声優業界の厳しい現実が語られる裏話も！？ トークにライブ、朗読劇と盛り沢山のプチミレディ（悠木碧さん・竹達彩奈さん）4th アルバム『petit miretta』リリース記念イベントレポート

声優の悠木碧さん・竹達彩奈さんによるユニット「petit milady」（プチミレディ）。

2017年10月28日には、4th アルバム『petit miretta』の発売を記念したトーク＆ミニライブイベントが、東京総合美容専門学校メインホールにて開催されました。

ここでは、その夜の部の模様をお届けしていきます。

「ぼくのティンカーベル」と共に、ライブはスタート
妖精をモチーフとした可憐なコスチュームに身を包んでステージへと登壇したプチミレディの二人。

そんな二人が最初に歌うのは、自由奔放な妖精のかわいらしさが二人自身のイメージとも重なり合う、4thアルバムの収録曲「ぼくのティンカーベル」。プチミレの魅力がこれでもかと詰まったナンバーと可憐な妖精たちの歌声に、ムッチュ☆（プチミレディのファンの総称）達の熱気も開幕から一気に高まっていきます。

そんな全開なライブの後には、まず自己紹介が行われたのですが、ここでは悠木さんが竹達さんの、竹達さんが悠木さんを名乗るという驚きの展開に。

実はこれには昼の部の自己紹介の際、竹達さんが間違って悠木さんの名前を口にしてしまったという「前フリ」があり、それに対して悠木さんがお返しをしたという事情があったようです。

しかしこの突発的なネタにもムッチュ☆達は、プチミレでは恒例となっている「あおちゃーん！」「あやちー！」コールを、それぞれ逆に送るという見事な対応を見せてくれます。これには二人も大喜びで、「新しい遊びを見つけた」とノリノリで楽しんでいた様子でした。

その後行われたトークコーナーでは、プチミレイベントには欠かせないZERO-Aの工藤智美プロデューサーも加わり、先程歌い上げたばかりの「ぼくのティンカーベル」に関する話題で盛り上がります。

「ぼくのティンカーベル」は、9月に行われたラゾーナ川崎でのフリーライブでも最初に歌われていた人気曲であり、ムッチュ☆達の動きもすっかり手慣れたもの。しかし今後のさらなるレベルアップとして、ムッチュ☆達が一緒に歌う部分を作りたいと考えているのだとか。

会場では、楽曲の中で悠木さんと竹達さんが「ハッ」と息を飲む部分を、実際にムッチュ☆達が声を揃えて練習する一幕や、次回までに練習しておくという「宿題」も課されるなど、その本気度はかなりのもの。

次回以降のライブでは、「ぼくのティンカーベル」がさらに会場全体が１つとなれる曲としてパワーアップを遂げるかもしれません。

悠木さんが体験した初めてのオーディションでの裏話に、竹達さんも仰天！？
トーク中には、事前にムッチュ☆達から寄せられていた、様々な質問に二人が回答していくというコーナーも行われました。

会場では実にバリエーション豊かな質問が読み上げられていたのですが、中でもムッチュ☆達の関心を引いていたのが、アニメ業界に入った工藤さんがもっとも驚いたという、オーディションにまつわるエピソード。

アニメのオーディションは基本的にシンプルに、求められた演技のみを行う形式がほとんどで、作品への意気込みや自己PRなど他のことをもとめられることはあまりありません。

ただ、中には自分から積極的なアピールする人もおり、悠木碧さんが声優として初めて受けたというオーディションでも、ドイツ語の歌を歌い始める人もいたほど。

それに負けないようにするにはどうすればいいか考えた悠木さんは、折り紙が得意なことをアピール。そしてそっと審査員に近づいたと思うと、その手のひらの上に折り鶴そっと載せて帰っていく、「不思議ちゃんキャラ」の方向性を確立させよう試みていたのだとか。

現在の悠木さんからはなかなか想像しにくい話だけに、これには竹達さんやムッチュ☆達もかなり驚いていたようです。（なお、やはりそのキャラクターが濃すぎたためか、結局そのオーディションには落ちてしまったというオチもついていました）

また悠木さんと竹達さんは、共に様々なフィールドに活躍の幅を広げている、誰もが認める人気声優の二人ですが、現在でもオーディションを週に何度も受けていることを明かします。

オーディションの合否というのは、結果が出る前にフィーリングで分かることもあり、参加したメンバーを見て、「この役はこの人だな」と直感的に感じた際は、実際にその通りの配役となっていることが多いのだとか。

