目標は「愛媛と言えば道後泉海ちゃん!」と愛される存在になること──『温泉むすめ』道後泉海役の声優・篠田みなみさんインタビュー
実在する温泉をモチーフにしたキャラクターがアイドル活動をすることで、温泉の素晴らしさを世界に発信する壮大なクロスメディアプロジェクト『温泉むすめ』。有名イラストレーターが描くキャラクターに、注目が集まる若手女性声優が担当することから、大きな話題になっています。
現在、草津温泉や下呂温泉など、9名のキャラクターが隔週で発表されていますが、今回、8人目のキャラクターとして、新たに発表されたのは愛媛県の道後温泉をモチーフにした道後泉海(どうご いずみ)。
担当声優は、『ふらいんぐうぃっち』木幡真琴役、『Tokyo 7th シスターズ』春日部ハル役などでおなじみ、篠田みなみさんです! 本稿では、そんな泉海役の篠田さんにインタビューを実施! インタビュー当日に行われたキャラクターボイスの収録や、『温泉むすめ』のテーマ曲「未来イマジネーション」のレコーディングをはじめ、篠田さんの温泉事情についても伺いました!
過去のインタビューはこちらから!
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日本最古の温泉がモチーフの泉海は大和撫子なリーダー!
──お名前と所属事務所、担当されるキャラクターのお名前をお願いします。
道後泉海役・篠田みなみさん(以下、篠田):ヴィムス所属の、篠田みなみです。道後泉海ちゃんを担当します。
──『温泉むすめ』の話を最初に聞いたときは、どんな印象を受けましたか?
篠田:日本各地に色々な温泉があるので、各温泉の特徴が取り込まれてキャラクターになることを考えると、とても面白そうだと思いました。
──篠田さんが演じる道後泉海はどういったキャラクターなのでしょう?
篠田:私が担当している泉海ちゃんは愛媛の道後温泉をモチーフにしているのですが、道後温泉は日本最古と言われているだけあって、彼女も趣味が古風だったりします。あとは夏目漱石が道後温泉を好きだったことから、夏目漱石の著書が好きという設定もあります。
基本的にまじめな性格で、チームのリーダーとしてみんなを引っ張っていくお姉さんタイプです。ただ、少し妄想癖があって、すごく尊敬しているスクナヒコ様(※)に関する妄想をしちゃうこともあります。それと古風な子なので電子機器の操作が苦手だったり、実は抜けた部分があるのも可愛いです。
※温泉むすめ達を統括する最上級の神様。「温泉地を盛り上げないとなー」と、9人の温泉むすめを招集した。
──実際にイラストをご覧になっていかがでした?
篠田:個人的にすごく好きなタイプの女の子です! ふわっとしたミルクティー色の髪の毛とか、セーラー服のような衣装に日本らしさもありつつ、すごく可愛いなと思いました。
──泉海と篠田さんの共通点や、気になるところはありますか?
篠田:共通点は、大人の女性に憧れているところですね。「大人の女性に憧れて大人っぽいものを好むが、やや童顔寄りの為似合わないことが多い」という設定があったのですが、本当に私みたいで(笑)。私も大人の女性に憧れているので、スキニーパンツとかビシッと着こなしたいんですけど、いざ履いてみると、顔が幼かったり背が小さかったりするので決まらないことが多くて。
あとは、涙もろいところですね。家族や兄弟系の映画ですぐ泣いちゃうんですよ。それとタルトも好きです!
──特技には書道(毛筆、硬筆ともに免許皆伝の腕前)、合気道(師範代クラス)とありますね。
篠田:私は流石に合気道や書道はやっていないですね(笑)。でも強くて芯のある、まさに大和撫子という印象です。
──泉海以外にも個性的なキャラクターが勢揃いしていますが、気になるキャラクターはいますか?
篠田:有馬楓花ちゃんが可愛いです。妹にしたいです! 楓花ちゃんとは会話の中でも絡むシーンがあったので、これから二人がどういった関係性になっていくのかが楽しみです。あとはセンターということで、草津結衣奈ちゃんが気になっています!
──では、まずはボイスの収録についてお聞きしたいのですが、キャラクターを演じるにあたって工夫した点や意識したポイントを教えてください。
篠田:今回の収録では役を固めていく作業に力を入れましたが、私が前もって作ってきた演技と180度違うことにはなりませんでした。叱るときは叱るし、言うことはビシっと言う強い部分もあります。
スクナヒコ様の前ではお仕事モードと言いますか、しっかり者になっていることが、今回いただいて知った点です。
──ディレクションの話が上がりましたが、他にはどういった指示が?
篠田:機械を上手く扱えないシーンで、ワタワタしている台詞は「もう少し声を高くしてギャップを出してください」と、ディレクションをいただきました。これから役をもっと深めていけたらいいなと思います。
──他のキャラクターに負けず劣らずの個性的な性格の泉海ですが、収録の中で印象的な台詞を教えてください。
篠田:「これが噂のすまーとふぉん? あれ? 急に画面が真っ暗になりましたよ!」という台詞があるんですけど、もうヒドい機械音痴ですよね(笑)。スマートフォンという単語がひらがなで表記されるぐらい、本当に触ったことがないんだなと(笑)。
歌に感情を込めて、全力で歌った「未来イマジネーション!」
──それではテーマ曲「未来イマジネーション!」のレコーディングについてお聞きしますが、まずは収録を終えた感想をお願いします。
篠田:丁寧に録っていただけて、すごく嬉しかったです。『温泉むすめ』の最初の曲ということで、「作品性としてどうやって歌っていくのか」「キャラクターを重視するのか」「歌を重視するのか」という根本的な部分を相談しながら歌わせていただいたので非常に勉強になりましたし、これからも活かしていきたいなと思いました。
──デモ音源を最初に聴いたときの印象はいかがでしたか?
