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『映画キラキラ☆プリキュアアラモード』を声優陣6人が語る!

映画だけど全力のギャグ回!? プリキュア6人の声優陣が語る『映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ!』

TVアニメ『キラキラ☆プリキュアアラモード』(以下、『プリアラ』)の劇場版『映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ!』が、10月28日(土)に公開を迎えます!

映画の舞台は、シエル(キラリン)がスイーツ作りの修行をしていたフランスのパリ。有名スイーツコンテストに出場するためにやって来たいちかたちが、シエルの師匠・ジャン=ピエール(CV:尾上松也)と出会い、街中がスイーツになってしまう大事件に巻き込まれていく――というストーリーです。ジャンと行動をともにする不思議な女の子・クックを、悠木碧さんが演じることでも話題となっています。

公開に先立ち、アニメイトタイムズではプリキュア声優陣へのインタビューを実施! 美山加恋さん、福原 遥さん、村中 知さん、藤田 咲さん、森なな子さん、水瀬いのりさんの6人に、映画の魅力とテレビシリーズのお話もうかがいました。

 

パルフェの加入、アニサマ出演を経て、より固くなったチームワーク
――『プリアラ』にシエル(パルフェ)が加わって1クール以上が経ち、ほかの5人とすっかり馴染みました。水瀬さんは登場時、どんなお気持ちでしたか?

キラ星シエル/キュアパルフェ役・水瀬いのりさん(以下、水瀬):オーディションに合格させていただいてから、おもちゃの収録はありましたけど、まだかまだかと登場回を待っていました。『プリアラ』を演じるメンバーは、キャラクターたちの個性がバラバラなように、それぞれ違ったキャリアを持っていて、仕事をしている主なフィールドも違います。どんなアフレコを、どんなかけあいをしているんだろうと、すごくワクワクしていましたね。

いざシエルの初登場回(第18話『ウワサの主は強敵ビブリー!』)の現場に行くと、もう一年以上やっているんじゃないかと思えるチームワークがあって。私としては、その輪にスッと入って、最初からいたかのように、みんなと同じリズムでお芝居ができたら良いなと思っていました。実際に、すごくあたたかく迎えてもらえて、ありがたかったです。

▲水瀬いのりさん

▲水瀬いのりさん

剣城あきら/キュアショコラ役・森なな子さん(以下、森):私は違う現場でいのりちゃんと一緒になったんですけど、言えないからウズウズしてました。

▲森なな子さん

▲森なな子さん

水瀬:ほかに誰もいないところで、「最近プリアラどう!?」って進捗を聞いたりしてましたね(笑)。

宇佐美いちか/キュアホイップ役・美山加恋さん(以下、美山):シエルのことをずっと待ってた気がします。みんな心の準備をしていたんですが、全然違和感なく自然に入ってきてくれて。そこは、いのりちゃんのすごいところですね。シエルがいちご坂に来たときと同じで、すぐに仲間になれた感じです。

▲美山加恋さん

▲美山加恋さん

有栖川ひまり/キュアカスタード役・福原 遥さん(以下、福原):本当のグループになったぞ!って。いまではもう、家族みたいな感じです。

▲福原遥さん

▲福原遥さん

 
――アニサマへの出演も経て、みなさんの結束もさらに固くなったのかもしれませんね。アニメイトタイムズでは『キラキラ☆プリキュアアラモードLIVE2017』リレーインタビューを掲載させていただきましたが、村中さん回の記事によると、アニサマのステージ前に円陣を組んで美山さんが何か良いことをおっしゃっていたそうですね。どんな内容だったのか、よかったら教えていただけませんか?

>>村中さんの記事はこちら。
>>『プリキュア ライブ2017』リレーインタビュー 第3回 村中知さん

美山:えええ、なに言ったっけ……!?

水瀬:「みんなでひとつだぜ!」みたいな!

福原:「みんなでいるから大丈夫!」みたいな!

