山本寛監督オリジナル劇場作品『薄暮』のクラウドファンディングが1000万円を突破! 支援者数も500人越えに!
薄暮プロジェクトは、山本寛監督による新作オリジナル劇場作品『薄暮』アニメ制作費を募るプロジェクトを行っており、そのクラウドファンディングの支援金額が1,000万円を突破しました!
本作品は福島県いわき市が舞台。作中に世界観を表現するため、現地での取材も行っています。国内クラウドファンディングプラットフォームであるCAMPFIREにて目標金額を1,500万円として2月25日にスタートし、大台である1,000万円を突破し、さらに支援者数も500人を越え注目を集めています。
※クラウドファンディングの締め切りは4月29日(土)23:59となります。
この作品『薄暮』は、僕が勝手に銘打った「東北三部作」のラストを飾る、福島県いわき市を舞台としたアニメーション作品になる予定です。
今まで岩手県大槌町を舞台とした『blossom』、宮城県仙台市などを舞台にした『Wake Up, Girls!』を作って参りましたが、いよいよ、満を持して「福島」を描こうと思います。
とはいえ、今までの創作と同様に、そこまで社会性・メッセージ性の強いものにするつもりはなく、福島の「いま」を、素敵に生きる少年少女が描けたらと思っています。
実はこの作品の発案は20年前までさかのぼります。
大学時代に、この作品の最初のイメージを思いついたのです。
つまり構想20年、そういう意味でも「満を持した」作品だと言えます。
福島をどういう視点で描けば良いか、悩んでいる時に、このアイディアを思い出し、ドッキングすることにしました。
どこにでもいる少女が体験する、どこにでもある生活。
どこにでもある人生。
どこにでもある恋。
それは、震災後を生きる僕達にとっては、とても尊いものなんだ。
そんな作品にしようと思っています。
もちろん、「聖地巡礼」=コンテンツツーリズムを目的とした、さまざまな企画を連動させていきたいと思っています。
福島にひとりでも多くの方が興味を持っていただけることを期待しつつ。
なぜクラウドファンディングなのか。それはいろいろなところで断片的にお話していることなのですが、ひとことで言えば、この作品はできるだけ「しがらみ」のない、自由な場所で制作するべきだ、という考えが大きいところです。
自由で、素直で、豊かな作品を皆様にお届けするには、今はこれしかない。
この作品を実りあるものにするためにも、皆様のご協力を切にお願いしたいと思っています。よろしくお願いいたします。
1974年生まれ。大阪府出身。
京都大学文学部卒業後、京都アニメーションに入社。演出を木上益治氏に師事。『POWER STONE』で初演出、以降『週刊ストーリーランド』『あたしンち』等数多くの作品に携わる。
2006年に『涼宮ハルヒの憂鬱』のシリーズ演出として参加。『涼宮ハルヒの憂鬱』の劇中歌で使用された『恋のミクル伝説』の作詞やエンディング曲の演出なども手掛ける。
このエンディングアニメーションは「ハルヒダンス」現象として世界中で大ブームとなる。
2007年、『らき☆すた』で初監督。同年アニメ制作会社Ordetを設立、代表取締役社長となる。
アニメーション以外にも数多くのメディアで講演、執筆活動など多彩な才能を発揮する。
2010年に実写映画として『私の優しくない先輩』を監督し、2010年度TAMA映画賞最優秀新進監督賞を受賞。「月刊アニメディア」での連載小説『アインザッツ』が出版される。
2011年3月11日に起こった東北地方太平洋沖地震以降は、復興支援やチャリティー活動にも積極的に参加している。
主な作品
2006年『涼宮ハルヒの憂鬱』(TV第一期)シリーズ演出
2006年『涼宮ハルヒの憂鬱』TVCM(実写)絵コンテ・出演
2007年『らき☆すた』(TV第1~4話)監督
2008年『かんなぎ』(TV)監督
2010年『私の優しくない先輩』(実写映画)監督
2011年『フラクタル』(TV)監督
2012年『blossom』(配信)監督
2013年『戦勇。』(TV)監督
2013年『宮河家の空腹』(配信)監督
2014年『Wake Up, Girls!七人のアイドル(映画)』『Wake Up, Girls!(TV)』原案・監督
2014年『愛』(CX「OV監督」内で放送。実写)監督
2015年『Wake Up, Girls!青春の影(映画)』『Wake Up, Girls!Beyond the Bottom(映画)』原案・監督
>>公式ブログ
「薄暮プロジェクト」概要
2018年劇場公開を予定
原作・脚本・監督・音響監督:山本寛
キャラクターデザイン:近岡直
色彩設計:村口冬仁
音響演出:山田陽
音楽:鹿野草平
アニメーション制作:Twilight Studio
キャスト:花澤香菜、福原香織、島本須美他