不思議世界への冒険が始まった! M・A・Oさん&高橋未奈美さんにTVアニメ『フリップフラッパーズ』の魅力を直撃!
2016年10月6日(木)より、ついに放送開始となったTVアニメ『フリップフラッパーズ』。ごく普通の生活を真面目に過ごしてきたココナの日常に、突然乱入した謎の少女パピカ。彼女に連れられて、ココナは不思議な世界“ピュアイリュージョン”に入り込み、“ミミの欠片”を探して冒険することになります。
第1話では、甘い雪と樹氷のモンスターが徘徊する世界に飛び込み、“ミミの欠片”を巡る戦いに巻き込まれた感じのところで終わりましたが、いまだ謎ばかりのこの物語を説明してもらうには、パピカ役のM・A・Oさんとココナ役の高橋未奈美さんに聞くのが一番! なにしろ作品のナビゲート番組「フリフラチャンネル」を担当している2人とくれば、まさにフリフラマスターに違いな……えっ、2人も先の展開は知らされていない!? と、とりあえず、放送開始した『フリフラ』の魅力を2人に語っていただきましょう!
――まずは作品の印象をお願いします。
M・A・Oさん(以下、M・A・O):すごく独特な世界観ですよね。いろいろな世界に行きますし、先の展開がわからないオリジナル作品で、これからどうなっていくのかは私たちも知らされていないので、ここはこうなるんじゃないかと考えたり妄想しながらやらせていただいています。かわいい世界とか怖い世界とか、ピュアイリュージョンで行く世界の印象が毎回がらりと変わるので、とても楽しいです。
――パピカの印象は?
M・A・O:本当にポジティブな女の子です。直感で動きますし、「私はこうしたい! みんなもそうだよね!?」みたいな感じでココナを巻き込むのが、傍から見ると強引だし、振り回しているように感じます。でも悪気があってやっているわけではないので、「そこは判ってあげてください!」と思うところではあります(笑)。
――同じく、作品の印象をお願いします。
高橋未奈美さん(以下、高橋):最初に作品のビジュアルを見せていただいたときは、ファンタジーな世界が広がっている感じがあったのですが、いざ台本を見てみると、リアルとファンタジーの両面があるような設定になっていて。楽しい部分やかわいい部分の中に、心を刺すようなセリフがあったり、ゾクッとするような物語があって、いろんな顔を見せてくれる作品だなと思いました。
――ココナの印象は?
高橋:パピカがすごく明るくてポジティブな子だとしたら、ココナは少し暗くてネガティブ屋さんというか。自ら率先して何かをやるようなタイプではなくて、与えられたものを真面目にこなすような感じなんです。学校にいたら先生の言うことをよく聞く優等生で、毎日を同じルーティンの中で過ごしているような女の子ですね。
――パピカに巻き込まれるような形でココナは不思議な世界を冒険するわけですが、どんな世界でもココナだけは常識的であり続けるから、視聴者はココナの目線で観るのが一番素直にこの世界と向き合えそうですね。
高橋:たぶん、視聴者のみなさまも私と同じ体験をすると思います。ココナはよくわからない女の子と出会い、巻き込まれてよくわからない世界に連れていかれ、何も説明されないまま物語が進んでいくのですが、私も何もわからないまま演じているから、本当に同じ立ち位置なんです。だからココナの視点に立つのが、そのまま物語に入っていきやすいのかなとは思いますね。
――そのココナを振り回すパピカは、目的も何もかもが謎なのですが、演じていていかがでしたか?