水瀬:私たちは“チーム”です! って。

美山:恥ずかしい……!! いま冷静に言うのは恥ずかしい(笑)。

立神あおい/キュアジェラート役・村中 知さん(以下、村中):ふふふ(笑)。

▲村中知さん

▲村中知さん

琴爪ゆかり/キュアマカロン役・藤田 咲さん(以下、藤田):あと、「歴史を刻みましょう!」みたいなニュアンスのことも言ってくれたよね。

▲藤田咲さん

▲藤田咲さん

水瀬:そうそう! 「プリキュアとしてアニサマに出るのが初めてだったから、歴史に残るようなステージにしようね」って。それを聞いて、私はステージに上がる前からグッときちゃいました。すごい素敵だったなぁ。

美山:恥ずかしくてやばい……。

>>アニサマのプリアラ出演記事はこちら。
>>【アニサマ2017 2日目レポ】DJ KOOに氷川きよしさん! アニサマが切り札を魅せた!

――とても素敵なエピソードだと思います。

福原:加恋ちゃん(美山さん)は本当に良い座長なんです。いつもそう感じています。

森:本当にそうだよね。いつも引っ張ってもらってます。

水瀬:年下の子がこんなに頑張っている姿が見られて、すごくうれしいですし、刺激をもらっています。私はひとりっ子なんですけど、加恋ちゃんやはるちゃん(福原さん)は自分の妹みたいに、(村中)知ちゃん、(藤田)咲さん、(森)なな子さんはお姉ちゃんみたいに思えます。ただのキャスト同士から、そういう関係になれるのは、すごいことですよね。

アニサマで加恋ちゃんが言ってくれたことは、文字で読むと少し恥ずかしく感じるかもしれませんが、あのときの私たちはなんの戸惑いもなく「そうだね!」って言えました。私にはそんな仲間がいるんだって、しみじみ感じましたね。

――アフレコでの座り順は、水瀬さんが入ってから変わったのですか? 以前のインタビューで伺ったときは、福原さん、美山さん、藤田さん、村中さん、森さんと、一直線に並んでいたというお話でしたが。

>>「ゆかりとあきら、もっとやれ!」―声優陣が語る『プリアラ』の魅力

水瀬:並びはそのままで、はるちゃんの隣に私が加わりました。お誕生日席のような補助席で、コの字型の一画目のトメる部分……かな?

藤田:いのりちゃんらしい表現(笑)。

森:いちいち切り口が面白いよね(笑)。

村中:席に関しては、いのりちゃんが来る前に、どこに招き入れればいんだろうってみんなで考えて。プリキュア6人のなかでは端っこだけど、ほかのみなさんとも話しやすい席にしよう! ということになりました。

水瀬:(コの字の)二画目のところは敵キャラやゲストキャラの方が座られることが多いんです。全体で共有するような話をつなげたりもできて、ちょうど良いポジションかもしれません。キャスト全体でしゃべってる感じがしますね。

村中:潤滑油みたいなポジションだよね。
▲左:ピカリオ(CV:皆川純子)/第22話「やめてジュリオ!憎しみのキラキラル!」より

▲左:ピカリオ(CV:皆川純子)/第22話「やめてジュリオ!憎しみのキラキラル!」より

 
藤田:シエルが来た当初はピカリオ役の(皆川)純子さんがいらっしゃっていたから、ピカキラで並んで座ってたよね。

水瀬:そうですね! 楽しかったあの日々……。

村中:いや、ピカリオ生きてるから!(笑)

藤田:いのりちゃん、こんなにかわいいナリしてるのに、ぼそっとこういうこと言うよね(笑)。

森:ピカリオは、ちょっと休憩してるんだよ……雨ざらしの環境で(笑)。

一同:(笑)

水瀬:雨が降った回(第33話『スイーツがキケン!?復活、闇のアニマル!』)のとき、アフレコ段階の絵だと、いちご山の空洞に屋根がないように見えて、「雨ざらしなんじゃないか」という話になったんです。屋根をあげたいねって(笑)。

