神谷浩史さんが『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』に出演! 毒舌パイロットをどう演じる? アニメイトタイムズ独占インタビューも到着!
2017年2月25日より劇場上映が開始される『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』。この度、新キャラクター&キャストが発表になりました! 大人気声優・神谷浩史さんがその名の通り今後の“キーマン”となる新キャラクター、クラウス・キーマンを演じることが決定しています。
キャラクター情報や新PVに合わせて、オフィシャルコメントやインタビューが到着! アニメイトタイムズではこちらのインタビューの一部を独占質問でお伺いしました。注目の情報をまとめてお届けします!
新キャラクターのビジュアルが公開!
<クラウス・キーマン> CV:神谷浩史
ガミラス帝国地球駐在武官。
バレルの命を受け、ヤマトクルーの動向を調査する。身体能力に秀でており、パイロットとしての技量も一流。普段は無口だが、たまに口を開くと歯に衣着せぬ毒を吐く。
<ローレン・バレル> CV:てらそままさき
ガミラス帝国地球大使。思慮深い文官肌の人物だが、時に剛腕ともいえる外交能力を駆使して地球の動向を把握し続けている。
“キーマン”も初登場する本予告(15秒ver)を公開!
神谷さんの思いが溢れるインタビュー
――本作の出演をオファーされ、ご出演が決まった際の率直なお気持ちをお聞かせください。
神谷:非常に大きいタイトルですし、決まればいいなと思っていました。ただ、一つの役に対して一人にしかチャンスがない訳ですし、自分も複数いる候補者の中の一人という認識ではありました。そんなある日、マネージャーから電話が掛かってきて、神谷君で決まりましたという連絡を頂いて。なかなか年に何回も嬉しい連絡を頂けるということはないので、非常にこれはありがたいことだなと素直に思いましたね。
――神谷さんと「ヤマト」シリーズの出会いを教えてください。
神谷:自分が小さい頃に観ていたものが、テレビシリーズだったのか、劇場作品だったのか、実はあまり覚えてなくて、これが『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』なんだ、というような認識では観ていなかったと思いますね。
作品のタイトルが「ヤマト」で、こういう艦が出てきて、主人公は古代で、っていうくらいの情報は持って観ていたと思うんですけど、それ以外は時代がいつなのかとか、どこを切り取った話なのかっていうのは意識しないで観ていたと思います。それくらい幼かったんだと思うんですよね。この「ヤマト」自体が今から40年くらい前のタイトルなので、それをリアルタイムで視聴しようと思うと、おそらく僕よりも10歳くらい年上の方々がご覧になっているタイトルなのかなと。僕はそこから10年くらいズレているんです。なので、それくらいの認識しか残念ながら持ち合わせていないんです。
――本作の台本を読まれての印象をお聞かせください。
神谷:実を言うと、第2話からの登場だったので、どんな繋がりでここまで辿り着いているのかなっていうのが気になっていて。尚かつ、今回は『2199』の続編ということなので、『2199』を全部観た状態で第2話の台本には辿り着いているんですけど、その間にテレビシリーズの総集編と新作の劇場版があるんです。まだその時は新作の劇場版を観ていなかったので、一体何が起こったんだと(笑)。テレビシリーズを全部観たはずなのに話が繋がっていないということにちょっと驚きまして、これは参ったなと(笑)。
でも、前作と今作を繋ぐ劇場版というものが存在してはいますけど、今作は今作で独立した話ではあるので、あまり気にしなくても大丈夫だろうという認識のもと拝見させて頂きました。第1話のストーリーに関しては、小野(大輔)君と別の仕事で一緒になる機会がたまたまあったので、第1話はどんな感じだったのか話を聞いたりして第2話の台本に臨めたので、最初に戸惑った部分については解消された上で目を通すことができました。
ここから物語が始まるんだろうなという感じが猛烈に漂っていて、僕の役はその名の通りキーマンになるかもしれないと予感させるような話だったので、非常に興味深く読ませて頂きました。
――神谷さん演じるキーマンは旧作に登場しない完全オリジナルキャラクターということですが、羽原監督や福井さんからはどのような説明を受けたのでしょうか?
