新キャラ・マリウスの制作秘話に劇場版予告映像の初出しも! 「ダンデビ“四皇學園広報部” 中間報告会」レポート
2017年9月30日(土)、新宿ロフトプラスワンにて、『「Dance with Devils」公式サポーターズクラブ “四皇學園広報部” 中間報告会』が行われました。
イベントには吉村愛さん(監督)、金春智子さん(脚本)、前田浩孝さん(キャラクター原案)、齋藤弥生さん(アニメーションプロデューサー)が登場。劇場アニメ『Dance with Devils-Fortuna-』の制作現場や新キャラなどについて語ってくれました。
劇場公開まであと一か月! 現在の制作状況は?
『Dance with Devils』は2015年10月より放送されたテレビアニメ。その時々の登場人物の気持ちを歌で表現する“ミュージカルアニメ”として人気を博しました。それから漫画化やゲーム化、舞台化、そして2017年11月4日(土)からは劇場公開を控えています。
吉村監督、金春さん、前田さん、齋藤さんが登壇すると、まずは飲食をしながらのイベントのため、吉村監督から乾杯の挨拶が行われました。「それではみなさん、この曲を歌いましょう!」とダンデビイベントでは恒例となった劇中歌「夜は明けない」を出演陣と観客が大合唱。賑やかな乾杯の合唱でイベントがスタートしました。
11月の劇場公開までおよそ1カ月。制作状況について吉村監督は「7、8割完成している。後はエンディングや映像に音楽を張り付けるダビング作業などですね」とアフレコ収録もすでに完了しているなど、順調な様子を語ってくれました。
続いて、中世の道化師をモチーフにしたという劇場版オリジナルキャラクター・マリウスの話題に。こだわり、ポイント、監督からの要望など「キーワードをいくつかお話させていただいて、(キャラクター原案を)考えていただいた」と話してくれた吉村監督。
キャラクター原案を担当した前田さんは「わかりやすいピエロにしちゃうと、全身タイツになってカッコ悪い。そういうところは色々考えましたね」と、マリウスを生み出す難しさを話していました。
前田さんが提出したキャラ原案から線を減らす、マントの形を変えるなど、アニメにする過程で微調整を入れたそう。その際には、前田さんと何度かやり取りしたそうですが、息の合ったやり取りでスムーズに進んだようです。
また、マリウスの台詞回しなどでこだわったポイントについて聞かれた、脚本を担当した金春さんは「普通の話し方だとつまらないので、ちょっと昔っぽい凝った喋り方をさせて、枕詞を入れるなどしました」と台詞の部分から、新キャラ・マリウスを作りあげていったそう。デザインはもちろんのこと、マリウスが話す言い回しにも注目して鑑賞したいですね。
劇場予告映像・新曲を初お披露目! 会場が熱狂の渦に
次に、なんとこの日サプライズで初公開となる劇場予告映像が公開されることに。会場からは大きな拍手と歓声が。予告映像では、新曲となる立華リンド(CV.羽多野渉さん)が歌う「全部お前の為だ!」、ジェキ(CV.鈴木裕斗さん)が歌う「スーパー“V”イング」が流れると、この日一番の歓声が挙がりました。
新曲2曲の作詞は吉村監督が担当。吉村監督は「ミュージカルによくある歌いながら説明する曲になりつつ、キャラクターの個性を出すことをイメージして作詞しました。今までのダンデビの曲とはまた違った感じになっていて、とっても良いと思います」と1年以上かけて作りあげた新曲の出来栄えに自信を覗かせていました。
さらに、劇場予告映像の最後に表示されたテロップ「最後の出演者(アンサンブル)はあなた」について、吉村監督は「劇場版まで来られたのは皆さま応援のおかげ。だから一緒に作っていく、アンサンブルとして出演していただくイメージです。是非劇場で出演していただきたい」と語りました。
そして、観客も“出演できる”作品を、ということで劇場版ダンデビは通常上映だけでなく、参加型の「アクマと詠う上映会」も同時に行われることも発表されました。
続いての宣伝コーナーでは、11月3日・4日で行われるアニメイトガールズフェスティバル2017にて劇場版ダンデビのグッズが発売されること、アニメイトカフェとのコラボなどが発表されました。劇場公開に向けて、ダンデビはますます盛り上がりを見せそうです。
質疑応答でマリウスのテーマ・イメージカラーが明らかに!
