『Wake Up, Girls!』ソロでイベント、やらせてください! 2017が開催!個性が際立つステージにファンクラブ会員が熱狂!【イベントレポ&終了直後の本人コメント・3月18日】
2017年3月18日(土)東京のディファ有明にて『Wake Up, Girls!(以下、WUG)』の『ソロでイベント、やらせてください! 2017』が開催された。
『WUG』のメンバーにとって2017年で3度目となるソロイベント。 メンバーそれぞれの個性を活かしたセルフプロデュースのイベントに『WUG』のファンクラブ「わぐらぶ」の会員が集まった。
ここではソロイベントの公演内容の紹介と、公演終了後メンバーから届いたコメントを伝える。
【2017年3月18日(土)公演】
・山下七海さん
・奥野香耶さん
・青山吉能さん
・吉岡茉祐さん
1時間で13曲を披露!歌と笑顔を届ける【山下七海さん】
・ソロイベタイトル
「ようこそ!ななみんワールドへ☆♪ with MOMO」
過去2回のソロイベントでは、マジックやライブペイント、フルート演奏などチャレンジをステージの要素に入れてきた山下さん。 今回はチャレンジよりも「私らしくマイペース」と考え構成を練ったという。MCよりも歌をメインに置いたステージになった。
歌った楽曲は「オオカミとピアノ」や2016年夏のライブツアーで初披露された「snuggery」、新曲「ももいろDiary♡」を含む13曲。
「オオカミとピアノ」の歌唱中には、山下さんが観客席まで飛び出すサプライズも。「訪れたみんなに歌声や笑顔をを余すことなく届ける」。そんな思いが感じられた。
また、楽曲の間には山下さんが登場するドラマパートがスクリーンにて計4回上映された。 そのストーリーは、山下さんがお婆ちゃんからもらったうさぎのぬいぐるみの「MOMOちゃん」と暮らしている日々の生活を描いたものだ。
山下さんがスマホを忘れて外出しときは、玄関口にスマホを移動させたり、演技がうまくできないときは、ファンレターを見える位置に置いたり、時には目つきが悪いと喧嘩になったり。ハートフルなエピソードが3本目を迎えると、山下さんがMOMOちゃんを連れて、ステージに現れた。
このドラマは新曲の「ももいろDiary♡」につながる演出となっており、ドラマに登場したMOMOちゃんを持った山下さんの笑顔と歌声に、会場は大歓声に包まれた。
そして、山下さんのソロイベントでは恒例となっている、会場の来場者全員との目合わせるイベントも忘れてはいけない。 山下さんと目を合わせることができる贅沢な時間が今回も設けられたのだ。
ソロイベントの来場者が約1000人の規模になっても、来場者一人ひとりと目を合わせる山下さんの心遣いは、ワグナーにとって忘れられない時間になったに違いない。
山下さんからのメッセージ
ようこそ!ななみんワールドへ♪withMOMO終わりました~!!!
ほっ・・・・とした♡感謝の気持ちでいっぱいです!
遠くからの応援も近くからの応援も、何よりみなさまの笑顔が私に届いてきて思い出いーっぱいのソロイベントになったなと思います!
世界中で1番笑顔パワーをもらいました!本当にありがとうございました!
まさかの応援上映!?オリジナルドラマに会場騒然【奥野香耶さん】
・ソロイベタイトル
「雨 迷 夢 私」
BGMの音量が下がり、会場が暗転する。そして、スクリーンに映されたメッセージに会場からは驚愕の声が上がった。
「今日は会場のみんなに声優の仕事を体験していただきます」。
そう、奥野さんのソロイベントは応援上映をテーマに、奥野さんと会場に訪れたワグナーが一緒に物語を作るステージだったのだ。
【登場人物】
カヤ(CV・奥野香耶さん)
委員長(CV・男子ワグナー)
お姉ちゃん(CV・女子ワグナー ※一部男子ワグナー)
スクリーンにコメントが映ると、そのコメントをワグナー大声で読み上げる。 時には自由にメッセージを伝えるパートもあった。
奥野さんとワグナーが作り上げるストーリーの内容はこうだ。 舞台は高校。女子高生の「カヤ」が大切している空間を、委員長がふとしたキッカケで見つける。 “壁”が好きという彼女へ、「俺も壁が好きなんだ!」と話したことから恋人への発展するという冒頭だ。
2人でカラオケに行ったりとデートを楽しむ2人。 だが、ここで問題が発生する。 次にカヤからデートに誘われた日はなんと2017年の3月18日。 これは、委員長が推している『WUG』のソロイベントの日だった。
ファンクラブにも入っているワグナーの委員長は「家族旅行があると」カヤに嘘をつき、ソロイベの会場であるディファ有明に向かってしまった。
後ろめたい気持ちを抱えつつ、委員長が会場で盛り上がっていると、カヤからLINEが届く。
今何してるの?