村中:ちなみに、最初におっしゃったのはエリシオ役の平川(大輔)さんです(笑)。

▲右:エリシオ(CV:平川大輔)/第29話「大ピンチ!闇に染まったキュアマカロン!」より。

▲右:エリシオ(CV:平川大輔)/第29話「大ピンチ!闇に染まったキュアマカロン!」より。

 
キャラ同士の絆を改めて確認できた34~36話
――テレビシリーズでは、ここ3話、アラカルトっぽいお話が続きましたね。

藤田:キャラ同士の関係性を紐解いて膨らませたお話が3回続きましたね。

森:ひまりとあおいの回(第35話『デコボコぴったり!ひまりとあおい!』)、良い話だったよねぇ。

藤田:あおちゃんに彼氏感があった!(笑) あおちゃんがかっこよくって、ひまりちゃんがかわいい回。

福原:キュンキュンしましたね~。

▲第35話「デコボコぴったり!ひまりとあおい!」より

▲第35話「デコボコぴったり!ひまりとあおい!」より

村中:個々のキャラクターを掘り下げる一方で、キャラクター同士の関係性は、高校生組みたいな定番の組み合わせができてたんだよね。そこで、ゆかりとシエル、ひまりとあおい、いちかとあきらっていう組み合わせのお話ができた。

藤田:キャラ同士の絆を、改めて確認できたよね。個人的にも、ゆかりとシエルだけの空間を作ったらどんな会話をするんだろうって気になっていました(第34話『小さな大決闘!ねこゆかりVS妖精キラリン!』)。完璧主義者のゆかりと、パルフェ(完璧)なシエルですから。まさか、ああいう話になるとはね~。

水瀬:面白かったですよね~。

藤田:お互いちょっとずつ、ズレてるのがまた良いよね。

水瀬:ゆかりにかわいいところがあるって、(シエルも)わかっている感じが特に良かったです。完璧な人っぽいけど、突っつくとなんか出てくるぞと。ゆかりさんらしさがいっぱい見られました。

藤田:シエルらしさもいっぱい見られたよね。シエルの良いところって、もともと妖精だからなのか、別け隔てなく、何もしがらみなく、みんなに接することができるところだと思うんです。ゆかりの性質上、まわりから過度に気を遣われてしまう事が多い中で、シエルは最初からフランクでしたよね。そんなところも、シエルの良いところだなって感じますね。

▲第34話『小さな大決闘!ねこゆかりVS妖精キラリン!』より

▲第34話『小さな大決闘!ねこゆかりVS妖精キラリン!』より

――あと最近の話数でいうと、クリスタルアニマルが結構ドラマに絡んでいますよね。(第33話「スイーツがキケン!?復活、闇のアニマル!」)声をみなさんがやってらっしゃいますが、どんな意識で演技されているのでしょう?

美山:キャラらしさと動物らしさで半々、くらいのイメージです。クリスタルアニマルは本人たちの性格が投影されていて、シンクロしてるんですよね。なので声に関しても、うさぎのアニマルだったら、いちかのキャラクター性を半分入れている意識です。

森:加減が難しかったですね。

村中:その方向性に決まる前、めっちゃライオンのリアルな鳴き声を調べて、「Gruuu!」って練習しまくってました。意気揚々と現場に行ったら……あ、ですよね、そうじゃないですよねと(笑)。

森:あれはリアルだった!

美山:リアルな動物じゃなくて良かったー、絶対切り替えが追いつかない(笑)。

村中:私たちじゃなくて別の方に演じていただく案とか、SEにする案もあったよね。

藤田:プリキュア6人で入れ替えて演じる案もあったんです!

村中:そうそう。うさぎとか、私はちゃんとかわいくできる自信がないから冷や汗かいてました(笑)。

――ペガサスは「パタタ」と、ちょっと変化球の鳴き声ですよね。

水瀬:あれにもいっぱい案があって、最初は「ヒヒン」って言ってました。でも、それだと馬要素が強すぎるよね、ということになって。

村中:伝説の動物なのに、すごく身近になっちゃうんだよね。

水瀬:その伝説感をちゃんと生かすために、敢えて鳴き声っぽくない羽の音になったんだと理解しています。それでも……「パタタ」ってなんだろうって思うタイミングはあります(笑)。

一同:(笑)

藤田:クリスタルアニマルちゃんたちは今後も活躍していきます。内面を映す存在ということで、プリキュアの成長とも結びついているんですよね。内面も含めて強くなったプリキュアが、闇に立ち向かっていきます!

