『THE BIBLE～選ばれし者たちの歴史物語～』イケメン過ぎるキリストに声を吹き込む野島健児さんが語る見どころとは!?

　12月より歴史エンターテインメント専門チャンネルとして知られる「ヒストリーチャンネル」にて、旧約聖書と新約聖書を原作としたドラマ『THE BIBLE～選ばれし者たちの歴史物語～』が放送予定です。

　そんな本作は二ヶ国語で放送されるとのことで、ディオゴ・モルガドさんが演じ、イケメンすぎると話題となったキリスト役に日本語吹き替え版で声を吹き込む、イケてるボイスの声優・野島健児さんにその心境をうかがったので、本稿ではその模様をお届けします！

■アクションシーンも盛り込まれたエキサイティングなエンターテイメント

――――『THE BIBLE～選ばれし者たちの歴史物語～』を見た印象を教えてください。

野島健児さん(以下、野島)：この作品は旧約聖書と新約聖書をモチーフとし、かなり忠実に再現されているということで、内容もちょっと難しいのかなと思って取り掛かりました。でも、いざ台本を開いて見てみると臨場感の溢れるアクションシーンや、華々しいシーン、また格闘シーンがふんだんに盛り込まれていて、とてもエキサイティングでエンターテインメント感も満載で、作品としてすごく楽しめるようになっています。また、大河ドラマのようにしっかりとした根底のある作品なので、見応えもあります。
僕自身、聖書はまったくの初心者で、今までに読む機会はなかったのですが、これからこの作品を通してより深く知ることができると思いますし、興味も湧いてきました。今まで聖書に触れる機会がなかった人も、キリストだったり、モーゼだったりというよく耳にする登場人物たちの物語ですので、きっと楽しんでいただけると思います。

――――ドラマを通じてキリストの印象は変わりましたか？

野島：僕にとってキリストという人物は、あまりにも存在が遠く、いわば雲の上の人過ぎてしまって…。リアルにその存在というものを思い描けたことはなかったんです。
でも、こうして本作に出てくるイエスを見ていると、僕が感じていたキリストより、もっと人間というものに近いというか、そんな人間の熱さだったり想いの深さだったりという人間味のような部分を感じることもできて、今まで触れることのできなかった存在のキリストがすごく近く感じられたんです。
しかも映像ではかなりのイケメンなので…見たらファンになること間違いなしなのではないかと思いますね。

――――キリストがしゃべるという作品は少なかったと思いますがどう思いますか？

野島：僕も正直言ってイエス・キリスト役は初めてなので、こういったチャンスが今後あるかは分からないですが、もしも僕がキリストの教えを深く知っている人間だったら果たしてこの役を演じられたかどうか……。きっと、「自分が演じていいのか？」という部分でものすごく葛藤が生まれたと思います。
予備知識のない僕ですら「イエス役なんだ……」と、心して掛からなきゃと、気合いが入っていますし、チャンスがあれば何日間か家の近くの教会に通ってみようかなとも思っています。

――――キリストの役作りについて気を付けた事はありますか？

野島：僕自身仲間や先輩から、よく掴みどころないねとか、あんまり人間っぽくないよねと言われることもあって、すごくおこがましいとは思いますが、自分のそういうところを信じて取り掛かりました。神秘的なものや事柄もとても興味がありますし好きなので、森羅万象に想いを馳せながら、そういったものへの愛情の深さもとにかく意識しました。
でも、その中でどこまで人間味を持たせていいのかとか、どこまで達観した意識をもって接すればいいのかなどはシーンによって大きく変わってくるので、そこは音響監督さんと相談しながらシーンごとに作らせてもらいました。

――――監督や演出からはどういった指示があったんですか？

野島：それがですね、第一話を収録した時からそのままでお願いしますと言っていただけて、すごく安心はしたんですけれど逆にそこが難しくて、例えば修行で断食をする前と後とでは、本人の心や成長具合は大きく違うと思うので、そこにどれだけ寄り添えるのかを考えました。

――――作品を実際に見てみないと分からない部分や、予備知識が必要な部分はあるのでしょうか？　それとも初見で見てもエンターテインメントとして楽しめますか？

野島：楽しめます！　第一話を見て特に印象的だったのが、騎士の恰好をした天使たちが回し蹴りをするようなアクションシーンです。すごく素敵でした。カッコいいのはキリストだけじゃなくて、周りのキャラクターにも見どころがたくさんあります。
モーゼが海を割るシーンなんかもこういう描き方をするんだと思うくらいリアルで美しく、その中を歩いて逃げる場面は海の香りがしてきそうなくらいでした。予備知識の無い方も楽しむ事ができると言いますか、むしろそういう方にぜひ見て貰いたいと思っています。もちろん、詳しい方が見ても楽しめると思います!!

――――先ほど初心者だとおっしゃっていましたが、そんなご自身が見ても楽しめるということですか!?

野島：はい！　まず、聞いたことだけがある名前がいっぱい出てきます（笑）。アブラハムとか、先ほどお話ししたモーゼですとか、あとはラムセス、ヨハネだったりとか。そんなよく耳にする人物たちがどういう役割をもっていて、どういう人物だったのかが見えてくるので、作品を収録するごとに点と点が結ばれていくような感じがして、僕も毎回楽しいです。

■イエスの役作りは作品を見ながら

――――キリスト役はオーディションで決まったのでしょうか？

野島：いえ、実はオーディションではなく直接お話を頂きました。最初は「もうどうしたらいいだろう」と思いまして、イエスってどんな人なんですか？　そもそも人なんですか？　と思うぐらいでした。どこを調べてもどんな性格なのか描かれていなかったので、作品を見ながらこの役を作っていく形にさせて貰いました。

――――野島さんはアニメや外画など多方面で活躍されていますが、アニメと外画で声の出し方とか心構えは違うものなのでしょうか？

野島：そこは人それぞれ違うとは思いますが、僕はアニメーションはキャラクターをゼロの状態から監督、もしくは原作と共に作っていくんです。でも洋画や吹き替えになってくると、海外の俳優さんのお芝居や作り上げてきたものをどこまで汲み取ってどう寄り添うのか、どれだけ海外の物を日本語で違和感なく伝えることができるのかも重要になってくるので、その辺りも意識しています。

――――収録現場で、他のキャストさん方とはどんな話をされるのでしょうか？

野島：そうですね…。今回は特に登場人物がとても多いのでマイク争奪戦がおきています。基本的にマイクは3本で収録しているんですけれど、これだけのキャラクターが登場すると大変なので、ある程度コミュニケーションを取りつつ、譲り合いながら収録しています。
あとは、神様役どうですか？　みたいな話をしたり、本作は兼ね役も多いので、同じ兵士の役を演じるのだったらどう演じ分けをしようかと話し合ったりしています。僕は第一話で、青年時代のモーゼも演じているので、そういった演じ分けについてだったりもみんなと話しますね。

――――最後に本作に期待しているファンのみなさんにコメントをお願いします。

野島：僕みたいな初心者でもすごく入り込みやすい作品ですし、美しい映像を見ているだけでも楽しめます。もちろん物語も聖書に基づいてしっかり作られているのですごく見応えもあります。
アクション、そして映像美と、大河ドラマのようなしっかりとしたストーリー展開がありますので、ぜひぜひ期待して貰えたら嬉しいなと思います。また、オススメポイントとしては並ならぬイエスのイケメンさです！　ぜひ、放送を楽しみにしていてください！


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