「怪獣娘？　一体これはどういうこと!?」飯田里穂さん＆湯浅かえでさんが語る『怪獣娘〜ウルトラ怪獣擬人化計画〜』インタビュー

『ウルトラマン』シリーズの怪獣を、人気絵師が擬人化するプロジェクト『ウルトラ怪獣擬人化計画』。コミックやノベルなど様々な計画が進行中の本作ですが、この度、ショートアニメ『怪獣娘(かいじゅうがーるず)～ウルトラ怪獣擬人化計画～』が、2016年9月27日(火)より、dアニメストアにて配信スタート！　飯田里穂さん(アギラ)、鈴木愛奈さん(ミクラス)、遠藤ゆりかさん(ウインダム)らをはじめとする豪華声優陣にも注目が集まっています。

　そしてこの度、アギラ役の飯田里穂さん、ザンドリアス役の湯浅かえでさんにインタビューを実施！　自身が演じるキャラクターについてはもちろん、アフレコの裏話もお伺いしました。

▲左：アギラ役・飯田里穂さん　右：ザンドリアス役・湯浅かえでさん

　

アフレコで監督から受けた意外な指示は？

――『ウルトラマン』シリーズの怪獣を擬人化したキャラクターが活躍する本作ですが、最初にお話を伺ったときの感想を教えてください。

アギラ役・飯田里穂さん(以下、飯田)：“怪獣と女の子”という、全然違うところにいる存在なので、最初に聞いたときは「一体何を言っているんだろう!?」と思いました。「どうすればその2つが繋がるの！」みたいな(笑)。ただ、今は何が起こるか分からないので「これすごく面白くなるかもしれない」とも感じました。

ザンドリアス役・湯浅かえでさん(以下、湯浅)：私も飯田さんと同じ感覚でした。本編では怪獣達が擬人化され、SDキャラクターとして動いていたので、どういう風に世界観が繋がっていくんだろうと、不思議に思いつつ楽しみでもありました。

　
――――本作の怪獣娘と、元になったキャラクターをご覧になっていかがでしたか？

飯田：アギラちゃんは、見た目の特徴だけでどんな女の子かパッと想像のつきやすいキャラクターだと思いました！　でもキャラクターを知っていくうちに、実際は全然役に立たなくて、すごい可哀想な怪獣だと分かりました(笑)。最初は怪獣娘としてのキャラクターから入ったんですが、オリジナルの怪獣の逸話（註1）を知ることで、更にキャラクターが可愛くなりましたね。

「怪獣としてはこんな要素があって、怪獣娘としてはこんな女の子なんだ」と思うと、アギラちゃんがどんどん愛おしくなっていくんです。そういった相乗効果も不思議だと思いましたし、アギラちゃんがより可愛く見えてきました。また私自身、アギラちゃんみたいに無口のキャラクターを演じたことがなかったので、そこも楽しさの一部になっています。

註1：アギラは、ウルトラセブンを助けるカプセル怪獣（セブンに変身する前の諸星弾が、自由に取り出せて戦わせることができる）として登場。ミクラウス、ウインダムも、同じカプセル怪獣として、劇中に参加する。アギラは、他のカプセル怪獣に比べて出番も、活躍の場面も少なめ。

▲アギラ

　
湯浅：怪獣娘としてのザンドリアスを見たときは、ちょっと他のキャラクターより幼い印象を受けました。ツインテールでスク水のような服を着て、翼が生えているので……(笑)。だから、元気で活発そうな性格で騒いでそうだと思って元の怪獣を見たら“だだっ子怪獣”と書かれていたので、やっぱりだなと確信を持てました(笑)。

収録のときも、芦名みのる監督が色々なキャラクターについて説明してくださったんですけど、「ザンドリアスはうるさい感じで！」と説明されたので「分かりました！　精一杯、駄々をこねます！」と答えて演じました。

▲ザンドリアス

　
――飯田さんもアフレコの際に芦名監督から指示があったのでしょうか？

飯田：ありました。アギラちゃんということで、感情をなくして演じていたつもりなんですけど、芦名監督に「もっとなくして！」と言われて「なるほど?！」と納得しましたし、やりがいがあって楽しかったです。「じゃあもっとなくしてやる?！」みたいな感じで(笑)。他の現場でもそういった指示はあまり受けないので。

湯浅：普通なら「もっと感情出して」って言われますしね。

飯田：そう！　だからアギラちゃんを演じることによって、演技の幅も広がって楽しかったです。


湯浅：ちなみにアギラは芦名監督が推したそうです。「アギラは俺が推したんやで」と仰っていたので(笑)。

飯田：可愛いですもん(笑)。あえて知名度が高くないアギラちゃんをメインキャラクターにした部分に監督のこだわりが見えましたし、熱意が伝わってきましたね。

湯浅：それで言うと、どうしてザンドリアスがこのメンバーの中に選抜されたんだろうと思いました(笑)。ザンドリアスは『ウルトラマン80』の第4話に出てくるちょっとした怪獣だったので、芦名監督に聞いたところ「ザンドリアスをここに入れると良くない？」との理由で、他のスタッフの方もザンドリアスを推していたらしいんです。

だからこの機会に、怪獣のザンドリアスも出てこられたらいいなと思います。きっとザンドリアスファンが居ると思うので！(笑)

飯田：居ます！　絶対居ますよ！

湯浅：ぜひ、この怪獣娘をきっかけに増えてくれたらいいなと思いますね。

▲富岡二郎氏デザインのアギラ(左)＆猫缶まっしぐら氏デザインのザンドリアス(右)

