DressingPafé：山北早紀さん、澁谷梓希さん、若井友希さんが振り返る『プリパラ』――声優人生を変えた作品への思いを語る【連載Vol.3】

　2014年の放送開始から今年の3月まで、約2年半放送されてきたTVアニメ『プリパラ』。本作は同名のアミューズメントゲームとのメディアミックス作品として、子供から大人まで幅広い年齢層に支持される作品となりました。そして現在も、前作の主人公である真中らぁらと、新たに登場した主人公の夢川ゆいのダブル主人公が登場する新シリーズの『アイドルタイムプリパラ』が放送されています。

　そんな『プリパラ』を振り返る企画として、連載インタビューを実施！　作中のユニットを演じた声優陣、ユニットソングを手掛けた作曲陣のインタビューをお届け致します！

　第3弾の今回は「DressingPafé」のキャラクターを演じた山北早紀さん(東堂シオン役)、澁谷梓希さん(ドロシー・ウェスト役)、若井友希さん(レオナ・ウェスト役)のインタビューをお届けします！

演じる前はそれぞれの役柄に対しての不安も
――改めて『プリパラ』でキャラクターを演じた約2年半を振り返って、どんな2年半となりましたか。

東堂シオン役・山北早紀さん(以下、山北)：まさに“夢”な2年半でした。私自身のいろいろな夢が叶ったので、いろいろな夢を与える側にもなれていたらいいなって思います。シオンとして声優をやらせていただいて、ライブで空を飛びたいっていう夢も叶って、『プリパラ』のおかげでi☆Risとしても一皮向けて、武道館でライブができて……まさに夢物語です。

ドロシー・ウェスト役・澁谷梓希さん(以下、澁谷)：たくさん悔しい思いをしたし、またまだがんばろうって思えることも多かった期間でした。ドロシー・ウェストとして表現出来るのは私だけだし、その分悩みまくっていました。ある意味ドロシーは自分で、自分はドロシーみたいな感じです。

レオナ・ウェスト役・若井友希さん(以下、若井)：まず、人生が180度変わりました(笑)。『プリパラ』に出会ったことで、私達も沢山の方々に知っていただけるきっかけとなりましたし、たくさんの新しい出会いがありました！　『プリパラ』を背負ってステージに立った時、いつもは出会えない小さなお友達の笑顔が見られたのが幸せでした。その子達の夢のきっかけになったら本当に素敵だなと思います。

――2年半の中でキャラクター達がアイドルとして成長していく中で、キャストである3人も声優として成長したと感じる部分はありますか。

山北：『プリパラ』の現場のおかげで、アドリブ力が鍛えられた……はずです！(笑)。まだまだですけど、アフレコ現場はアイドルを応援するシーンをはじめ、毎回アドリブ合戦なので、短い時間でいろいろ頭を働かすようになりました。普段ライブをしている時も、ファンの人がどういう応援コールをしているのかも意識して聞くようになりました(笑)。

澁谷：いじわるというか、いわゆる空気読めない系のわがままなキャラクターが得意になりました(笑)。でも、そういう役のほうが自分の声で表現しやすいということが発見出来たのでよかったです。もっと磨いて行きたい部分ではありますね(笑)。

若井：レオナという1人のアイドルに向き合って、私と繋がる部分や、私にはない部分があって、たくさん感情のお勉強にもなりましたし、お芝居の楽しさをたくさん教えてくれました。そしてプリパラの現場はとにかくアドリブがすごくて！　アドリブにも強くなったはずです(笑)。

――DressingPaféとして様々な挿入歌を歌いましたが、1番を決めるとすればどの歌が気に入っているかそれぞれ教えて下さい。

山北：「No D&D code」です。自分自身、元々Rockな曲が好きですし、記念すべきDressingPaféのデビュー曲だし、聴くたび原点にかえることができるので、いつ聴いても新鮮。3人が成長したからこそ、今歌うとよりエモいんですよ！！

澁谷：「CHANGE! MY WORLD」です。やはり私たちのなかで大切な曲でもあり、あと一歩届かなかった神アイドルグランプリのファイナルでエントリーした曲なので……。あの日のアフレコを思い出すだけで泣きそうです。でも歌詞が前向きで、元気をもらえます。振りもかわいいし！！

若井：「CHANGE! MY WORLD」です！！　この曲に出会った時、体に雷が走るような、びびっと感を感じました(笑)。この曲が3人の個性が一番出ているなと思います。歌詞に四字熟語が入っていたり、ドロシーとレオナの可愛い掛け合いがあったり。誰もが一度聞くだけで好きになっちゃう曲だと思ってます！　これからも大好きです。