▲第33話「スイーツがキケン!?復活、闇のアニマル!」より

▲第33話「スイーツがキケン!?復活、闇のアニマル!」より

 
クック役・悠木碧さんの「ショコラ愛」を受けて
――ここからは『映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ!』について伺いたいと思います。映画では、シエルが大きくフォーカスされる内容ですが、企画を聞いたときの印象はいかがでしたか?

水瀬:パリでの修行時代のお話ということで、キラリンとピカリオとのちんまりしたやりとりをまた見られるんだ~と、すごくうれしかったです。

森:シエルとピカリオに師匠がいたことは本編でもチラッと聞きましたけど、どんな人なのか、いち視聴者としてすごく気になってました。あの完璧なシエルに教えてた人ですからね。で、いざ出てきたら……こんな……。

水瀬:変な人だったなんて!(笑)

森:とにかくぶっ飛んだキャラなんですよね。良い意味で期待を裏切られました。

美山:すっごい変ですよね、ジャン。でも、この師匠あってのシエルなんだって納得できる部分もあるんです。登場したばかりのころのシエルは、ちょっとジャンに似ていたかもしれません。

▲ジャン=ピエール・ジルベルスタイン(CV:尾上松也)

▲ジャン=ピエール・ジルベルスタイン(CV:尾上松也)

藤田:映画公開1週前のお話(第37話「サリュー!シエル、フランスへ去るぅー!?」)にも、ちょこっとジャンが出てきます。演じる尾上松也さんとは別録りだったんですが、テストの時に音声を聞かせて頂きました。すごくかっこいいシーンしかその話では出てこなかったんですけど、とても素敵でした!

村中:「好きにしろ」みたいなセリフが、かっこよかったなぁ。良い意味でキャラ絵どおりの声だったよね!

――もうひとりのゲストキャラ、悠木碧さん演じるクックの印象はいかがですか?

▲クック(CV:悠木碧)

▲クック(CV:悠木碧)

>>『キラキラ☆プリキュアアラモード』の映画に悠木碧さんが出演決定! 念願のプリキュアデビュー!

森:クック、かわいかったなぁ……。

藤田:碧ちゃんとは一緒に録りました!

村中:悠木さんはプリアラをすごく観てくださっていて、だからこその味を芝居に盛り込んでくださっていたのを感じました。ゆかりへの扱いだったりとか(笑)。

藤田:え!(笑)

村中:途中参加だと、それぞれのキャラをどの程度いじっていいのか、わからないじゃないですか。ゆかりさんって、すっごく綺麗で完璧な人に見えるけど、辛辣なツッコミを入れて良いんだろうかって。でも、いままで観てくださってるから、「この人はこう扱っても全然いい」ってわかってくださってる。

藤田:ゆかりは、いじってもおもしろいキャラだってことね(笑)。

――悠木さんはショコラのお面をかぶってオンエアをご覧になるほどショコラファンのようですが、そのあたりのお話もされましたか?

森:アフレコで席が近かったんですけど、カバンにショコラの尻尾と、あきらの“A”のチャームを付けてくださっていて、「こ、これは! お噂はかねがね……」と(笑)。こういう形でご一緒させていただけて、私もすごくうれしかったし、とっても光栄でした。悠木さんは絵も上手で、ショコラのイラストをくださったんですよ! PCで描いた色付きのイラストで、プロかと思いました(笑)。



――グイグイくる悠木さんですが、ゆかり的には問題ないですか?

藤田:ここ最近、嫁力を発揮してきて、ぜんぜん嫉妬しなくなってきたんですよ(笑)。

一同:(笑)

水瀬:正妻の余裕!?

村中:どうせ私のところに戻ってくる……みたいな?

