『八男って、それはないでしょう!10.5 ドラマCDブックレット』寺島拓篤さん、早見沙織さんらメイン声優陣ロングインタビュー
原作・Y.A先生×イラスト・藤ちょこ先生による人気作品『八男って、それはないでしょう!』がついに、ドラマCD化! 『八男って、それはないでしょう! 10.5 ドラマCDブックレット』として2017年2月24日にリリース決定! こちらは作者が原作に連なるストーリーを完全書き下ろした、音と文字で楽しめる新感覚ドラマCDとなっています。キャストは寺島拓篤さん(ヴェンデリン役)、早見沙織さん(エリーゼ役)、森久保祥太郎さん(エルヴィン役)、今井麻美さん(ルイーゼ役)、松井恵理子さん(イーナ役)、真田侑さん(イヌー役)といった豪華声優陣が出演します。
2017年2月24日の発売に先駆けて、キャスト6名全員にインタビュー! ドラマCDの聴きどころから遊園地のプライベートな楽しみ方まで、たっぷりと語っていただきました。
現場は常にハイテンション! 収録中も、収録の合間も楽しいアフレコ収録現場
――ドラマCDのアフレコ収録を終えて、率直な感想をお聞かせください。
森久保祥太郎さん(エルヴィン役/以下、森久保):もう、寺島拓篤が大変そうだなっていう感じでしたね(笑)。
一同:(笑)。
森久保:(寺島さんが)ひとりで汗かいて……(笑)。
寺島拓篤さん(ヴェンデリン役/以下、寺島):いや……(笑)。
森久保:僕らはその周りをにぎやかす感じで楽しい、テンションの高い現場でした。
――森久保さんのお話に出ました寺島さんは、収録を終えていかがでしたか?
寺島:はい、疲れました(笑)。
一同:(笑)。
寺島:率直に言うと、疲れましたが……。でも、やっぱり楽しかったですよ。あそこまでわいわい、ぎゃあぎゃあとやることもなかなか最近なかったので、久しぶりにこうやってドラマCDで、一応真ん中っていうポジションでやらせてもらえて、すごく楽しませていただきましたが、疲れました(笑)。
早見沙織さん(エリーゼ役/以下、早見):アフレコ収録もテンポ良く進んでいきました。遊園地でジェットコースターに乗ったりするエピソードなんですが、実際に自分自身もアトラクションに乗っているような気持ちでした。
――アフレコ収録現場も見学させていただきましたが、現場の熱気がすごかったですね。
早見:はい。
寺島:それは主に僕のせいです。
一同:(笑)。
早見:(笑いながら)楽しい現場です。
今井麻美さん(ルイーゼ役/以下、今井):アフレコ収録の合間に、みんなで「ジェットコースターは得意か?」とか、話している時間がすごく楽しかったです。
一同:(笑)。
森久保:「遊園地あるある」みたいなやつですよね?
今井:そうです。「遊園地あるある」もそうですけど、どんなアトラクションだったらいけるか?」とか、「お化け屋敷はいけるか?」とか、そういう話をしている間が和気あいあいとしている中、収録が始まると、寺島くんの魂が削られていく姿を見て楽しむっていう……(笑)。
一同:(爆笑)。
今井:私たちはただただ楽しんでやっていました。
寺島:(楽しかった)なら、よかった(笑)。
――松井さんはいかがでしたか?
松井恵理子さん(イーナ役/以下、松井):私は嫁がたくさんいるという設定がすごく衝撃的で、それでも殺伐とした雰囲気が全然なく、すごく楽しく演じることができました。寺島:確かに(笑)。
松井:新鮮な気持ちがありつつ、よかったなと思いつつという感じでした。
――そうですね。エリーゼ(正妻)もルイーゼもイーナもヴェンデリンの嫁でしたね。
松井:そうなんです。でも嫁同士でいがみ合うわけでもなく、仲良しなので、すごく平和な良い作品だと思いました(笑)。
真田侑さん(イヌー役/以下、真田):実は今日が生まれて初めてのドラマCD収録で……。
一同:えっ!?
