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『コードギアス 反逆のルルーシュI 興道』主題歌インタビュー

『コードギアス 反逆のルルーシュI 興道』主題歌は、ルルーシュの強い決意の歌――マレーシア出身のシンガーIris(アイリス)インタビュー

大人気アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』が劇場三部作になり、2017年10月21日(土)より絶賛公開中!

そして、その第1部『コードギアス 反逆のルルーシュI 興道』の主題歌「赤だけが足りない」(10月18日発売)を歌うのは、マレーシアのシンガーIris(アイリス)。日本語はまだ完璧ではないとのことだが、自分のわかる言葉で、一生懸命新曲について語ってくれました。

 

日本文化とのふれあいはアニメから
――子供の頃、マレーシアで日本のアニメを見ていたそうですね。

Iris(アイリス)さん(以下、Iris):はい! お兄ちゃんと一緒に、結構日本のアニメを見ていたりしていました。『ドラえもん』『セーラームーン』『犬夜叉』『シャーマンキング』『デジモン』……いろいろ見ていました。

――日本に対する情報やイメージは、そういうアニメを通してのものだったんですか?

Iris:アニメのイメージはそれほどなくて、文化的なところから、京都のようなイメージを思っていました。

――いろんなところにお寺があって、みたいな古い建物のイメージ?

Iris:そうそうそうそう。あっ、でも東京の人はスーツを着て、速く歩いているイメージもありました。

――それは間違えてないですね(笑)。

Iris:速いですよね。カバンを持って会社に行っているイメージです(笑)。

――実際に来て驚いたことというと?

Iris:街がきれいです。ゴミが全然落ちていないので。マレーシアは……(笑)。あと、仕事が終わってから会社の人と飲み会に行くのは不思議だなぁって。そういう習慣はマレーシアにはなくて、早く家に帰って、家族や友達と過ごすというか、自分の生活をしたいんですね。だからあまり会社の人とご飯とか飲み会はしないです。

――僕も早く家族に会いたいタイプですね(笑)。

Iris:そうですよね! わかります!! でも私のスタッフさんはみんな家に帰りたくないみたいで……(笑)。奥さん怖いって言っています。

――(笑)。Irisさんは芸能活動のほかに、歌手活動もされていますね。Irisさんにとって歌うこととはどういうことですか?

Iris:歌うことは、すごく楽しいです! でも、歌詞は日本の言葉なので、私にはすごく難しいんです……。だけどみんなの前で歌うことはすごく楽しい。日本のファンの方は、マレーシアと違ってずっと応援してくれるので、すごく感動します。だからライブをもっとやりたいです。

――日本語だと、歌詞の意味を考えるのは大変ですよね?

Iris:大変です! 自分で勉強したり、スタッフさんと「これどういう意味?」って教えても
らったり。


新曲「赤だけが足りない」は自身の心境ともシンクロして
――そういう意味では今回の「赤だけが足りない」も大変だったと思うのですが、その前に、アニメのタイアップであることについてはいかがでしたか?

Iris:すごく嬉しい!…… けど緊張します。大きな作品ですし、プロデューサーも浅倉大介さんだから、すごいプレッシャーでした。浅倉大介さんは有名な方なので「私で大丈夫ですか?」という気持ちもあって緊張しすぎて、レコーディングの前日は眠れませんでした。

――そんなに! でも、レコーディングには浅倉大介さんも来られたんですね?

Iris:はい。すごく緊張しましたけど、実際にレコーディングをしたら順調に進められて楽しかったんです!

――きっと浅倉さんが、その緊張をほぐしてくれたんですね。

Iris:説明や話もわかりやすくて、とっても優しい方でした。

――井上秋緒さんの歌詞も、かなり難しかったんじゃないですか?

Iris:この曲は『コードギアス』の主人公、ルルーシュの強い決意の歌なんですけど、最初は全然わからなかったので、まずはアニメを見て、そして作詞の方と一緒にディスカッションしました。「この歌詞はどういう意味ですか?」と。難しい漢字もいっぱいあったのですが、ひとつひとつの言葉を丁寧に説明してくれました。アニメとリンクしている歌詞なので、こういうシーンは、この歌詞の意味ですよって。

――歌詞の意味を知って、どう思いました?

