデンマーク、スウェーデン、ノルウェー、アイスランド、フィンランドなどの歌も楽しめる仕様になっています。
そこで今回、「キャラクターCD Vol.4 デンマーク(下崎紘史)、スウェーデン(酒井敬幸)」で、「ん。」を歌うスウェーデン役・酒井敬幸さんにインタビュー。久々のキャラクターソングに受けた第一印象やアニメ新シリーズに向けての意気込みなど、たっぷりとお話を伺いました。
落ち着いたメロディとモノローグ調が心地よい曲。スウェーデンの素や意外な面も感じられるはず
――今回、スウェーデンのキャラソンを歌うことについてのご感想は?
スウェーデン役・酒井敬幸さん(以下、酒井):『ヘタリア』のキャラソンは北欧のみんなと歌った1曲、「まるかいて地球」のスウェーデンバージョンで歌わせていただいて以来です。今回のキャラソンも主題歌のスウェーデンバージョンなのかなと思っていたら、ソロでは初のオリジナル曲ということでビックリしたし、プレッシャーが増しますね(笑)。でも純粋にうれしいです。1期から出演させていただいていますが、じわじわと北欧が前に出てきている気がするし、北欧の各キャラにスポットが当たってきているなという実感もあります。
――スウェーデンのキャラソン「ん。」を初めて聴いた時の印象は?
酒井:まず曲名を見て「ん。」って。たぶん3回くらい「ん。」と繰り返した記憶があります(笑)。歌詞もスウェーデンの魅力や特徴を存分に紹介していて、家具以外にもあるんだなと勉強していただければ(笑)。全編、田舎なまりでモノローグですが、Lagom (ほどよい)、Fika (スイーツを食べながらコーヒーを飲むブレイクタイム)などスウェーデン語もいっぱい入っていて、2つの国の言葉を聴いている感覚でした。
またイントロが重厚で激しくて、ロックなのかなと思ったら、本編は180度違うリズムがゆったりめで、アコースティックギターの音色が心地よい、イージーリスニングのようなポップスで。イントロはスウェーデンが北欧の覇者だった時のイメージを表現しているそうです。スウェーデンらしくのんびりしていて、田園風景が浮かんでくるようなきれいなメロディラインの曲だなと思いました。キャラが威圧的と恐れられていますが、この曲は彼の心の声のような。
――実際に歌ってみた感想は?
酒井:テンポはスーさんらしいけど、どういうふうに歌おうかなと。セリフと歌の中間のような感じなので、メロディにとらわれるとキャラや歌詞を忘れてしまいそうになるんです。でも「ここは楽しい気持ちです」などディレクターさんとやり取りをしていくうちに楽しい気持ちになったり、またテイクを重ねていくうちにリラックスしてきて、スウェーデンの気分で歌えました。
この曲は全編モノローグ調ですが、セリフパートもあって、そこはやっぱり安心しました。アニメ本編ではこんなにしゃべることはないんですけどね(笑)。情報量が多いがゆえに処理に困る難しさもありました。スウェーデンのなまりは作者の日丸屋(秀和)さんが福島出身ということもあって福島弁っぽくなっていると思うんですけど、僕も福島出身なのであまり苦労はなかったです。ただ彼はああ見えてまだ21歳なので、なまり過ぎるとおじさんぽくなってしまうのでそこは注意しました。
――印象的に残った歌詞や気に入っているフレーズは?
酒井: “世界一 菓子(がし)食ってっとぉー”は気になりました。本当に“菓子(がし)”でいいのかなって(笑)。“投票率(りづ)高(たげ)えなぁ。90%超えだみでぇだど”もそんなに投票率が高い国なんだとか、“ドアノブが高ぇ”とか、とても勉強になりました。あと曲頭で“頭で何に脅えるごどねえし”と歌っていますが、ああ見えてビビりやなのかなと意外な面も。一見好戦的に見えるけど、それはデンマークにちょっかいを出されるからで実は平和的で優しいキャラなのかなと。そう考えると優しいメロディはピッタリかもしれませんね。
――レコーディングで心掛けたことや苦労した点はありますか?
酒井:淡々としたメロディの中に伝わるかどうかくらいの細かいニュアンスをどう入れていくかに苦労しました。あとテンションが高過ぎてもいけないし、低過ぎてもいけないし。この曲からスウェーデンが楽しんでいることはわかるけど、でも淡々という、さじ加減も難しかったですね。“焦んなよ Lagomでいぐど”と歌いつつもその“Lagom(ほどほど)”が大変で、いいかげんが良い加減みたいな(笑)。スーさんならどこまでやるのかな? と自分の中のスウェーデンを確認しながらでしたが、1期からの長い付き合いで、ここまでやっていいんだという自信を持ってできたので楽しかったです。
――「ん。」の聴きどころや注目してほしいポイントは?