今何してるの?
今、ディファ有明にいるんだけど・・・。
と。何故かディファ有明で待ち伏せをしているカヤ。家族旅行と嘘をついた委員長を遮断し、激怒し帰宅してしまうカヤ。
その後、カヤが信頼しているお姉ちゃんから「彼が嘘をついたのはカヤのためだよ」と言葉を受け取り、カヤの怒りは沈んでいく。 そして、自分のお気に入りの場所で、一人涙を流すカヤ。 そこに現れる委員長。
嘘をついたことを反省した委員長は、謝罪の言葉を5回叫ぶ。そして、一生の愛を誓った—。
そんな応援上映で会場が大いに盛り上がった物語終了後に、奥野さんが制服から衣装を変えて登場した。新曲である『why am I 』を披露する。
奥野さんは初披露となる楽曲に「すごく緊張する」とMCでこぼしていたが、そんなことを微塵にも感じさせることなく、堂々と歌い上げる姿がとても印象に残った。
奥野香耶のソロイベントであり、そうではないかんじ。
不思議な空間でしたが、応援上映を通して、みなさんの愛が伝わってきました!!
本当、たくさん叫んでくれて嬉しかったです!!
楽しかった~!ありがとうございました!
辛く、苦しい葛藤を乗り越えたから今の笑顔がある【青山吉能さん】
・ソロイベタイトル
「ただいま、おかえり。」
開演と共にブザーの音が鳴り響く。 青山さんのステージは一人芝居が繰り広げられることがスクリーンに表示される。 その内容は自身の20年を振り返るものだった。
物語は上京後、青山さんが荷ほどきをしているところから始まる。そして、荷物に入っていた昔の自分を構成するアルバムなどのアイテムを見ながら過去と現代が交錯していく。
なぜ、青山さんはアニメが好きになったのか。なぜ、声優に興味を持ったのか。そして、話は『WUG』のオーディンション合格前後へ。
オーディションに受かることはゴールではない。青山さんにとっては地元である熊本と東京の2重生活のスタートでもあった。
東京や関東に住んでいる『WUG』のメンバーが仕事をしている裏で、熊本にいる自分だけが仕事を受けることができない。 そんな歯がゆい気持ちを抱えたまま、日々が過ぎていく。
東京のレッスンから熊本に帰る度に、母親へ思いの丈をぶつけてしまう—。
そして、舞台は今へ戻る。青山さんへ母からの手紙が入った荷物が届いた。
この手紙はサプライズだった。
青山さんの母が実際に書いた手紙だったのだ。 愛娘である自分への想いが詰まった手紙を読み上げ、青山さんは感謝の言葉を伝える。
「この舞台は私の20年を描いたものだったんですけど、特に一番長くいたお母さんがいっぱい出てきました。 今日は、(会場に)来ているということで…。 お母さん! 私、すごく声優になって、夢を叶えることができて、お母さんの子供に生まれて、すごく幸せです。 反抗期もあったし、迷惑もかけたけど、今、すごく楽しいです!」
母親、ワグナーへ思いを伝える青山さん。そして、新曲『わたしの樹』へ。 会場からは拍手の嵐が贈られた。
こうして一人舞台は終了。閉幕を告げるエンドクレジットがスクリーンで流れ出す。
と、思いきや会場に流れる影ナレの様子がおかしい。繰り返し繰り返し同じセリフを何度も噛む。 すると「このステージはまだ終わらない」という言葉が飛び出し、ライブコーナーのスタートを伝えた。
感動だけでは終わらない、最後は笑顔で会場全体を盛り上げる7曲を熱唱した。 笑あり、涙あり、笑顔あり。青山さんのエンターテインメント性の高さを強く感じるステージになったと言えるだろう。
青山吉能一人芝居。『わたしの樹〜Bloom Of Life〜』
監督・主演 青山吉能
脚本 吉岡茉祐
青山さんからのメッセージ
青山のソロイベ「ただいま、おかえり。」いまおわりました。ホッとした気持ちでいっぱいです。
初めての一人舞台、忘れられない「熊本地震」などもエピソードにいれこんで、
どういう反応になるかすごくすごく不安でしたが、皆さんに笑って泣いて頂けてよかったです!