神谷:これはですね、その名の通り今後キーマンになっていく役回りになると思いますので、羽原監督や福井さんからされた説明を、ここで話してしまうと全部ネタバレになってしまうんです(笑)。今後話がどうなっていくのかとか、キーマンがどういう立ち回りをするのかっていうことも含めて、福井さんからは丁寧に説明して頂きました。
本作のモチーフとなっている『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』という作品にも登場しないオリジナルのキャラクターなので、キーマンは福井版ヤマトというか、福井さんが係るヤマトを象徴するキャラクターになるのかもしれないなと話を聞いていて思いましたね。
――前作『2199』から続投しているキャストが多い中、新たに加わった神谷さんから見たアフレコの雰囲気はいかがでしたか? また、収録中に印象的なエピソードがあれば合わせてお聞かせください。
神谷:まず僕がスタジオに入って最初に思ったのは、ベテランの方たちが非常に多い現場だなと。ベテランの方がいて、小野大輔という中堅どころが主役を演じて、新人の子もいる、非常にバランスの取れた現場だなと思いました。やっぱりベテランの方々のお芝居はとても迫力があって、存在感があるんです。そこにどう絡んでいこうか、どういう風にお芝居でセリフを戦わせていこうか、緊張感もある中で、非常にやりがいを感じる現場でしたね。
あと、個人的な感想としては『2199』を全話観ているので、「あっ、本物の人たちがいる」ってちょっと思いました(笑)。僕は『2199』は全く絡んでいないので、ある意味、一人のファンとしてアフレコを楽しんでいましたね。
――キーマンはその名の通り今後の“キーマン”になるということで、本作への意気込みをお願いします。
神谷:簡潔に語ることは難しくて、「ヤマト」という作品はもはや日本のアニメの原点であり、ある意味、古典になりつつあるコンテンツだと思っています。実際に観たことはないけどタイトルは知っていて、主題歌を知っている。主題歌を知っているということは、実は話の内容を理解しているということになりますから、もはや「ヤマト」は御伽話とか昔話に近い存在になっている気がします。
主題歌の1番の歌詞だけでも知っていれば、前作『2199』のストーリーを知っていることになるんです。細かい部分や感じるものは違うかもしれないですけど、本質はあの歌1曲に集約されているので、それさえ分かっていれば今回の『2202』は観ることができます。
福井さんが過去に作られた『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』を非常に興味深く拝見させて頂いていたので、福井さんが「ガンダム」を作るとこうなるのかっていうことに感動したというか、とても面白かったんです。なので、福井さんが「ヤマト」を作ったら果たしてどうなるのか。尚かつ、羽原監督という新しい力を得て、どんな「ヤマト」が出来上がるのかというのは僕自身もすごく気になるところです。
僕個人としてはキーマンという役がオリジナルのキャラクターで、福井さんの意思がすごく色濃く反映されたキャラクターになるのではないかと思っているので、気合を入れて臨んでいきたいと思います。素晴らしいものをみなさんにお届けできるようにと思っていますので、ぜひ劇場へ足を運んで頂ければ嬉しいです。
★アニメイトタイムズ独占質問
――キーマンは、ヤマトクルーの調査をしたり、一流のパイロットで無口だが口を開けば毒を吐く、といった個性の強いキャラクターです。演じる上で何かチャレンジしたことはありますか?
神谷:やはり頂いた設定を加味した上で立ち回らなければいけないと思っていますので、果たしてそれを自分が全て表現できるのかという不安は正直ありました。今の自分のキャリアで、この役を頂けるというのはすごくありがたいことです。これをちゃんと自分のものとして表現できるようにならなければいけないですし、なることがこの作品の印象をもしかしたら左右するかもしれないという重責はあります。もちろんビジョンというか、こういうものにしたいというものを明確に持ちながらアフレコには臨んでいます。
◇第一章STORY◇
時に西暦2202年。
あの壮大な片道16万8000光年にも及ぶイスカンダルへの大航海から宇宙戦艦ヤマトが帰還して、既に3年――。
〈コスモリバースシステム〉により、かつての青い姿を取り戻した地球は、ガミラス帝国とも和平条約を締結。復興の傍ら、防衛のためと最新鋭戦艦アンドロメダを含む新鋭艦隊の整備が進められていた。イスカンダルのスターシャの願いも虚しく、地球は軍拡への道を歩み始めていたのだ。はたしてこれが、かけがえのない数多くの犠牲の果てにヤマトが成し遂げた、本当の平和なのだろうか?
宇宙の平穏を願う女神テレサの祈りが、ヤマトを新たな航海に誘う。
いま、宇宙を席巻するガトランティスの脅威が、地球に迫っていた――。
―各話STORY- ※第一章は第1話、2話で構成されます。
第1話「西暦2202年・甦れ宇宙戦艦ヤマト」
あのイスカンダルへの大航海から3年。〈コスモリバースシステム〉によって蘇った地球は、急速に復興を遂げようとしていた。一方、地球とガミラスの混成艦隊が、謎多きガトランティスの前衛部隊と武力衝突を繰り広げる。その渦中に、元宇宙戦艦ヤマト乗組員・古代進の姿があった――。
第2話「緊迫・月面大使館に潜行せよ」
最新鋭戦艦アンドロメダの観艦式が盛大に執り行われる。新しく樹立された地球連邦政府は、軍備拡大路線を突き進んでいるのだった。沖田艦長の命日に英雄の丘へと集う元ヤマト乗組員は、イスカンダルとの条約を反故にしてまで再軍備を進める地球の現状に、激しい違和感を覚えていた。
<CAST>
古代進:小野大輔/森雪:桑島法子/真田志郎:大塚芳忠/徳川彦左衛門:麦人/南部康雄:赤羽根健治/
相原義一:國分和人/榎本勇:津田健次郎
<STAFF>
製作総指揮:西﨑彰司/シリーズ構成・脚本:福井晴敏/監督:羽原信義/副監督:小林誠/メカニカルデザイン:玉盛順一朗/メカニカルデザイン:石津泰志/キャラクターデザイン:結城信輝/音楽:宮川彬良