オリジナルキャラ、イズルの見所を平岡さんが語る

もし作品世界に入り込んでしまったら「すぐ食べられる側かと思います(笑)」dTVオリジナル『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 反撃の狼煙』平岡祐太さんにインタビュー

 2009年に連載開始。2013年にはテレビアニメが放送され、言わずと知れた有名作になった、諫山創先生原作『進撃の巨人』。その人気はとどまるところを知らず、今年ついに実写映画が公開。『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』(8月1日公開)、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』(9月19日公開)の前後編で全国の映画館を進撃する。

 さらに、そんな実写映画には“完全連動”するオリジナルドラマもあるとのこと。dTVオリジナル『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 反撃の狼煙』というタイトルで、8月15日よりdTVにて配信。話数は全3話で、1話は「反撃の幕開け」、2話は「希望の弓矢」、3話は「自由への旅立ち」と、異なる人物に焦点をあてる。さらに、どのストーリーにも共通してオリジナルキャラクター・イズルが登場。大きな見どころになっているという。そこで本稿では、イズルを演じた俳優・平岡祐太さんにインタビュー! 役柄ついてや、撮影秘話などを伺った。

 
■「実写としてやれることをしっかりトライしていこうと思っています」

──今回の作品では、ドラマ版で一番のキーマンとも言うべき人物を演じていますね。決まった時の心境はいかがでしたか?

平岡祐太さん(以下、平岡):いやあもう、うれしかったですよ! 映画版があるっていう話を聞いたもののそのときは呼ばれず(笑)、すごい残念な気持ちだったので。dTVのほうで呼んでいただけてうれしいなあと。

──ともあれ、今回はオリジナルキャラでしたよね。役作りには一味違った難しさがありそうです。

平岡:今回のドラマは、映画版で描ききれなかった物語をスピンオフのような形で描いているんですけど、エピソード自体は原作にもあるものをもとにしているんです。なので、イズルはオリジナルキャラではあるんですが、原作に登場した人物や物語の“雰囲気”を読み取ることはできました。もともと原作は大好きで昔から読んでいたので、そこはわりとイメージしやすかったかもしれないです。

──そもそも、マンガやアニメがもとになっている作品って、原作のキャラクターをじっくり分析して挑む派ですか?

平岡:ある程度は分析しますかね。ただやっぱり、現実に置き換えると物理的にできないところとできるところが出てくるんですよ。例えば『ゴッドハンド輝』(平岡さん主演で2009年に実写ドラマ化)なら、原作だと輝は前髪だけ金色だけど、ドラマでそこまでやってしまうと……というところがあったり。だったらそのぶん、やれることをしっかりトライしていこうと思っていますね。

──それで言うと、『進撃の巨人』ではどこに“トライ”しましたか?

平岡:リアクションですかね。原作を読んで面白いなって思っていたのが、巨人を見たときのリアクションだったんですよ。なんて言うんでしょう、ギャップがすごいというか。読み手の僕からすると、巨人ってある種個性的で面白い部分もある気がするんです。でも、あの世界の人類はものすごい脅威に感じているんですよね。遭遇したら絶望を感じてる。当然といえば当然なんですけど、そこが僕には印象的だったんです。だから、巨人に対してはちゃんとリアクションしたいなと思って挑んでいました。

──今回演じていたイズルは、あまり巨人に接することがない人物だったからこそ、その演技が光りそうですね。

平岡:そうですね。イズルは、巨人を駆逐するための装備や武器などにお金を出す管理職で、いわゆる現場を知らないエリート。それが、今回のドラマで接してみてどういう反応をみせるかということで。「原作はこんなかんじだったな」をとくに意識してリアクションしてみました。……にしても、ちょっとやりすぎた気がしますけど(笑)。

──それだけ演じ甲斐があったということですかね?

平岡:もともと台本を読んだ時点でも、ちょっと不思議というか見えづらいキャラクターだと感じていたので、いろんな立ち位置で演じられるなと思ってたんです。なので、わりと自由度は高かったのかもしれません。だからこそ、あんなにやってよかったのかなって思うところもあれば、もっとやってよかったかもなって思うところもあるんですけどね。

──では、撮影現場についても。以前本作の制作発表会で「セットがすごかった」と振り返っていましたね。

平岡:そう、本当にすごかったんですよねスケール感が! 行ってみると、腐敗した世界を感じました。そのうえで、セットも相当作りこまれていたので。ものすごいこだわりを感じて、僕自身気持ちが作りやすかったです。

──良い現場だったんですね。それに、共演経験のある役者さんが揃っていたそうで。

平岡:そうですね。かなりリラックスしてできたと思います。とくにさとみちゃん(石原さとみさん/ハンジ役)とは、通販の話ばっかりしてました(笑)。そのとき通販にハマってて、お互いに最近のオススメ商品を紹介したりして。僕は歯ブラシを紹介してもらいました(笑)。

──(笑)。ただ、今回のドラマは各話ごとに監督が違うとか。それぞれの監督の求めるものに合わせるのは、難しいかなと思ったんですが……?

平岡:そのへんは、監督に乗っかっていこうという気持ちで。そこまで気負うことはなかったですね。それぞれに持ち味を出している感じだったので、楽しんで観てもらえればと思います。

──あと見どころでいうと、やはり立体機動装置かと。くわしくはネタバレになるので伏せますが……飛んでましたね!

平岡:そうですね! 実際に飛んでみて、めちゃくちゃ難しかったです。とくに体重移動。空中で体をひねらなきゃいけなかったりとか、思いのほかコントロールできないんです。それに、CG処理が必要なシーンだったので、見えない相手に向かっていかなきゃいけないところも大変でした。何回もやり直したのを憶えてるなあ……。

 
■「実は、うちの弟がアニメ大好きなんです」

──ところで、もしあの世界で巨人と対峙するとしたら、平岡さん自身はどうすると思いますか?

