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『映画プリキュアオールスターズ』公開アフレコレポ&インタビュー

プリキュア舞台化も夢じゃない!? 山本耕史さん、新妻聖子さん、森雪之丞さんらによる『映画プリキュアオールスターズ』公開アフレコレポ&インタビュー

 2016年3月19日(土)より全国劇場にてロードショーとなる『映画プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!』。本作は歴代シリーズに登場するプリキュア・総勢44名が大集合し、夢の共演を果たす大作映画です。最新作『魔法つかいプリキュア!』からも、キュアミラクル(CV:高橋 李依)、キュアマジカル(CV:堀江 由衣)を新たなメンバーに迎え、更にパワーアップしたプリキュアたちが映画館で大活躍します!
 また、劇場版オリジナルキャラクターとしてプリキュアたちと敵対する魔女・ソルシエールを女優・歌手の新妻聖子さんが、その魔女の手下・トラウーマを俳優の山本耕史さんが演じます。さらに本作のミュージカルプロデュースを手掛けるのは、今年で作詞家40周年の節目を迎える巨匠・森雪之丞さん。豪華なスタッフ・キャストが、今年もプリキュアの映画を盛り上げます!

 そして、2月17日には新妻さんと山本さんによる公開アフレコが行われました。アフレコでは作中の2人の掛け合いを熱く再現します。また森さんもディレクションのために出演し、2人の演技を強く後押し! 本稿ではその公開アフレコと、その後に行われたインタビューの模様をお伝えします!

 
■ 本物のミュージカルを『プリキュア』で再現!
 今回のアフレコでは、ソルシエールとトラウーマの関係性が顕著に表れる、2人が掛け合いを見せる楽曲「秘薬のレシピ」のデュエットを披露していただきました。帝国劇場の「レ・ミゼラブル」で共演経験もあるおふたりは、お互いリラックスした様子。楽曲の歌い出しは山本さんから始まり、舞台で培った力強い歌声をスタジオ中に響かせていきます。

 
 続く新妻さんは足を使って正確にリズムを取りつつ、モニターに映し出されるキャラクターの動きにピッタリと合わせて演技や美しい歌声を披露しました。

 
 最後はデュエットパートとなり、息のぴったり合ったコンビネーションで高音と低音のハーモニーを奏でていきます。また山本さん演じるトラウーマは“トラ”と“ウマ”が合体したようなキャラクターのため、歌詞中の“Wow”を馬のようにいななきシャウトする姿も。

 
 アフレコを終えると、ミキサー室にいる森さんからも「素晴らしいです!」と大絶賛され、少し恥ずかしそうな様子を見せながらもおふたりの公開アフレコは終了しました。

■ 『プリキュア』舞台化も夢じゃない!?
――本番のアフレコを終えた感想をお願いします

山本耕史さん(以下、山本):僕は過去に何回かアフレコをしたことはありましたが本職ではないため、声優の皆さんのプロとしての働いている姿がとても勉強になり感動しました。この機会に声優の皆さんと一緒に仕事をできたことが貴重な時間でした。

新妻聖子さん(以下、新妻):私はスケジュールの都合で後からアフレコをしたんですけど、プリキュアの皆さんや山本さん演じるトラウーマの声が入っているところに、ソルシエールの声をあてていきました。私も不慣れなことが多く、皆さんの声の演技に圧倒されました。しかし、後から演じさせていただいたことが功を奏したのか、皆さんの演技から勉強もしながら監督に色々と引き出していただきました。難しかったけど非常に楽しかったです。


――ミュージカルプロデューサーとして、アフレコをご覧になった感想をお願いします

森雪之丞さん(以下、森):そもそも今回は“プリキュアとミュージカルの融合”ということで、僕はずっとミュージカルを作ってきたため、ありがたいお話でした。自分のイメージを実現するために、今回は2人のミュージカル界の若きスターが出演してくれたので本当に嬉しく思います。それと僕のアフレコがなくて残念でした(笑)


――山本さんにとっては今回がアフレコ初体験なのでしょうか?

山本:アフレコ自体は初めてじゃないんですが、公開アフレコとして皆さんの前で披露することは初めてですね。レコーディングも久しぶりでした。


――舞台でも歌っている場面が多々見られますが、今回はアフレコで歌うシチュエーションとのことで、いかがでした?

山本:今まで舞台で歌ってきたため、今回も歌うことは珍しい事でもなく抵抗はありませんでした。これまでの経験を本作で活用できたので、今まで培ってきたことが役に立ったのかなと思います。

森:耕史君は役者のイメージが強いですが、実はミュージカルからスタートしているんです。彼の舞台での歌は本当に素晴らしいですよ。


――ちなみにアフレコの途中で山本さんは馬のような鳴き声をあげていましたが、あれはどういった経緯で実現したのでしょう?

森:“いななきシャウト”ですか? あれはロックのマインドを持ったトラウーマという悪役ならではのシャウトですね(笑)

山本:「馬っぽくシャウトしてくれ」と言われたので、馬といえば「ヒヒヒヒーン!」なのかなと思い、僕の中のイメージで演じました(笑)


――ミュージカルは身体を使って演じていると思いますが、舞台とアニメで演じる上の違いなどはありますか? 新妻さんは先ほど、足で拍子をとったりしていましたよね?