藤田:そう。第29話(『大ピンチ!闇に染まったキュアマカロン!』)の前までは、あらゆることに対して嫉妬してたんだけど、最近は全然。
▲第29話「大ピンチ!闇に染まったキュアマカロン!」より

▲第29話「大ピンチ!闇に染まったキュアマカロン!」より

美山:たしかに、ここ最近(嫉妬発言を)聞かない!

藤田:いちかとあきらの回なんて、もし29話より前の私だったら気が気じゃないというか……嫉妬の炎が絶えなかったと思うんです。「私もあきらの不調に気付けます!」みたいな。

村中:こわいこわい!(笑) でもいまは、それこそゆかりさんみたいに、「ウフフ」って見てますよね。

藤田:もうね、知ってるから。あきらは私のことが好きだし、いちかも私のことが好き。

美山:わーー!!

藤田:だから、私のことを好きな人同士が仲良くしていても、「みんなが仲良くて良いわ❤」っていう気持ちなんですよね。第10話(「ゆかりVSあきら!嵐を呼ぶおつかい!」)くらいで、「あ、好き」って気持ちが膨らんできたんですけど。第29話で、あ、これは……もう大丈夫だって。

▲第10話「ゆかり VS あきら!嵐を呼ぶおつかい!」より

▲第10話「ゆかり VS あきら!嵐を呼ぶおつかい!」より

森:落ち着いちゃったの?

藤田:「あ、この人は私のもの」みたいな。

村中:腹立つわー!

一同:(笑)

――ナタ王子がゆかりに求婚してきた第25話(「電撃結婚!?プリンセスゆかり!」)では、まだ決定的ではなかったんですね。

▲第25話「電撃結婚!?プリンセスゆかり!」

▲第25話「電撃結婚!?プリンセスゆかり!」

藤田:そうですね。ただ、29話につながるとても大きな要素だったと思います。

森:あの回で、あきらに自分の気持ちを初めて吐露したんだよね。

藤田:私もビックリするほど、弱さを見せた回だったなぁ。

森:あとは、(ゆかりとあきらのデュエットソングの)『愛とときめきのマカロナージュ』を歌ったのも大きかったかな。もう……できあがってる感じ(笑)。

藤田:そう、できあがってしまった。だから(悠木)碧ちゃんがグイグイきても、「かわいいな」と思って見てましたね。「かっこいいでしょ、私のパートナー」みたいな、奥様の気持ち(笑)。


▲『愛とときめきのマカロナージュ』は、『キラキラ☆ プリキュアアラモード ボーカルアルバム キュアラモード☆アラカルト』の5曲目に収録

作詞・作曲・編曲:Nostalgic Orchestra
歌:琴爪ゆかり(CV:藤田咲)&剣城あきら(CV:森なな子)

 

プリキュアたちが違う動物に変身!?
――今回の映画の監督は、第10話の絵コンテも担当された土田豊さんですよね。みなさんから見て、土田監督の演出はどのような印象ですか?

水瀬:私は登場が遅かったので初めましてだったんですが、スタッフさんの間で「土田さんは本当にぶっ飛んだものを提示してくる」と、かねがね伺っていて。いざアフレコの現場でご一緒させていただくと、細かい一つひとつのディレクションの積み重ねが、あの面白さにつながっているんだなぁと実感しました。今回の映画では、ジャンとシエルの師弟の絆を中心に、もちろん感動できる内容なんですけど、とにかく笑えるシーンが詰め込まれていてすごいんです。

村中:笑いのセンスがすごいよね。あえて言うなら、コロコロコミック感を感じるというか。

藤田:わかる!