　
OPとエンディングは、アギラのボソボソ歌いに注目！

――飯田さんは“かぷせるがーるず”というユニットで本作のOPとEDを担当しているとお聞きしましたが、楽曲の印象や聞きどころをお聞かせください。

飯田：オープニングとエンディングで明確に差がついているので、その両方に見ごたえや聴きごたえがあると思います。元気のいいカプセル怪獣達と、ちょっと落ち着いたカプセル怪獣たちの二面性が歌だけで伺えると思います。また怪獣ガールズなだけに、言葉の節々に「GYAO!!GYAO!!」とか入ってるんですよ！


――OPが「上々↑↑GAO!!」、EDが「KAIJUハート」とタイトルから怪獣要素が盛りだくさんですよね。

飯田：「この作品じゃなきゃ歌えないよ、そのワードは！」って思いましたね(笑)。もし歌う機会があれば、皆で「GYAO!!GYAO!!」と言ってみたいです。

湯浅：お客さんも「GYAO!!GYAO!!」と言ってくれたら嬉しいですよね。

飯田：そうなんです。またアギラちゃんとしてポソポソ歌うのも楽しかったです。

湯浅：たしかに、明るい曲調で歌うアギラちゃんのポソポソした感じも楽しみですね。

飯田：レアなんです！　また、アニメの中には明るいアギラちゃんがいるかもしれないので、ぜひ楽しみにしていただければと思います。

▲「上々↑↑GAO !!／KAIJUハート」ジャケット写真

　
――最後に視聴者の方へメッセージをお願いします。

飯田：私も出来上がり途中の本作を見せていただきましたが、出てくる怪獣娘がとにかく可愛いんです！　それぞれの個性が引き立っているので絶対に飽きないし、「この娘こんな面があるんだ！」と話数ごとに発見もありました。また彼女たちの成長も伺えるアニメになっているので、ぜひそういった部分も見てほしいと思います。そして続きが気になるストーリーになっているので、ぜひ成長を見守っていただき「GYAO!!GYAO!!」してください！

湯浅：飯田さんが仰られたように、個性が強く可愛いキャラクターばかりが登場します。私が演じたザンドリアスの登場も、ぜひ楽しみにしていただきたいと思います。あと変身シーンもキラキラして可愛いんですけど、実はそのエフェクトの処理を私が担当することになりました！　今は絶賛作業中ですが、それぞれのキャラクターの変身シーンがより可愛くなるよう頑張ってお手伝いします。その点も踏まえつつ、ザンドリアスや皆の可愛い日常に注目していただければと思います。

――ありがとうございました。

[取材・文・写真／鳥谷部宏平]

CD・音楽情報

アニメ『怪獣娘（かいじゅうがーるず） ～ウルトラ擬人化計画～』
主題歌「上々↑↑GAO !!／KAIJUハート」

アーティスト：かぷせるがーるず（ＣＶ：飯田里穂、鈴木愛奈、遠藤ゆりか）
収録楽曲：
「上々↑↑GAO!!」（作詞／作曲／編曲：ゆうゆ）
「KAIJUハート」（作詞／作曲／編曲：buzzG／演奏 Guitar：buzzG、大和 Bass：Kei Nakamura）

発売日：2016年10月26日発売予定
価格：DVD付特別盤　1,800円（税込）／通常盤　1200円(税込)
※【通常版】にはOPとEDが入っています。【DVD付特別版】は通常盤加え、アニメ1話2話が入ったDVDもついています。
発売元：ポニーキャニオン

アニメ『怪獣娘～ウルトラ怪獣擬人化計画～』作品情報

【ストーリー】
人類と怪獣との長い戦いは終結し、平和が訪れた。そんな時代に、怪獣の魂を宿し、怪獣の姿に変身できる少女「怪獣娘」たちが現れる。彼女たちを集めて結成された特別組織「GIRLS」に、新人としてアギラ、ミクラス、ウインダムの3人が配備されることに。立派な怪獣娘になるべく訓練を受けるデコボコトリオの明日はどっちだ……!?　ショートアニメ『怪獣娘（かいじゅうがーるず）』は、怪獣娘たちによる笑いあり涙ありバトルありのドタバタコメディです。

　
【配信情報】
作品名：「怪獣娘～ウルトラ怪獣擬人化計画～」
話数：全12話
配信元：dアニメストア
配信開始日：2016年9月27日（火）18：00～　第1話を配信
※第2話以降は毎週火曜日正午更新予定

【キャスト】
アギラ：飯田里穂
ミクラス：鈴木愛奈
ウインダム：遠藤ゆりか
ピグモン：徳井青空
ゼットン：加藤英美里
レッドキング：五十嵐裕美
エレキング：潘めぐみ
ゴモラ：諏訪彩花
ザンドリアス：湯浅かえで

【スタッフ】
原作：円谷プロダクション
設定・原案：海法紀光
アニメーション制作：スタジオぷYUKAI
監督：芦名みのる
音楽：高梨康治(Team-MAX)
音響監督：稲葉順一
OP/ED楽曲制作：ゆうゆ／buzzG
製作：怪獣娘（ウルトラ怪獣擬人化計画）製作委員会
キャラクター原案：
大熊猫介(ニトロプラス）、谷裕司、CHOCO、富岡二郎、なまにくＡＴＫ(ニトロプラス）、猫缶まっしぐら(ニトロプラス）、爆天童、minoa(ニトロプラス）

◆ウルトラ怪獣擬人化計画とは
　特撮番組『ウルトラマン』シリーズの個性豊かな怪獣を人気絵師が擬人化。まだ誰も見たことがない新たなKAIJUワールドを創造するプロジェクトです。コミックやノベル、映像作品など多数の企画が進行しています最新情報は公式Twitter（@ultrakaiju_gk）をチェック！



>>アニメ『怪獣娘～ウルトラ怪獣擬人化計画～』公式サイト
>>『ウルトラ怪獣擬人化計画』公式Twitter

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