映画
劇場版『SAO』披露試写会をレポート!キリトがまさかのヘタレ化?

松岡禎丞さん、戸松遥さんらが登壇した『劇場版 ソードアート・オンライン –オーディナル・スケール-』完成披露試写会をレポート!ARではキリトがまさかのヘタレ化!?

 2017年1月30日、東京・新宿バルト9にて、『劇場版 ソードアート・オンライン –オーディナル・スケール-』完成披露試写会が開催されました。

 『ソードアート・オンライン』シリーズは、川原礫先生による同名のライトノベルを原作としたアニメシリーズ。全世界の発行部数は1,900万部を超え、二度のTVアニメ化も果たした超人気作品ですが、初の劇場アニメ化となる『劇場版 ソードアート・オンライン –オーディナル・スケール-』は、川原礫先生の完全書き下ろしのオリジナルストーリーとして、2月18日より全国ロードショウとなります。

 今回行われた歓声披露試写会では、ニッポン放送の吉田尚記アナウンサーによる司会の元、松岡禎丞さん(キリト役)、戸松遥さん(アスナ役)、伊藤智彦監督らが登壇する舞台挨拶が実施されました。

キャスト陣と伊藤監督は、AR機器「オーグマ―」を装着して登壇!
 舞台挨拶がスタートすると、いきなりの決め台詞と共に登壇し、開幕からフリーダムなトークを展開する松岡さん。相方の戸松さんからは「松岡くんがいつも通りで安心しました!」とコメントし、客席からは早速爆笑が沸き起こるという和やかな雰囲気が流れます。本作の感想を尋ねられた戸松さんは「川原先生オリジナル脚本ということで、『どんな話になんだろうと』と台本を読んだのですが、めちゃくちゃ面白くてワクワクしました!すごい展開になってます!」と絶賛し、客席の期待を膨らませていました。

 また登壇した3人は劇中に登場する、AR機器「オーグマー」を装着して登壇していたのですが、実はこれは、ヘッドマウントディスプレイといった機器の販売を行っているソニーによってデザインされたもの。

 伊藤監督は、「当初はARってわかりにくいじゃないかと心配していたのですが。『ポケモンGO』がヒットしたおかげで非常に分かりやすくなったのがありがたかったです」と、昨年大きな話題を呼んだ『ポケモンGO』とのタイミングの良さを明かす一方、「『ARだとこんな戦い方もできるんだ』という、これまでのVRとは一味違う戦い方を見つけることができました」と、制作を進めていく内に、手ごたえを感じることができた様子。また最初のTVシリーズがスタートしてから5年という月日が経過したことになりますがが、「キリトとアスナの二人も、その年月を経た成長を感じさせるような作品にしたかった」という秘めた想いも明かされていました。

 キャラクターにまつわる話題では、松岡さんから「今回のキリトはかなりヘタレています!」という驚きの情報も。VRの世界では、強くて頼りになるイメージが強いキリトですが、今回はARという現実世界を舞台とすることで、共感できる人と苛立ちを覚える人で見方がバッサリと分かれるような、現実的な問題がキリトに降りかかってくることになっているのだとか。一方で明日菜はかなりカッコイイシーンが用意されているらしく、戸松さんから「キリト君よりも男前かもしれません」という感想も飛び出していたほどでした。

 またトークの中で、「作中に登場する“オーグマ―”がもし現実にあったら」と尋ねられた松岡さんは、「家から現場にいくまでの道をダンジョンにしたいですね。現場にいった時に疲れ切っているかもしれませんが(笑)」と客席の予想外をいくユニークな発想を披露。対する戸松さんは、「私も松岡くんも、アフレコの際に身体をとにかく動かすタイプなので、ペーパーノイズを気にせずに、空中に台本を表示して読めるようになって欲しい!」と、声優ならではのアイディアを明かしていました。

 最後には、出演者からファンに向けたメッセージが送られ、「今回の『オーディナル・スケール』は『ソードアート・オンライン』の集大成とも言うべき作品で、収録が終わった直後の余韻が今でも残っているくらい、僕自身今か今かと公開を楽しみにしていました。作画陣の気合も凄まじく、こんなに動くのかと驚かされるくらい丁寧に作られていて、とにかく泣けます!」と、松岡さんが作品に対する熱い想いを明かし、舞台挨拶を締めくくりました。


[取材・文/米澤崇史]

作品概要
タイトル:『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』
公開日:2017年2月18日(土)全国ロードショー
配給:アニプレックス

<イントロダクション>
 TVアニメ『ソードアート・オンライン』シリーズは、第15回電撃小説大賞<大賞>を受賞した川原 礫氏による小説が原作となる、謎の次世代オンラインゲーム《ソードアート・オンライン》を舞台に繰り広げられる主人公・キリトの活躍を描いた作品である。2009年4月の原作小説第1巻発売以来高い人気を誇り、日本国内での累計発行部数は1,250万部を突破(全世界1,900万部)。そして2度のTVアニメ化やゲーム化、コミカライズ、グッズ制作などを行っており、幅広くメディアミックス展開されている。そして2017年春、川原 礫氏の完全書き下ろしによる『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』の公開が決定。世界中のファンがその日を待ち望んでいる。

<ストーリー>
 2022年。天才プログラマー・茅場晶彦が開発した世界初のフルダイブ専用デバイス≪ナーヴギア≫―― その革新的マシンはVR(仮想現実)世界に無限の可能性をもたらした。それから4年……。≪ナーヴギア≫の後継VRマシン≪アミュスフィア≫に対抗するように、一つの次世代ウェアラブル・マルチデバイスが発売された。≪オーグマー≫。フルダイブ機能を排除した代わりに、AR(拡張現実)機能を最大限に広げた最先端マシン。≪オーグマー≫は覚醒状態で使用することが出来る安全性と利便性から瞬く間にユーザーへ広がっていった。その爆発的な広がりを牽引したのは、、≪オーディナル・スケール(OS)≫と呼ばれる≪オーグマー≫専用ARMMO RPGだった。
アスナたちもプレイするそのゲーム に、キリトも参戦しようとするが……。

<スタッフ>
原作:川原 礫(「電撃文庫」刊)
原作イラスト・キャラクターデザイン原案:abec
監督:伊藤智彦
脚本:川原 礫・伊藤智彦
キャラクターデザイン・総作画監督:足立慎吾
モンスターデザイン:柳 隆太
プロップデザイン:西口智也
UIデザイン:ワツジサトシ
美術監督:長島孝幸
美術監修:竹田悠介
美術設定:塩澤良憲
色彩設計:橋本 賢
コンセプトアート:堀 壮太郎
撮影監督:脇 顯太朗
CG監督:雲藤隆太
編集:西山 茂
音響監督:岩浪美和
音楽:梶浦由記 
制作:A-1 Pictures
配給:アニプレックス
製作:SAO MOVIE Project

<声優>
キリト(桐ヶ谷和人):松岡禎丞
アスナ(結城明日奈):戸松遥
ユイ:伊藤かな恵
リーファ(桐ヶ谷直葉):竹達彩奈
シリカ(綾野珪子):日高里菜
リズベット(篠崎里香):高垣彩陽
シノン(朝田詩乃):沢城みゆき
クライン(壷井遼太郎):平田広明
エギル(アンドリュー・ギルバート・ミルズ):安元洋貴
茅場晶彦:山寺宏一
ユナ:神田沙也加
エイジ:井上芳雄
重村:鹿賀丈史

<主題歌>
LiSA 「Catch the Moment」

>>劇場版公式サイト
>>公式Twitter(@sao_anime)

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