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TVアニメ『リゼロ』SPイベントで小林裕介さん感極まって男泣き

TVアニメ『リゼロ』小林裕介さん感極まって男泣き! SPイベントは、声優陣が選ぶ名シーンやライブに朗読劇など、見どころ満載の内容に

 TVアニメ放送終了後も熱が続くTVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』(以下、リゼロ)のスペシャルイベントが2016年11月13日(日)、東京・山野ホールにて行われました。

 出演はスバル役 小林裕介さん、エミリア役 高橋李依さん、フェルト役 赤﨑千夏さん、レム役 水瀬いのりさん、ラム役 村川梨衣さん、そしてシークレットゲストのペテルギウス役 松岡禎丞さんというキャスト陣と、テーマ曲を担当したアーティストの鈴木このみさん、MYTH & ROID。興奮と笑い、そして涙と『リゼロ』の魅力を堪能できたイベントの夜の部の模様をお伝えします。

 

OPは25話からの1話へのプレイバックと鈴木このみさんの熱いパフォーマンス
 開演すると、スクリーンには最終回のスバルとエミリアの感動のラストシーンが映し出され、右隅には「25」の文字。その数字が24、23と小さくなっていき、その間も、18話のスバルとレムの会話のシーン、7話でスバルが崖から飛び降りるシーンなどが流れ、1の数字になるとエルザに絶望するスバルの姿……と、全話をプレイバックするような映像に『リゼロ』の思い出がよみがえる心憎い演出!

 ステージが明るくなると鈴木このみさんが登場。聴き慣れた第1クールOP曲「Redo」でスタートです。広いステージを縦横無尽に動きつつ、ステージぎりぎり前まで来て、腕を伸ばしたり、ひざまずく振りを見せるなどエネルギッシュかつ情熱的なパフォーマンス。

 
 会場も大きなクラップやコール&レスポンスで応え、ライブハウスのような熱狂度です。思えば1話の先行上映でもこの曲を披露しましたが、鈴木さんが見せた表現力とパフォーマンスの進化は、作中で成長していくスバルの姿を見ているようです。

 
 鈴木さんが歌い終わると「わー!」「すごい!」という声と共に、拍手しながら小林さん、高橋さん、赤﨑さん、水瀬さん、村川さんが興奮気味にステージへ。小林さんはいつものジャージ姿、水瀬さんと村川さんはそれぞれ演じるレムとラムが描かれたパーカー、高橋さんは「今日はパック(役の内山夕実さん)がいないのでここに」と胸元にパックのキーホルダーを身に付け、『リゼロ』感を出しています。

 
 小林さんは挨拶で「鬼がかったイベントにしていこうぜ!」とあおり、水瀬さんはお客さんの反応に「夜の部も鬼がかってますね」と感心。赤﨑さんが「本編出演よりイベント回数が多いけど」と話すとキャストとお客さんは爆笑。赤﨑さんのやさぐれぶりも『リゼロ』イベントではおなじみです。


シークレットゲストのペテルギウス役・松岡さんの登場に会場は大喜び!
 ライブで熱く盛り上げてくれた鈴木さんが「「Redo」はここぞという時にたくさん歌わせていただいてますが、他の場所で歌うとき、曲紹介で作品名を言った時の歓声がすごくて。そのたびにこの作品が愛されているんだなと感じるし、私もこの作品に関われて嬉しいです」と語った後、「今日もハピネスな1日にしようぜ。ヴィクトリー!」と客席に呼びかけると会場も「ヴィクトリー!」の合唱で、更にテンションが上がりました。

 
 そんな中、不穏なBGMが流れ、「素晴らしい、素晴らしいデス。『リゼロ』のイベントに来られるとは」と、あの人気キャラ、ペテルギウスの声。シークレットゲストの松岡禎丞さんの登場に大いに湧く会場。「ペテルギウス・ロマネコンティ役の、松岡禎丞デス!」の自己紹介でも拍手喝采で、思わず小林さんは「嫉妬するレベルの盛り上がり方。みんなも僕らも大好きですから」と一言。『リゼロ』イベントに初出演の松岡さんがそんな会場の反応に、「皆さんが熱い気持ちで応援しているのが痛いほど伝わるのデス!」と話しただけで大盛り上がりです。

