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『I-1』山本希望さん、加藤英美里さん、津田美波さんが語る、WUG新章

『Wake Up, Girls!新章』『I-1club』の山本希望さん、加藤英美里さん、津田美波さんが語る、キャラへの思いと「アイドルの心構え」【WUG新章・バックステージ#5】

2017年10月より放送中のTVアニメ『Wake Up, Girls!新章(WUG新章)』。

2014年1月からスタートした同アニメシリーズ。劇場アニメ『Wake Up, Girls! 七人のアイドル』、TVアニメ『Wake Up, Girls!』、続・劇場版前編『Wake Up, Girls! 青春の影』、続・劇場版後編『Wake Up, Girls! Beyond the Bottom』など約3年以上の歴史を刻んできた『Wake Up, Girls!』の最新作も中盤を迎えようとしている。

『I-1club』に走る衝撃の展開が予見された第5話。

今後のストーリーが気になる中、【WUG新章・バックステージ】に満を持して、『I-1club』から鈴木萌歌役の山本希望さん、近藤麻衣役の加藤英美里さん、吉川愛役の津田美波さんが登場する。

それぞれが演じるキャラクターへの思い、『I-1club』が提唱するアイドルの心構えについて、そして、声優ユニット『Wake Up, Girls!』とのエピソードなどが語られた。

それぞれのキャラクターについて

――山本さん、加藤さん、津田さんが演じている『I-1club』の鈴木萌歌、近藤麻衣、吉川愛について教えてください。

山本希望さん(以下、山本):私が演じている萌歌は『I-1club』の中でも最年少の女の子です。これまでは、結構大人っぽいキャラクターが多い『I-1club』の中でも、自由に好きなように振る舞っている娘でしたが、続・劇場版後編『Wake Up, Girls! Beyond the Bottom』からセンターに抜擢されました。

彼女なりに一生懸命にセンターを務めているのですが、『WUG新章』では、プレッシャーもあるのか言っていることにちょっとトゲが出てきました。可愛さの中にトゲがあるみたいな。プロとしての意識がさらに磨かれてきた印象がありますね。

――山本さんはもともと鈴木萌歌がセンターを務める展開を聞いていましたか?

山本:最初の設定にも「次期センター」と書いてあったので、気になっていましたね。いずれセンターになるということもスタッフの方から聞いていたのですが、まさかそこまでを演じられるとは思いませんでした。

正直、私の中では「センターになった萌歌を演じることはないのかな?」って思っていたんです。志保(岩崎志保/CV:大坪由佳さん)がずっとセンターを務めていく中で、未来のセンターが萌歌というイメージでしたので。なので、演じることが決まった時はびっくりしました。


加藤英美里さん(以下、加藤):麻衣は『I-1club』の一期生にあたるキャラクターでリーダーを務めています。リーダーと言ってもセンターとはまた違って、全体を支える縁の下の力持ちじゃないですけど、『I-1club』をうまく円滑にまわるように支えている存在かなと思っています。個性豊かなメンバーが多い中で麻衣は、冷静に物事を見ることができる人。演じる時も冷静さを保つというか、心では動揺していても表にはあんまり出さないことを心掛けています。

津田美波さん(以下、津田):吉川愛は麻衣と同じく初期メンバーの1期生になります。まゆしぃ(元『I-1club』、現『Wake Up, Girls!』島田真夢/CV:吉岡茉祐さん)の親友で、『I-1club』を脱退した時はすごくショックを受けたりする、すごく優しい娘だなって思っています。

アイドルの世界は厳しいので、ギラギラした面も多いと思うのですが、愛はギラギラしたというところがなく、人のために動いている娘な気がしています。アイドルという存在に素朴に、純粋になりたくて目指した娘。そういった意味では、萌歌とは正反対な女の子なのかなと。

――アイドルのセンターはギラギラした野心家でなければ務まらない?

山本:『I-1club』に関してはそんなイメージがありますね。

津田:白木さん(『I-1Club』のプロデューサー・白木徹)がメンバーを番号で呼ぶように、競い合っていく世界だからこそ、生き残れる娘もいれば、やっぱり辞めていく娘もいるという意味で、ギラギラした部分は必要なのかな?と思いますね。

山本:『I-1club』って人数もすごく多いからね。軍隊みたいな組織だし。そういった気持ちが必要なのかもしれません。


 

「休まない、愚痴らない、考えない、いつも感謝」の意味

――『I-1club』と言えば『WUG新章』の5話でも登場したアイドルの心構えが印象的です。「休まない、愚痴らない、考えない、いつも感謝」。初めてこの言葉を見た時にどう感じましたか?