平岡:えー! 実際にあの場所にいるってことですよね? ……まあ、無残ですよね(笑)。

──ということは、食われる側だと。調査兵団に入ったりとかは?

平岡:できないですね! きっと一般市民として、すぐ食べられると思います。でも、片足だけ残されるとかはいやだなあー。食べるなら思いっきり食べてもらいたい(笑)。一番いいのは、貴族になって巨人とは関わらない暮らしをすることです。

──意外な答えでした(笑)。あとちょっと話が変わりますが、「アニメイトTV」はアニメに特化した媒体ということで。お好きなアニメがもしあれば聞きたいんですが……?

平岡:なんだろう? やっぱエヴァですかね? たしかテレビアニメは僕が小中学校くらいの頃にやってたと思うんですけど、当時は観ていても正直わけわからなかったんです。でも、大人になって改めて観たら、創世だったり世界情勢だったりとかがちゃんと入ってくるようなイメージがあって。面白く観れたんですよね。…………実は、うちの10個下の弟がアニメ大好きなんですよ。

──あら、そうなんですね!

平岡:この前実家に帰ったときも、ずっとアニメ観てました。アニメのポスターもいっぱい貼ってるから、帰るたびちょっとビックリします。僕はくわしくないんでなんの作品なのかまではわからないんですけど、本当にたくさん貼ってあります(笑)。気にはなるので、いろいろ話を聞いたり弟の部屋のマンガをこっそり読んだりします。ちょっと今、タイトルが思い出せないですけど(笑)。

──(笑)。思い出したらまたぜひ教えてください! では最後に、読者に向けてメッセージをいただければ。

平岡:はい。読者のみなさんは『進撃の巨人』を観たことがあるっていう人がほとんどだと思うんですけど、実写ドラマでより立体的になって細かい部分まで楽しめるようになったと思います。たとえば、「立体機動装置って思ったよりデカいな!」とか、「やっぱこんくらいデカくないと巨人を相手にできないよな」とか。そういう“質感”を感じられることこそが実写の魅力だと思うので、ぜひじっくり観てもらいたいと思いますね。

 「好きなアニメは?」という無茶ぶりのような質問にも、誠実にこたえてくれた平岡さん。また、「役に決まったときの心境」「巨人に襲われるとしたら」といった話題では、自分の感じるままに言葉を紡ぐナチュラルさが感じられ、大きな魅力として映った。dTVオリジナル『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 反撃の狼煙』は、8月15日より配信。作品世界により浸るため、平岡さんの熱演を確認するため、ぜひチェックを!

[取材&文・松本まゆげ]

◆作品詳細
dTVオリジナル「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 反撃の狼煙」
8月15日dTVにて配信開始!

 映画では描ききることが出来なかった巨人との闘いに挑む兵士たちの姿や、「立体起動装置」など対巨人用の兵器開発に隠された秘話が、全三話のドラマになって描かれます。実写版映画と同じく、兵器隊長“ハンジ”を演じた石原さとみをはじめ、桜庭ななみ(サシャ)、渡部秀(フクシ)、武田梨奈(リル)ら豪華キャストが再集結。また、平岡祐太が演じる新キャラクター“イズル”の登場など実写ドラマならでは見どころも十分。

 さらに、製作を手掛ける布陣も、実写版映画に引き続き樋口真嗣総監督をはじめ日本映画・特撮界が誇る各分野の最高峰スタッフが集まる。疾走感あふれる立体機動のアクションシーンや“巨人研究”に隠されたある秘密など、前後篇で描かれる映画を観る上でも欠かせないエピソードが満載。

■作品情報

・タイトル:dTVオリジナル「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 反撃の狼煙」
・配信開始日:2015年8月15日
・配信話数:全3話 / 1話=約30分
・各話タイトル
第1話 反撃の幕開け
第2話 希望の弓矢
第3話 自由への旅立ち
・原作:諫山創「進撃の巨人」(講談社「別冊少年マガジン」にて連載中)
・出演:石原さとみ、桜庭ななみ、渡部秀、武田梨奈、神尾佑、水崎綾女、平岡祐太
・総監督:樋口真嗣
・監督:足立公良(第一話)、尾上克郎(第二話)、西村喜廣(第三話)
・脚本:渡辺雄介

■ストーリー
超大型巨人の出現により、脆くも平和は崩れ去った―
人類存亡を賭けた巨人との闘いが、いま始まろうとしていた。
それぞれの想いを胸に、兵士たちは反撃の狼煙を上げる!

百年以上前、突如現れた巨人たちに、人類の大半は喰われ、文明は崩壊した。この巨人大戦を生き残った者たちは巨人の侵攻を防ぐため、高さ50メートルの巨大な壁を三重に築き、その内側で生活圏を確保して平和を保っていた。そんなある日、突如現れた超大型巨人の出現によって、ささやかな平和さえも脆くも崩れ去った―。

物語は超大型巨人の襲撃から10ヶ月後、対巨人との闘いに向けて集められた兵士たちが、日々訓練を重ねている
ところから始まる。巨人に壁を破壊されて以来、壁の修復は人々にとって悲願となっていた。そのため、政府は貴重な税金を、対巨人用の“兵器開発”の研究費に充てていた。また、兵器隊長“ハンジ”は、人間の倍以上も大きい巨人と闘うために、弱点を探るべく独自の“巨人研究”に明け暮れていた。巨人の出現によって、家や、愛する家族を失った兵士たちは、巨人への反撃を誓い壮絶な日々を過ごしていた…。

■dtvとは?
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>>dTVオリジナル『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 反撃の狼煙』

(C)諫山創・講談社/BeeTV
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