村中:少年少女がゲハゲハ笑える感じのセンスをすごく感じます。音響演出だけで見ても、「ハッ! そのセリフ、そう読むの!?」ってビックリする瞬間がありますね。発想がすごい……。

水瀬:「キュアキラリン」の発想もビックリしました。絵の時点でかわいいんですけど、動いているところもすっごいかわいいですよ。

――パルフェの服を着た「キュアキラリン」、チラシや映画公式サイトにも出ていますね。

森:特に戦う場面がすっごいかわいい……。弱いけど(笑)。

村中:弱いけど、キラリンが踏ん張ってるだけで心が癒やされます。

水瀬:とにかく弱い。何の役にも立たない……(笑)

一同:(笑)

水瀬:キュアキラリンになっちゃう経緯も、「ここで!?」とビックリすると思うので、楽しみにしてほしいですね。

 
――パルフェ以外の5人が、普段とは違う動物モチーフのプリキュアになるという情報も解禁されました(ホイップ=カメ、カスタード=ペンギン、ジェラート=ナマケモノ、マカロン=パンダ、ショコラ=ザリガニ)。これは楽しくなる予感しかないです。

一同:(じっと森さんを見てニヤニヤ)

森:なんで私を見るの!?

水瀬:イロモノだなーと思って。

森:そういうところ!(笑)

村中:いのりちゃん、たまに大鉈ふりかぶってくるよね(笑)

森:ショコラを好きでいてくれている子どもたちが、ザリガニ姿を見てどう思うのか……その反応がとても気になります(笑)。

村中:でも、あのザリガニかっこいいよ! 最初は、ショコラを豚にする案もあったよね。

藤田:ゆかりとあきらは、あまりかっこ悪くない方向にしようっていう話に落ち着いたらしいですよ。

美山:スマートで赤い動物を探したら、ザリガニしかなかったって聞きました(笑)。

村中:ゆかりさんのパンダも良いよねぇ。シャンシャン!

藤田:そう、今ブームだからねパンダ!シャンシャンは可愛いけど、ゆかりパンダはちょっと面白いですよ。ゆかりは普段あんまりギャグをやらないので、今回はみんなに笑ってほしいですね。カスタードのペンギンとかは、なんていうか普通に「成功」だよね。

水瀬:かわいいし、かっこいい!

藤田:しかも強い!

森:だいぶずるいなぁ~。

福原:最高なんですけど、スカートの位置だけがちょっと低くて……。

森:ずっと言ってる!(笑)

福原:もうちょっと上げてほしかった(笑)。でも、すっごくかわいいです!

美山:私は、あおちゃんのナマケモノが一番好きかもしれない!

水瀬:表情が良いんですよねぇ。

村中:性格を変えられてしまったみたいな(笑)。アンニュイなあおいが見られます。

森:みんなフォルムだけで表情は変わらないけど、あおいは一番変わってるかも。ちょっと色気も感じるんだよね。

――ホイップの「カメ」は予告編でも出ていましたね。



藤田:加恋、すごく亀にこだわって芝居してたよね。

美山:こだわりました(笑)。いちかって、ジャンピング土下座とか、えび反りとか、いろんな技を持っているんですけど、亀ならではの新しい技を見いだすんです(笑)。それがとってもいちからしくて、私も全力で演じました!

水瀬:私は別の動物にならなかったんですけど、もしイメージがあったら聞きたいですね~。パルフェは、ペガサスじゃなかったら、どんな動物になっちゃうんだろう?

村中:馬じゃない……? 敢えて(笑)。

水瀬:えええ!?

藤田:頭良い!

水瀬:うそぉ……射手座みたいになっちゃいません?

美山:ケンタウロス!?

一同:(笑)

村中:やばい!(笑)

水瀬:あんまりかわいくない!(笑) もうちょいなんか、金髪で青い目とかの、かわいい系でお願いします!

村中:いや、ケンタウロスで!

森:ケンタウロスだと、ちゃんとペガサスみたいに伝説の動物つながりで良い!

水瀬:そんな伝説いやだよ~(笑)

 
――ここまではっちゃけた設定や演出だと、演技も遊べる部分がすごくありそうですね。

美山:ありましたね。超楽しかったです! 普段のテレビアニメの、しかもギャグ回のノリを映画でやっちゃって良いんだと(笑)。演技もそうですし、映画全体も“ギャグ回”のパワーが溢れてると思います!