 
 赤﨑さんから「いいな。ああいう印象的なセリフがあってうらやましい」と言われた松岡さん、「他の現場でも“です”が出ると「デス!」と言いそうになって」と苦労もあるらしいデス!(笑)


キャストの選んだ名シーンを見ながらトーク。小林さんと松岡さんにムチャ振りも!?
 最初のコーナー「Re:ゼロから始める名場面振り返り生活」ではキャストがそれぞれ選んだ名シーンを見ながらトーク。赤﨑さんが選んだのは1話のエルザとロム爺の戦闘シーン。

 
 「みんな1話を忘れていると思って(笑)。エルザの「関係者なのね」で空気が変わったのもすごいなと。あとエルザが唇を舐める、「チュッ」という音も会場の大きなスクリーンで聞きたくて」と赤﨑さんがそのシーンを選んだ理由を話すと、隣にいた水瀬さんがドン引き。「引かないで!」とあわてながらも「(水瀬さんにチュッと)やらせるよ!」と逆ギレしてムチャ振り。

 
 困っている水瀬さんを見て、高橋さんが「ペテルギウスは舌なめずりとかしてるから」と矛先は松岡さんへ。松岡さんが口元に両手を添え、かわいくチュッチュッ。それを聴いた赤﨑さんは「小鳥のさえずりみたい。私を満足させて! 誰かいないの?」と不満そう。

 
 そこで小林さんが立候補してマイクを包んでチュッとやり切った後、恥ずかしそうな小林さんに、松岡さんは「さすがですね。よかったよ」とフォロー。ムチャ振りされた同士、なぐさめ合っていました。


水瀬さんが選んだ18話の名シーンに、小林さんもじーん
 村川さんが選んだのは10話でスバルがレムを正気にさせるためにラムを投げるシーン。「飛んでいく時のラムがめちゃ、かわいいのを伝えたかったんや!」となぜか関西弁で力説。

 水瀬さんは18話「ゼロから」のスバルとレムとのあの名シーン。水瀬さんは「ほぼ2人だけでの芝居で、後ろで流れる曲も私が担当するということで、タイトル回収の回だし、すごく緊張しました。オンエアで見ても感動して思わず泣いたシーンなので」と振り返りながらも、「でもスバルは結局エミリアを選ぶのかって」とポツリ。

 
 それを受けて松岡さんが「裕介!」と叫ぶと、小林さんは「何度も言わせないで! そうしたのは俺じゃない! (原作の)長月先生ですから!」と力説。そんな小林さんは「演じていて楽しかったし、いいシーンに出会えたな」、水瀬さんも「芝居してる!! みたいな。戦闘シーンが多かったから会話劇が楽しかったです」とこのシーンに対する思いを語っていました。


小林さんが選んだのは白鯨との対決、松岡さんはペテルギウスの最期
 小林さんが選んだのは21話でスバルが白鯨に立ち向かうシーン。「カッコいいシーン、男気があるシーンって二章まではちょこちょこあったけど、三章になってから全くなくて。負のどん底を貫くなかで出てきたカッコいいシーンなので選びました。なんの迷いもなく飛び降りるところも。あとこの時、後ろでかかっていた曲も3話でラインハルトがエルザを倒したシーンで流れた曲なんです。あの時ヒーローだったラインハルトと同じ音楽がスバルのバックで流れるのが熱くならずにいられないですね。楽曲の選択も含めてグッジョブだなと」と、小林さん。

 「でも情けないスバルも好きだよ」という赤﨑さん。高橋さんは「(13話のエミリアとけんかするシーンでは)主人公にあるまじき顔してましたよね。鼻の穴とか全部見えてて(笑)」。

 
 25話でペテルギウスが馬車を襲うシーンを選んだのはもちろん松岡さん。「何でここで感情が発露したのか、そしてここでペテルギウスにとって許せない存在や失いたくない存在がいることもわかって。ペテ公、かわいそうだったなと」(松岡さん)。