酒井:あのスウェーデンが歌うのか? そしてアニメのオンエアよりもしゃべっているところは注目ポイントです(笑)。いつもは北欧のメンバーと一緒だけど、1人でいるときの独り言みたいな感じで、素のスウェーデンが全面に出ています。あと今回一緒に収録されるデンマークについても触れているのでそこも聴いていただければ。
曲名通り、「ん。」がたくさん出てきます。“げっぢょも福祉なら任(まが)せっぺ ん。”や“エクセレントスウェディッシュデザイン ん。”など、セリフや言葉の後、一拍置いての「ん。」で。「ん。」に込められた感情、それこそ「ん。」ひとつで会話が成り立ってしまうくらい想いを込める難しさを痛感しました。了解の「ん。」なのか、考えてる「ん。」なのか。一つひとつの「ん。」に違う感情、ニュアンスを込めているので、聴いている方に伝わると嬉しいです。リラックスしたい時に聴くといいかなと思います。昼下がりとか寝る前とか。
――アニメ新シリーズ『ヘタリア The World Twinkle』も配信間近ですが、アニメへの期待や希望、意気込みなどをお聞かせください。
酒井:既に収録が始まりましたが回を重ねるごとに楽しさも増して、毎回笑わせてもらっています。今まではフィンランドと一緒で、暗めな話が多かった気がするんですけど、5人いると掛け合いも増えて楽しいです。北欧の出番も増えているし、期待値も上がっているので責任も感じますが、そこは自称・リーダーのデンマークに背負ってもらって自由勝手にやらせてもらっています(笑)。
――最後にファンの皆さんへメッセージをお願いします。
酒井:ファンの皆さんのおかげで、北欧の出番が増えていることをひしひしと感じます。ありがとうございます。アニメでは短いセリフの中でスウェーデンの存在感を出そうと頑張っていますので、見守ってください。そして初のソロのオリジナルキャラソンですがデンマークと一緒に1枚になるのもおもしろいですね。同じ北欧でも曲調も歌詞も対照的で。この曲はスーさんの素……これはダジャレではないです(笑)……が存分に盛りだくさんに詰め込まれています。ヘッドフォンなどでじっくり聴いていただいて、「ん。」それぞれのニュアンスなども楽しんでいただけたらいいなと思っています。皆さんのお耳の癒しのお供にどうぞ。
2015年7月3日から、dアニメストアほかで配信がスタートするアニメ『ヘタリア The World Twinkle』。配信に向けて新情報やコラボ情報などが続々と発表されるなか、ファン待望のキャラクターソングCDシリーズが6月24日からリリースされます。
全8巻発売予定のCDは、1枚に2人のキャラクターのイメージソングを収録! 枢軸・連合はもちろん“北欧ファイブ”として人気の高いデンマーク、スウェーデン、ノルウェー、アイスランド、フィンランドなどの歌も楽しめる仕様になっています。
そこで、8月5日に発売予定の「キャラクターCD Vol.4 デンマーク(下崎紘史)、スウェーデン(酒井敬幸)」で、デンマークのキャラクターソング「楽しむっぺ!盛り上がっぺ!乾杯だっぺ!」を歌う下崎紘史さんにインタビュー! デンマーク以上に熱く、楽しく、ノリノリのインタビューは必見です!!
“ステージ”をイメージしながらレコーディング
――つい先ほど、レコーディングを終えられたばかりということですが、レコーディングを終えてみての感想をお願いします。
下崎紘史さん(デンマーク役/以下、下崎):非常に楽しかったです。以前、北欧ファイブとしてキャラクターソングを歌わせていただいたことがあるのですが、そのときは5人でしたし、歌というよりもセリフでおしゃべりするというノリだったので、歌うという意味では今回、がっつりと歌わせていただきました。5人で歌ったときも楽しかったですけど、雰囲気が全然違いますし、何より1人で歌っていますので、自分のペースで楽しく元気よく歌わせていただきました。僕が歌を出すということ自体がレアなので、完成が楽しみです。
――1人でキャラクターソングを歌うのは今回がはじめてですか?
下崎:いや、今回が初ではないのですが、もう何年も前の話で……数年ぶりに1人でキャラクターソングを歌いました。
――前回は北欧ファイブとして5人で歌ったということですが、1人で歌う心細さや緊張感のようなものはありましたか?
