魔王様が直々にキャストインタビュー!?　『sin 七つの大罪』放送開始記念 ルシファー様御一行鼎談

　なんと怠惰の魔王・ベルフェゴール様が、『sin 七つの大罪』の声優たちに直々にインタビュー!?

　第1話から前評判通りのセクシーシーンが満載となった『sin 七つの大罪』ですが、放送開始を記念して、これから地獄巡りの旅を始めるルシファー様御一行のキャストのみなさんにお集まりいただき、様々な想いを語っていただく鼎談の場を設けました。
　そしてインタビュアーには前代未聞、七つの大罪のおひとりであらせられるベルフェゴール様が大抜擢！　畏れ多くもキャストのみなさんの前に顕現され、魔王様直々に取材を進められました。

　はたしてどんな取材になるのか……いやそれよりも、ベルフェゴール様はちゃんと働いてくださるのでしょうか……？

●喜多村英梨（きたむら えり）
8月16日生まれ。東京都出身。血液型A型。主な出演作『魔法少女まどか☆マギカ』美樹さやか役、『ガールズ＆パンツァー』ダージリン役、『這いよれ！ ニャル子さん』八坂真尋役、『フレッシュプリキュア！』キュアベリー役、『夜ノヤッターマン』ドロンジョ／レパード役、『奇異太郎少年の妖怪絵日記』狐面の女〈妖狐〉役、『タイムボカン24』ビマージョ役、『バーナード嬢曰く。』町田さわ子役、『Bloodivores』ゾー・アンジ役、『Rewrite』千里朱音役、『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』セリカ＝アルフォネア役ほか。EARLY WING所属。

●藤田 茜（ふじた あかね）
1月26日生まれ。静岡県出身。血液型B型。主な出演作『アイドルマスター シンデレラガールズ』水本ゆかり役、『ハイスクール・フリート』宇田慧役、『魔法少女なんてもういいですから。』葉波ゆずか役、『エロマンガ先生』和泉紗霧役、『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』システィーナ＝フィーベル役ほか。賢プロダクション所属。

戸田めぐみ（とだ めぐみ）
12月8日生まれ。東京都出身。血液型B型。主な出演作『NEWGAME!』篠田はじめ役、『桜Trick』飯塚ゆず役、『えとたま』キーたん役、『アイドルマスターミリオンライブ！』舞浜歩役、『サモンナイト6』カシス役、『フィリスのアトリエ』ティアナ・パッシェン役、『白猫プロジェクト』ツユハ役ほか。ケンユウオフィス所属。

●怠惰の魔王・ベルフェゴール
「怠惰」の罪を司るニート魔王。興味がないことは「めんどくさ～い」の一言でスルーし、一方でゲームやアニメに関しては地獄きってのオタク。ネットでもヘビーゲーマーとして鳴らし、全世界に信者がいる。「本気を出せばすごい」と言われ、実際オタクイベント等でごくたまに本気を見せることがあるらしい。スローライフを信条とすることから「癒し系魔王」とも呼ばれる。

　

ベルフェゴール様、ルシファー様御一行にインタビューあそばされる
怠惰の魔王・ベルフェゴール様（以下、ベルフェ）：やっほ～。ベルフェゴールだよ～。今回はわたしがるしーとレヴィたんと真莉亜ちゃんの声優さんに、お話をうかがっちゃいま～す。よろしくね～。
　みなさんは最初に『sin 七つの大罪』に触れたときって、わたしたち魔王のことをどう思ったのん？

十束真莉亜役・戸田めぐみさん（以下、戸田）：原作サイトの「罪の告白」だと、魔王のみなさんってわりと人間たちにフレンドリーじゃないですか。だから接しやすいのかなと思っていたら、アニメの1話でかっこいいシーンが多かったので、最初はそこの落差にびっくりしました。

　実は私もユーザーのみなさまと同じ、サイトに開示された情報だけで、裏設定とかまったくわからない状態でこの世界に飛び込みまして。真莉亜もたぶん同様で、学校で習った情報までしか悪魔について知らなかったと思うんですよね。だから本当、真莉亜も私も、みんなと同じ無覚悟な状態で（笑）。
　そんな状態から日常が非日常に傾いたと思ったら、とにかく魔王様たちはキャラが濃いので、私も真莉亜と一緒に振り回される形が多かったです（笑）。

　でも、人って一緒にいる人や場所に影響されやすいじゃないですか。環境が人を作るところがあるというか。真莉亜も最初は人間の罪を背負っているイメージはなかったというか、本当に真っ白なイメージだったんです。人間らしいけど、それ以上に清かったり、儚かったりしてて、『人間だけど人間らしさがない』というか。
　そんな真莉亜が物語が進んでいって、魔王と接することで、徐々に傲慢な面や嫉妬っぽい面を見せたりとか、人間らしさがどんどん出てきて、輪郭がしっかりしてきたなって思いました。

