本当は怖いピュアイリュージョン!? M・A・Oさん&高橋未奈美さん、ここまでの『フリップフラッパーズ』を語る!
2016年秋、10月よりTOKYO MXほかにて放送中のTVアニメ『フリップフラッパーズ』。物語は第6話の放送を終え、後半戦へ! 二人のヒロイン、パピカとココナが出会い、そして別の時間、異なる空間「ピュアイリュージョン」での冒険も盛り上がっているところです。
今回は、前半戦が終わったところでパピカ役のM・A・Oさんとココナ役の高橋未奈美さんに、ここまでの感想を伺ってみましょう! ふたりがこれまで放送されてきたエピソードで最も印象に残っているエピソード、そして今後の気になる展開とは……
――前半戦で印象的だったお話は?
M・A・Oさん(以下、M・A・O):印象的だったお話といえば……。
高橋未奈美さん(以下、高橋):第5話が怖い! 私、本当にホラーが苦手で、リハV(リハーサル用ビデオ)を観るのも怖いくらいだったんですよ。第5話では私の渾身の悲鳴を聴いていただけると思います(笑)。今までになかった、狂気じみた世界が広がっているので、思い出すだけで鳥肌が立つくらい怖いです。監督のことが少し不安になりました。この人、大丈夫かなって……(笑)。
――ピュアイリュージョンの謎が徐々に明らかになってきたことについては?
M・A・O:パピカはあまりよくわかっていないと思うんです。ココナは賢いので、ピュアイリュージョンに干渉すると人を変えてしまう危険性があることも理解できたのですが、パピカはフィーリングで動くタイプなので、説明されても「それなぁに?」みたいな感じでピンと来ないんです。その、わかっていない感じがココナをイライラさせるので、自分も真相についてあまり考えないようにして演じさせていただきました。
――まさにパピカになりきって演じているわけですね。今後はどんな展開になりそうですか?
M・A・O:ふりだしに戻らないことを祈っています。怖いし、もう行きたくないと言っているココナを、ピンと来ていないがゆえに無理やり引っ張っていっているので、ここまで築き上げてきた2人の関係が崩れなければいいなと思っています。
高橋:ココナは心で、パピカは身体というか。パピカが先に行ったら、ココナはついて行かざるを得ないから、心は怖いと言っているのに、身体が言うことを聞いてくれないみたいな感じなんです。それでイライラするんだと思うんですよ。
ココナは先輩に対して、どこかシンパシーを感じているところがあったので、ピュアイリュージョンによって先輩の人間性が変わってしまうのを見て、もしかしたら自分も変わってしまうのではないかという怖さを抱いたと思うんですよ。だからこそ、余計に「もう行きたくない!」と言っているのに、パピカは「大丈夫! 絶対大丈夫だから!」って、なんの根拠があるかもわからない「大丈夫」を連発してくるわけです。もちろんココナは全然「大丈夫じゃない」わけですよ。
第1話で、ココナが怖がっているのをパピカが「わかった!」と言っておきながら、「ちっともわかってないじゃないじゃないか!」ってイライラさせられていましたが、あの頃みたいにまた少し2人の心が離れる感じがあるのが、第6話辺りなのかなと思います。
M・A・O:パピカも一応は学習していて、一番危ないところだけは「あれには近づかなければいい」みたいに気をつける姿勢は取るんですけど、行って懲りてから憶えるスタイルはいかがなものだろうと思います(笑)。
――後半戦のおすすめ回は? 水着回があったり、ロボットが登場したりするらしいですが。
高橋:ロボットのお話は、出てくるキャラクターが本当に面白いです! ぜひ楽しみにしていただきたいですね。
――このお話の結末は、どうなると思いますか?
高橋:とにかく今収録している辺りというのが、ココナにとって本当につらいことしかない状況なんですよ。いろんな人を信用した分だけ、裏切られた傷が深くて。だから、ココナのことだけ勝手に考えるなら、ココナが心から信用できる人が現れてくれるといいなと思います。
M・A・O:本当にいろいろあったので、もうピュアイリュージョンに行けなくなったほうがいいのかな……。そのほうが普通の生活に戻れるし、いざこざもなくなるのかなと……えっ!? なんで皆さん、そんな目で私を見るんですか!?
――そのいざこざを解決するのが、物語になるわけですから(笑)。
高橋:最後はお父さんとお母さんに会いたいです。それがココナの願いなので、会えたらいいな!
M・A・O:パピカは何が願いなんでしょう……。第4話でも言っていたんですけど、「ココナの願いが叶うといいね」が、パピカの願いになってしまうので、パピカ自身は欲がないんですよね。
――最後にメッセージをお願いします。
高橋:ピュアイリュージョンの謎だったりとか、いろんなことがだんだん紐解かれていく中で、変わらないものもあると思うんです。何度でも観ていただいて、この先の話をそれぞれの観点から予想したり、謎を解いていただけたら嬉しいなと思います。
[文/設楽英一]
作品情報
【INTRODUCTION】
「天体のメソッド」や「Dimension W」で、注目される新進気鋭のアニメスタジオ Studio 3Hzのオリジナル最新作。監督は、劇場版「鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星」や、「スーペス☆ダンディ」、「風立ちぬ」などで手腕をふるった押山清高。キャラクターデザイン・総作画監督に「四月は君の嘘」「デス・パレード」等で活躍した小島崇史。そして、コンセプトアートを「TARI TARI」のキャラクター原案を手がけたtanu が担当。個性豊かなキャラクターたちが織り成すストーリー、キャラクターの変身、巨大な武器やアクション等、見所満載のオリジナルアニメーション。
【STAFF】
原作:ピュア・イリュージョニスト
監督:押山清高
キャラクターデザイン・総作画監督:小島崇史
コンセプトアート:tanu
美術監督:スタジオPABLO
色彩設計:末永康子
撮影監督:出水田和人(T2 studio)
編集:定松 剛(サテライト)
音響監督:明田川仁
音楽:TO-MAS SOUNDSIGHT FLUORESCENT FOREST
音楽制作:ランティス
オープニング主題歌:ZAQ 「Serendipity」
エンディング主題歌:TO-MAS feat. Chima「FLIP FLAP FLIP FLAP」
プロデュース:インフィニット
アニメーション制作:Studio 3Hz
【CAST】
パピカ:M・A・O
ココナ:高橋未奈美
ヤヤカ:大橋 彩香
ソルト:津田 健次郎
トト:井上 沙香
ユユ:歳納 愛梨
ヒダカ:福島 潤
サユリ:日笠 陽子
TT-392:興津 和幸
ユクスキュル:村瀬 迪与
先輩:大西 沙織
ココナのおばあちゃん:久保田 民絵
【STORY】
あなたには、世界はどう見えているんだろう―――。
扉をひらくカギを手にした二人のヒロイン、パピカとココナ。
少女と少女は出会い、そして別の時間、異なる空間「ピュアイリュージョン」での冒険が始まる。願いを叶えてくれるという “ミミの欠片”を求め、ピュアイリュージョンを巡る二人の前に様々な困難が立ちふさがる。二人に危機が迫ったとき“ミミの欠片”が輝き、そして彼女たちは変身するのだった。