しかし、そうした「人気声優」と呼ばれる人たちであっても、オーディションを受ける総数に対して、合格できる割合の方が圧倒的に少ないのだそうです。

そんな華やかに見える声優業界の裏側が明かされる、プチミレらしからぬ（？）真面目なトークに、会場のムッチュ☆達も真剣に耳を傾けていた様子でした。

トークのあとには、プチミレの二人が朗読劇を披露するコーナーも。

夜の部では赤ずきんをモチーフとしたエピソードが読み上げられ、クジ引きの結果、赤ずきん役・猟師役を竹達さん、おばあさん・オオカミ役を悠木さんが担当することになります。

しかしその内容はただの赤ずきんではなく、オオカミに食べられた直後の赤ずきんとおばあさんの罵り合いから物語が始まるという非常にユニークな内容。

赤ずきんちゃんとおばあさんが、どちらが口と尻から出るで揉めている際、自体を察知した猟師が助けに来るのですが、オオカミが寝ていることを知った猟師は、部屋に置いてあった葡萄酒とパンをたらふく食べて爆睡してしまいます。

結局赤ずきんとおばちゃんは自力でオオカミの腹の中から脱出することに成功。残された猟師は、オオカミに犯人と誤解されてしまうのですが、オオカミは赤ずきん達が脱出した際の痛みで別の性癖に目覚めてしまったらしく、それを与えてくれた猟師と結ばれる（？）というとんでもないオチに。

朗読を終えたあとには、悠木さんが「実はオオカミが誘い受けで……」と内容を熱く解説する一幕もあり、会場では数え切れないほどの爆笑が沸き起こっていました。

イベントの締めくくるライブコーナーでは、王道のアニメソングを思わせる、ハイテンポでヒロイックな「Cinderella Beyond The Destiny」と、ステージと客席が一体となるコール＆レスポンスが熱い「らぶれたーふろむかぐや」の２曲を立て続けに熱唱。

クライマックスを飾るに相応しい、テンションが上げ上げとなる楽曲の連続に、ムッチュ☆達のボルテージも最高潮に。最後までその熱気も冷めやらぬ中、ステージの幕は閉じられました。

12月10日に行われる4thライブに加え、11月1日には悠木さんのニューシングル、11月29日に竹達さんのベストアルバムがそれぞれリリースされるなど、その勢いと人気は留まるところを知らない「petit milady」。

小さな淑女とムッチュ☆達が紡ぎ出す物語は、まだまだ新しい世界を見せてくれそうです。

［取材・文・写真／米澤崇史］

10月28日 4th アルバム『petit miretta』リリース記念イベント Set List
1.ぼくのティンカーベル
2.Cinderella Beyond The Destiny
3.らぶれたーふろむかぐや

イベント情報
●petit milady 4th LIVE 『ラ・プチミレッタ～小さな淑女の童話歌劇』
2017年12月10日(日)17:00開場／18:00開演
東京・豊洲PIT
オールスタンディング 7,500円（税込）
※1ドリンク別(500円) ※整理番号付 ※3歳以上有料
※女性専用エリアがございます。※車椅子エリアは会場の都合により、ステージが見えにくい場合がございます。

＜petit milady CARD会員限定 チケット2次先行受付＞
2017年10月10日(火)18:00～10月15日(日)23:59

＜animelo mix / ANiUTa会員限定 チケット3次先行受付＞
2017年10月23日(月)12:00～10月29日(日)23:59

■チケット一般発売
11月11日(土)10:00～


●LIVE EVENT『Holy Party Night!』
2017年12月9日(土)17:00開場／18:00開演
東京・豊洲PIT
出演（50音順）：Pyxis(豊田萌絵・伊藤美来)
petit milady（悠木碧・竹達彩奈）
村川梨衣
山崎エリイ
演奏：浅井真(Guitar)・西川響(Bass)・柴田尚(Drums)・未定(Key)
オールスタンディング 6,500円（税込）
※1ドリンク別(500円) ※整理番号付 ※3歳以上有料
※女性専用エリアがございます。※車椅子エリアは会場の都合により、ステージが見えにくい場合がございます。

●チケットぴあ先行受付中
2017年10月13日(金)18:00～10月23日(月)23:59

>>チケットぴあ

●『petit miretta』収録全11曲のカラオケ配信がスタート！





10月11日(水)より『petit miretta』全曲カラオケ配信スタート
《対象機種》JOYSOUND MAX2／JOYSOUND MAX／JOYSOUND f1

>>petit milady OFFICIAL WEBSITE
>>petit milady OFFICIAL Twitter（@petitmilady ）