傲慢の魔王ルシファー役・喜多村英梨さん（以下、喜多村）：この企画を作られたホビージャパンさんは、私も声優業をさせていただく中でかなりお世話になっているんですね。そのホビージャパンさんが得意とするフィギュア発信の作品だけに、ビジュアル面のビューティー感は抜群で、そこに魔王キャラクターたちの癖の強すぎる個性がぶつかった時の化学反応をユーザーさんたちに楽しんでいただくわけじゃないですか。

　そんな中でベルフェゴールさんは、私たちがこの作品のキーワードと感じている“セクシー・美少女・魔王”みたいなものを考えた時に、一番サービス少なそうって思ったんですよ。だってやる気ないじゃん。

ベルフェ：あ～、ばれてる～。

喜多村：自分が演じているルシファーだったら勝ち気、レヴィアタンだったらわがままだけど天真爛漫みたいに、魔王はわりと意思が強いキャラクターばかりだから。そして個性が強ければ強いほど、崩すのが楽しかったりするわけですよ。よく私たちは、「果たして魔王たちは戦っていると言っていいのかどうかわからない」って言うんだけど、いろんな試練があるたびに、魔王という強いイメージがあるものが崩れていって、その意外性が萌えだったりかわいかったりする作品だと思うんですよ。

　そこに「～なのねん」みたいなのがひとりいると、「お前やる気出せよ!!」とか「とりあえず脱げ!!」みたいな気になるわけよ！

ベルフェ：怒っちゃや～。

喜多村：どんな感じで崩れていくのかなって一番イメージしづらいし。あとベルゼバブもね。この２人に関してはあまり温度がないキャラだから、いわゆるサービスシーンでどんな表情を見せてくれるのか、刺激度が謎だわって印象を持っていますね。

ベルフェ：わたしが知ってるるしーは、もっとポンコツなのねん。それが、アニメだとるしーがかっこよくなっててびっくりしちゃったんだけど、喜多村さんはどう感じたのん？

喜多村：そこは逆にスタッフさんや監督に、どうしてこういう風にしたのかを私も聞いてみたい。私たちはフィギュアとかNiθさんの美麗な絵とか原作サイトとか、断片的なピースは持っているんですけど、それを20何分のストーリーで見せるための掘り下げ方に関しては、シナリオをいただくまで待機状態なんです。いただいたものを自分の中に落とし込んで、スタジオに行ってテストで1回やって、軌道修正することのほうが多いから。

　私はわりと、スタッフ陣はこういうのを欲しがっているんだろうなっていうのがわかるんですよ。「ルシファーはこうであって欲しいんだろうな」ということに対して「私もそう思いまーす！」みたいに、視聴者側の目線で、俯瞰で見られるんです。

ベルフェ：藤田さんはレヴィたんの邪神像を見たときに、どう思ったのん？

嫉妬の魔王レヴィアタン役・藤田茜さん（以下、藤田）：スタジオに置いてあって、伊藤（静）さんが潔く全部脱がしてくれたので写真を撮ったんですよ（笑）。絆創膏は、あれで隠れるんだなって思いました。

ベルフェ：レヴィたんの邪神像は、絆創膏のおかげで大評判になったからね～。

喜多村：レヴィアタンはレイヤーさんも多いよね。

藤田：そうなんですか!?

喜多村：衣装もそんなに肌が見えないから（笑）。

藤田：一応、隠れてはいる、みたいな（笑）。

ベルフェ：レヴィたんの最初の印象はどうだった～？

藤田：見た目的には「おっぱいお尻！」って感じでした。アニメになってからは、そんな豊満な見た目に反して子供っぽいなと感じたくらいでしょうか。ほかのみんなは目的があるんですけど、レヴィは空から降ってきたお姉様に「お姉様ー！」って付いていっただけなので。

喜多村：ドラクエ状態だよね（笑）。

戸田：後ろを付いていくやつ（笑）。

藤田：たぶん一目惚れだとは思うのですが、なんで好きになったのかもわからないから、何も考えないようにしました。喋るときも、とりあえず私の目的は「お姉様と一緒にいる」ことであって、あとは「お姉様が言うことが絶対！」みたいな感じでやっているんです。

ベルフェ：嫉妬の部分はどう思ったのん？

藤田：最初は真莉亜に対する嫉妬のシーンとかがあったんですけど、仲間っぽくなってからはそこまで嫉妬の面も出さなくなって、「魔王として大丈夫かな？」っていうのは私もちょっと思っています。だんだんおとなしくなっていった気がするなぁ。

