斉藤壮馬さん、安元洋貴さんが作品への思いを熱弁！　タツノコプロ55周年記念作品『Infini-T Force』舞台挨拶をレポート！

2017年は日本でアニメが誕生してから100周年に当たる年！　これを記念したイベント「アニメフィルムフェスティバル東京2017」が新宿にて10月13日～10月15日まで行われています。

10月13日には新宿ピカデリーにて、タツノコプロの55周年記念作品で10月より放送中の新作アニメ『Infini-T Force（インフィニティ フォース）』地上波未放送の第3話～第6話を先行上映！　さらに、斉藤壮馬さん(キャシャーン／東鉄也役）と鈴木清崇監督をゲストに迎えてのトークショーが行われました。

トークショーには、シークレットゲストとして安元洋貴さん（ラジャ・カーン役）も登場！　タツノコプロ作品の思い出や、本作の見どころなどについて語ってくれました。本稿では、そんなトークショーの様子をご紹介します。

思い出の作品との運命的な再会
上映が終わると、MCの呼び込みで鈴木清崇監督と斉藤壮馬さんが登場。さらに、シークレットゲストとして安元洋貴さんも登場しました。

早速、タツノコプロ作品に関する思い出を尋ねられた斉藤さんは、リアルタイムではタツノコプロのヒーローたちにはあまり触れてこなかったと言います。そんな中、初めて見たタツノコプロ作品が2008年10月から放送された『キャシャーン Sins』だったそうで、今回キャシャーンを演じられることに運命を感じる、と語ってくれました。

一方の安元さんは、幼少期から再放送やリアルタイムでタツノコプロ作品を観てきたということで、「僕らの幼少期のメンタルを作り上げるのに欠かせない作品がいっぱいあったなと思うので、そこに自分がこういう形で交われるのはとても幸せなことだなと思いました」と、コメント。幼少期から親しんだ作品への出演に、感慨深い様子でした。

そして、自身の演じたキャラクターについての感想を求められた斉藤さんは、“新造人間”である自分は人間なのか機械なのかという心の揺らぎを、しかし表には出さないというところで、実際の気持ちと発するセリフのバランスが難しい役どころだったと語ります。

そんなまじめな話を静かに聞き入る会場の空気に耐えられなくなったのか、突然「って言う感じなんですけど、どうですか監督？」と鈴木監督に助けを求めます。あまりの突然さに安元さんも思わず噴き出してしまいますが、せっかくなので監督の意見を聞いてみることに。

「4人のヒーローの中で一番ナイーブなキャラクターだったので、斉藤さんにやってもらえて本当にピッタリ来たなと思いました」と監督が答えると、「まるで言わせたかのようになってしまいましたけど、ありがとうございます」と弱々しい声で感謝を述べました。

同じく自身の演じたキャラクターについて安元さんは、自分の中に信念がしっかりあってかつ不器用なキャラクター性を見て、悪役だと思わずにやっていたと言います。そんな自身の考えを語った後「と思って演じたんですけど、どうでしたか監督？」と、またもや監督に意見を求めます。

もはやオチのような扱いの鈴木監督ですが、「あの……合ってます」と一言。安元さんの役に対する考察力に、会場からも自然と拍手が起こりました。

続いては、本作の見どころについて話を聞いていきます。斉藤さんは、TVシリーズとは思えないほどのCGのクオリティの高さを熱弁。バトルシーンはもちろんのこと、斉藤さんの弁に特に熱が入ったのは、2話のパスタを作るシーン。

アボカドを半分に切って包丁の角で種を取る一連の動きが、自分が実際にやる動きと同じだと言い、一般的にはそこまで労力を割かないことが多い細部の表現にまでこだわりぬいてリアルに表現されているところがすごい、と熱く語ってくれました。

そんなフルCG作品であるが故に見慣れない人もいるかもしれないと不安な様子を見せる鈴木監督ですが、
それでもCGにこだわったのは、リアルな表情や動きによってキャラクターの感情表現や、ドラマ的な部分を強く押し出したかったからだと言います。

今後そういったキャラクターの感情の変化や、今はその真意が分からないキャラクターなどについても、話数が進むごとに段々と分かっていくので最後まで見てもらえたら嬉しいです、とメッセージを送りました。

安元さんは、タツノコプロ作品としての根底にあるスピリットはそのままに、方法論や技術が進化しているとコメント。今作から新しく観ても当然楽しめるし、昔と比べてみてもまた違った楽しみがあるという、まさに55周年にふさわしい作品だと語ったうえで、「再放送をすればいいと思う！」と、拳を突き上げました。