 高橋さんは「ペテルギウスが最後に「あっ」と声をあげたシーンよくなかったですか?」、赤﨑さんも「感情が見えたシーンだったね。追いかけてくる時のフォルムも怖いよね」と、他のキャスト陣もこのシーンが印象的だった様子。

 
 またここで松岡さんが「Aパートからずっとのどを押さえて演技してたら、Bパートに入って途中で1回えずいちゃったけど、それがオンエアで使われてて」と明かすとキャスト陣から「え~っ!!」と驚きの声。「どこかで1回えずいているんで、見直してもらえたら(笑)」と松岡さん。


高橋さんの反則気味のチョイスに5人が猛抗議! 商品企画も提案!?
 最後は高橋さん。8話のエミリアがスバルにひざ枕するシーンと、25話のひざ枕シーンとの対比を選びました。「8話でエミリアがスバルに「来なさい」と命令するのも珍しいし、25話はその8話の記憶があったうえで自発的にしているところに胸が熱くなって。」と高橋さん。

 また赤﨑さんから「膝枕の下からのアングルがいいよね。スバル目線で。エミリアの声もささやき声なので。ダミーヘッドマイクで録って聞かせてほしい」と提案があると、松岡さんがすかさず「VRでやりましょう」と発言し、会場から大きな拍手が。

 
 赤﨑さんが「VRだったら上を眺めたら丘があるんでしょ?」と発言すると小林さんは重ね気味に「フェルトの場合は丘がないけどね」。すかさず赤﨑さんに「何か言った!?」とじろりされ、「すいません……」とタジタジの小林さんでした。


松岡さん以外がクリアしたら成功! 1番手に名乗りを上げたWヒロインの結果は?
 お次は「鬼がかってますね」のコーナー。いろいろなチャレンジをして、松岡さん(1人だけ敵なので)以外の5人が成功だったらレム役の水瀬さんの生「鬼がかってますね」が聴けるというもの。

 最初のチャレンジは、6つの箱のうち1つだけビックリ箱で、5人で5つ開けるというもの。1つだけ重さが違うのでは?と気付いた赤﨑さんでしたが、松岡さん情報で「スタッフさんに聞いたら同じ重さにしたらしい」とのこと。

 
 それを聞いた高橋さんは「そんなところまで勤勉な(笑)」と一言。松岡さんが「誰かが当たったら俺やることないし、もし俺以外のみんなが成功だったらビックリ箱だとわかってて開けなきゃいけないの?」と抗議するも華麗にスルーされました。

 すると、高橋さんが自分で1番目に立候補。全員が反対するも「私、運がいいから!」と押し切って、お客さんの1・2・3のカウント後に開けたらいきなり大当たり。

 
 スクリーンにスバルが死んだレムを抱えたシーン絵と「失敗」の文字が表示されると、「せっかくスタッフさんが6つ作ったのに」(赤﨑さん)、「回収するスタッフさんの顔が……」(水瀬さん)、「ちょっと寂しそうな表情してたね……(笑)」(村川さん)と他の5人から一斉にブーイングの嵐。これを受けて、次のチャレンジでは高橋さんは1番手での挑戦が禁止になりました。

 
 次は6つあるお茶のうち、1つだけ激あま茶、というチャレンジに挑戦。もう1人のヒロインが挽回しようと水瀬さんが1番目に立候補。

 「人間の心理で右にトラップを置きたくなるので、ここはあえて逆の左で」と読み切り、自信満々でコップを取って飲むと、即座に首を振ってギブアップ。しかめっ面のまま他の5杯のお茶を全部飲み干すほどで、水瀬さんが当てたお茶を少しだけ味見した赤﨑さんいわく「ガムシロの原液だよ!」。

 
有名ゲームで予想外の展開。そして松岡さんに待ち受ける仕打ち
 「ここまできたら全部1番手で当てよう!」と開き直って挑戦するのは黒ひげ危機一髪で、穴が残り6つの状態。「次は主人公しかない。一発で当ててくれるよ」と指名された小林さんが、「ふっとびやがれ!」と叫んで剣を入れると反応なし。その後、赤﨑さんと村川さんも成功。さっきの失敗がトラウマになっている高橋さんと水瀬さんは2人で1本にしたいと懇願。

