アリエッティ、マーニー手掛けた米林宏昌監督の最新作、アニメ映画『メアリと魔女の花』発表!気になる公開時期も明らかに
スタジオジブリにて『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』を生み出した米林宏昌監督による待望の最新作、アニメ映画『メアリと魔女の花』が来年、2017年夏に東宝系の劇場にて公開されることが決定しました。
『メアリと魔女の花』は、イギリスの女流作家メアリー・スチュアートによる児童文学「The Little Broomstick」を原作としたアニメーション映画。アニメーション制作は、スタジオジブリ出身の西村義明氏が代表を務める新スタジオ、株式会社スタジオポノックが担当し、“魔女”を題材にした物語が描かれます。
そして2016年12月15日(木)には、同作の制作発表会見が行なわれ、米林宏昌監督と、『かぐや姫の物語』『思い出のマーニー』にてプロデューサーを務めた西村義明氏が登壇。作品の物語をはじめ、製作に至るまでの経緯などが語られました。
まずは西村プロデューサーによる制作に至るまでの経緯について話されました。2013年『かぐや姫の物語』を制作している際に、ジブリの制作部門の解散について知り、ジブリにとっておそらく最後になるであろう作品を一生懸命作ることを心に決めたそうです。
その後、米林監督と、西村プロデューサーがとあるバーで新しい映画を作りたいですか?と聞いたところ米林監督は「作りたい!」と即答。スタジオジブリという名前が無いのに僕たちの映画を皆さんが見てくれるだろうか?という不安を抱えながら2人で新しい映画作りに励んだそうです。
そんな中、西村プロデューサーは、『かぐや姫の物語』がアカデミー賞にノミネートした際に出会った、世界中の映画監督とのコミュニケーションで感銘を受けたと話していました。
いざ、米林監督と西村プロデューサーの2人で映画を作ろうとなったときに『思い出のマーニー』と真逆をやろうということで一致したそうです。元気な女の子がダイナミックな動き回るファンタジーをやりましょう! 新しい今の僕たちだからできる『魔女の宅急便』をやろうとこうことになったのでした。
続いて、米林監督はジブリの解散の話を聞いて僕たちはこれからスタジオジブリではないところで作品を作っていくのか……、と漠然と考えていたそうです。しかし、西村プロデューサーに新しい作品を作りませんか? と問いかけられた時にはもう心は決まっていたそうです。そこから2人の映画つくりのファーストステップが始まったのです。
どうせ作るなら今までにないものを作りたいと思ったと米林監督。今回は女の子が自分で自由に動きまくる躍動的なアクション満載の作品、映画を見た人の背中を押してくれるような作品を作りたいと話されていました。
野を駆け、空を飛び、雲の向こうの世界を旅するような、人が描く未知なる世界への憧れを真っ向から描く、まさに「夏のエンターテインメントの王道」といえる今作。米林監督がイギリスの児童書を元に映画を作るのは今回で3作目米林監督のこだわりが感じられますね。2017年夏に公開予定。今から楽しみでしかたありません。
[文/古瀬敏之]
作品情報
■アニメ映画『メアリと魔女の花』
2017年≪夏≫全国東宝系ロードショー
原作:メアリー・スチュアート「The Little Broomstick」
脚本・監督:米林宏昌
脚本:坂口理子
音楽:村松崇継
プロデューサー:西村義明
制作:スタジオポノック
製作:「メアリと魔女の花」製作委員会