新妻:私は歌を入れる前に絵が出来上がっていたので、まず絵がどのように動いているかを見て、彼女から出ているであろう感情を読み取って歌いました。今回歌ったのはコミカルな要素のあるアップテンポな曲なので、心情は保ちつつ音楽に乗れるようにと思って拍をとっていました。

山本:面白いことに俳優と声優は違う職業です。画面の中にいるのが俳優で、普段は自分が表に立ってセリフを喋り歌を歌います。そういう意味では今回、俳優に声を入れているイメージで演じたので、絵を見て基本的なリズムをとりつつ、丁寧に歌いましたね。また森さんが「もっとこうして」とか「こういう風にできる?」などと言ってくださったので、スムーズにレコーディングは進んでいきました。


――歌う際に気をつけた点などありましたら、お願いします

新妻:敵とはいえ悪役になった理由がきちんとある役だったので、その役柄の背景を歌声でお客さんに感じ取ってもらえればいいなと思い、あえて悪役っぽくない歌声で歌いました。

森:今日の歌はコミカルなナンバーですが、聖子ちゃんは悪役でありながら悲しみを背負った歌を何曲か歌ってもらっているので、ぜひ劇場でご覧になっていただきたいと思います。


――現在放送中のプリキュアは『魔法つかいプリキュア!』ですが、もしも魔法が使えるとしたら、どのような魔法が使いたいですか?

山本:セリフがすぐ覚えられるような魔法があったら嬉しいですね(笑)。あとは色々な人の心が読める魔法とかもいいですけど、やっぱり人助けできるような、世界平和になるような魔法がいいかなと思います。

新妻:そんな良いこと言われたら私利私欲に走れないじゃないですか(笑)。でも私は乗り物酔いが激しいので、行きたいところにすぐに行けるような魔法が使えるようになりたいです! 世界遺産とかに行ってみたいですね。


森:私は音楽において、既に魔法を使っているので!(笑)

新妻:カッコ良い!


――山本さんと新妻さんは舞台で共演をしたこともありますが、本作で再共演してみた印象はいかがでしょう?

山本さん:歌のアフレコの際、新妻さんの歌が入っている状態で僕は歌いました。13年前の新妻さんの初舞台「レ・ミゼラブル」でご一緒したときから群を抜いて上手かった印象がありますが、僕が最初に会ったときの印象や声の艶、そして大人っぽさも増しており土台がしっかりしていました。だから僕がトラウーマという役を遊び心を持てるように歌えましたね。相性は抜群だと思います!

新妻:歌に関しては私が先に入れさせていただいたので、出来上がったものを見たときに初めて山本さんの歌を聞きました。やっぱり七変化と言いますか、山本さんはトラウーマという役に合わせて声を出しており、流石だなと思いました。初舞台のときは何も分からないままの私に色々と教えてくださったので、さっき初めて隣で声を合わせて13年前にデュエットしていた頃の記憶がよみがえりましたね(笑)


――山本さんの奥さんである堀北真希さんも女性ですし『プリキュア』などのアニメは好きかと思いますが、本作に出演することで何か話されましたか?

山本:そうですね、公開されたら一緒に観に行こうと言われました。僕はまだ子供がいないんですけど、友達からは「今度プリキュアに出るんでしょ!?」と言われることが多く、本当に人気なことを実感しました。僕に子供が出来て成長した頃には、ぜひ見せてあげたいなと思います。

――森さんは今までに数々のミュージカルを手掛けられたと思いますが、今回の映画や『プリキュア』シリーズをミュージカル化、というお考えはありますか?

森:もちろん舞台は今後、様々な発展を遂げると思います。えっと……聖子ちゃん本人は、そのままの役で出演してもらっても大丈夫かな(笑)

新妻:えぇ!? ……どうでしょう(笑)

山本:僕は馬の被り物しなきゃいけませんね……(笑)

新妻:擬人化みたいな形で鬣とかつけたりするとカッコ良いかもしれませんね!

森:まぁ、そのような形で出演するようなこともあれば、もっと人間に近い形で出演するという2つの形があると思います。これから、そういった可能性はあるかと思います。


――最後に映画を楽しみにしている方へメッセージをお願いします

山本:聞くところによると、上映中はペンライトを使ってお客さんも参加するようですね。今までのアニメは見て楽しむものでしたが、本作はミュージカルとして音楽もあるし、実際に参加もできる。ただの映画を観に行くこととは違う楽しみ方があると思うので、これを体験・体感していただければと思います。

新妻:『プリキュア』初のミュージカル映画ということで、小さいお友達に歌の魔力・魅力を感じてもらって、願わくば本作を観た子供たちが「ミュージカルをやってみたいな、見てみたいな」と思ってくれるような、将来の役者を青田買いするような機会になればと思います(笑)。本当に音楽や歌が素晴らしいので、歌の力を全国の皆さんに感じていただければと思います。

森:アニメでミュージカルって簡単と思われるかもしれませんが、今は唇のリップシンクを言葉に合わせて作画チームが一生懸命に制作しています。簡単に見えて大変な作業です。そして現在、出演者を始めとする制作チームが新しい作品を作ろうと身を削っています。本当に新しいアニメミュージカルになっているので、ぜひ見に来てください。



◆作品情報

『映画プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!』
2016年3月19日(土)全国ロードショー
映画プリキュアオールスターズSTMM製作委員会:東映アニメーション 東映 朝日放送 バンダイ アサツーディ・ケイ マーベラス キノシタグループ
配給:東映

<ストーリー>
みらいとリコは人間界に遊びに来てウキウキ! なのに…突然現れた魔女のソルシエールとその仲間・トラウーマの魔法で離れ離れにされちゃった! 彼女たちの狙いは、<プリキュアの涙>。
その涙で最悪の魔法が完成しちゃうの!? 世界を守れるのはプリキュア44人の友情だけ! みんなの応援で映画館に奇跡をおこそう!

<声の出演>
高橋李依 堀江由衣 嶋村 侑 浅野真澄 山村 響 沢城みゆき

<ゲスト声優>
新妻聖子 山本耕史


>>『映画プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!』公式サイト

(C)2016映画プリキュアオールスターズSTMM製作委員会
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