 
 「ここがいいかなって」「私も。直感で」と話し合う2人を見た赤﨑さん、「直感が一番ダメじゃん」とチクリ。しかし何とかクリアし、「やった!」と大喜び&松岡さんにガッツポーズを見せます。

 
 確率1/2になった松岡さんは「自信があるような、ないような。皆さん、脳が震えるコールでお願いします」と、びくびくしながら刺すとこれまたセーフ。残りは1本。奇跡が起こった? 念のため、残り1本を刺したが反応なしで、「失敗」の判定。まさかのてん末に水瀬さんはひと言「スタッフさん、鬼がかってますね」。

 
 4つ目の挑戦は、6つのシュークリームのうち1つがカラシ入りというもの。しかし、中には1つだけ「見えざる手」が刺さっているのが見えます。それ以外を選んでパクりと食べる5人はもちろんセーフ。

 
 「団結力ですね」、「最後に敵は倒さないと」と意気が上がる5人を横目で見ながら手が刺さった1つを手にする松岡さんは「見えざる手だ。私以外誰にも見えないはずだ」とペテルギウスらしくセリフを言いながら、会場からの「頑張れ!」の声に背中を押されて食べると、首を振って腰を曲げて「うわっ! これダメだ! 甘いのと辛いのが混ざって酸っぱさが込み上げてくる。舌が……震える」と絶叫。

 その後ろでかわいい声で水瀬さんが「鬼がかってますね」。鬼がかっているというか、鬼そのものです(笑)。

 
内山さんからの珍映像クイズに出演者も困惑!?
 ここで残念ながら今回参加できなかった、(『リゼロ』ラジオではパク山さんでおなじみの)パック役の内山夕実さんからVTRコメントが到着。VTR中の内山さんのフリで突然「クイズ!これからパク山さんはどうなるでSHOW!!」とこれから内山さんがする行動を予想するクイズコーナーがスタートしました。

 
 1問目は、季節はずれのかき氷を作っている最中、シロップをこぼして(わざとらしく)、服を汚してしまったパク山さんはどうなるでSHOW!! という問題。

 「わかんないよ!」と声を上げながらも「サービスで脱いだ」(赤﨑さん)、「服ごと食べた」(松岡さん)、「私がかき氷」(高橋さん)と個性的な解答が続出。そして赤﨑さんが「特に気にしなかった」と答えると正解を告げる音が。VTRを見ると気にせずかき氷を食べていました。

 
 2問目は、猫耳と肉球の手袋が内山さんの目の前に運ばれてきて、この後どうするでSHOW!! で、「文句を言いながらなんだかんだで付けた」と答えた村川さんが正解。

 正解VTRでは内山さんが「こんな事やらされるの腑におちないんだよな。しかし手が大きくて手袋が入んないよ」とぶつぶついいながら装着すると「みんな、こんにちわだニャン」とかわいく会場にご挨拶。しかし耐え切れなくなったのか、途中で「こんなのできるか!」とキレる内山さん。映像を見ていた小林さんが「最高にかわいかったよね」と話すと会場からも同意の拍手がたくさん。

 
 3問目は急に体調を崩して頭が痛くなったと言い出した内山さんの行動を予想。松岡さんの「パックになった」の答えに惜しい音が鳴ると、「わかった!」と勢いよく手を挙げた赤﨑さん。自信たっぷりに「冷やしパックを使った」と回答。ちなみに冷やしパックはラジオCDのお渡し会用に作られた作品オリジナルの特製冷却グッズで、正解VTRでは、内山さんが冷やしパックをパックの絵が貼ってあるシールドに貼ったら頭痛が治った、というオチでした。