M・A・O:とにかく先の展開を知らないので、ココナと出会った第一印象から「好き!」と感じている、その気持ちの根源もよくわからないんです。だからそこはあえて疑問を持たないで、直感的に演じられるよう心掛けました。
高橋:私は第1話のときに、「何も教えることはありません」と言われました。ココナは本当に巻き込まれていくだけなので、私が何か知ってしまうと、言葉に意味が出ちゃうから、知らないほうがいいんだなとは思うんです。でも、あまりにも急にいろんな世界に飛ばされるから、本当にココナと同じ気持ちでイライラしたというか、「なんで私がこんな目に!?」って悩んだんですよ。
いつもなら台本を読むときに、言葉の意味を調べてセリフを自分の中に落としていくんですけど、パピカに連れられてココナが先に進んでいっちゃう意味が理解できないから戸惑うんです。最初のほうだと、ココナはパピカのことをちょっと疎ましく思っているんですけど、その気持ちはすごくわかるので演じやすかったですね。台本を読み進めていって「この子なんなの!?」って思ったときに、ココナもそういうセリフを言っていたから、ココナと感情がシンクロできたのは、先を知らないおかげかもしれませんね。
――今、高橋さんもパピカが疎ましいって言ってましたよ(笑)。
M・A・O:横で聞きながら、グサッグサッときました(笑)。私もちょっと、そうかなとは思っていましたので(笑)。
高橋:あははははっ!
――第1話、第2話辺りのパピカには本当に振り回されますから、視聴者的にもフラストレーションが溜まるかもしれませんね。でも、第3話で一気にハジけるから、まずは第3話まで観てほしいですよね。この作品の不思議な世界観には、視聴者も最初は戸惑いそうですが、高橋さんはどう感じましたか?
高橋:私はココナの視点に立って、すべてのことを考えていたので、私の日常にないものの中に入っていく怖さを最初は感じました。確かにかわいいけれど、かわいいだけが無限に広がっている世界は怖いんですよ。自分の知らないものがたくさん転がっていて、知るのも怖い感じなんです。
とりあえず視聴者のみなさまには、ココナと同じ視点に立って、一旦感じるだけ感じてほしい。不思議な世界を受け入れてみてほしい。受け入れたら、その先にある不思議な世界の意味が少しわかるようなところがあるので、「何も言わず受け止めてくれ」と言いたいです。
――その不思議な世界に連れて行くほうは、この世界の魅力をどの辺りに感じていますか?
M・A・O:共通点があまりないところが魅力的です。人がいないときもあれば、人じゃないものがいたりとか、カラーが全然違う世界に毎回飛び込んでいけるのは楽しいなと思います。それにその世界はまったくの無秩序ではなくて、その話数のテーマに関連したものになっているので、そこも面白いですね。
高橋:第1話は雪が甘い世界だったんですけど、子供の頃に「こういう世界があったらいいのに」って思ったものが次々に現れるので、夢が叶った感があってワクワクしました。
――M・A・Oさんの序盤のお気に入り話数は?
M・A・O:第3話です! 本当に第3話の世界観はおすすめです!
――渾身の変身シーンもすごいですからね。
高橋:本当にすごいです! 最近あまり見ないような、私たちが大好きな魔法少女の世界がそこにあるというか。
M・A・O:そうですね!
高橋:どの世界もそうなんですけど、押山監督の好きなものを全部出しているのかなって思うような、「あれもやりたい! これもやりたい!」が全部詰め込まれたようなアニメだなと思いますね。みんなが憧れていた世界でもあるし、私も魔法少女になりたかったので、ありがたい気持ちでいっぱいです。
高橋さんはヤヤカLOVE♥ 相棒役のM・A・Oさんは心中フクザツ!?
――世界観も面白いけれど、キャラクターも個性的じゃないですか。気になるキャラクターは?
高橋:とりあえず、私はヤヤカが大好きだと言いたいです! (ヤヤカ役の大橋)彩香ちゃんにも言っているんですけど、毎回収録のたびに、私はヤヤカを好きになるんですよ。すでにMAX好きだと思っていても、新たな話数でもっと好きになるから、本当に付き合ってほしい。
M・A・O:恋する乙女ですね(笑)。
――それは相方としてはいかがなんですか?
M・A・O:正直ちょっと複雑です(笑)。でも、思い返すと、散々振り回して第一印象も悪かったからしょうがないかなと思います。それにヤヤカちゃん、かっこいいですし。
高橋:パピカは、安心しきっていると槍で心を刺されるみたいなところがあるので(笑)。
――いずれにせよ、ヤヤカは注目のキャラクターのようですね。
高橋:ヤヤカはもちろんですけど、トトとユユも相当意味深な出方をするので、今後もこの双子がどんなところで出てくるのかは気になると思います。見た目がめちゃめちゃかわいいのと、名前も不思議な感じなので、絶対に印象に残ると思いますね。
――人間以外のキャラクターもいろいろと出てきますが。
M・A・O:ブーちゃん(TT-392)が大好きです。あと、ユクスキュル!
