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- 胃の上心臓
- 拗らせ系アニメ・ゲームオタクのライター。ロボットアニメ作品やTYPE-MOONの作品を主に追いかけている。
2017年4月より放送されたTVアニメ『ロクでなし魔術講師と禁忌教典(アカシックレコード)』(以下、『ロクアカ』)。
物語の序盤からまともに授業をしない、決闘に負けたことをなかったことにする、金欠で困った挙句に特別賞与を目当てに生徒たちを焚き付けて魔術競技祭に出場する。などの問題行動ばかりのロクでなし魔術講師、グレン=レーダス(CV:斉藤壮馬)を主人公とした本作も、遂に最終回を迎えました。
それに際して6月17日(土)に科学技術館サイエンスホールにて、フィナーレイベントが開催! グレン先生役の斉藤さんをはじめ、システィーナ=フィーベル役の藤田茜さん、ルミア=ティンジェル役の宮本侑芽さんほか声優陣6名が登壇。イベントでは先日放送されたばかりの最終回の先行上映を行ったほか、本編の振り返りや、チームごとに分かれての決闘コーナーも!?
本稿では、このイベントの[昼の部]の模様をお届けしていきます!
【出演者(※敬称略)】
斉藤壮馬(グレン=レーダス役)
藤田茜(システィーナ=フィーベル役)
宮本侑芽(ルミア=ティンジェル役)
小澤亜李(リィエル=レイフォード役)
高橋広樹(アルベルト=フレイザー役)
喜多村英梨(セリカ=アルフォネア役)
鈴木このみ(オープニング主題歌アーティスト)
トップバッターの藤田さんが選んだのは、第1話よりシスティーナがグレンに決闘を挑むシーンでした。理由としては、決闘の結果はグレンの惨敗で終わるものの、まだこの時点では強そうに見えるからなんだとか。
続いては喜多村さんの選んだグレンの魔術詠唱シーン! こちらはショック・ボルトの“雷精よ 紫電の衝撃以て 撃ち倒せ”やイクスティンクション・レイなどアニメ全話からピックアップされており、斉藤さんのイケメンボイスによる魔術詠唱を一挙に楽しむことができました。
高橋さんが選んだのは、第6話の魔術競技祭にてアルベルトとグレンが入れ替わった場面でした。見た目はアルベルトですが、中身はグレンなこのシーン。実はアルベルト初登場の次の回だったそうで、“アルベルトを演じる上で苦労したことは?”というインタビューで必ず挙げるぐらい演じるのに苦労したそうです。
第7話でイチゴタルトを食べまくるリィエル(小澤さん)。第8話で大キライとグレンたちに叫んだあと海辺で涙するリィエル(宮本さん)と、リィエル絡みのシーンが連続で挙がると、最後は斉藤さんの選んだ、第2話のグレンが初めてまともに授業をした一幕。
ここではグレンが喋りっぱなし、かつ、“魔術”というセリフとして言葉に出すのが難しい単語が連続していました。この初めての授業に説得力がないと、後の物語がマズイことになってしまうので、演じる際に斉藤さんはすごく緊張していたそうです。
また、システィーナの可愛い反応について話が及ぶと、藤田さんの振りで、システィーナを赤面させた「愛している。実は一目見た時からお前に惚れていた」を斉藤さんが会場のみなさんに披露する一幕も!!
さらに大橋さんから「追加で紹介したいシーンはありますか?」と無茶振りされた斉藤さん。実はほかにも書いていたそうで、第2話に登場するテロリストで、先行上映会から話題となっていた三文字のあの人を紹介。会場の皆さんと声を合わせて“ズドン”を唱和し、大盛り上がりとなりました。
藤田さんはインドア派!!
お次は「今さら聞いてみよう、キャストアンケートトーク!」。ここでは、声優陣に事前に行った質問の回答がスクリーン上に映し出され、それに沿ってトークをしていきました。
最初のトークテーマ「この作品で印象深い出来事」では、斉藤さんから「ロクアカ尽くしの一日があった」という回答が飛び出します。朝から最終回の収録があり、『ロクアカ』に関わるインタビューを受け、最後はニコ生放送と、一日中『ロクアカ』関連のお仕事でグレンのことを考えていられたのが幸せだったとか。
宮本さんからは「喜多村さんに相談をした時に貰った言葉を胸に、お仕事を頑張っている」という回答が! なんでも収録前に不安で喜多村さんに相談したところ「侑芽は大丈夫だ」と励まされたそうで、作品を通して先輩後輩としておふたりが関係を結んでいたことがわかりました。
「あなたの固有魔術(得意なこと)は?」では、藤田さんの回答「ひとりで旅行ができる」が、大橋さんの発言「旅行も世界各国ありますから」で波紋を呼びました。これによってハードルが上がってしまい、何も言えなくなってしまった藤田さん。高橋さんに「今まで一番遠くに行った旅行はどこですか?」と聞かれると、少し言い辛そうに「二次元」と答えました。
この回答で会場は爆笑の渦に包まれたものの、さらに大橋さんが「意外とインドア派という長所がおありなんですね!」と踏み込んだことで、小澤さんや宮本さんが藤田さんを「そのおかげで色白だし!」「インドア派のおかげで細いし!」と必死にフォローすることに!