篠田:すごく覚えやすいですし、口ずさみやすく感じました。これが『温泉むすめ』の軸になることを念頭に、すごく大切に歌っていきたいと思います。
──歌詞にも温泉ならではの単語が、いたるところに散りばめられていますよね。
篠田:私は特に“強い効能”という単語が好きです。温泉らしいですし、改めて「効能に置き換えられるんだ!」と驚きました。ほかにも“源泉”や“かけ流し”など、温泉でしか使われない単語が散りばめられていて、面白いなと思いました。
──ちなみにお気に入りのフレーズはありますか?
篠田:「ここから Let's Go Let's Go♪」のところです。歌っていても楽しいですし、きっと聴いてくださる方にも一緒に盛り上がっていただけると思います。
──この「未来イマジネーション!」ですが、キャストの方によってはディレクションの方向性が異なるようですが、篠田さんはどういったアドバイスを元に臨まれたのでしょう?
篠田:私は「もっと感情を歌に込めても大丈夫です」とのディレクションを頂いたので、できる限り感情の強弱を入れてみました。あまり歌に感情を込めて歌うことは得意ではありませんでしたが、今回は全力で挑戦してみました。
──なるほど。では総じて楽曲全体の聴きどころを教えてください。
篠田:みんなで盛り上がれるようなリズムやフレーズ、掛け声が出来そうな曲なので、一緒に楽しみにながら聴いていただきたいです。
──もしライブをするなら、お客さんとの力強いコール&レスポンスが目に浮かびますね。
篠田:できたら嬉しいですね!
目指すは地元から愛されるキャラクターになること
──『温泉むすめ』は温泉を題材にした作品ですが、温泉はお好きですか?
篠田:大好きです! 草津温泉と箱根温泉、鬼怒川温泉に行ったことがあります。
──色々な温泉に行かれているんですね。
篠田:中でも草津温泉は、肌がツルツルになるので好きです。
──直近ではどちらの温泉に?
篠田:旅行で行った鬼怒川温泉です。私自身「旅行と言えば温泉!」という人間なので(笑)。透明で綺麗なお湯が印象に残っています。ただ、地方の温泉には行ったことがないので、この機会に行ければ嬉しいです。
──たしかに、都心に住んでいると地方の温泉に行くのは難しいですよね。
篠田:そうですね。せっかく道後ちゃん役なので次は愛媛の道後温泉にも行きたいなと思います!
──ちなみに四国に行ったことはありますか?
篠田:お仕事で徳島に行かせていただいたことがあります。ただ、そのときはバタバタしていて、色々な観光地を巡ることができなかったので、機会があれば四国巡りもしてみたいです。
──『温泉むすめ』は今後、アイドル活動をしていくことになりますが、歌やダンスに自信はありますか?
篠田:ダンスは大好きです! それこそ10年くらいジャズダンスを習っていたので、ぜひ活かせられればいいなと思います。
──それは楽しみです! 歌の方はいかがでしょう?
篠田:歌の方は、声優を目指し始めた頃から練習を始めました!一生懸命歌うので一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです!
──では『温泉むすめ』で篠田さんがやってみたいことはありますか?
篠田:まずはキャラクターのモチーフになっている各地の温泉巡りですね! あとは、手ぬぐいや桶などのグッズがあれば実際に温泉で使えますし、楽しめると思います。
──それこそ桶は『温泉むすめ』ならではですね。最後に今後の抱負と、読者へのメッセージをお願いします。
篠田:『温泉むすめ』は始まったばかりで、私もこれからどういった活動をしていくのか楽しみにしています。各地域の温泉がモチーフになっているので、「愛媛と言えば泉海ちゃん!」と愛される存在になれれば嬉しいです! これから頑張って盛り上げていきますので、『温泉むすめ』をよろしくお願いいたします!
──ありがとうございました。
[取材・文・撮影/鳥谷部宏平]
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商品紹介
価格:7,560円(税込)
発売日:2018/04/13 発売
◆イントロダクション
少し先の未来の日本―――。
温泉の神である“スクナヒコ”は、日本各地の温泉に宿る見習い神 “温泉むすめ”たちの中からある9人を彼女たちの学び舎に集めた。
固唾を飲んで温泉むすめたちが見守る中、スクナヒコは呼び集めた理由を説明し始める。
「おまえたち9人でアイドルグループを結成してもらう…」
日本が世界に誇る観光資源である温泉地は、時代背景の変化による影響で毎年観光客の減少が続いている。このままでは閉鎖を余儀なくされる温泉地もあるだろうと。
「温泉地でのおもてなしと同じように、今度はアイドルになって皆に笑顔と癒しを与えるのじゃ! そして、全国の温泉地に再び活気を取り戻すのじゃ!」
かくして、全国の温泉地の危機を救うべく、温泉むすめたちによるアイドル活動が始まる―――。