ライブ&ポニーキャニオンの歴代の名曲やアニソンをカバー! ミニアルバムの制作発表もされた下野紘スペシャルステージ「ONE CHANCE」レポート
下野紘さんの2ndシングル「ONE CHANCE」のリリース&所属メーカーの創立50周年を記念したスペシャルステージが2016年10月9日(日)、神奈川・パシフィコ横浜で開催されました。
今回は昼と夜で内容や構成が違うステージ。当サイトではライブ中心となった夜の部の模様をお伝えします。
昼の部はギネス記録への挑戦や、即興ソングにコント、そしてライブとバラエティ豊かな内容。夜の部ではイベントタイトルに付いた「PONY CANYON創立50周年」にふさわしく、PONY CANYONの大先輩の名曲のカバーやアニメのOP曲に、自身の楽曲を披露するライブ色が強い内容となりました。
OPは1st・2ndのシングルMVと過去のイベントライブを散りばめた映像が流れ、会場が明るくなると「ONE CHANCE」のインストと共に事務所の後輩で、この日MCを務める伊達忠智さんの呼び込みで下野さんが登場! サイリウムで真っ青に染まった会場に向かって元気に「イエー!」とご挨拶を行いました。
ギネス記録に挑戦する企画では、バナナを1分間で何本食べられるかや、顔にポストイットをいくつ貼れるかなどチャレンジするも残念ながら新記録ならず。でも手応えを感じたようで、「もしかしたらというものもあったので、もし機会があったらアーティスト活動と並行で」と再挑戦の意欲満々。伊達さんを含めた事務所の後輩たちとのコントでは、後輩たちの協力と熱演に拍手を送っていました。そしてこの夜の部に対して「歌が中心ということで、皆さんと歌で盛り上がれたら」と意気込みを語りました。
PONY CANYONのヒット曲をカバー。学生時代のカラオケ定番曲も!?
1つ目のコーナーは50周年を迎えたPONY CANYONの「ヒットソング・カバーLIVE」。
カバー曲は下野さん自身選曲で、曲目を発表するたびに拍手が沸き起こります。THE ALFEEの「星空のディスタンス」を選んだ理由は「PONY CANYONといえば欠かせないアーティストの大先輩です」と話し、エレファントカシマシの「今宵の月のように」と藤井フミヤさんの「Another Orion」は「高校時代によくカラオケで歌っていた曲で。でも“歌い慣れてるから大丈夫だろう?”と思われたらそれもちょっと(笑)」と冗談交じりで語りました。
生バンドをバックに歌う1曲目の「星空のディスタンス」は疾走感のあるサウンドとハイキーなボーカルが印象的な曲で、下野さんは3人組の曲を1人で乗り切り、力強く熱唱。サビ終わりに下野さんの声でリバーブがかかるところなどオリジナル要素もしっかり踏襲しています。
「今宵の月のように」はアコギがさわやかな曲頭からの歌い上げが聴かせどころ。ミディアム調のバンドサウンドにのせてオリジナルの骨太なボーカルも紘流で表現。“ポケットに”のフレーズではそっとパンツの右ポケットに手を添えるなどのさりげない演出もありました。
「Another Orion」はピアノの音色が美しいメロディを奏でるバラード調のラブソング。星空に流星が流れる映像をバックに優しくしっとりと歌う下野さん。大サビでは両手でマイクを握り、感情をたっぷり込めて“君のために僕は強くなる”と歌い上げました。
歌い終わった後、ホッとした表情で、「大先輩達の曲なので大切に歌いましたが、(「今宵の月―」や「Another―」という)カラオケで歌っていた曲をまさかパシフィコで歌うことになるとは。壮大なカラオケですよね。しかも生音だし。すごいよね」と感慨深げな様子。歌い慣れた2曲では特に気持ち良さそうでした。
『進撃の巨人』&『ダイヤのA』のOP曲のカバーにお客さんも大盛り上がり!
そんな中、「僕が出演していた作品の曲を歌いたいな」と下野さんが話すとお客さんも大喜び。アニメ『進撃の巨人』のOP曲「紅蓮の弓矢」を挙げて「コニーが歌いますよ。あの坊主頭が」と笑いながら話すと会場からコニーコールも起こります。
「紅蓮の弓矢」のイントロが流れるとスポットもサイリウムも真っ赤に。「オイ! オイ!」と会場をあおる下野さんに合わせ、会場も燃え上がったように熱気に包まれます。壮大なオケにテンションが上がりまくる下野さん。歌唱中には衣装チェンジも披露し、終盤はお客さんと一緒にこぶしを振り回していました。
一転して会場が青く染まると『ダイヤのA』のOP曲「疾走れ!ミライ」へ。サビの“この青空”で右手人差し指を上下に振り回し、“この夢だけは失いたくない”でこぶしを高く挙げ、バックに映し出された青道高校ナインが人差し指を上げあうシーンとオーバーラップするという演出もありました。
PONY CANYON名曲カバーを終えると「超緊張しました。まさかアニメの歌を歌うとは。アニメの力をすごく感じました。みんなで1つになれてうれしい。ありがとう!」と満足した表情を浮かべていました。
時空を超えたオリジナル・ファンタジー「ONE CHANCE」の朗読劇に感動!