森久保:ドラマCDデビュー?
真田:ドラマCDに関しては、今日がデビューですね。
一同:(驚きながら)えっ~~~!?
真田:だったので、最初の役がすごいカタカナでしゃべる役で……。
森久保:トリッキーな役で!
真田:トリッキーな役で大変というか、難しかったんですけど、勉強になりました。
寺島:それはそれは……。
森久保:そうなんだ~。あれはあれで大変だよね。カタカナばっかりで、頭おかしくなりそうだよね。
寺島:処理しづらい。
今井:わかんなくなっちゃう(笑)。
ナイスキャスティング! 寺島さんのリアリティあふれる絶叫演技に注目
――アフレコ収録の際に、意識した点や演じていて楽しかったところはありましたか?
森久保:エル(エルヴィンの通称)は男性の相方的な部分ではあったので、ツッコミというか、ヴェルを盛り立てる位置としてはテンポにうまく乗っていきたいなというのはありました。家で台本を下読みしていたイメージと、実際現場に入ってみて、(寺島)拓篤の熱演を見てからは思っていた以上のものがあったので、さらに楽しもうと思ってやりました。
――エルはまっすぐなキャラクターで、物語を盛り上げる役柄でしたね。
森久保:エルは「15歳ぐらいの気持ちで(演じるように)」って、(音響監督から)言われたので、そこが一番気をつけなきゃいけないところでした。資料をもらって、エルの画を見た時に「え? 僕でいいんですか?」っていうのはありましたけど、まあ、何とかなりましたね(笑)。
一同:(笑)。
寺島:ヴェル(ヴェンデリンの通称)の画を見て、「僕でいいんですか?」は僕も思っていて、「マジか?!」と思いました(笑)。
森久保:ヴェルはかわいいもんね(笑)。
寺島:ヴェルは「かわいいなぁ~!」と思ったんですけど、中身が成人男性ということもあって、そこら辺はあまり気にせずできたので、やりやすかったですね。それと、森久保さんもおっしゃっていたみたいに、現場に入ってみなさんと合わせてみると、テンポがより良くなって、自分の思っていた以上のものが出たような気がしますね。あとは、僕も絶叫マシンが苦手でお化け屋敷もダメな人間なので、そこに関していえば、間違いなかったなとは思うんですけど……。
森久保:もうナイスキャスティングですよね!
一同:(爆笑)。
――では、ヴェルのあの演技はリアルな感じなんですね。
寺島:もうすごいリアルだったと思います(笑)。(以前放送された森久保さんと寺島さんが出演したバラエティ番組で、遊園地へロケに行った時に)森久保さんはその現場を目撃しているんですけども、今回の収録では「絶叫マシンで叫んでいる時の声って、こうだったよな~」って思い出したり……。
森久保:活かされたね、あの時のがね!
寺島:活かされました!
森久保:10年越しぐらいにね(笑)。
寺島:そうなんですよ。あれがすごく活きて、その結果、よりリアルだったので「疲れた……」っていうことになるんですけど、それもありつつ、ちゃんと音声として成立するように。テンポもそうですけど、そっちばっかりに意識がいって、掛け合いとして崩れないようにというのは気をつけながらやりました。
――ヴェルたちは魔法を使うのが日常で、ヴェルはわりと冷静なキャラクターだと思うんですが、今回の作品では遊園地が舞台ということで非日常的な空間に置かれて、キャラクターたちのいつもとは違う部分が見られたように感じたのですが、そういったところは意識されたんでしょうか?