下崎:緊張感はものすごくありましたよ。ここ数日、スマートフォンで仮歌をずっと聞いていましたし、今日もスタジオに入る直前まで聞いていました。本当に自分でも驚くくらい、今日のレコーディングのことや歌のことをずっと考えていましたね。
――それでは最初に「楽しむっぺ!盛り上がっぺ!乾杯だっぺ!」を聴いたときの第一印象はいかがでしたか?
下崎:僕はこういうノリのいい歌が大好きなので、歌うのが楽しみでしたし、デンマークのためにこういう歌が作られたんだと思うとすごくうれしかったです。でも、ないとは思いますけど、万が一、人前で歌うことがあるとしたら棒立ちでは歌えない歌だなと(苦笑)。イベント的な場所で歌うとしたら、踊りながら歌うのかなとか、コール&レスポンスしちゃうのかなとか、ステージに立つ姿を想像しながら仮歌を聞いていました。
――もしかしたら今後、そんな機会があるかもしれません。
下崎:いやいやいやいや、ないですよ!ないない!! 自分がそれをやることで、他の北欧メンバーも歌わないといけなくなってしまうかもしれないので……。今、自分の発言に対してすごいプレッシャーが(笑)。
――(笑)。先ほどからノリがいい歌とおっしゃっている「楽しむっぺ!盛り上がっぺ!乾杯だっぺ!」ですが、ダンスミュージック風で楽しい気分になれるメロディですよね。
下崎:そうなんですよ。だからこそ、レコーディングは本当に楽しかったですし、テンションMAXで、リズムにあわせて身体を動かしながら歌わせていただきました。
――メロディはノリノリですし、歌詞もデンマークらしさ満載です。
下崎:『ヘタリア』のキャラクターソングは、どれも濃すぎると思うほどにキャラクターの個性が全面に出ていますし、際立っているんですよね。だから、他のキャラクターのなかで埋もれないように、またデンマークファンの方にがっかりされないようにキャラクターらしく、しっかりと歌わなくてはいけないなと思いながらがんばりました。
――兄貴らしさあふれる歌詞のなかで、下崎さんがもっともデンマークらしいなと感じた部分はどこでしたか?
下崎:語りの部分ですね。歌以上にキャラクターらしさをたっぷりと出せるところでしたし。あと「乾杯」という言葉がよく出てくるのですが、いかにもデンマークらしいなと思いました。
――個人的にはスウェーデンとの思い出を歌っているところがいいなと思いました。
下崎:あぁ、あそこですね! いいですよね、僕も好きです。ちょうどこの間、アニメのアフレコでその歌詞の内容に近いシーンで演じたばかりでして。ほんの一瞬のシーンだったんですけど、アニメとリンクするところがあったので「あぁ~いいな~」って思いました。歌うときに、アニメの映像を思い出しながらやりましたね。
――また、歌詞のなかにはデンマーク語がいくつか出てきます。
下崎:そうですね(苦笑)。僕はデンマークを演じているので、これがデンマーク語、というのはわかりますが、何も見ずに音楽だけを聞いたら何を言っているのかわからないです。「今のは何て言ってるの?」って思っちゃいますよ。それくらい難しい言語で……。発音は事前に調べましたので、そんなに間違ってはいないと思います。間違ってるかな……とはいえ、デンマークの人にしか違いはわからないと思いますけどね(苦笑)。
――日常生活の中でデンマーク語はなかなか聞かないですからね。
下崎:単語自体も文章もなかなか使いませんしね。それを歌に乗せるというのはかなり大変でした。リズムやノリでうまくごまかせていたらいいなと思います(笑)。
――デンマークらしいなまりも歌のなかにはありました。
下崎:デンマークを含めて北欧メンバーにはなまりがあるので、それを表現するのも一苦労でした。なまりを歌に乗せるのは本当に難しいんですよ。セリフだったらまだしもメロディがあるので、そこにデンマーク語、アクセント、なまりをすべて入れるというのは僕も経験のないことでしたから。どうにかできたらいいなとがんばってみました。
――そういえば、歌のなかには合いの手が多々あります。ファンの方も一緒に歌えるところが多く、カラオケなどで楽しめそうですね。
下崎:大勢で歌うような機会があれば、合いの手も入れて歌っていただけるとうれしいですね。「いっぺぇな」とか「マブダチな!」とか、サビにはそういう合いの手や掛けあいがたくさん出てくるので。絶対に盛り上がれる1曲ですので、ぜひともお友達と一緒に歌って盛り上がってほしいです。
――たくさんの要素が歌に含まれており、歌うのは大変だったと思いますが、一番こだわりを持って歌った箇所はどこでしたか?