熱唱が続いた後は役者・下野紘としての姿を見せます。披露されたのは「ONE CHANCE」という題名のオリジナルの朗読劇(下野さんが共同脚本&監修も担当)。ステージの中央にスポットライトが当たると台本を持った下野さんが姿を現します。
演じるのは、銀河系第五惑星・ペテルクロスに住む星屑の清掃するスターダストコレクターのヒロは遥か遠くの地球を見ながら想いをはせる歌うことが大好きな少年。そして、地球で右にならえの生活に違和感を覚える孤独な気持ちで苦しむ少女の2役です。
時空を超えてスマホで繋がった2人は交流を重ねますが、長くは続かず2人は引き裂かれてしまう。少女への思いを馳せるヒロは、76年に1度宇宙を掃除しにほうき星に掴まることで少女の住む地球を目指します。2人の思いが重なり合い、最後はハッピーエンドで終わる物語を下野さんが感情の篭った演技で熱演。それを称えるかのように、大きな拍手が会場を包みました。
アーティスト・下野紘の「リアル」を魅せるライブパート!この日のための新曲も披露
イベントのパンフレット撮影やリハーサルのメイキング映像が流れた後、爆音と共に再登場した下野さん。ここからは、アーティストとしての下野紘の姿を見せつけます。
「ONE CHANCE」で着ていたミリタリー風のジャケの衣装で歌うのはもちろん「ONE CHANCE」。レーザー光線が交差するなか、全身を使って激しく熱く、時にはゆっくりとリズミカルに体を動かし曲を表現していました。
続いての楽曲は「約束」。ミディアム調のロックバラードで歌声も丁寧に優しく伝えるように。間奏のギターリフですっと上を見上げる姿も見られました。
「beyond…」はさわやかな曲調で、サビでは特に広大な空に向かって歌い上げるような爽快感があります。最後のフレーズ“それが生きてるってこと”では客席に向かって、強く握ったこぶしを突き上げました。
ここで下野さんは「今回のために作った曲です。覚えて帰ってくれたらうれしいです」と語り、このイベントのために作られた新曲「colors」を披露。ミドルロックで、自分らしくあるがままであること、自分を信じることの大切さを歌い上げます。そして“今鮮やかに咲き誇ろう”と間奏でクラップを要求し、お客さんも参加できる素敵な楽曲となっていました。
今回のイベントは「本当に不安だった」と言う下野さん。前半がカバーライブだったこともあり緊張した様子も感じましたが、この時は「すごく楽しい!」と満面の笑顔です。「まだまだこれからも歌っていきますので、またライブがあったら一緒に盛り上がってくれたらうれしいです」と話し、アーティストとしての始まりの曲「リアル-REAL-」で締め括りました。
予定外のダブルアンコールに歓喜! 2017年にミニアルバムリリースの発表も
アンコールの声に呼び寄せられた下野さんの口から重大発表。「2017年にミニアルバムリリースをリリースします! まだイメージの段階ですが、できるだけ早くお届けできるように頑張りますので待っていてください!」と告知をすると、落ち着きを取り戻しかけていた会場が再び燃え上がります。
インフォメーション後、演奏にのってのバンド紹介で最後にボーカルとして自分を紹介すると「俺の鳩胸、今日も絶好調♪」と楽しそうに即興ソングを披露。そしてMV映像をバックにもう一度「リアル-REAL」を歌い上げます。マイクスタンドを抱えたり、ギターやベースと寄り添ったり、最後に下野さんのいろいろな表情を堪能することが出来ました。
この日を改めて振り返り、「すごく緊張してたし、今日、大丈夫かなとか。でも今は終わりたくない。それがライブの魅力なんでしょうね。でも終わりがあるから始まりがある。この先も頑張っていくので応援よろしくお願いします。最後は大盛り上がりして終わりましょう」と「ONE CHANCE」熱唱。間奏でカメラに投げキッスすると会場から大歓声。全てが終わると、今日一日を噛みしめるように目を閉じ、最後はパッと明るい表情に戻って「ありがとうございました!」と最大級の感謝を述べ、下野さんはステージを去りました。
ところがステージが暗転しても鳴り止まない拍手に下野さんとメンバーが再び登場! 下野さんが要求した白色のサイリウムが輝く中、ステージをたくさんのお客さんの顔を見渡すように動き回りもう一度「colors」を歌い上げます。
歌い終わると「自分の色を持って、明日から頑張りましょう!」という言葉を残して笑顔でステージを去った下野さん。直後、スクリーンに「ありがとうございました。またお会いできることを約束して…」というメッセージ映し出され、下野さんとみんなのうれしい約束が結ばれました。
<SET LIST(夜の部)>
1.星空のディスタンス(THE ALFEE)
2.今宵の月のように(エレファントカシマシ)
3.Another Orion(藤井フミヤ)
4.紅蓮の弓矢(Link Horizon/TVアニメ『進撃の巨人』OP曲)
5.疾走れ!ミライ(GLAY/TVアニメ『ダイヤのA』OP曲)
6.ONE CHANCE
7.約束
8.beyond…
9.colors
10.リアル-REAL-
EN1.リアル-REAL-
EN2.ONE CHANCE
WEN1.colors
下野紘「ONE CHANCE」
2016年8月31日発売
●初回限定盤A、B(CD+DVD) 1,800円(税別)
●通常盤(CD) 1,500円(税別)
●きゃにめ限定盤(CD+DVD) 3,600円(税別)
発売:ポニーキャニオン
●『Original Entertainment Paradise“おれパラ”2016』イベント情報
2016年12月10日(土)15時開場 16時開演
2016年12月11日(日)12時開場 13時開演
兵庫・神戸ワールド記念ホール
2016年12月24日(土)15時開場 16時開演
2016年12月25日(日)12時開場 13時開演
東京・両国国技館
出演:小野大輔、鈴村健一、森久保祥太郎、寺島拓篤
ゲスト:10日&25日 下野紘、11日&24日 羽多野渉
おれパラ公式サイト
http://www.orepara.com
下野紘ソロプロジェクト公式サイト
http://shimonohiro.com/