寺島:でも、いつもをまだやっていないので……(笑)。
一同:(爆笑)
寺島:初めてが番外編なので、ファンのみなさんにも「どうでしたか?」とお聞きしたいですね。いきなり番外編というのは「なかなか厳しいな」とは思いつつも、でもこれを基準に、しかも年齢を重ねた段階の我々なので「これからもよろしくお願いします!」と言いたいです。そして、そういったシリアスな面というか、ちゃんと冒険しているところも演じたいなと思いますね。
早見:私は台本を読んで面白いなと思ったのが、エリーゼのセリフにたくさん「あなた」というワードが入っていて、けっこう入っているから数えてみたんですけど……。
一同:(笑)。
早見:数えたら、25回ぐらい入っていて……。
今井:そんなに~? 正妻(エリーゼのこと)、すごい!
松井:さすが正妻!
寺島:そんなにガンガンしゃべんないから、余計に感じますね。バランスじゃないですか?
早見:セリフ量は少ないんですけど、けっこう言っているなぁって……。
今井:やっぱり私たちのポジションとは違うんだ。
松井:正妻だから違うんだ。
一同:(爆笑)。
寺島:残念(笑)。
森久保:「あなた」から入られると、ポイント高いと思う。
早見:セリフが「あなた」で入って、会話して「あなた」で終わってる……。
一同:(笑)。
松井:「あなた」で始まり、「あなた」で終わる。
真田:すごい入れ込んできますね(笑)。
寺島:見事な処理(笑)。
――エリーゼが治癒魔法をヴェルにかけるところは、ちょっと癒されるシーンですよね。
早見:そうですね。
寺島:助かりますね。
早見:エリーゼはわりと補佐的な感じでいるので、ヴェルがボロボロになったところを治癒してという感じでした。
寺島:本当に(治癒魔法が収録現場でも)使えたらよかったのに……。
一同:(笑)。
早見:実際の現場では疲労する一方で……。
寺島:気持ち的には落ち着くんですけど……。
早見:疲労が取れない……(笑)。
――エリーゼ以外の嫁たち(ルイーゼとイーナ)も大活躍でしたね。
今井:私が演じたルイーゼは格闘家ということだったので、距離感ぶっ飛ばしでガンガンやっていたんです。時折ブースの向こうで、音声を再生している音が聞こえるんですけど、私の声だけでかいなと思って……(笑)。
一同:(爆笑)。
寺島:通常会話がでかかったですね(笑)。
今井:やっぱり「格闘家だし!」みたいな(笑)。基本、空気も読まずに、(ヴェルが)嫌がっているのを気にせずに、同じことを何度も何度も……。
寺島:そうそう(笑)。何回も聞いてくるから……。
今井:力技が楽しかったです!
松井:私の演じたイーナというキャラクターは、このパーティーの中では一応常識人というキャラクターになるので、ちょっと意識的にお姉さん感を出してみました。今回はアトラクションに乗って、ルイーゼと一緒に楽しんでいたので、演じていてもすごく楽しかったです。
――そんな楽しいキャラクターたちの中、真田さんはイヌーという異色のキャラクターを演じられましたね。
真田:イヌーはパーティーのメンバーではないんですけど、今回は案内役ということで、(セリフに)感情を入れるんだけど、魔道具と感情を持つものとしてのあんばいが自分の中で難しかったと思いました。キャラクターたちに言葉を投げかけるところは、感情を豊かにしたいなと自分の中では思っていまして、その辺を注意してやりました。
森久保:いい感じにイラッとする返事してたよね(笑)。
寺島:そうですね。まさに、いいあんばい(笑)。
一同:(笑)。
必聴シーン満載! キャストがおすすめポイントをご紹介
――今回の作品の聴きどころや印象的なセリフやシーンなどをお聞かせください。
森久保:アフレコ収録を一緒にやっていて感じたのは、他のみんなとイヌーとの温度差の違いがあるけど、(メンバーたちとのやりとりで)バチバチある感じは面白いなと思いました。最初に(収録前の)テストをした時に「イヌー、このテンポでしゃべったら、今日終わらないんじゃないか?」って思ったけど……(笑)。
一同:(笑)。
真田:めちゃめちゃ間隔が空きましたね(笑)。
森久保:あれはあれで面白かったけどね~!
真田:ありがとうございます!
――エルの聴きどころポイントはありますか?