Iris:素晴らしいと思いました。一番すごいのは全部アニメとリンクしていることで、ぴったりだと思います! 私も、アニメのルルーシュの気持ちを想像して歌うことができました。私は、2番のBメロ〈間違った出口と 交差して倒れて それでも光 目指す〉のところが好きなんです。すごく勇気があると思いました。間違えても、わからなくても、倒れても前に進む気持ちがえらいです!

日本の人は、卒業して会社に入って、ずっと同じ会社にいるんです。仕事を替えないで、それが自分に合っているかどうかはわからないんですけど、それでも前に進むところが素晴らしいなと。マレーシアの人はすぐに替えちゃうから……(笑)。


――確かに日本人はあまり転職しないし、よく言えば協調性があるんですけど……でもそれを好意的に捉えてくれたんですね?

Iris:はい! だってそれは勇気がないとできないと思うんです。それに歌ったとき、自分の気持ちも思い出しました。日本に来て、合っているのか間違えているのかわからないけど、「前に進むしかない!」っていう気持ちだったので、この歌に元気をもらえました。

――実際に歌ってみてどうでした?

Iris:すごく強い歌で、私がこれまで歌ってきた歌とも違っていたので心配しました。レコーディングは順調だったんですけど、最初に練習していたときは難しかったんです。でも浅倉さんが指示をくれたら、なるほどなぁって。

――どんなことを言われたんですか?

Iris:最初のパートは話しているような息の出し方だったり、〈近づいてくる闇 振り払い〉のあたりだと、クレッシェンド(だんだん強く)にしたほうがアニメに合う雰囲気になるよと言われたり。〈脅えは今も潜む〉は、柔らかくして、クレッシェンドも入れたほうがいいと言われました。とても技術的な話でした。

――ABメロが柔らかいぶん、サビは力強さも感じました。

Iris:アニメの戦うシーンを想像しながら歌ったんです。サビは思いが強いから、それを想像して歌いました。

――サビにも出てきますが、「赤だけが足りない」というタイトルの意味は、どう捉えていますか?

Iris:今思うのは、赤は強い気持ち、パッション、情熱。あとは鮮やかな色なので勇気もある感じ。そういう前に進む気持ちが入っているのかなと思います。たぶんみなさん、それぞれの赤に対するイメージもあるので、アニメを見て想像していただいたほうがいいです。

――今回は主題歌ということで、アニメで流れるのも楽しみなのですが、ご覧になりましたか?

Iris:見ました! 面白かったです! 戦争のシーンがあって、結構重いです。TVアニメから追加して、新しいシーンもたくさん入っていたんですけど、自分の曲が流れたときは、もう感動! すごくいいシーンで流れていました!


カップリングもIrisの魅力がたっぷり
――カップリングについて、「月と兎」の歌詞もかなり難しかったのではないですか?

Iris:難しかったです。すごくファンタジーな歌詞で……この曲のレコーディングがだいぶ前なので、あまり覚えていないんですけど、(この歌詞のモチーフになった)「今昔物語集」のストーリーを調べたりしました。

――そういう物語を意識して歌ったのですか?

Iris:歌うときはあまり考えなかったです。歌詞はちょっと切ないけど、メロディーがすごくかわいかったの、そんなに切ない感じで歌ったわけでもなかったです。

――「ラララ♡ミ」はいかがでした?

Iris:これはもっと前にレコーディングしたので、よく聴くと3曲で声も違うんです。かわいい歌詞なんですけど、夢の中の話、デイドリームガールの話だったので、夢の中を想像しながら自分の中だけの幸せな気持ちで歌いました。

――この3曲は、早くライブで歌いたいです。Irisさんは、今後どんな歌手になっていきたいですか?

Iris:癒したい! 癒されたいから癒やしたい! 癒し系の歌手になりたいです。頑張ります!

――でも、普段テレビで見ているときの声と歌っている声は全然違いますよね?

Iris:それはギャップです(笑)! 作戦です! 冗談です(照)。

[取材・文/塚越淳一]

 

リリース情報
■「赤だけが足りない」
 10月18日(水)発売
・初回生産限定盤(DVD付) 1,700円(税込)

・通常盤 1,300円(税込)

・期間生産限定盤(アニメジャケット) 1,400円税込

>>オフィシャルHP
>>YouTubeオフィシャルチャンネル
>>コードギアス 反逆のルルーシュ 特設サイト

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