ここでMCから、異形の男ラジャ・カーン、そして新造人間となった東鉄也を演じるふたりにちなんで、「人間であることを捨てざるを得なかったな～という思い出なんかはありますか？」とぶっ飛んだ質問が。

これにはふたりとも「もう捨てた前提なんですか!?」「何を言ってるんですか(笑)？」と瞬時にツッコミ。会場には大きな笑いが巻き起こりました。

結局、「人間を捨てたくなった瞬間は？」に落ち着いたこの質問には、鈴木監督が「仕事が忙しくて寝る暇もないとき、人間じゃなかったらこんなにつらくないのに……」と回答。しかし斉藤さんから「なります？　新造人間に」と聞かれると、いやいやと首を振ります。やはり感情豊かな人間が一番、ということで締められました。

この質問を最後に、イベントはエンディングの時間に。改めてひとりずつメッセージをいただき、イベントは終了となりました。

　
作品情報
TVアニメ『Infini-T Force（インフィニティ フォース）』

●放送情報
日本テレビ：毎週火曜25:59～
読売テレビ：毎週月曜26:29?
福岡放送：毎週火曜26:29～
札幌テレビ放送：毎週水曜25:34～
広島テレビ放送：毎週水曜25:59～（第2話は26:29～予定）
中京テレビ：2017年10月13日（金）25:53～
ミヤギテレビ：毎週金曜25:59～
静岡第一テレビ：毎週土曜26:20～
※放送時間は都合により変更になる可能性があります。

●配信情報
Hulu：毎週火曜00:00先行独占配信中
URL：https://www.happyon.jp/

●見逃し配信
日テレ無料・TVer・GYAO!：毎週火曜26:25～
ニコニコ生放送：毎週水曜24:00～

●解説
2017年は日本でアニメが誕生してから100周年に当たる年です。その年に日本を代表するアニメーションスタジオ、タツノコプロが55周年を迎えます。

その55周年を記念してタツノコレジェンズの4大キャラが集結！　世界に誇る1970年代を代表するヒーロー作品『科学忍者隊ガッチャマン』『宇宙の騎士テッカマン』『破裏拳ポリマー』『新造人間キャシャーン』を最大限にリスペクトしつつリデザインされ、新たな装いで蘇ります！

本作は、単独でも十分映像化が出来る強度を持ったキャラクター達を新生させ、タツノコプロの複数ヒーローが共闘し、悪に立ち向かう物語を描きます。

今回のアニメ化にあたり、豪華スタッフ陣が集結しました！　初監督作品となる鈴木清崇（『PSYCHO-PASS 2』シリーズディレクター）を筆頭に、シリーズ構成を大野敏哉（『スイートプリキュア♪』）、キャラクター原案は大暮維人（『天上天下』）、ヒーローデザイン原案はさとうけいいち（『TIGER&BUNNY』）、スーツ・メカニックデザインは中北晃二（『GATCHAMAN CROWDS』）が担当。

さらに3DCG制作を『GANTZ：O』や『デスノート Light up the NEW world』など実写・アニメーションのジャンルを問わず数々の大ヒット作を手掛けてきたデジタル・フロンティアが務めます。

●STAFF
監督：鈴木清崇
シリーズ構成：大野敏哉
キャラクター原案：大暮維人
ヒーローデザイン原案：さとうけいいち
スーツ・メカニックデザイン：中北晃二
制作：タツノコプロ
3DCG制作：デジタル・フロンティア

●CAST
ガッチャマン（G-1号）／鷲尾健：関智一
テッカマン／南城二：櫻井孝宏
ポリマー／鎧武士：鈴村健一
キャシャーン／東鉄也：斉藤壮馬
界堂笑（エミ）：茅野愛衣
Z：斧アツシ
ラジャ・カーン：安元洋貴
ダミアン・グレイ：平川大輔
ベル・リン：花澤香菜

映画化プロジェクト情報

◆タイトル：劇場版Infini-T Force（仮）
◆公開時期：2018年2月
◆配給：松竹

◆出演：
関智一（ガッチャマン／鷲尾健役）
櫻井孝宏（テッカマン／南城二役）
鈴村健一（ポリマー／鎧武士役）
斉藤壮馬（キャシャーン／東鉄也役）

>>『Infini-T Force』公式サイト
>>『Infini-T Force』公式ツイッター（＠Infini_TForce）