森久保:エルとしては……。なんだろう?
松井:あっ!(ヴェルに)「乗れよ!」っていうセリフがよかったですよ。「エルが突き放した~」みたいな……(笑)。
一同:ああ~(笑)。
今井:ドS感がね。ここ「爆笑!」みたいなね(笑)。
森久保:どう遊んでいいか、わかんなかったですけどね(笑)。本番ではやらなかったと思うけど……。
寺島:いや、テストほどじゃないけど、ちょっとやってました(笑)。
松井:爆笑でした(笑)。
寺島:マジで戸惑いましたよ。
森久保:ヴェルが絶叫マシンを見て戸惑っている時に、エルが大丈夫なら「じゃあ、乗れよ」っていうセリフがあるんですけど……。(聴きどころは)じゃあ、そこかな……(笑)。
寺島:作品初ということもあるので、まずはファンのみなさんにこういう音声になるんだと全体を楽しんでいただければいいなと思いますね。あとは、うちの嫁たちがみんなかわいいので、ぜひぜひそこを楽しんでいただいて! それから、絶叫マシンを苦手な人が一番感情移入しやすそうですよね(笑)。ぜひみなさんもヴェルに感情移入して聞いていただけると、より楽しめるのではないかと思います。
一同:(笑)。
――他の作品でも、ここまで絶叫するというのはあまりないですよね?
寺島:そうそうないですね。絶叫の種類が違うというか、なかなかないですね(笑)。
――他のキャストのみなさんが感じる聴きどころはどこら辺でしょうか?
早見:エリーゼとしては、何回も「あなた」のセリフが出てくるところです(笑)。それから、全体的な内容としては、最後にイヌーが語りみたいなもので締めるんですけど……。
真田:最後の最後に(笑)。
早見:それがちょっと世にも奇妙な感じで話していて、ちょっと明るいんだけど、怖いなぁと……。
寺島:逆に怖い(笑)。
早見:そういうギャップがあるラストシーンでした。
今井:ルイーゼとしては、本当にしつこい女だなっていうところ……。
一同:(笑)。
森久保:嫌なやつみたいになってるけど、大丈夫ですか?
今井:大丈夫!
松井:ルイーゼはかわいらしいですから(笑)。
今井:ルイーゼは何度も確認するの。「本当なのかな?」っていうところが自分でもだんだんツボにハマってきちゃって、最初は「いいのかな?」って思ったんですけど、追い詰めていくところが楽しかったです。それから、個人的に好きだったシーンなんですけど、最初の方はヴェルがけっこうかっこいいんですよね。でも、かっこ悪いところを吐露するシーンがあるんですけど、そのかっこ悪いところが意外とかっこよかったです。
早見、松井:おぉ~~~!
寺島:え? 何それ、すごい!
今井:何かすごくキュンとしちゃった! そこは必聴だなと思います!
松井:そこは母性が……(笑)。
寺島:大人の意見だ!
森久保:だめんず好きなんだ(笑)。
寺島:だからだ!
今井:「だからだ!」とか言うなぁ~!
寺島:しまった! 聞こえてた(笑)。
一同:(大爆笑)。
松井:イーナはみんなとノリよく絶叫マシンを楽しんではいるんですが、ちょいちょいヴェルに対して同調したりとか、頭なでなでしてあげたりとか、お口に「アーン」も始めてみたりとか、けっこう要所に気遣いがあるので、そこを聞いていただきたいです。内容としては、やっぱりヴェルが強がっているところがかわいらしいなと思いました。今回演じさせていただいてみても、いい嫁ばかりなので愛想を尽かすような感じではないんですけど、そこをヴェル自身が旦那だからと思って、隠そうとする辺りがかわいいなと思いました。これは女子がキュンキュンだと思います!
一同:(笑)。
真田:イヌーはいろんな絶叫マシンとかに案内するので、ヴェルに「壊すぞ!」とか言われたり、魔法をかけられたりとか、いろいろあったんですけど、エリーゼさんだけは優しかったんです。その時のイヌーの「エリーゼさん……」っていうセリフだけは心の中の好きな気持ちで演じました。ぜひ聞いてみていただければと思います!