 2問正解して優勝した赤﨑さんに贈られたプレゼントは冷やしパックで、「在庫処分?」と釈然としない様子の赤﨑さんでした。

 
長月先生書き下ろしの朗読劇は新たにスバルが直面した死に戻りと意外な結末!?
 次は原作者の長月先生書き下ろしの朗読劇。松岡さんをのぞく5人がマイクスタンド前へ立ち朗読を始めると、スクリーンには5人のかわいいミニキャラが。お話の冒頭で声を上げて意識を取り戻したスバル。スバルが死に戻り直後で、これから5人でイベント会場に急いで向かわないとまた死んでしまう、というお話です。

 
 「会場には魔女教がいて、魔女強が来る前に急いで向かわないと、なんやかんやあって俺は死ぬ」と考えて焦っているスバルでしたが、道中でフェルトが逃げ出したり、たまたま見かけた子犬にエミリアがかわいいと駆け寄ったりと思惑通りにいかず、死に戻りを繰り返していました。

 
 何度も死に戻ってイライラするスバルを演じる小林さんを横目に物語が進む中、途中で壇上にマイクスタンドが追加で1本運ばれてきます。そしてそこに悠々と松岡さんが登場し、ペテルギウス節を炸裂すると会場が爆笑。

 
 しかしペテルギウスの目的は「今日のために準備をしてきた。見えざる人形劇なのデス!」と、目的地のイベント会場で催し物のために来たことが判明。スバルが何度も死に戻りを繰り返した理由は、自身があわてて会場に向かおうとしたため、転んで頭を打ったから……とわかりました。

 そんな中、ガッカリするスバル役の小林さんの顔をペテルギウス役の松岡さんがのぞき込むように「あなた怠惰ですね」と一言。そう言われて一瞬、小林さんが「ペテルギウスゥゥウウ!!!」と熱演してすごむも、最後はなぜか2人が抱擁するという謎の展開で終了しました。

 
 朗読劇を終えると「疲れました。アニメより大変。朗読劇で何であおらなきゃいけないの! (松岡さんは)台本がないところにも『デス』をはさんできたし」と小林さんは疲れた表情。水瀬さんは「フェルトと共演するのが初めてで。アフレコ現場でも聞いた事が無かったので、本物だ! と思いました」と嬉しそうでした。久しぶりの掛け合いを終え、「このライブ感は楽しかった」という小林さんの言葉に他のキャスト陣も笑顔でうなずいていました。


音楽でリゼロを振り返れたMYTH & ROIDのライブパフォーマンス
 続いてはアニメ『リゼロ』の世界観をOP曲、ED曲、挿入歌で彩ってきたMYTH & ROIDのライブコーナー。白いドレス姿のMayuさんと対照的に、Tom-H@ckさんは黒い衣装でギターもブラックといった出で立ちで登場。

 
 1曲目は7話挿入歌の「STRAIGHT BET」。アップテンポのイントロが流れるとお客さん全員が立ち上がって手拍子。Mayuさんのパワフルなボーカル、Tomさんの激しいギタープレーに会場も大興奮!

 
 2曲目は1クール目のED曲「STYX HELIX」。何度も死に戻るせつなさを表したと紹介したこの曲では、神秘的かつ感傷的な雰囲気が漂うボーカルに加え、Mayuさんの表情やしなやかな動きが美しく、エモーショナルになるサビでは歌声もギターも熱く。間奏のギターの鳴きも胸に迫りました。

 
 3曲目では歌う前に「この曲はMYTH & ROIDにとって初めてのOP曲で大切な曲」とMayuさんが語り、2クール目のOP曲「Paradisus-Paradoxum」の聞きなじみのある不穏なイントロが流れ出します。Mayuさんは両手を広げながら指先の動きさえも妖しく、力強さを増すサビではTomさんは前足を蹴り上げ、Dメロの“Live it up”と連呼するフレーズでお客さんの腕もリズムよく挙がり、ノリノリでした。

 
 MCでは「いろいろな感情を楽曲に込めてきました。どの曲も皆さんの記憶に残るシーンに使われて嬉しいです」と語っていたMayuさん。その喜びや想いをステージ上で爆発させ、熱いステージを展開した後、「リゼロ愛と熱気が伝わってすごく楽しいライブでした」と満足そうに話していました

