プロ声優と豪華審査員が教えちゃいます「キミコエ・プロジェクト」トークイベント開催！　観客参加型の模擬審査も実施！

　2016年3月25日（金）～27日（日）、東京ビッグサイトで開催された「AnimeJapan 2016」(以下、AJ2016)・OPENステージにおいて、女性声優ユニット育成プロジェクト「キミコエ・プロジェクト～supported by ファミリー劇場～」が企画するステージイベント「声のお仕事ウラ側全部みせちゃいます～！」が行われました。

　イベントには、次世代のヒロイン声優を発掘する「キミコエ・オーディション」で審査員を務める超豪華メンバーが集結。伊藤尚往さん（アニメーション監督）、清水洋史さん（株式会社東北新社：音響監督）、木皿陽平さん（株式会社ランティス：プロデューサー）に加え、声優業界の第一線で活躍する星野貴紀さんが登壇。普段知ることが出来ない声のお仕事のウラ側についてのトークや「キミコエ・オーディション」を想定した、観客がオーディションを体験できる"模擬審査"が実施されるなど盛りだくさんなイベントとなりました。

　
■ 監督、プロデューサ、声優による業界の裏を語るクロストーク！

　まずはMCの呼び込みで伊藤さん、清水さん、木皿さんが盛大な拍手に迎えられて登壇。それぞれ自分たちがどのような形でアニメーションに関わっているのかを話してくれました。

　まずはTVアニメ『オーバーロード』などで監督を務めた伊藤さん。監督とはどういう仕事なのか、という質問に「アニメーションの現場にはいろんな才能を持った人が集まるので、そんな人たちを作品の方向にまとめ上げるのが主な仕事ですかね」と答えます。

　『ルパン三世新TVシリーズ』『アクエリオンロゴス』などで音響監督を務めた清水さん。監督と音響監督の違いについて「音響監督はアニメーションにつける音響全般の責任者という立場になります。キャスティングから演技の内容に対する演出、場面ごとに流れる音楽の選曲などを担当しています」と語りました。

　続いて『ラブライブ！』（μ's）などでプロデューサーを務めた音楽プロデューサーの木皿さん。「一般的には作曲家やミュージシャンのイメージが強そうですが、私は音楽を企画して作品性や商業性など、どうやって作って売っていくかを考え、出来上がったものに責任を持つのが仕事になります」と言い、「信頼できる作曲家さんに曲作りをお願いしたりはするんですが、自分で書いたり歌ったりはしないんですよね」と意外なウラ側を話してくれました。

　監督たちのトークが一段落ついたところで、声優の星野さんが登壇。ここで会場からは再び大きな拍手が起こりました。アニメーション製作のプロとはまた違う視点、キャラクターに声で命を吹き込む声優の立場からトークに参加していただきます。

　最初の話題は声優さんのオーディションについて。どういった形でキャストが決まっていくのかは、ファンならば気になってしょうがない部分です。伊藤さんは「事務所の方に出演して頂ける方を紹介してもらい、声をテープで送ってもらったり、実際にスタジオに来てもらったりして審査をします。音響監督やプロデューサー、あとは原作者の方にも意見を聞いて、みんなで話し合って決めることになります」と語ります。話し合いの場で意見が割れることはないのか、という疑問には「それはしょっちゅうあります」と清水さんがコメント。数字で判断できない声のイメージについては、それぞれ異なる考えを持っているため、時間をかけて議論する必要があるのだと語りました。
　
　続いての話題はオーディション時のちょっと変わったエピソードについて。事前にお客さんに書いてもらったアンケートから、"声優さんの声に対して、一目惚れならぬ一聞き惚れはありましたか？"という質問が飛び出します。これに答えたのは伊藤さん「あります」と力強く頷きます。「オーディションには当然知らない方もたくさん来るのですが、事前にイメージしてあった声にピッタリとハマる方もやはりいるんですよ」といい、「だからって必ずその人に決まるわけではないんですけどね」と続け会場からは小さな笑いが漏れました。

　声優としてオーディションを受ける際の心境などを聞くと「サンプルを提示したりスタジオに足を運んだりいろいろな方法があるんですけど、まあピリピリしてますよね（笑）。スタジオとかは周りみんな敵なので、普段は談笑してるような相手でもお互いに役に集中しているので、気持ちの良い緊張感が漂っています」と楽しそうに話しました。