キャストが語る! オリジナリティあふれる遊園地の楽しみ方
――今回の作品の舞台は遊園地が舞台となっています。みなさんが遊園地へ行かれた際に、どのような楽しみ方をされますか?
森久保:そういうところへは7、8年行ってないですね。でも行ったら行ったで、楽しいと思うんですけど、僕はどのタイプでも絶叫系が大丈夫で基本的に好きなんです。お化け屋敷も大丈夫なんですけど、ただこれもちょっと前のことなので、やっぱり「年齢とともに変わってくるな」と思ったことがあって、昔は大丈夫だったものが急にダメになったりする時もあるので、今はもしかしたらダメになっているかもしれないですね。それを確かめに行きたいです。
一同:(笑)。
森久保:番組で遊園地へロケに行ったことあるんですけど(以前放送された森久保さんと寺島さんが出演したバラエティ番組)、その時は大丈夫でした。その後に、(寺島さんと)一緒にグアムへ旅行に行って、グアムに逆バンジーがあって、拓篤はダメなんですけど……。
寺島:僕はお留守番でした(笑)。
一同:(笑)。
森久保:一緒に行った男の子とふたりで行きました。僕はそういうの大好きだったので、最初に乗ったのは20代だったんですけど、その時はキャーキャー言って乗っていたのに、グアムへ行って乗った時は「あれ? 何か怖いかも……」って思って……。だから変わるので、人って……。
一同:(笑)。
森久保:だから、ダメな人も得意になるかもよ。
寺島:もうないでしょう。7、8年の間に(変化は)ないないない。
森久保:だから、確かめるために行きたいですね。あとはどっちかというと、こっちの方が(飲むしぐさをしながら)僕は……(笑)。
寺島:酒?
森久保:シチュエーションを楽しむとか、一緒に行ったみんなの荷物当番をするとか、率先して行動するというよりは、みんなが遊びたいというものに「こうした方がいいんじゃない?」っていう方がいいかな……。
寺島:僕は、雰囲気は好きなんですよ。みんな楽しそうですし、僕はあの空気だけで充分お腹いっぱいです。乗り物はできるだけ避けて……。
森久保:(笑)。
――何か乗れるものはありますか?
寺島:もちろん、優しいものであれば乗れますよ。
――メリーゴーランドとかは大丈夫そうですね。
寺島:乗れますけど、逆に恥ずかしくて乗れない可能性がありますね(笑)。
一同:(笑)。
森久保:高いのとか、観覧車は平気何だっけ?
寺島:いや~~~
森久保:ちょっと乗れるけど、最後ダメだもんな。
寺島:最初の90度がダメですね。登りかけ90度が一番怖いんですよ。どんどん上がっていって、そこを越えたら、もうそういうもんだって思って……。落ちることは、まぁないだろうしね(笑)。
森久保:崖だって、(のぞきこんで)見れなかったもんな~
寺島:崖! 高いところもダメですね。
一同:へぇ~~~!
寺島:だから、森久保さんとお酒を飲みながら、荷物番として留守番してます(笑)。
早見:私はお化け屋敷じゃなければ、だいたい大丈夫です。
森久保:お化け屋敷ダメなの?
早見:歩いていくタイプはあまり好きではないので……。乗り物はだいたい大丈夫ですけど、乗るっていうよりはやっぱり食べる方が多いですね。
寺島:えっ?!
早見:食べる方が好きですね。いろいろな場所へ行って、「そこでしか食べられないものを買って、食べて~」みたいなことは良くします。
――遊園地へ行ったら、これは食べるというものはありますか?
