神谷浩史さん、井上和彦さんらメインキャストが9年の歩みを語る!スペシャルイベント「夏目友人帳~風薫るころ~」レポート
スペシャルイベント「夏目友人帳~風薫るころ~」が2017年5月7日(日)、東京国際フォーラムホールAにて開催。イベントにはメインキャストの5人が登壇し、トークやゲームを展開しました。
『夏目友人帳』は、「月刊LaLa」(白泉社)で連載中の緑川ゆき先生による人気コミック。TVアニメとしては2008年より放映され、今年で9年目に突入。現在、TVシリーズ第六期「夏目友人帳 陸」が放送中です。
今回のイベントでは、これまでの『夏目友人帳』のイベントで聞くことのできなかった作品に関するお話も飛び出し、大いに盛り上がりました。
<出演者>
神谷浩史さん(夏目貴志役)
井上和彦さん(ニャンコ先生・斑役)
堀江一眞さん(田沼要役)
木村良平さん(西村悟役)
菅沼久義さん(北本篤史役)
Aimer(アーティスト) ※シークレットゲスト
ファン5000人が『夏目友人帳』の世界を体感!
この日のステージには、6つの竹柵と石垣風の台、左右に2つずつ分かれた4つの灯篭、中央に障子が設置。灯篭は柔らかな光を放ち、ステージ場面によって変わるようになっており、『夏目友人帳』をイメージした世界観を演出。会場のムードを優しく盛り上げます。
そして、いよいよ開演。TVアニメ第五期のOP曲『タカラバコ』(ササノマリイ)と共にスクリーンに映像が流れ始めると、観客は『夏目友人帳』の世界へ。ゆっくりと優しい時間が流れていきます。そしてキャストが登壇し、ご挨拶。井上さんはニャンコ先生の声で「ど~も~! よく来たな、みんな~!」と大サービス。この日会場に集まったファン5000人から喜びの歓声が上がりました。
菅沼さんの9年越しの告白に共演者もビックリ!
最初のコーナーは「えにしの糸」。キャストがこれまでの作品や思い出を振り返りながら、『夏目友人帳』への愛を語っていくというもの。トークテーマ「刻まれた記憶」では、TVアニメ初期のお話やオーディション秘話も飛び出します。
ドラマCD版から参加していた神谷さんと井上さん。神谷さんが「(神谷さんの)飼い猫と同じ名前のキャラクターがいるとファンの方に教えていただいて、オーディションを受けていたので、いろんな縁を感じられたんですよ」と語りました。
続けて、「(井上)和彦さんとTVアニメ版のオーディションでお会いし、こういう縁が形になって、作品に繋がっていったら素敵だなと思いながら、オーディションの結果を聞いたのをすごく覚えていますね」と当時を振り返るシーンも。そんな神谷さんのお話を井上さんは笑顔で聞いていました。
そして、菅沼さんが他のキャストも知らなかったという初出しエピソードを披露。実は夏目貴志役のオーディションも受けたという菅沼さん。その縁で北本という役柄に決まり、第1話のアフレコ収録時に大森監督から「北本と西村のキャラクターが似ているので、それぞれの役の方向性をつけてほしい」と言われたそう。菅沼さんが「今となれば、(北本と西村は)キャラクターの違いがわかるんですけど、最初の1話の時は、どうやってキャラクター付けをしていこうかと、木村さんとふたりで緊張していたんです」と9年越しのカミングアウトを行いました。
夏目貴志役のオーディションを受け、別の配役になったキャストが第1話のアフレコ現場にいたことを知り驚いた神谷さんは「それを知らなくて良かった。聞いていたら、すごくプレッシャーだった」と吐露。途中から登場する田沼役の堀江さんも「僕は第1話(のアフレコ収録現場に)いなかったな~」と残念そうにしていました。
観客も拍手でコーナーに参加! 一番インパクトのあった妖とは?
続いて、「名を授けよう!! リアル友人帳」のコーナーへ。出題されるテーマに、最も相応しいキャラクターやキャストの名前を挙げ、その中で一番支持を得た名前を認定するというもの。「第五期の中で、一番印象に残っているキャラクターまたはキャスト」「傍にいてほしい妖」「忘れられない、印象に残っているゲスト声優」といったテーマが出題されます。
中でも「これまでで一番インパクトがあった妖」というテーマでは、各自がキャラクターへの想い&演じているキャストの印象を語りました。堀江さんが「三篠(CV:黒田崇矢さん)」、井上さんが「ちょびひげ(CV:チョーさん)」、菅沼さんが「ひしがき(CV:斉藤貴美子さん)」、神谷さんと木村さんが「燕(CV:柚木涼香さん)」と個性あふれるキャラクター&キャストがあげられました。
神谷さんの提案で、客席からの拍手の大きさで支持を確認するシーンも。結果、神谷さんの「ドラマCD版の最初のエピソードって、実は燕のエピソードです」というひと声が決め手になり、燕が認定されました。
トークコーナーの後は、バラエティーコーナー「新緑の戯れ 名を返せ! アタックトゥエンティーファイブ」へ。スクリーンに妖怪の名前が書かれたパネルが表示され、キャストが様々なミニゲームに挑戦。正解し、ポイントをゲットする度にパネルを消すことができ、最終的に残ったマスの間から見えるヒント映像を元に、答えを導き出すというもの。キャストは年代ものの梅干しの匂いを嗅ぎ分けて順番に並べるクイズや、壺の中身を当てるゲームなど、6つのゲームにチャレンジしていきます。
とりわけ盛り上がりを見せたのは「障子の向こうは誰でしょう?」クイズ。MCのアメリカザリガニの平井さんとキャスト1名が障子の裏に行き、そのシルエットで、どちらがキャストなのかを推理するというもの。
客席の拍手の大きさで選出されたのは、井上さん。おふたりには体格にも違いがなく、声も変声機で変えられているため、キャスト陣も全く正解がわからずに大苦戦。当のおふたりは、シルエットでAとBを作って遊んでいるご様子。そんなおふたりの姿に、会場から大爆笑が起こりました。
結果、11枚のパネルが開かれ、最終問題の地名(作品に登場する風景の参考とされている熊本県人吉市)にも見事に正解。ニャンコ先生の大好物である饅頭100個の賞品をゲットしたのでした。
エンディングではファンからキャストへ スペシャルサプライズ!
その他、ペンライトで、観客も演出に参加した朗読劇、TVアニメ第五期のED曲「茜さす」を歌うアーティストのAimerさんによるシークレットライブ、テレビ未放送のOVA「遊戯の宴」(『夏目友人帳 伍』Blu-ray・DVD第五巻の特典)の上映など、バラエティーに富んだプログラムがラインナップ。ファンは五感をフルに使いながら『夏目友人帳』の世界を堪能しました。
エンディングでは、キャストへのスペシャルサプライズも実施。カウントダウンとともに、今回のイベントに来場したファンからの手書きメッセージフラッグを披露。キャストはファンからのスペシャルサプライズに驚きつつも、笑顔を浮かべながらメッセージフラッグに見入っていました。
そして、最後のご挨拶へ。神谷さんがこれまでの作品にまつわる思い出やファンへの熱い感謝の言葉を伝えた後、「できれば、緑川先生がご納得されるエンディングにたどり着くまで、このキャストでお届けできたらという想いで頑張っていますので、今後もお付き合いいただければと思います!」というコメントでイベントを締めました。
[取材・文/宋 莉淑(ソン・リスク)]
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