潘めぐみさんが涙ながらに完成の喜びを語った『リトルウィッチアカデミア魔法仕掛けのパレード』初日舞台挨拶レポート！

　10月9日（金）、TOHOシネマズ新宿にて、劇場アニメ『リトルウィッチアカデミア魔法仕掛けのパレード』の公開初日舞台挨拶が行われました。

　2013年に、文化庁によって行われた若手アニメーター育成事業『アニメミライ2013』の参加作品として公開された『リトルウィッチアカデミア』。『キルラキル』や『ニンジャスレイヤーフロムアニメイション』で知られるスタジオ・TRIGGER製作による短編アニメーションとして公開され、日本のみならず世界からも注目を集めました。

　そして今回公開された『リトルウィッチアカデミア魔法仕掛けのパレード』は、続編を望む声に応えるために、クラウドファンディングサイト・Kickstarterへの参加を募ったところ、目標金額15万ドルをわずか6時間で達成！　1ヶ月で目標金額の4倍・62万5518ドル（7400万円）を集め、本作の制作が決定致しました。

　今回の初日舞台挨拶には、メインキャスト陣と、監督・キャラクターデザイン・作画監督まで務めた吉成曜さんも登壇！　この日を待ち望んでいた皆様にも、イベントの模様をお届け致します。

＜登壇者＞
潘めぐみさん（アッコ役）
折笠富美子さん（ロッテ役）
村瀬迪与さん（スーシィ役）
日笠陽子（ダイアナ役）
志田有彩さん（アマンダ役）
村川梨衣さん（コンスタンツェ役）
吉成曜氏（監督、キャラクターデザイン、作画監督）

■本作を見ると、自然と口も渇いちゃう!?
　5名のキャスト陣と監督が登壇し、まずは観客の皆様にご挨拶。中でも潘さんは非常に緊張した様子で、この日を本当に待ち望んでいたことが伺えます。さらに監督は、「このアニメは、元々はアニメーターを育成するプロジェクトだったので、本来続編が作られるはずはなかったんです。自分自身驚いています」と、まさか劇場アニメが公開できるとは夢にも思わなかったと、驚きと感謝を述べました。さらに「この作品は、最近のアニメに対する……いや、やめましょう！（笑）」と、大事なことを言いかけて、会場内の笑を誘っていました。

　続いては本作の映像のスゴさについて、キャスト陣が語ります。潘さんは「1秒1秒丁寧に紡いでいらっしゃることが、エンドロール見てわかるんです。役者冥利につきますね」と、製作スタッフのみなさんへ感謝の気持ちを述べました。折笠さんは「見たときに本当にすごいと思って、自分が参加できたことが幸せです」と幸せ一杯の様子。

　村瀬さんは「みなさんが作るものって、まばたきしたくないくらい。口も渇きますし」とコメントすると、会場全体がクエスチョンマーク。折笠さんが「口をあけっぱなしにしちゃうってことね？（笑）」とフォローし、会場内から納得の笑いが起きていました。ライバルであるダイアナ役の日笠さんは「今回はライバルというより、アッコの背中を押すようなお姉さん的な存在です」と、前作では描かれなかったダイアナのキャラクター性について喜んでいました。

■潘さん「ありがとうの気持ちで涙が止まらなかったです」
　続いてはクラウドファンディングについてのコメントへ。目標金額が6時間で達成されたと聞きびっくりしたという潘さんは「海を越え、たくさんの人の支えがあったからこその、この日を迎えられました。今日はこの場を借りて、直接ありがとうと伝えに来ました」と、感無量の様子でした。

　お次の志田さんは、本作からの参加について「口はかわきませんでしたけど、瞬きできないぐらいっていうのは分かる感じで、とてもすさまじいものだと（笑）」と、村瀬さんのコメントについて語り「精一杯それを盛り上げられたらいいなと思います」とコメント。志田さんはこの日が、生まれてはじめてのイベント登壇ということで、緊張をみせながら語っていました。そして村川さんは、独特のジェスチャーと共に「事務所からお電話を頂いたとき、えぇー!?　あの『リトルウィッチアカデミア』にぃー!?　やったぜー！　という気持ちでいっぱいでした、ええ！」と、元気いっぱい語り、独特の村川さんワールドで会場内は笑いに包まれていました

　そして、最後は本作を見た感想について。ここで潘さん試写のときに、いろんな想いがあって号泣したことを明かします。潘さんが「エンドロールがずるい演出だなって。Kickstarterで支援してくださった皆様の名前が、ばーって流れるんです」と演出を賞賛するのですが、そこでも潘さんの目には涙が。「ありがとうの気持ちで涙が止まらなかったです」と思い出して泣きながらも、感謝を伝える潘さんの背中をさする折笠さん。折笠さんも、同じ気持ちのようでした。

■海の向こうのみなさんへ、届け大きな魔法の拍手。
　折笠さんは、作品を見たときに鳥肌がたったそうで「いろんな感情が出てきたので、感動という一言では表せないです」と、言いにくいほど心が動いたとのこと。村瀬さんは「風が吹いてるような感じがしました。飛んでるシーンでは風も感じるし、イヤなことを全部忘れて入り込めます」と、本作の没入感を褒めていました。

　と、ここで、あまりにもみなさんが語りすぎて終了のお時間が迫っているとの報告が。残念ながらも、一言づつの感想となりました。日笠さんは「夢と魔法はみんなの心の中にあります！」とかっこよくきめ、志田さんは「汗をかきました！　世界の中に入って魔法にかかりました」とコメント。最後となった村川さんは「ありきたりではございますが……やはり……あっ、一言でしたね！」と、前置きし会場内の笑いを誘います。続いて「感動をーーーありがとうございましゅーーー！　まる」と、大きなポーズでアピール！　それを見た潘さんは「なんだか涙が乾いてきました（笑）」と、場をなごませた村川さんに、感謝していました。

　そしていよいよ、お別れのお時間へ。監督は出資者の皆さんへ感謝を述べつつも「お金は魔法だなと思いました（笑）」とぶっちゃけ、会場内は大爆笑！　ラストにはそれぞれ、お別れの挨拶を述べ、その中で潘さんは「これから魔法をかけたいと思います。海の向こうのみなさんにも届くように、大きな拍手を！」と、会場全体で大きな拍手！　潘さんは「これからも続編ができるといいなと思います」と、続編への期待を寄せて、イベントは終了となりました。

＜STAFF＞
監督・キャラクターデザイン・作画監督：吉成曜
脚本：島田満
美術監督：金子雄司
色彩設計：垣田由紀子
撮影監督：土田栄司
編集：坪根健太郎
音響監督：渡辺　淳
音楽：大島ミチル
主題歌：大原ゆい子「Magic Parade」（TOHO animation RECORDS）
アニメーション制作：TRIGGER
製作：GOOD SMILE COMPANY
配給：東宝映像事業部　

＜CAST＞
潘めぐみ　折笠富美子　村瀬迪与　日笠陽子
志田有彩　村川梨衣　上田麗奈
日髙のり子