下崎:ラストの「おもしれぇこと まだまだすっぞ 楽しむんが大切だかんな」というところですね。楽しむのが大切、というのがデンマークっぽいなと思ったので。小さいことを気にせず、みんなでワイワイ楽しもうよというキャラクター性が強く出ているのが好きですし、気持ちがこもりました。
――さて、今回のCDはスウェーデンの歌と一緒に収録されているとはいえ、残念ながらデュエットではありません。そこで、もしデュエットするとしたら、どのキャラクターとデュエットしてみたいと思いますか?
下崎:贅沢な悩みですね(笑)。デュエットとなったら、まずは北欧ファイブから相方を選びたいですね。誰がいいかな……ノル(ノルウェー)かアイス(アイスランド)を最初に選びます。きっと僕1人がうるさい感じになりそうですけどね(笑)。あとはスウェーデン。過去にいろいろあった2人がどんな歌を歌うのか興味がありますね。まぁどちらにしても、北欧ファイブではっちゃけているのは僕だけなので、彼らと歌っても僕がただただうるさい歌になりそうです(苦笑)。
――北欧ファイブ以外ですと、誰とデュエットしたいと思いますか?
下崎:プロイセンです。あいつもうるさ……元気じゃないですか!(笑) だから2人で歌ったらアップテンポで楽しい歌になるんじゃないのかなと思います。僕自身、楽しい気分になれる音楽が大好きなので、ぜひみなさんにも楽しい気分になれる歌をお届けしたいなと。
――先ほどもノリがいい歌が好きとおっしゃっていましたが、普段もそういったノリのいい歌を中心に聞かれるんですか?
下崎:そうですね。僕はももいろクローバーZさんが好きなのですが、彼女たちの歌はテンションが上がるし、みんな一緒に盛り上がれるし、誰が聞いても楽しめるじゃないですか。それを聞いたら元気になれる、がんばれるというエネルギーを持った歌はすばらしいと思うので、今回のデンマークの歌もみなさんにとって元気になれる、がんばれる、そして盛り上がれる歌になったらいいなと思います。
――お話は変わりますが、新シリーズの配信も近づいてきましたので、配信に向けての意気込みをお聞かせください。
下崎:こうやってCDを出していただける=それだけ注目されている、ピックアップされているというのをひしひしと感じておりますので、北欧ファイブとして作品をより盛り上げていかなくてはという気持ちでいます。今まで以上に人気が出るようなキャラクター作り、作品作りをしていかなくてはいけないなと思っています。
――決意も新たに、という感じですね。
下崎:正直、こんな風にキャラクターが注目され、自分もインタビューを受けて、その両方を取り上げてもらえるなんて思ってもいなかったですからね。毎回、テンションを上げて、ヘロヘロになりながらアフレコしておりますので、アニメからもキャラクターソングからも元気を受けとっていただけたらうれしいです。
――ありがとうございました。最後にCDの発売を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。
下崎:デンマークらしく明るくて、とにかく元気になれる歌です。落ち込んだり凹んだりしても、この歌を聞けば一発で復活できると思います。何度も聞いて元気になって、毎日毎日を楽しい気分で過ごしていただけたらうれしいです。
関連記事
『ヘタリア TWT』キャラCD声優インタビュー:浪川大輔さん
『ヘタリア TWT』キャラCD声優インタビュー:高橋広樹さん
『ヘタリア TWT』キャラCD声優インタビュー:高坂篤志さん
『ヘタリア TWT』キャラCD声優インタビュー:安元洋貴さん
『ヘタリア TWT』キャラCD声優インタビュー:小野坂昌也さん
『ヘタリア TWT』キャラCD声優インタビュー:杉山紀彰さん
『ヘタリア TWT』キャラCD声優インタビュー:下崎紘史さん
『ヘタリア TWT』キャラCD声優インタビュー:酒井敬幸さん
『ヘタリア TWT』キャラCD声優インタビュー:岩崎征実さん
『ヘタリア TWT』キャラCD声優インタビュー:浅倉歩さん
『ヘタリア TWT』キャラCD声優インタビュー:水島大宙さん
『ヘタリア TWT』キャラCD声優インタビュー:高坂篤志さん
『ヘタリア TWT』キャラCD声優インタビュー:小西克幸さん
『ヘタリア TWT』キャラCD声優インタビュー:高戸靖広さん
『ヘタリア TWT』キャラCD声優インタビュー:甲斐田ゆきさん
『ヘタリア TWT』キャラCD声優インタビュー:高城元気さん
商品情報
発売日:2015/08/05 発売
価格:1,200円+税
商品詳細はアニメイトオンラインへ。