みんなで一緒に、未来の夢に向かってカウントダウン!!――声優・新田恵海さん5thシングル『ROCKET HEART』発売記念インタビュー
2017年4月19日(水)に、前作から1年2ヶ月ぶり通算5枚目となるシングル『ROCKET HEART』を発売する声優の新田恵海さん。昨年は、パシフィコ横浜・国立大ホールと神戸国際ホールを舞台にワンマンライブも実施し、アジア圏を中心に海外でもライブ経験を重ねてきました。
「寄り添うように」歌に想いを乗せて表現してゆくのが、新田さんの「EMUSIC」スタイル。最新シングル『ROCKET HEART』でも、そこは変わりません。ただ、これまでの彼女が歌を通し触れた人の背中を押していたとするなら、本作での新田さんは「私がみんなを引っ張ってゆくからついて来て!!」と、ファンたちと一緒に未来へ進もうと先頭に立って呼びかけています。この変化は、ファンたちと触れ合う機会を重ねてきたことの現れだと新田さんは語ります。彼女は、『ROCKET HEART』を作るに辺りどんな思いでいたのか、制作陣にこんな風に自分の意志を伝えてきました。
私はもっともっと前へ進んでいくよ、だからみんなもついてきて」とみんなの手を引っ張ってゆく内容にしています。
──4月19日に、通算5枚目であり1年2ヶ月ぶりとなるシングル『ROCKET HEART』が発売になります。この作品、とてもポジティブな想いを満載した歌ですね?
新田恵美さん(以下、新田):この1年間、とくに昨年はいろんなところでライブを行う機会をいただけました。パシフィコ横浜や神戸国際ホールでのワンマンコンサートもありましたし、海外のイベントなどでも歌わせていただきました。
そうやってファンのみんなと一緒に作ってきた絆や、みなさんからいただいたパワーを何かの形にしたくて。何より「元気になってもらえるような曲、前向きな気持ちになってもらえる歌を作りたい」という想いを胸に、今回のシングル盤の制作がスタートしました。
──『ROCKET HEART』の中で新田さんは、聴いてくれる人たちへ「一緒に未来へ飛び出そう」と呼びかけました。
新田:作曲を担当した菊田大介(Elements Garden)さんや作詞を担当してくださった畑 亜貴さんへ「応援してくれるみんなとのアンセムのような曲にしたいです」「みんなと一緒に歌える箇所が欲しい」「未来へ進む力を乗せた歌にしたい」と伝えしたところ、お二人がみんなで歌える楽曲に仕上げてくださいました。私も歌の中で「おいで おいで」とみんなに呼びかけています。
──前向きな歌は恵海さんの持ち味。今回も、そこはしっかり投影しています。
新田:私自身が「聴いてくれる人を応援したい」「触れた人たちの背中を押せるよう」というテーマを大切にしているように、明るく前向きな歌は自分の持ち味の一つになっています。
ただ、今回は「優しく背中を押す」よりも「背中で語る」と言いますか、「私はもっともっと前へ進んでいくよ、だからみんなも付いてきて」とみんなの手を引っ張ってゆく内容にしています。
私がいろんな経験を通して見たり感じてきた想いや景色が一つの形として積み込まれたもの、それが『ROCKET HEART』なんだと思います。
──『ROCKET HEART』には、もの凄く明るく弾けたエネルギーを詰め込んでいますよね。
新田:本当に楽しい楽曲が出来上がりました。その楽しさは「底抜けに明るい曲調だから」ではなく、「苦悩や挫折を含めた今までの日々があったからこそ、その想いを噛みしめた上で振り切って歌えてるからなんだ」と思っています。誰だって生きてくうえで良ことばかりではなく、いろんな影を背負うことがあると思います。
私だって、そこは同じ。そういう気持ちをわかったうえで、今回は「みんなの元気の素」になれる楽曲にしたかったんです。実際に歌入れするときも、私はマイクの先に、みんなの顔を見ながら歌っていました。