ベルフェ：2話で嫉妬した八つ当たりに、べひもすを包丁でドスドスやってたところは、おっかなかったけどね～。

藤田：魔王ではあるけど、ちょっとずつ大人になっているのかもしれないですね。

喜多村：調教されてきたんだよ！

戸田：怖いよ怖いよ～～～！

喜多村：環境に馴染んできてるんだよ。

戸田：やっぱり環境なんだ。

藤田：環境は大事ですね。真莉亜と一緒ですね。

　
戸田めぐみさんの嫉妬エピソードに全員戦慄!?
ベルフェ：真莉亜ちゃんから見ると、わたしたち魔王っておっかない？

戸田：あまりおっかないと思ったことはないですね。ルシファーは軸がぶれなくてかっこいいなって思うし。私、けっこう嫉妬心が強いタイプなので、レヴィは見ていて「わかるわかる！」みたいな気持ちになるんですよ。

藤田：私は逆に、わからないので（笑）。

ベルフェ：嫉妬心は全然ないのん？

藤田：全然とは言いませんけど、「穏便に済ませようよ」って思っちゃうタイプなんです。

ベルフェ：自分の大罪はなんだと思う～？

藤田：怠惰！　今日の収録でもレヴィが「早く平和にならないかな～」みたいに言ってたけど、そういう感じです。

喜多村：魔王なのに、モブキャラ臭がすごかったよね（笑）。

ベルフェ：戸田さんは嫉妬のエピソードって何かある～？

戸田：アフレコでの話だと、1回だけキタエリさんの席がすごい遠くになったじゃないですか。

喜多村：憶えてないわ！　その辺がウェットだよね、戸田ちゃんって（笑）。

戸田：いつもは私の隣なんですけど、（伊藤）静さんの隣に行ったんですよ！

喜多村：知らねーよ！（笑）

戸田：「なんで今日は私の隣にいてくれないんだろう!?」って。

喜多村：決まってねーよ、席なんて！（笑）

戸田：今日もサインを書くときに、なんで私と対角線上なんだろうって。

喜多村：知らねーよ！　書く場所指定してくれよ！（笑）

ベルフェ：これこそが嫉妬の大罪だね～。

藤田：ちゃっかり私、隣にサイン書きました（笑）。

戸田：最後にサインの横に「なんでルシファーが遠いんだろう」って書いて。

喜多村：あ、そうだったの？　なんか最後に書いてるなとは思ったけど。

戸田：後半になるにつれて、レヴィとルシファーがすごい仲良くなっていくのも、急にベルゼバブが飛び入り参加してくるみたいなのも許せない。

喜多村：あいつもチートキャラだから。

戸田：最初キタエリさんが「きっとルシファーの正妻ポジションが真莉亜なんだよ」って言ってくれたんですけど、回が進むにつれて「真莉亜は3番目だよ」って言われて！

喜多村：香盤表ではルシファーが一番上になっちゃってるけど、本当のヒロインは真莉亜だからって私もずっと言っていたんですよ。実際、1話もルシファーと真莉亜のカップリングから入ったし、真莉亜とルシファーが惹かれ合う百合ップル感も見せていたし。そこにザコ子分でレヴィが入ってきて。

藤田：最初はそんな感じもありましたね（笑）。

喜多村：そこから3人の珍道中が始まって、行く行くは三つ巴になるのかもしれないけど、ヒエラルキーはレヴィのほうが下だったんですよ。あくまでも真莉亜のほうが本妻で。それが大罪の魔王たちにスポットが当たるようになってからは、真莉亜が翻弄されるだけの被害者になっちゃって、一緒に戦ったりするぶん、ルシファーとレヴィのペアのほうが多くなっちゃったんだよね。

　だから1話放送後のタイミングで言えることは、実は真莉亜は正妻ではない！

戸田：やだ！　正妻だもん！　あとねあとね！　いやもう、取材っていうか愚痴になっちゃいますけど、ルシファー、アスタロトと歌ってやがりましたよね!?　あれもちょっと私、解せなくて。

喜多村：こちらは大人の都合に翻弄されるだけなので。このインタビューを読んだ人に「真莉亜がんばれ！」って言ってもらうしか、報われないよね。

戸田：嫉妬の気持ちがメラメラとすごいです。

喜多村：一番嫉妬しなきゃいけない人が、嫉妬してないからね。傍観者だから。

藤田：ただ、ぽけーって見ちゃう（笑）。

喜多村：このウェットとドライな感じがすごい面白いよね。

　
傲慢なくらいでちょうどいい『sin 七つの大罪』おすすめポイント
ベルフェ：喜多村さんの大罪はなんだと思うのん？

喜多村：自分がこうでありたいという仕事観では、傲慢なくらいでちょうどいいんだなとは思っていますね。私ってわりと神経質でチキンハートなので、人の評価とかを気にし過ぎて、仕事をする責任感に勝手にひとりで溺れるタイプなんですね。一所懸命であることは大事なんですけど、集中し過ぎるあまりに悲痛感が出ていることがデビュー当時にあって。気持ちが内に入っちゃうと、そのまま芝居とかにも良くない影響が出たりしてたんです。