歌もこだわりのセトリでね・・・!!20年の本当の集大成を皆さんにお見せできました。もう、感無量です。万物に感謝!!
自身の七変化はキャラクターへの恩返し【吉岡茉祐さん】
・ソロイベタイトル
「MAYUCHANNEL TV」
開演と同時に音楽番組『MCTV』がスタート。番組の内容は2016年に活躍したアーティストを紹介するというもの。 これには吉岡さんがこれまでに演じてきたキャラクターを中心に、様々な歌を聴くことができると観客席からは喜びの声が溢れた。
次々と吉岡さんが演じたキャラクターが登場するステージ。吉岡さん自身の衣装もキャラも目まぐるしく変化していく。 時間が過ぎるのが早いと感じてしまうほどに。
会場がひときわ大きな盛り上がりを見せた。 『Wake Up, Girls!』の島田真夢が紹介されたのだ。 『WUG』の『タチアガレ』、キャラクターソングの『ハジマル』、『走り出したencore』を連続で披露。 会場からも「まゆしぃ」コールが鳴り響いた。
島田真夢のパートが終わると、最後のゲストとして本人である吉岡さんが紹介された。ここで、吉岡さんはソロイベントのコンセプトを会場に伝える。
それは「これまでに演じて来たキャラクターたちに恩返しがしたい」というものだった。
そして、吉岡さんの新曲『てがみ』への想いについて。今後、ブログなどを通じて発信するので待って欲しいと伝えた後、こう付け加えた。
「この歌がせっかく生まれたので、誰かに大事なことを伝えたいという時に使ってください。皆さんもこれから『てがみ』を愛して上げてください」と。
『てがみ』を歌い上げる吉岡さん。自身が作詞し、思いを込めた楽曲に、思わず感情が溢れ出す姿も見られた。
しかし、まだまだライブは終わらない。 さらにカバー曲を2曲歌い上げる。 最後の1曲に選ばれたのは、アニメ『Wake Up, Girls!』に登場するユニット『I-1club』のリトル・チャレンジャーだ。この曲でステージで歌った曲は19曲にもおよんだ。
「みんなで歌おう!」とステージの上からメッセージを伝える吉岡さん。 会場全員でリトル・チャレンジャーの大合唱がはじまった。
歌の途中で吉岡さんは客席へ飛び出す。ディファ有明の中心で歌う吉岡さんの姿にワグナーからも歓喜の声が飛び出した。
「本当に、本当にここにいる皆さんに支えられています。これからもよろしくね!」
吉岡茉祐さんからのメッセージ
MCTVをご覧頂き、ありがとうございました。(こんな茶番で盛り上がってくださってありがとうございます…)
視聴者の皆様は本当に優しい方ばかりで、感謝しかないです…。
私が失敗しても、つまっても、あたたかく見守ってくださる皆様に本当に支えられているなと。そして、何より、キャラクター達を愛してくれているんだなと。心からの「ありがとう」を言いたいです。
リベンジの言葉は使いたくないので、パワーアップして次のステージでお会いしましょう。
>>WUG!ポータル
>>WakeUp,Girls!公式Twitter(@wakeupgirls_PR)
文/川野優希