オチをかっさらったのはあの松！　TVアニメ『おそ松さん』第14話「風邪ひいた」ほか　を【振り返り松】

　TVアニメ『おそ松さん』の各話エピソードを、視聴者の声とともに振り返る【振り返り松】。1月11日深夜より順次放送となった第14話では、3つの物語が観られました。

■ 風邪ひいた

　風邪をひいて寝込む、カラ松、チョロ松、一松、十四松、トド松のもとに現れたおそ松。弟たちが動けないのをいいことに、彼らの財布を持ち出しパチンコで大負けしてしまいます。怒った弟たちは、おそ松にムリヤリ風邪をうつすのですが……おそ松が体調を崩した頃、トド松の風邪が完治。今度は、トド松による逆襲がはじまって……!?

　トド松、一松、カラ松と完治した兄弟たちが、ほかの5人を代わるがわる“看病”するエピソード。兄たちを部屋ごと焼こうとしたトド松に対しては「兄そのものがウイルスってこと!?　だから燃やそうとしたの!?」、“一松様”と呼ばせるプレイに興じつつも看病をこなした一松には「一松様お優しい……！」と、視聴者からも様々な反応があがっていました。また、最後の最後で完治した十四松は、細胞レベル(？)にまで“分裂”!!

　5人の身体に入り込み、内側からウイルスを退治するという離れ業を見せつけました。これには、おそ松たちはもちろん視聴者もゾクッ!!　「十四松がますますわからなくなった……」「彼は人間なの？」と大いに困惑させる結末に。「ギャグ回だと思ってたけど、ミステリーだったみたい(笑)」といった声もあがるほどの衝撃を与えていました。

■ トド松のライン

　「ジム行ってくる」と言うトド松に、「ジム、通ってんの!?　聞いてないんだけど！」と驚くおそ松。その後も、囲碁クラブに通っていたり、富士登山をしていたりとトド松のアクティブな姿が次々に明かされ、兄たちは「変化あったときには報告するでしょ!?」と思わず詰め寄ってしまいます。そして、報告することとしなくてもいいことの“線引き”を叩き込もうとするのですが……？

　このエピソードに関しては、「自分はトッティに同意かも」「私も家族にはあまり報告しないなあ」など、自身に置き換えた意見も目立つという、比較的珍しい傾向が。そのうえで「末っ子のことを干渉したがるお兄ちゃんたち、面倒くさいけど可愛いなあ」と、6つ子の仲の良さに触れる人も見られました。

　また、終盤にトド松が明かそうとした「兄弟ランキング(兄たちをトド松なりに格付けしたもの。劇中ではカラ松とおそ松の順位が告げられました)」については、「1位って聞いたときのカラ松とおそ松、本当に嬉しそうだったなあ」との声も。あらゆるシーンで、兄弟の結束の固さを感じられる話となっていました。……ちなみに、ここでもラストに十四松の新たな一面が。13話で「闇を抱えていそう」を言われていた十四松ですが……これはその序章なのか否か？

■ チョロ松先生

　そして、Cパートは「チョロ松先生」。AB両パートの“日常”から離れ、高校の先生となったチョロ松とトド松のかけあいが楽しめました。トド松先生が作成した文化祭の企画書に触れ、「お化け屋敷はダメだけど、バンドのライブは良い」と言ってみたり、「(屋台で売る食べ物が)フランクフルト!?」と反応してみたり、なにかと“過敏”なチョロ松先生。これに対しては「トド松以上にラインがわからない(笑)」と、Bパートを引き合いに出す視聴者が。また、徐々にエスカレートしていく姿にも圧倒される人多数！　「チョロ松がボケに回ると、本当に収集がつかなくなるんだね」と、彼の底力を再確認することになりました。

　チョロ松のポテンシャルや十四松の謎など、またもあらたな広がりが見られた『おそ松さん』。次に新たな一面を見せるのは、果たして？

■TVアニメ『おそ松さん』

【放送情報】
テレビ東京、テレビ大阪　毎週月曜深夜1時35分
テレビ愛知　毎週月曜深夜3時05分
BSジャパン　毎週土曜深夜0時00分
AT-X　毎週火曜深夜0時30分

【スタッフ】
原作：『おそ松くん』赤塚不二夫／「週刊少年サンデー」（1962年～1969年）他で連載
監督：藤田陽一
キャラクターデザイン：浅野直之
シリーズ構成：松原秀　
美術監督：田村せいき
色彩設計：垣田由紀子
撮影監督：福士　享
編集：坂本久美子
音楽：橋本由香利
音楽制作：エイベックス・ピクチャーズ
音響監督：菊田浩巳
音響制作：楽音舎
アニメーション制作：studioぴえろ

【キャスト】
櫻井孝宏（おそ松）
中村悠一（カラ松）
神谷浩史（チョロ松）
福山潤（一松）
小野大輔（十四松）
入野自由（トド松）
遠藤綾（トト子）
鈴村健一（イヤミ）
國立幸（チビ太）
上田燿司（デカパン）
飛田展男（ダヨーン）
斎藤桃子（ハタ坊）　ほか