──新田さんに、「おいで おいで!」と歌を通して呼びかけてもらえるのは、みんなも嬉しいことだと思います。
新田:『ROCKET HEART』は、本当に私らしい楽曲だなと思っています。「私、そんなに底抜けに明るい人間じゃないんです」というお話はいろんなところでしているんですけど。でも、「みんなを元気にしたい」「みんなの力になれるような歌を歌いたい」というのも私の素直な想いなんです。
──今の新田さんのポジティブなエネルギーの積載量にはもの凄いものがありますからね。
新田:それは、これまでの経験が燃料になっているからなんです。これまでと同じように「みんなの心へ寄り添う歌を歌いたい」気持ちは変わらないんですけど。私の中、この1年ですごく変わったなと思うのが、「のんびり歩いていきたい」ではなく「もっともっといろんな世界を見てみたい」と思う欲求が強くなったことなんです。そういう意識になったのも、先にも触れたようにいろんな場所で歌わせてもらえた経験がすごく大きいなぁと思います。
大きな会場で、みんなと一緒に楽しむことも素晴らしい経験だったし。私のことをまったく知らない人たちもいる環境の中で私の歌を届けることも、そう。私がいろんな経験を通して見たり感じてきた想いや景色が一つの形として積み込まれたもの、それが『ROCKET HEART』なんだと思います。
『ROCKET HEART』のMVへライブと同じように明るく弾けた空気を出せているのは、これまで一緒に同じ景色を見て、同じ思いを感じてきた仲間だからこそだと思います。
──『ROCKET HEART』のMVにも、とても笑顔で弾けている恵海さんの姿が投影されています。
新田:今回、初めて"えみつんバンド"のみんなと一緒にMV撮影をしました。実際のライブでは、2015年11月にTOKYO DOME CITY HALLで行った「EMUSIC~始まりの場所~」と、2016年にパシティコ横浜と神戸国際ホールで行った「EMUSIC~つなぐメロディー~」では、スケジュールの都合からベーシストの方が違ったんですけど。二人ともかけがえのない仲間。その想いを監督さんへ伝えたところ「メンバーを全員呼ぼう」と言ってくだされば、みんなも『ROCKET HEART』のMV撮影のために集まってくれました。
『ROCKET HEART』のMVでは実際に演奏をしているわけではないですけど、ライブと同じように明るく弾けた空気を出せているのは、これまで一緒に同じ景色を見て、同じ思いを感じてきた仲間だからこそなんだと思います。
距離など関係なく、いつも側にいるのを感じていられる、そんな「心と心を繋ぐ音楽」でいたいんです。
──海外でライブを行った経験は、新田さんの中でも大きな糧になっているのでしょうか!?
新田:とても大きいです。言葉を超えて想いを届けたり、その想いが届いているのを感じれたことはとても素晴らしい経験になりました。たとえ歌詞の意味が一部しかわからなかったとしても、歌を通して想いが伝われば人の心は揺さぶられるし、何かしらの影響も与えていく。その経験を得たからこそ、私も「言語の壁を超え、心を揺さぶる音楽を作りたい」と強く思っています。
もちろん、その気持ちは国内で応援してくれているファンたちにも言えること。私の歌を聞きたいと思ってくれる人がいる以上、その場所へ歌という想いを届けたい。何より私の音楽は、「人の心へ寄り添うもの」でありたいなと思っています。距離など関係なく、いつも側にいるのを感じていられる、そんな「心と心を繋ぐ音楽」でいたいんです。
『暁』のような想いがあるからこそ『ROCKET HEART』のような歌を明るくポジティブに歌えるんだと思っています。
──C/Wに収録した『暁(2017 rearrenge ver.)』も「必ず新しい朝は来る」と最後に前を向いています。だけど、流されたり自信がなくて消えてしまいそうだった頃もあったりなど、恵海さんの心の内側も赤裸々に描きだしていません!?