早見:あ~、スモークチキンとか……。
寺島:完全に(場所が)限られてるじゃん。しかもわりと、でかいやつにいったね(笑)。
一同:(笑)。
早見:夢がある感じのところへ行くと、一画にスモークチキンを売っているところがあるんですけど、それが好きです。
森久保:だいぶでかいのにいったね(笑)。
今井:私はあんまり自分からガンガン行くタイプではないんですけど、わりと最近遊園地へ行った時に、一緒に行った人が同業の声優さんで、歩いて回るお化け屋敷に入る前に並んで待っている間、暇だったので「キャラクター設定をつけよう!」って……。
一同:えぇ~~~!
森久保:楽しそうだなぁ、おい!
寺島:すげぇ!
今井:「あなたはこういうキャラ! 私はこういうキャラ!」とみんなで決めて、そのキャラを最後まで維持してゴールするっていう……。
寺島:え~、お化け屋敷で?
松井:楽しそう!
真田:すごいっすね!
今井:めちゃくちゃ面白くて!
森久保:それはいいね!
今井:本来だったら一番怖がっていた人に「全然平気だよ。着いてこいよ!」みたいな役をふったりすると、すごく頑張ってくれたりとかするんです。
寺島:そっか! でもその方が頑張れるかも……。
今井:それがあまりに面白かったので、ぜひおすすめです!
森久保:すげぇな。それいいね(笑)。
早見:面白そう!
――ちなみに、その時の今井さんはどんなキャラクターを演じたのですか?
今井:私はおどおどしちゃって「あ~、もうムリ、ムリ、無理~!」っていうタイプのキャラクターを演じました。
一同:(手を叩いて大爆笑)。
森久保:いいなぁ。
寺島:面白い! 見たいな……。
今井:お見せしたいぐらい面白かったですよ。
松井:私はガンガン(アトラクションに)乗りたい人なんですよ。
一同:えぇ~~~!
松井:もう大好きで、最悪ひとりでも乗れるタイプで……。
早見:すごい!
寺島:すげぇ!
松井:この前もフリーフォールがあって、それに乗ったら楽しくなっちゃって、一緒に行った人たちに「ごめん。私もう1回乗ってきていい?」ってひとりで……(笑)。
一同:えぇ~!
松井:平日に行ったので、割りと空いていて、夕暮れにひとりで乗りました(笑)。
森久保:景色はいいよね(笑)。
松井:お化け屋敷が入れないぐらいで、ジェットコースターもすごく好きで……。
一同:へぇ~!
松井:でも乗れない子を無理に乗せるのはかわいそうなので、全然乗らないことも可能です(笑)。
寺島:よかった。常識人だ~(笑)。
松井:「やっぱり(乗り物に)付き合わせるのはかわいそう」っていう感じがありますし、最近は大人になってパレードの良さもわかってきたんで……(笑)。
一同:(笑)。
松井:小さい頃はパレードの良さがわからなくて、「パレード中は(乗り物が)空いているから!」みたいな……(笑)。
今井:わかんないよね(笑)。
松井:最近、パレードの良さもわかってきました。
今井:うんうんうん。
真田:僕はけっこう遊園地とか行くと、幹事的な立ち位置といいますか、絶叫系アトラクション多めの進行で「今パレードやっているんで、ここは人が少ないから行くよ」みたいな……。
早見、今井、松井:すご~い!
寺島:すげぇ!
今井:グループにひとりはいなきゃ!
真田:でもパレードは見られないんですけど……(笑)。
寺島:コンシェルジュだ!
――幹事的なスケジューリングを行う時に、ご自身の希望は反映されるんですか?
真田:いやぁ~、まぁ絶叫系行って、軽い(アトラクション)の2つ挟んで、絶叫系、また軽いの挟んで、絶叫系みたいな……(笑)。順序立てて、緩急入れて……。
森久保:一緒に行くと、楽しいタイプかもしれないね(笑)。
真田:(笑いながら)ぜひ!