■ 大勢の観客が見守る中、未来のヒロイン声優を目指した模擬審査に挑戦！

　中盤に差し掛かり、本日のメインイベントとも呼べる"模擬審査"の時間がやってきました！　会場にやってきたお客さんの中から「我こそは！」という意思のある方にご協力いただき、実際に「キミコエ・オーディション」にて審査員を務める伊藤さんらの前で演技を披露していただきます。

　たくさん集まった希望者の中から、抽選で選ばれたカメオカサヤさんとハヤサカアズサさんの2人がステージに登壇。清水さんが描き下ろし、この日に渡されたばかりの"告白編"、"遅刻編"という2つの台本を手に、緊張した面持ちで模擬審査に臨みます。

　演技はカメオカさんが"告白編"、ハヤサカさんが"遅刻編"に挑戦。2人とも審査員だけでなく星野さん、そして大勢の観客の視線が集中する中でも堂々とした演技を披露し、会場からは大きな拍手が送られました。

　2人の演技を見て伊藤さんは「凄いですね」とまず一言。清水さんは「まずは、この度胸に拍手を送りたいです」と挑戦を労うったのち「まだキャラクターという他人を演じているよう感じました。もっと自分に寄った表現や演技をすることができれば、さらに上に行けると思います」と言い、木皿さんは「お二人ともとても素晴らしかったです。まだ台本の文字を読むので精一杯かもしれませんが、描かれた世界に入り込んで演技が出来ればもっと良くなると思います」と具体的なアドバイスを送りました。

　最後に星野さんから「これは僕がここ数年で気づいたことなんですが、台本をもってマイクの前に立つと、本来話すべき相手との距離が無くなってしまうんです。お二人ともまた演技する機会があるのなら、演じるキャラが話している相手を見てあげるともっと良くなるんじゃないかなと思います」と声優の目線から語り、「お二人とも魅力的な声だったのでその調子で頑張っていただきたい。スタジオでお会いしたいですね」とエールを送りました。

　これにて「キミコエ・オーディション」の模擬審査が終了。ここで改めてキミコエ・プロジェクトに関する詳細情報と、公式サイトで公開中のPVが上映されました。募集は公式サイトにて4月30日（土）まで受付中。さらに、4月1日（金）からは全国のJOYSOUND、「うたスキ動画」より課題のエントリーも可能となります。夢のヒロイン声優を目指している方はこのチャンスを逃さないよう、応募資格をよく読んだ上でチャレンジしてみてはいかがでしょうか？

　最後に登壇者から観客、そして声優を目指す全ての人にメッセージが送られました。

伊藤さん：実際にアニメーションの現場で活躍していただける方を求めてるので、他の声優さんと比べても劣らないくらいに秀でている方をお待ちしております。図々しいかもしれませんが（笑）。開かれたオーディションになるので、振るって応募してもらえると助かります。

清水さん：今回は作品が作られていくプロセスを一緒に体験してもうため、僕たちにとっても初めての経験となります。非常に珍しい体験になると思うので、これから共に楽しんで盛り上げていけたらなと思います。よろしくお願いします。

木皿さん：たくさん応募があると思うのですが、演技や技術よりも私たちがその人とやっていきたいと思えるなにかがあるか、が重要になってくると思います。今回の募集は一種の出会いの場でもあると思うので、こちらも応募を楽しみにしております。

星野さん：僕も企画でデビューさせていただいてから15年くらい声優をやらせていただいているんですけど、やっぱり人生が変わります。今回のような一般公募は本当にチャンスだと思うので怖気ずに、どんどの応募していただけたら良いなと思います。

　以上をもって「キミコエ・プロジェクト～supported by ファミリー劇場～」スペシャルトークイベントは終了。「キミコエ・オーディション」の応募に関する詳しい詳細は、公式サイトかFacebook、Twitterをご確認ください！

■ キミコエ・オーディション　概要

応募資格：14歳～25歳の健康な女性
応募期間：2016年3月1日～2016年4月30日（※郵送の場合：当日消印有効）
※応募方法・宛先等の詳細は公式ホームページよりご確認ください。

■オーディション合格者に待っている豪華特典
★オーディション中にプロによる研修・レッスンを無料受講決定！
★合格後ユニットを結成し、テレビ、雑誌、ラジオ、各種イベント等への出演決定！
★東北新社制作のオリジナルアニメーションに出演決定！
★大手レコードレーベルより歌手デビュー決定!!
★オーディションからデビューまで、CSファミリー劇場が完全密着！　デビュー前にレギュラー冠番組出演決定！

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