――初期に登場したメインキャラクター6人の中でも、特に個性の強い3人のキャラクターでしたが、自身が演じるキャラクターの第一印象はいかがでしたか。また、演じる上で似ている部分、似てきた部分などありますか。

山北：シオンにいたっては、「自分と真逆な子がきた」って思いました。プレッシャーもありましたね。自分自身はどちらかというと、そふぃよりの性格だと思うので。当時の自分にはシオンを演じる上での引き出しがなかったんです。演じ続けた結果、ふとしたところでカッコつけるというか、シオンみたいな仕草がでるようになりました。妙に姿勢がよかったり、人混みを颯爽とかき分けて歩いたり(笑)。

澁谷：そもそも、私に女の子の役でメイン続けられるのかという心配がありました。だから、ドロシーに決まった時はこの子を可愛くしてあげられるか不安でした。でも、やるにつれて他に無い立ち位置のキャラクターになれたとおもうし、自分自身もドロシーに似てきたなと思います。 空気読めないところとか(笑)。

若井：初めは私と全く真逆の性格の子だなと思いました！　大人しくて、萎縮しちゃう子で、それに対して私はうるさいくらい元気なので(笑)。でも、演じていくにつれて、「あれ？私と似てるところが沢山あるな」と思いました。この子は常に誰かのことを優しく想ってる子なんだというのが分かって、私もそういうとこあるので(笑)。だんだんお互いがお互いに似てきたのかもしれないです(笑)。

――個人的に印象に残っているのはどのエピソードですか？　また、DressingPaféとして印象に残っているエピソードはありますか。

山北：基本ドレシの当番回は全部大好きなんですけど、合宿を組んでジュルルをお世話する回(第99話「青春ジャンピンスナッピン！」)で、「ラン♪for ジャンピン！」を歌っていたんですけど、その中のメイキングドラマがほんと良くて……。ドレシの今まで歩んで歴史が歌とマッチしてぶわぁっとこみ上げてしまして、リハ映像を観ながらこっそり涙しました。

澁谷：あじみ先生のインパクトの強さ……。ライブパートはもちろんのこと、セリフでさえも何言ってるか理解できないくらい呪文のように唱えてて(笑)。あじみを演じてる上田麗奈さんはすごいなぁって尊敬してます。ドレシはやはり神アイドルグランプリですかねえ。一歩届かなかったけど、でも3人は諦めていなかったのですごく応援したくなりました。

若井：第18話の「レオナ、全力ダッシュなの！」の回ですね……！　『プリパラ』が始まって初めての当番回で、この回があってから自分の中でも、レオナというキャラクターのことを奥底まで理解できるようになりました。DressingPaféとしては、シオンといろはの囲碁対決の話でドロシーとシオンが喧嘩する回( 第28話 「プリパラ囲碁パンダでございます」 )が印象的です。レオナが一生懸命頑張ってて胸を打たれました。


『プリパラ』との出会いが人生を変える転機に
――アフレコの中で印象に残っている出来事を教えて下さい。

山北：個人的にひびき役の斎賀みつきさんのことが昔から好きで、いざひびき役でブースに入られた時に、憧れの人であるがゆえになかなかうまくお話しできず、よく絡むずっちゃんやゆうちゃんが羨ましかったです(笑)。あと、トリコ役の愛河さんが本番で笛を持ってきて、アフレコのときに実際使っていたのには驚きました！

澁谷：ドロシー含め、私の扱いが基本的に雑なんです(笑)。でもただ雑なんじゃなくて、愛を持って接してくれるので私も嫌な気はしないし、良い意味で和やかな雰囲気になってるなぁって感じます。ドロシーかわいいよドロシー。

若井：『プリパラ』の第1話の収録は、一言だけだったのにめっちゃ緊張しました(笑)。まだ声優としてアフレコの経験が本当に少なかったので、右も左もわからない状態でとにかく心臓がバクバクでした。

――3人にとって『プリパラ』はどんな作品となっていますか。

山北：これから声優をやっていく上で、自分にとっての“原点回帰”。いつまでも大切な作品です。この作品でいろいろ悩んで成長して、感動して……一言でたとえるなら、自分の声優人生の「青春」ですかね！

澁谷：だいすきな我が子ドロシーと過ごした時間は、人生のなかでも大切なヒストリーのひとつ。たくさんの夢を叶えてくれた作品です。まだまだ叶えたいことたくさんあるので、これからもがんばります！！！