　その状態からこのお仕事を続けるメンタルを育てるために、自分の中に傲慢な自分を立てたんですよ。仕事モードと言ってしまえば簡単なんですけど、仕事を円滑に進める上で自分の武器になるので、仕事場では傲慢に立っていることを意識してますね。そういう意味ではルシファーみたいな感じでありたいという憧れはあります。

ベルフェ：ほいじゃあ最後に、これからの見どころを自分目線で傲慢に語ってちょ～。

戸田：2話がレヴィと真莉亜の、ルシファーをどっちが取るのかみたいなお話なんですけど、そこでみんなには「やっぱりルシファーに愛されているのは真莉亜なんだな」って感じてもらえるところがすごくいっぱいあると思うので、私はそこに注目してほしいと思っています！

喜多村：切ないな、なんか。フラグ立ってるけど大丈夫？（笑）

藤田：こんな「お姉様お姉様～」って金魚のフンみたいにくっついていく、キャーキャーしている子ですけど、2話では見た目は悪くても、料理はできる感じを出しているんですよ。そこだけは女子力高いレヴィをぜひ観てください。むしろ女子力を見せるのは2話だけかも（笑）。料理の裏でかかっているキャラソンも楽しみにしていただければなと思います！

喜多村：まぁ私が完璧なのはおすすめできるところだとして。

ベルフェ：傲慢なのねん。

喜多村：震えながら言ってますけどね（笑）。あとは私も一応座長としてアフレコをさせていただいて、肌に感じているのは、役者陣、監督、スタッフさん含めて、毎話数の気合いの入り方です。最初は私たちも「いっそここまで振り切ったらギャグだよね」って言ってましたけど、「ここ引き絵にする!?」とか「ここで切ってあとはご想像にお任せにする!?」みたいなコアな演出美は、大いに期待していいと思いますね。

[文／設楽英一]

　

作品情報

■TVアニメ『sin 七つの大罪』
TOKYO MXほかにて毎週金曜深夜より放送中！

【放送情報】
TOKYO MX：毎週金曜日25：05～
BS11：毎週月曜日24：30～
AT-X：毎週金曜日24：00～（リピート放送あり）

[配信情報]
毎週土曜12時　最新話配信中！

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【スタッフ】
原作：ホビージャパン「七つの大罪」
監督：よしもときんじ
ストーリーコンセプト・シリーズ構成：吉本欣司
メインライター：鈴木雅詞
キャラクター原案：Niθ
キャラクターデザイン：安田祥子
総作画監督：安田祥子、小関 雅、ごとうじゅんじ
インダストリアルデザイン：枝松 聖
美術監督：益田健太
ビジュアルコーディネーター：松原貞姫
色彩設計：梅本江里、古市裕一
撮影監督：藤田智史
編集：坂本雅紀
録音監督：森下広人
音楽：横山 克、堤 博明
プロデュース：ジェンコ
制作：ティー・エヌ・ケー×アートランド
オープニングテーマ：Mia REGINA「My Sweet Maiden」
エンディングテーマ：Mia REGINA「Welcome To Our Diabolic Paradise」
製作：「sin 七つの大罪」パートナーズ

【キャスト】
ルシファー：喜多村英梨
レヴィアタン：藤田茜
サタン：櫻庭有紗
ベルフェゴール：加隈亜衣
マモン：日笠陽子
ベルゼバブ：小倉唯
アスモデウス：たかはし智秋
ベリアル：伊藤静
アスタロト：田所あずさ
十束真莉亜：戸田めぐみ

【ストーリー】
　神に背いた“傲慢”の罪により、大天使ルシファーは地獄に堕とされ“堕天使”となった。さらに地獄の最下層“万魔殿”では、地獄を統べる魔王たちがルシファーの力を封印。すべてを失ったルシファーだったが、彼女を慕う嫉妬の魔王レヴィアタン、地上で出会った女子高生の十束真莉亜を供に連れ、“傲慢の魔王ルシファー”となって七人の魔王たちへの逆襲の旅に出る。美しき魔王たちによる、“七つの大罪”を巡る黙示録が今、幕を開ける。

【WEBラジオ】
■sin 七つの大罪 ～π(パイ)ラジ～
配信日時：毎週土曜配信予定
インターネットラジオステーション音泉にて配信
番組へのお便りの宛先：pairadi@onsen.ag
配信ページ：http://www.onsen.ag/program/pairadi/

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