――ユクスキュルは正体不明ですよね。
高橋:なんか、かっこよくなるし。
M・A・O:第2話でかっこよくなりますね。あと、第4話では「えっ、ごはんの食べ方、そうなの!?」となったり(笑)。
高橋:ブーちゃんはだいたい危ない目に遭ってるよね。
――第1話の、蓋を開けたら脳みそという時点で相当ですけどね。
M・A・O:インパクトありましたね! リアルなものがそのまま入っていたので。
高橋:ダイレクトだな~って思いました。あの絵面の衝撃はすごかったです。
――おそらく視聴者が一番戸惑っているであろう“ピュアイリュージョン”を、今の時点でわかりやすく説明するとどうなりますか?
高橋:異世界。現実世界ではない場所。夢のある場所。
――いよいよ冒険が始まりますが、序盤の見どころは?
M・A・O:嬉しかったのは、背を向けていたココナが、じわじわとパピカのほうを向いてくれるようになることです。ただ、そのまま向き続けてくれるかどうかは……。
高橋:まぁまぁ、そこはいいじゃないのぉ~(笑)。
M・A・O:それでも、これからはきっとラブラブな展開が待っているのではないかと期待しています(笑)。
高橋:その言葉の通り、ココナが心を徐々に開いていくというか、「慣れって怖いな」という感じです!
――ココナが後に「ちょっと楽しくなってきた」みたいなことを言うようになるじゃないですか。あれは変化ですよね。
高橋:いろんな突飛なことが起こり過ぎて、感覚が麻痺したというか。第1話ではすべてを拒絶する感じなんですけど、だんだんとすべてを受け入れ始めるんですよね。流されてる感じもしますけど、ちゃんと相手の話を聞くようになるので、視聴者の方も同じように心を開きながら観ていただけたらと思います。
――最後にメッセージをお願いします。
M・A・O:話数を追うごとにどんどん面白さや深みが出てきますので、第2話、第3話、第4話と続けて観ていただけたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いします!
>>公式サイト
>>公式Twitter(@FLIP_FLAPPERS)
作品情報
【放送情報】
TOKYO MX:毎週木曜日 22:00~
AT-X:毎週木曜日 21:00~
[リピート放送]
毎週(土)13:00-
毎週(日)23:00-
10月11日より毎週(火)29:00-
BSフジ:毎週日曜日 25:00~
サンテレビ:毎週木曜日 24:30~
【STAFF】
原作:ピュア・イリュージョニスト
監督:押山清高
キャラクターデザイン・総作画監督:小島崇史
コンセプトアート:tanu
美術監督:スタジオPABLO
色彩設計:末永康子
撮影監督:出水田和人(T2 studio)
編集:定松 剛(サテライト)
音響監督:明田川仁
音楽:TO-MAS SOUNDSIGHT FLUORESCENT FOREST
音楽制作:ランティス
オープニング主題歌:ZAQ 「Serendipity」
エンディング主題歌:TO-MAS feat. Chima「FLIP FLAP FLIP FLAP」
プロデュース:インフィニット
アニメーション制作:Studio 3Hz
【CAST】
パピカ:M・A・O
ココナ:高橋未奈美
ヤヤカ:大橋 彩香
ソルト:津田 健次郎
トト:井上 沙香
ユユ:歳納 愛梨
ヒダカ:福島 潤
サユリ:日笠 陽子
TT-392:興津 和幸
ユクスキュル:村瀬 迪与
先輩:大西 沙織
ココナのおばあちゃん:久保田 民絵
【STORY】
あなたには、世界はどう見えているんだろう―――。
扉をひらくカギを手にした二人のヒロイン、パピカとココナ。
少女と少女は出会い、そして別の時間、異なる空間「ピュアイリュージョン」での冒険が始まる。願いを叶えてくれるという “ミミの欠片”を求め、ピュアイリュージョンを巡る二人の前に様々な困難が立ちふさがる。二人に危機が迫ったとき“ミミの欠片”が輝き、そして彼女たちは変身するのだった。