若井：私たちの人生を変えてくれた作品です。プリパラがなかったら今の私たちはないと思います。感謝しかありません！

――3人が思う『プリパラ』という作品の1番の魅力はどんな所ですか。

山北： “み～んなトモダチ！み～んなアイドル！”なところ。ケンカをしても、お互いの個性を認め合って、仲良くなるところ。プリパラは世界平和なんです。みんなの違いを認め合ってさらに素晴らしいものができる世界。素敵です！

澁谷：ライブCGの綺麗さ。抜群です。キャラクターだけではなく、洋服の動きや細かいパーツなどもすごく素敵。ライブ前のセリフや、終わったあとのセリフがそれぞれすごくキャラが出ていて、すごく素敵だなと思います。

若井：だれでも簡単に入り込めるところですかね！！　「一人の女の子が歌って踊って、神アイドルを目指す」という分かりやすい物語の中に、大人でも感動するストーリーや、面白いネタがたくさん入っているので、大人でも子供でもハマれるところが魅力だと思います。

――最後に全ての『プリパラ』ファンへ向けてメッセージをお願いします。

山北：プリパラという作品に出会ってくれて、愛してくれてありがとうございます！！　みなさんの人生の中で、プリパラがよいエッセンスになりますように！　“み～んなトモダチ！み～んなアイドル！

澁谷：これからも、神アイドルを目指してドロシーを広めて行きたいと思います。私自身が、噛みアイドルにならないように(笑)。DressingPaféはもっともっと上に行きます。どうぞよろしくお願いします。

若井：今日までプリパラを好きでいてくださってありがとうございます！　最初は少ししかいなかったアイドルが、気づけば本当にたくさん増えて、増える度にプリパラがどんどん盛り上がっていって、プリパラの輪が広がっているなあと感じております。これからもどんどんプリパラの輪が広がることを祈っています☆

リリース情報
■Pripara Season.1 Blu-ray BOX
価格：35,000円＋税
Blu-ray6枚組
【収録内容】
シーズン1 第1話～第38話

■プリパラ Season2 Blu-ray BOX-1
価格：20,000円＋税
Blu-ray4枚組
【収録内容】
シーズン2 第1話～第26話（テレビ放送39話～64話）

■プリパラ Season2 Blu-ray BOX-2
価格：20,000円＋税
Blu-ray4枚組
【収録内容】
シーズン2 第27話～第51話（テレビ放送65話～89話）

　

作品概要
■TVアニメ『アイドルタイムプリパラ』

【放送情報】
4月4日放送スタート テレビ東京系6局ネットにて毎週火曜 ゆうがた5:55～

4月11日放送スタート BSジャパンにて毎週火曜 ゆうがた5:29～
※放送情報は都合により変更となる場合があります。

【スタッフ】
原作：タカラトミーアーツ／シンソフィア
アニメーション共同制作：タツノコプロ・DONGWOO A & E
監督：森脇真琴
シリーズ構成：土屋理敬
キャラクター原案：金谷有希子（シンソフィア）
キャラクターデザイン：原 将治
CGディレクター：乙部善弘
音楽：はまたけし
音響監督：長崎行男

【キャスト】
真中らぁら：茜屋日海夏
夢川ゆい：伊達朱里紗
虹色にの：大地 葉
幸多みちる：山田唯菜
南みれぃ：芹澤 優
北条そふぃ：久保田未夢
東堂シオン：山北早紀
ドロシー・ウェスト：澁谷梓希
レオナ・ウェスト：若井友希
他

【テーマソング】
OPテーマ：Just be yourself／わーすた（4月19日発売）
EDテーマ：アイドル：タイム!!／ゆい＆らぁら（伊達朱里紗＆茜屋日海夏）

【ストーリー】
小学6年生の「夢川ゆい」はアイドルになりたいと思っている「ゆめかわ」な女の子。でも普通の女の子がアイドルになるなんて夢のまた夢のお話。友だちにも「いつまで夢みてるの？」って言われちゃう…

そんなある日、自分たちの町にもアイドルテーマパーク「プリパラ」ができると知り、大喜び。そんなとき、ゆいの通う学校に転校してきたのは、パラ宿で神アイドルとして知られる「真中らぁら」。ところが、らぁらはシステムエラーでプリパラチェンジしても姿が変わらなくなっていた……。

新しいアイドルシステムにアップデートされたパパラ宿の「プリパラ」が舞台。はたしてゆいは、自分が望むアイドルになれるのか？そして２人はパパラ宿のプリパラをアイドルでいっぱいにすることができるのか?!

>>テレビ東京（アニメ公式HP）
>>エイベックス（DVD・CD公式HP）
>>アニメ公式Twitter（@pripara_PR）