キャスト陣からファンへメッセージ
――最後になりますが、本作を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。
森久保:僕らはこれが一発目の収録だったんですけど、この作品を初めてやらせてもらえて非常に楽しかったです。このドラマCDの内容は番外編的なものなんですが、また本編の方も演じる機会をいただきたいなと思っています。まずは、このドラマCDの作品をファンのみなさんが楽しんでいただければと思います。
早見:本当に息もつかせぬような展開で、聴いていてとても爽快感のある内容だと思います。あ、ヴェルはたぶん大変なんですけど……。
一同:(笑)。
早見:すごくスキッとするような内容になっているので、一緒に遊園地へ来たような気持ちで楽しんでいただけると嬉しいです。
今井:今回のドラマCDはシリアスな話というのではなく、ちょっと物語の中で「お休みのパートを楽しもう!」っていう内容だったんですけれども、そういったところで、またいろんなキャラクターの魅力をみなさんにみつけていただいて、作品がもっともっと長く続くように応援していただけたら嬉しいなって思います。
松井:今回演じさせていただいて、本当にキャラクターたちが和気あいあいとしていて、すごくいいチームだなと思いました。また他のシリアスなシーンを演じてみたいなと思いましたし、原作ではさらにヴェルの嫁がまだたくさんいるということで、ヴェルのハーレム具合を私も周りからニヤニヤしながら見たいなと思いましたので、ぜひ原作もドラマCDもよろしくお願いいたします。
真田:遊園地を探索しているんですけど、キャラクターたちが楽しんでいます。声優のみなさんもたぶん楽しんで演じられたと思うんですけど、その楽しい雰囲気をその場にいる感覚でみなさんも聞いていただければ面白いのかなと思います。
寺島:本当に収録現場の勢いがすごくて、ロケットスタート感がすごかったんですけど……(笑)。これからまた演じる機会をいただけるのではあれば、その頃にはさらに3歳ぐらい若返ったところをやらなければいけない恐れがあるので、そこは戦々恐々なんですけど、我々男性キャスト陣は声変わり(幼少期はキャストが変更する)という可能性もあるとは思うんですけどね。今回こうやって作ったものが最初になって、これからこの作品がもっともっと続いていくと嬉しいなと思っていますので、まずは原作から、そしてこのドラマCDも引き続き、応援していただければと思います。まずはお楽しみください!
――ありがとうございました。
[取材・文]宋 莉淑(ソン・リスク)[撮影]鳥谷部宏平
商品情報
八男って、それはないでしょう!10.5 ドラマCDブックレット
著者:Y.A / イラスト:藤ちょこ
書籍:96P
ドラマCD:約60分
発売日:2017年2月24日
価格:2,700円(+税)
ドラマCD約60分+ブックレット96P
ブックレットも、ドラマCD脚本も、Y.A先生の完全書き下ろし!
平民皇子、表舞台に立つ!
皇帝の座を手にするため、いらない子の巻き返しが始まる!
【あらすじ】
アーカート神聖帝国でのクーデターに巻き込まれ、自領に戻れないでいるヴェル一行は、平民皇子こと第三皇子ペーターと出会う。
皇帝の座を手に入れるべく、是非とも力を貸してほしいと頼み込んでくるペーター。
ニュルンベルク公爵の策略にはまり、勝てない戦に打って出る皇帝(父)と兄たち。そんな身内の愚行がチャンスなのだという。
ヴェルはどこか憎めない能天気なペーターに力を貸すことにし、彼の名声を上げるため、謎の大亀『陸亀王レインボーアサルト』討伐に挑むのであった。
そして! 満を持してのドラマCD化!
金無し領地無し名声無し、無い無い尽しの平民皇子ペーターからの依頼で挑んだ遺跡は、まさかの遊園地!?
漫喫するエルたちとは裏腹に、絶叫マシーンが苦手なヴェルの悲鳴が止まらない!
完全新作のドラマCDと、本編の舞台裏を描いたブックレットとの合わせ技! 受難増量の10.5巻!!
■キャスト
ヴェンデリン:寺島拓篤
エリーゼ:早見沙織
エルヴィン:森久保祥太郎
イーナ:松井恵理子
ルイーゼ:今井麻美
イヌー:真田侑