質疑応答のコーナーでは、ファンからの様々な質問および要望が飛び交い大盛況に。「仮面を取ったときのマリウスの衣装のテーマがあれば教えてください」という質問に吉村監督は「(昼の部ではなく)夜の部で話そうと思っていた」と前置きしつつ、“引きこもり”というキーワードを伝えてくれました。
また「『アクマと詠う上映会』ではペンライトは振っていいですか」という質問には「ガンガン振ってください!」と回答。さらに「マリウスのイメージカラーは?」という質問で「エメラルドグリーン」ということが明らかに。会場からは「へぇー」という声が漏れました。
最後のコーナーは抽選会。景品はグッズセットの他、劇場版『Dance with Devils-Fortuna-』の台本、通常関係者しか招待されない初号試写の参加券ということもあり、当選番号が発表される度に歓声が挙がりました。
最後に出演陣から一言ずつ挨拶を述べ、イベントは終了しました。
齋藤弥生さん「私も劇場公開を楽しみにしています。是非足を運んでください」
前田浩孝さん「みなさんの反応を見ても(作品が)すごい愛されているんだなと感じました。やってきてよかったなと思います」
金春智子さん「まだまだダンデビの世界にいたいので、これからもよろしくお願いします」
吉村愛さん「今日も楽しかったです。一緒に盛り上がっていけたらいいと思っています。ありがとうございました!」
[取材・文/冴島友貴]
2017年11月4日(土)公開
【劇場予告】
【ストーリー】
立華リツカは、四皇學園に通う高校2年生の少女。見知らぬ誰かとの恋にあこがれながらも、日々変わらぬ穏やかな生活を送っていた。それは、イギリスに留学中の兄、立華リンドが帰国する日。彼女は學園の生徒の憧れである、生徒会長・鉤貫レムからの呼び出しを受け、生徒会の面々と不思議な出会いを果たす。
それは少し変わった1日。それだけのはずだった。しかし、帰宅した彼女が目にしたのは倒れた母親の姿。そして、フードを被った怪しげな男たち。彼らは、ヒトではなかった――。
アクマ、ヴァンパイア、エクソシスト。彼らが求める『禁断のグリモワール』とは何なのか?
突如崩れ去った日常の中、窮地を救ってくれる生徒会長に徐々に心惹かれていくリツカ。その一方、秘密を抱える兄に戸惑いは深まっていく。
はたして、彼女はどんな道を選ぶのか?
ひとりの少女を巡る愛の物語は、今、新たな結末を迎える――。
【上映】
シネ・リーブル池袋
TOHOシネマズ 仙台
TOHOシネマズ 川崎
伏見ミリオン座
シネ・リーブル梅田
シネ・リーブル神戸
福岡中洲大洋
【スタッフ】
原案:岩崎大介(Rejet)
原作:グリモワール編纂室
監督:吉村愛
脚本:金春智子
キャラクター原案:前田浩孝
キャラクターデザイン:高品有桂
音楽プロデューサー:藤田淳平
音楽:Elements Garden
音楽制作:DIVEIIentertainment
アニメーション制作:ブレインズ・ベース
主題歌:羽多野渉「KING&QUEEN」
【キャスト】
立華リツカ:茜屋日海夏
鉤貫レム:斉藤壮馬
立華リンド:羽多野渉
楚神ウリエ:近藤隆
南那城メィジ:木村昴
棗坂シキ:平川大輔
ローエン:鈴木達央
マリウス:豊永利行
葛葉アズナ:松田利冴
ジェキ:鈴木裕斗
ネスタ:小山力也
アンサンブル:劇場版をご覧頂くあなた
【アクマと詠う上映会概要】
劇場版「Dance with Devils-Fortuna-」をご覧頂くみなさまに、“アンサンブル”として、作品にご参加頂く上映会です。コール&レスポンス、ペンライトの使用や、コスプレもOK!
ぜひ、メインキャストであるアクマたちと一緒に、舞台を盛り上げてください。
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