 
6人から皆さんへのメッセージ


――それでは最後に、映画を楽しみにしているファンの方々へメッセージをお願いします。

水瀬:私は今回初めてプリキュア映画に出演します! 私たち自身、アフレコを終えて「すごい面白かったね! 早く観てほしい!」という気持ちでいっぱいになったくらい、プリキュアたちやゲストキャラクターの、かわいいところ、面白いところ、かっこいいところなど、魅力がいっぱい詰まった作品になりました。ぜひ一度と言わず、いっぱい観ていただけたらうれしいです!

 
森:これでもかというくらいギャグ要素が多くて、お子さんはもちろん、お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんも一緒になって笑える作品になっていると思います。敵のスケール、バトルのスケールも大きいので、ぜひ大きい画面で楽しんでもらえたらと思います!

 
藤田:プリキュアたちが成長して、絆を深めて、敵と戦っていく――そんな『プリアラ』テレビシリーズの魅力が、ギュッと凝縮された内容になったと思います。ギャグのパワーはもちろん、シエルが私たちの仲間になるまでの歩みにホロリときたり、感慨深いところもたくさんありますので、ぜひ何度も足を運んでいただいて、演出の隅々まで楽しんでいただけたらうれしいです!

 
村中:映画の縦軸は、シエルの過去や、ジャンの心のなか。シエルがいちご坂に来て、このメンバーで過ごしてきたからこそ得られたものが垣間見える、感動的なものになっています。……が、そこにもう、ギャグがボンボン乗っかって、もうデカ盛りです(笑)。いろんな視点で楽しめる映画になっているんじゃないかなと思います!

 
福原:今回の映画は、きれいなパリの街を歩いたり、いろんな名所をバックに戦ったりと、映像としての見どころも多いです。プリキュア6人の絆も春映画よりもさらに深まって、「絆」や「友達」といったテーマが素敵に表現されていると思いますので、ぜひ劇場で観て、感じていただけたらうれしいなと思います!

 
美山:今回の舞台はパリですけど、キラパティメンバーがいちご坂から出るのって、ほぼ初めてなんですよね。私たちが歌う、パリらしいおしゃれな挿入歌もありますので、そこにもぜひ注目してほしいです。いつもと全然違う歌なので新鮮だと思いますよ! パリはシエルが修行していた思い出の場所ですが、そこにどんな事件が待っているのか……ぜひシエルを、そしてプリキュアたちを劇場に応援しに来てください!


――ありがとうございました。
 
[取材&文・小林真之輔]
 
作品情報

『映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ!』
『Petit☆ドリームスターズ!レッツ・ラ・クッキン?ショータイム!』(同時上映)

【公開日】
10月28日(土)ロードショー

【ストーリー】
スイーツの本場・パリで開催される世界パティシエコンテストに出場が決定したキラキラパティスリーメンバー! しかしシエルが突然スイーツづくりも、プリキュアの変身もうまくいかなくなり絶不調になってしまう。不安を抱えつつもコンテスト前夜祭のパーティーに向かういちかたちは個性的でひとくせありそうなパティシエ・ジャン=ピエール・ジルベルスタインと妖精に似ている不思議な女の子・クックに出会う。

インパクトの強い2人にとまどういちかたちだったが、なんとジャン=ピエールはシエルの<パリ修行時代の師匠>だということが発覚する! 久しぶりの再開だが、「頼れるのは自分の力のみ!」という信念を持つジャン=ピエールは仲良くスイーツ作りをするシエルの姿に落胆する。落ち込むシエルを元気づけるため、いちかはジャン=ピエールに初めてつくってもらったというシエルの想い出のスイーツ【ミルフィーユ】をみんなでつくることをキラッとひらめく! しかし、次々とコンテスト出場のパティシエを襲う謎の巨大スイーツが出現し、さらにパリの街がスイーツになってしまい…!?はたしてパリの街もコンテストも、どうなってしまうのか? そして天才パティシエは復活できるのか…??




【声の出演】
美山加恋/福原 遥/村中 知/藤田 咲/森なな子/水瀬いのり/かないみか/悠木 碧

【ゲスト声優】
尾上松也

>>公式サイト
>>公式twitter(@precure_movie)

(C)2017 映画キラキラ☆プリキュアアラモード製作委員会
(C)ABC-A・東映アニメーション

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