 
出演陣は作品とリゼロ愛の素晴らしさと今後への期待を口に
 楽しかったイベントもエンディングに。出演者からメッセージ。

□鈴木さん
いつも以上に気持ちが乗って歌えて、皆さんも盛り上がってくれたことが嬉しかったです。こんなに素晴らしい作品のことをもっと知っていただくためにこれからも「Redo」を大切に歌い続けたいです。

 
□Tom-H@ckさん
放送前に楽曲を作り始めて、完成した1話を見たら「すごい作品だ」と感じたのを覚えています。こんなにたくさんの人に愛された作品に携われて光栄です。

 
□Mayuさん
アニメの終了後もこれだけ愛される作品はなかなかないと思います。これからも勤勉な皆さんは盛り上げてくれますよね? またお会いできる日を期待しています。

 
□松岡さん
自分の過去演じた中でも、ここまでぶっとんだキャラはなくて、また幅を広げてもらったなと。この現場を経験した後は、いろいろな現場で物事を俯瞰で見られるようになりました。終わらせたくないんです。またペテルギウスを演じられたらと思います。

 
□村川さん
皆さんの『リゼロ』愛の大きさを感じました。スタッフさんの愛情もすごいし、物語も素敵で、関係者とか関係なく本当に面白い作品。リゼロに関われて幸せです。この先も見たいので今後も変わらぬ愛を。

 
□水瀬さん
演じる中でたくさんつらい場面があって、それをみんなで共有すると絆が深まるんだな、と学びました。そしてそれぞれのキャラへの愛情も深くなって。集大成のイベントに参加できて、そして声優としてレムを演じられて嬉しかったし、かけがえのない作品でした。

 
□赤﨑さん
オンエアを見ていて悔しかったです。私ももっとこの世界でお芝居したかった。だからフェルトが活躍するところまでアニメで続けてやってほしいです。その日まで私も応援します。

 
□高橋さん
私はこのイベントが最後のイベントだとは思っていません。また皆さんとエミリアとして会えるように。4章以降のアニメ化ができるのを信じているので、自分を磨いて待ってます。「ありがとう、『リゼロ』を愛してくれて。

 
小林さんが男泣き、そして感動の絶叫!
 そして最期は小林さん――

□小林さん
「振り返りのコーナーで好きなシーンを選ぶとき、スタッフさんからの指示は3つまでだったのですが、3つで収まるわけない。1話に必ず1つは名シーンがあって。思い返すたびにつらかったな、とか色々な感情が溢れてきました……」と語る最中、思わず感極まって涙声に。会場の「頑張れ!」の声に励まされ、言葉を続けます。

「放送を終えて改めて今になると、本当に自分、よく頑張ったな、と思えてきて」と振り絞ると今度は会場から温かい拍手が。「改めて素晴らしい作品に関わらせていただいたんだなと感じています。キャストのみんなも同じ気持ちで思ってくれるし、スタッフさんも作品について熱弁してくれて。今日こんなイベントができた幸せをかみしめています。絶対に最後まで、物語のエンディングまで演じたいと思っています。皆さんも引き続き末永く応援してください。」と熱く語ってくれました。

 
 締めは恒例のヴィクトリー! 出演者全員が手をつなぎ、会場も全員で手を繋いで「ヴィクトリー!」と叫んで手を振り挙げ、大団円でイベント終了。スクリーンにもスバルとエミリアのヴィクトリーポーズ。「Redo」が流れる中、ステージ袖へ消えてゆく出演者の皆さん。

 
 そんな中、最後に1人残った小林さんは会場に向かって「最後にこれだけ言わせてくれ! 俺がお前らを大好きだってことをだよ!」と絶叫して、スペシャルイベントの全てのプログラムは終了しました。この日の出演者やお客さんだけでなく、『リゼロ』ファンすべてが待っていることでしょう。ナツキ・スバルの鬼がかった活躍が再びアニメで見られる日を。

[取材・文/永井和幸 撮影/Re-Zi&鳥谷部宏平]

(C) 長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会
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