新田:『暁(2017 rearrenge ver.)』(以下、『暁』)は、収録した3曲の中でも実際の私に一番近い歌です。「暁」とは夜明け前のこと。この時間帯に一人で考え事をしていると、すごく不安になっていくんですよね。当たり前のように明日は来るんですけど、「この不安は、夜が明けることなくずっと続くんじゃないか」と思うことって、誰にでもはあるんじゃないかと思います。
この『暁』は、「自分が新しい明日をどうやって歩いていこうか」と考え込んでいたときに生まれた歌。
──『暁』は、パシフィコ横浜公演で初めて披露した楽曲でした。
新田:『暁』はパシフィコ横浜公演で演奏するために書き下ろした楽曲なんですけど。そのときに演奏した形から、今回は弦を使ったバラードアレンジにしています。だから『暁(2017 rearrenge ver.)』と名付けています。
──『暁』は、いろんな不安も最後には消し去る力に変えてゆく歌だとも感じています。
新田:誰しも不安を抱えることや、立ち止まってしまうときもあると思います。だけど私は、『暁』のような想いがあるからこそ『ROCKET HEART』のような歌を明るくポジティブに歌えるんだと思っています。
影となる場へ身を置くたびに私は光の方向へ導かれるというか、そこを目指さずにはいられない、夢を見ずにはいれないんです。
──C/Wに収録した『Shine』も、昨年、神戸国際ホールで行ったライブで披露した歌ですよね。
新田:そうです。先にパシフィコ横浜公演で披露しようと『暁』を書き上げました。その1カ月半後に行う神戸国際ホール公演のときにも、「『暁』を歌ったんですが、「もう1曲、新曲を書いてきました」と言って演奏をしたのが『Shine』でした。『Shine』は神戸のコンサートと、新年に行ったイベントのときにアコースティックなスタイルで歌っただけなので、きっと新鮮な気持ちで聴いていただけるんじゃないかと思います。
『暁』も『Shine』も、えみつんバンドのメンバーと一緒に作った楽曲です。メンバーに大枠のイメージでオケを作ってをもらい、そこへ私が自由にメロディーと歌詞を乗せて完成しました。
──『Shine』も力強くポジティブな想いを形にしています。それも、恵海さん自身が、つねに光や未来を追い求めているからなんでしょうね。
新田:そうだと思います。影となる場へ身を置くたびに私は光の方向へ導かれるというか、そこを目指さずにはいられない、夢を見ずにはいれないんです。
この作品には、「今の私だからこそ歌える歌」「応援してくれるみんながいるから歌える歌」が詰まっています。
──新田さんの歌は、着飾ってない想いを素直に届けてくれる。だから、すごく想いを身近に感じれるし、そこが好きなんです。
新田:そう感じてくれたのは本当に嬉しいです。私の歌には、恰好いい言葉も着飾った表現もありません。その変わり、触れた人たちの気持ちに寄り添う歌であれたらそんな嬉しいことはありません。とくに今回のシングル盤は、本当に着飾らない新田恵海自身を映し出した曲たちばかりが並んだように、自分の想いが歌となって詰め込まれた作品になりました。
──『ROCKET HEART』で、もの凄いエネルギーを充填しカウントダウンを始めました。ここから恵海さんが、どんなパワーを噴射しながらロケットに乗って飛び出してゆくのかが楽しみです。
新田:そこは私も楽しみにしていること。ただし、そのロケットに乗るのは私だけじゃなくて、みんなも一緒。私一人が勝手に飛び出すんじゃなく、みんながいるからこそ私も飛び出していけるんですよね。何より『ROCKET HEART』は、みんなの応援してくれる声や想いがあったからこそ生まれた曲ですからね。
だからこそ「これからどうしたいのか!?」を私と一緒に考えて欲しいし、一緒に夢を見てもらいたいなと思っています。むしろ、このロケットにはみんなも乗っているんだから、共にその先を描いてもらいたいなと思っています。
──新田さんの言葉を聞いてて、その通りだなと感じました。
新田:私のなかでは『ROCKET HEART』も『Shine』も『暁』も繋がりを持った歌たち。この作品には、「今の私だからこそ歌える歌」「応援してくれるみんながいるから歌える歌」が詰まっています。ここまで私が描き続けてきたEMUSICを。変わらず一緒に描き続けてくれるみんながいるからこそ生まれたのが、この3曲。これからも『ROCKET HEART』も『Shine』も『暁』も、みんなと一緒に育んでいきたいなと私は思っています。
〔ライター:長澤智典〕
5thシングル情報
新田恵海
『ROCKET HEART』
新田恵海1年ぶりの最新シングルは、新たな“EMUSIC”への、アンセム・チューン!
[通常盤]
EMTN-10014
定価1,300円(tax out)
[生産限定盤]
EMTN-10015
価格1,900円(tax out)
◆収録内容
[CD]
1.ROCKET HEART
2.Shine
3.暁(2017 rearrange ver.)
4.ROCKET HEART -Instrumental-
[DVD](生産限定盤のみ)
ROCKET HEART Music Clip
◆解説
ライブを重ね、アーティストとしても成長を続ける新田恵海。
作詞:畑 亜貴、作曲:菊田大介(Elements Garden)の最新シングル「ROCKET HEART」は、未来へのパワーを託したアンセム・チューン。
カップリングには、2016年のライブのためにemitsun BANDのメンバーと書き下ろした2曲、「Shine」と「暁(2017 rearrange ver.)」を新録!
カップリング2曲を含む、全3曲収録シングル。
Sound produced by Elements Garden
>>新田恵海 公式Twitter(@nittaemi85)