さかいかな(元・酒井香奈子)さん、改名後の初舞台で初の座長公演! 共演・榎あづささんと衝撃の少年犯罪奇譚を魅せる! 絶賛公演中!!
舞台『緋色、凍レル刻ノ世界、永遠』(脚本・演出:太田守信)のゲネプロが24日、東京・新宿三丁目のSPACE雑遊で行われ、初日公演を目前に最高の仕上がりであることを見せつけた。今回W主演として物語を担うさかいかなさんと榎あづささんはプライベートでも互いに親友と認め合うほどの仲だが、舞台では初共演。すでに公開されているフライヤーではなんとも妖艶な絡みを見せつけ、息の合った関係は折り紙付きだ。
本作は実際に起こった過去の少年犯罪事件をモチーフにしており、2000年、さかいあん演じる早岐深緋(はいきみあか)が全寮制女子中学校で同級生を殺害したところから物語は始まる。また、榎さんがその時の被害者・相浦真朱(あいのうらまじゅ)を演じている。そんな衝撃のオープニングでは、さらに衝撃的なふたりのキスシーンまで惜しげもなく見せつけられる!! そしてふたりの事件は2015年、再び起こる事件へと受け継がれていく…。
『今宵も美辞麗句と、ほんの少しのトラウマを』をキャッチコピーとしている本公演主宰・黒薔薇少女地獄(ユニット名からしてもう!)の名に恥じぬ、ゴシックかつファンタジックな衣装をまとった出演者たちに囲まれて、この舞台はどこまでも耽美な世界観が広がっていく。
だが、ただ見目麗しい女性同士の百合物語と侮ってはいけない。見た目の華やかさとは対照的に、物語は逃げ場を許さない苦しい苦しい時間が繰り返される。それは純粋過ぎるがゆえに深緋が感じる、彼女の視覚を通して見えてくる世の中との微妙な違和感だ。一般、大衆、世間…そういった曖昧でチカラの強い集団からはみ出して生きざるを得なくなってしまった主人公。この作品には、加害者だと思っていた深緋こそが社会における被害者なのかもしれないと思わせる説得力がある。
見る側の視線までもが彼女を苦しめる一派であると自覚した瞬間、観客にも加害者意識を植え付けてくる。まるで心臓を鷲掴みにされ、ギリギリと締め付けられるような感覚に囚われる。また、その上でグイグイと引き込まれる圧倒的な情報量によって目が離せなくなってしまう。これほどまでに、ある意味『観ること』を『強要』される舞台があっただろうか。しかしそんな不快感すらも、目の前で繰り広げられる『美しさ』によって、より一層その感情の先が気になってしまい、一切目が離せなくなってしまうのだ。
さかいさんは、本作に寄せる意気込みをこう語る。「今回の芝居はいわば甲子園。すべての戦いに勝ち続けなくちゃ終わり。だから燃え尽きてもいい、と、毎公演全力を武器に勝負します!!」観終わった後、つまり芝居が終わった後、その物語からようやく解放された我々は今まで得たことのない感情と出会うことだろう。さかいさんによると見どころは「派手さと繊細さのバランスが絶妙でたまらない! クライマックスシーンの格好良さはぜひ、体感してもらいたいです」とのこと。
デビュー10周年、改名した「さかいかな」の新たなスタートとして、間違いなく良いスタートとなりそうだ。
【舞台詳細】
黒薔薇少女地獄vol.4「緋色、凍レル刻ノ世界、永遠」
脚本・演出:太田守信(エムキチビート/黒薔薇少女地獄)
「私は真朱との約束を胸の内に凍らせて、永遠の結晶にすると誓った――」
2000年。13歳の少女が校内で同級生を殺害した事件は日本中を震撼させた。
それから数年後、施設を出た元少女の現在の居場所は明らかにされていない。
そして、2015年。事件は再び学校の、レクリエーションルームで起こる!
黒薔薇少女地獄が送る、社会派耽美サスペンスファンタジーエンターテイメント、開幕!!
少女は右手にカッターナイフを握ったまま、動かなくなった相手と唇を重ねた。
その瞬間を永遠にして、凍らせるように。
だが15年の刻を経て、時間は再び溶けだしていく。
2000年と2015年、4人の少女、ふたつの物語は今、重なり合う……。
日付:2015年11月24日(火)~29日(日)
ホール:SPACE雑遊
<CAST>
さかいかな(酒井香奈子)
榎あづさ
松本稽古
星秀美(レティクル東京座)
橘麦
牛島僚太
シミズアスナ
高橋杏奈(ラビット番長)
浜田真衣
深谷晃成(第27班)
梁稀純(どろんこのキキ)
――声の出演――
小泉豊
<タイムテーブル>
11月24日(火) 19:30
11月25日(水) 19:30
11月26日(木) 19:30
11月27日(金) 14:00 / 19:30
11月28日(土) 13:00 / 17:00
11月29日(日) 13:00 / 17:00
前売り/当日 3,500円
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