「変態性は誰にも負けたくない」憂城(兎)役の岡本信彦さんのこだわりが見えた『十二大戦』トークイベントをレポート【アニメジャパン2017】
「西尾維新×中村光」という衝撃のタッグで話題を読んだ漫画『十二大戦』がついに2017年にアニメ化します。アニメ放送に先駆けて、AnimeJapan2017(アニメジャパン2017)では、岡本信彦さん(憂城(兎)役)、浅田貴典氏(集英社j BOOKS編集長)、松村一人氏(avex pictures)が登場してトークを繰り広げたステージイベントが、avex picturesブースで開催されました。
トークのほか『十二大戦』のティザーPVが初公開されるなど、盛りだくさんの内容だった同イベントの模様をレポートしていきます。
岡本さんも大絶賛なPV!
イベントではまず、初公開となるティザーPVが公開。その内容は下記で確認できるので、ぜひ視聴してみて下さい。
次に、ゲスト陣によるトークコーナーがスタート。まずPVの見どころについて松村さんは、グラフィニカが制作を担当するアニメーションは非常にカッコいいものに仕上がっており、椎名豪氏が担当する音楽も、これからの物語を暗示しているような素晴らしい出来だと絶賛していました。
浅田さんは、『十二大戦』の秘話として、メインキャラクター14人分のデザインを中村光さんがFAXで送ってきたときは、編集部内が「やばいやばい!」と大騒ぎになり、担当編集者と盛り上がったことを振り返っていました。
続いては、『十二大戦』をアニメ化したいと思ったきっかけを松村さんがトーク。松村さんは、『十二大戦』をCGで描きたいという思いをずっと抱いていたようで、その旨をグラフィニカの堀口広太郎さんに伝え、企画の成立に至ったそう。
とはいえ、アニメ化の話を聞いた浅田さんは、『十二大戦』は絵の演技も重要になってくるため、アニメ化について楽観的に見れなかったといいます。そこで、グラフィニカに見学に行き、開発中のCGを見せてもらったところ、全ての不安が吹き飛んだそうです。「グラフィニカなら間違いない!」と思ったのだとか。
続いては、岡本さんが憂城(兎)役を射止めた時の気持ちを語りました。岡本さんによると、オーディションの時に『十二大戦』のキャラクターの中で、一番目を引いたのが兎とのこと。「異常に殺す」という設定もインタクトがあったようで、「こういう人がいたら嫌だなという役をなので、ぜひやってみかった」と嬉しそうに話していました。
また兎の印象について聞かれると「喜怒哀楽の感情でいうと、『喜』の印象が強いですね」と返答。人を殺す時、さまざまな感情が渦巻くものだが、兎は勢いで殺しているのでは、とのこと。しかしその一方で、「兎」だけに、寂しがり屋なのかもとも話していました。加えて、ファッションの奇抜さや、顔だけ見るとカッコいいといった特徴についても熱く解説。
ちなみに岡本さんは兎役をオーディションで射止めたらしいのですが、オーディションテープのセリフがずっと半笑いだったと、松村さんの口から明らかに。視線が岡本さんに向くと、岡本さんは「変態性だけは他の11人に負けたくないので」とニコリ。
ステージの最後では岡本さんが、「全編、兎だけが喋る場面を作って下さい!」と直訴。また、メインキャラクター1人ひとりにスポットを当てたPVもぜひ作ってほしいと、希望を述べていました。PVが実際に実現するかどうかは不明ですが、松村さんいわく、アニメの中でも、12人の個性は非常に拘っているので、ぜひ期待してほしいとコメントしていました。
鬼気迫る内容が、アニメでは一体どのような展開を見せるのか、今後の情報にも目が離せません。
作品概要
2017年テレビアニメ放送決定!
TVアニメ『十二大戦』
初の最強タッグ! 西尾維新×中村光「十二大戦」史上最高のバトルロイヤル、開戦! どうしても叶えたいたったひとつの願い――。第十二回、十二人の殺し合い。
アニメーション制作:グラフィニカ
憂城(兎)役:岡本信彦