最後の話題は「小さい頃の夢や目標は?」。初っ端から「矢沢永吉になる!」とインパクトの強い回答で会場の笑いを攫ったのは、なんと宮本さん! 矢沢さんになるための具体的なプランを斉藤さんに聞かれると、矢沢さんがライブの時にウイスキーを飲みながら歌う「バーボン人生」に憧れて、ウイスキーを呑むようになったことを明かしてくれました。
「自分の証を残す芸で生きていく」と、高いプロ意識を覗かせる回答をした喜多村さん。しかし、それに続く斉藤さんの回答は「バスケットボール選手(子供の頃)→作家かミュージシャン(高校生くらいまで)→リノベーションの無垢材の床でのんびり暮らす(現在)」と徐々に移り変わっており、喜多村さんの話からの落差に会場は大爆笑でした。
両陣営のチームワークや如何に!?
3つ目のコーナーは、「誇りをかけて決闘せよ!」。グレンとシスティーナやグレンとレオス(CV:小野賢章)など、作中でも決闘シーンは印象的でした。本コーナーではそれにちなんで、宮廷魔道師団チーム(斉藤さん・高橋さん・喜多村さん)と魔術学院生徒チーム(藤田さん・宮本さん・小澤さん)に分かれてバトルを繰り広げました。
最初の対決は「暗号早解き決闘」。各チームひとりだけがお題の暗号を見ることができ、それを見ていない残りふたりが、お題を見た人にいくつか質問をして答えを導き出すことになります。(例えばお題が“バスケ”なら、暗号を見た人は「球技ですか」と聞かれた際は“はい”。「食べ物ですか」といった質問なら“いいえ”と答えることになります)
宮廷魔道師団チームのお題は“ビーチバレー”と少し難しい問題で、高橋さんが巧みな質問で正解に近づくも、“バレーボール”と答えて惜しくも不正解! 魔術学院生徒チームは、即『ロクアカ』とリィエルに関わる食べ物“イチゴタルト”であることを突き止め、見事大正解! 魔術学院チームが一歩リードすることになりました。
続いては「シンクロ決闘」。声優陣は「〇〇といえば?」というお題に回答することになるのですが、3人全員が同じ回答をフリップに書くことでポイントになります。両チーム同じお題で挑戦するということで、第1問目は「可愛いものといえば?」。この問題では、魔術学院チームがシスティーナのあだ名である“白猫”から連想した回答“ネコ”でポイントを獲得し、リードを広げました。
2問目は「学校の教科といえば?」で、宮廷魔道師団チームが『ロクアカ』の舞台である魔術学院の授業“魔術”で正解! 1ポイントを返し2対1と差を縮めることに!
しかし、問題は3問目! 「ロクアカで名前が3文字のキャラクター」となったのですが、全員“ルミア”で揃った魔術学院生徒チームに対し、宮廷魔道師団チームは高橋さんと喜多村さんが“グレン”。斉藤さんが“セリカ”と回答! 斉藤さんが先輩である喜多村さんに気を遣った結果、宮廷魔道師団チームは敗北となってしまいました。
その後は告知を挟んで終演となりました。アニメの放送は終了しましたが、原作の展開はまだまだ続いています。ロクでなし魔術講師グレンと生徒たちをまた見るためにも、今後も『ロクアカ』を応援していきましょう!
[取材・文/胃の上心臓]
>>TVアニメ「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」公式サイト
>>ロクでなし魔術講師と禁忌教典アニメ公式 Twitter(@rokudenashi_tv)
拗らせ系アニメ・ゲームオタクのライター。ガンダムシリーズをはじめとするロボットアニメやTYPE-MOONを主に追いかけている。そして、10代からゲームセンター通いを続ける「機動戦士ガンダム vs.シリーズ」おじ勢。 ライトノベル原作や美少女ゲーム、格闘ゲームなども大好物。最近だと『ダイの大冒険』、『うたわれるもの』、劇場版『G-レコ』、劇場版『ピンドラ』がイチオシです。