山本:私の知っているアイドルとは違うって思いましたね。表ではキラキラしてても、裏ではこんなに厳しい世界で戦っているんだって。この心構えを聞いた当初、私は「休まない、愚痴らない、いつも感謝」の3つは心構えとして理解できたんです。でも、「考えない」が少ししっくりきていなかったことを覚えています。「考えない」?どういうこと?って。でも、キャラクターを演じているうちに気付きがありました。これは、考えていたら潰れるんだな、と。

加藤:そうだね。すごく厳しい世界だから、メンタルが持たなそうだよね。

山本:『I-1club』に居るということは、考えていたらダメな世界なんだって思いましたね。

加藤:『WUG』もそうだけど、『I-1club』はアイドルの裏の裏というか、普段表に出ないところを描いていて、すごくリアルだなって思いますし、現実のアイドルもそういった部分があるのかな?って『I-1club』を見て、演じて思いますね。


――白木さんの根底にある気持ちが、この心構えには入っていたのかもしれませんね。実際、声優の仕事をしていく中で、こういった大切にしている考え方というかモットーみたいなところはありますか?

加藤:私の場合はSNS等の人の目に入るところでは、仕事の愚痴は言わないということですね。アイドルではないですが、声優として表に立つ機会も多い中で、そういったところは見せちゃいけないと思っています。

津田:そうですね。リラックスする時間を作るということですね。先ほどの「考えない」じゃないですけど、考えすぎちゃって頭グルグルしちゃうってことも起きてくるので。一度、肩の力を抜く日は大切だなって思っています。

私は、仕事での自分とプライベートの自分は違う人間だと思っているんです。さっき、英美里さんが言ったみたいに仕事での辛いところ、苦しいところも見せないようにしていますが、プライベートの自分は辛かったり、悲しかったり、苦しかったりする部分はあるので、気を抜く時間を大切にしています。

――津田さんがリラックスされる時はどんなことをして過ごされていますか?

津田:友だちとご飯に行ったり、遊びに行ったりとかなので本当に普通ですよ。皆が自然にやっていることだと思います。友だちやお母さんと会って話をするだけなので。仕事の私が出せないところを、プライベートの私で気を抜いているというか。

――1人で溜め込むのではなく、誰かと会うことが大切ということですね。山本さんはいかがでしょうか?

山本:私はいつも楽しそうに見せるということです。「山本希望を見てると楽しくなるな」って思っていただけるように自分のTwitterでも心がけています。いつもはしゃいでいて楽しそうだよね、って見てもらえたら、私も嬉しいので。作品を見て元気になってもらったりとか、そういった気持ちを運ぶのが私たちの仕事です。そういった意味でも、常に元気で明るい気持ちでいることは大切にしていますね。

声優ユニット『WUG』とのエピソード

――それでは、声優ユニット『Wake Up, Girls!』についても聞かせてください。彼女たちのデビュー作から共に作品を作り上げてきた上で印象に残っていることはありますか?

加藤:私、『WUG』ちゃんたちのお披露目の時(ワンダーフェスティバル2013[夏])に司会を担当したんです。初めて会ったのがお披露目の場で、初めてダンスをしている姿もモニター越しで見たりとかしていたんです。新人ながらも頑張ってキラキラしているのを見て。私、舞台裏で涙してて……。本当に感動しちゃって。

今は、彼女たちと仕事をする中ですごく成長を感じます。業界に入った後の吸収の速さというか、成長のスピードにものすごいものを感じますね。私たち『I-1club』はこれまでにも経験を積んできているので、成長スピードが多少ゆっくりにはなっていると思うんですけど、彼女たちは本当に急激に伸びている感じがします。アフレコ中、マイク前に立つ姿も本当に堂々とした雰囲気になりましたし。




山本:2014年の『日本全国47都道府県触れ愛プロジェクト』で私は、まゆしぃと一緒だったんです。当時はトークがすごく硬かったんですけど、今はすごく素敵な笑顔でファンと接しているのを見て、素直に感動しますね。

あれから過ごした時間の中で、ファンとの距離がすごく近くなったし、彼女自身もすごく成長したんだなって。美海(田中美海さん)は別の作品でも共演したり。本当に一人ずつ語りたいくらい、いろんなエピソードがあります。最初のころは7人みんなが、「せ、せんぱい」みたいな感じだったのに。

加藤:最初のころはね。すごく硬い感じだったもんね。

山本:私たちもサポートするよ?っていう立場にいたんですけど、いつの間にか肩を並べて仕事をしている感じがしますね。今は、私も負けてられないな!というか、こっちが逆に焦るような気持ちも芽生えてきています。

津田:私は『WUG』ちゃん全員がお酒飲めるっていうのがもうびっくり(笑)。

一同:

津田:当時から飲めるメンバーもいたんですけど、全員が飲めるという訳ではなかったので、『お酒』というワードと『WUG』がイコールでつながらない気持ちが自分の中にあって。ある時に、浅沼さん(『WUG』のマネージャー・松田耕平役浅沼晋太郎さん)が「誰がこの中で一番飲むの?」って聞いた時に、「えー。よっぴーですかね?」みたいな話になったんですよ。その時に、皆飲める歳になったんだなぁって。

なんか、大人になったなぁと感じましたね。もちろん、演技が成長したというのは当たり前にあるんですけど。私の中では、出会った当時の印象というかイメージがついてしまうので、『WUG』ちゃんたち大人になったなぁって。後は、『ランガ(Run Girls, Run!)』ちゃんっていう後輩も出てきたじゃないですか。私たちから見ると後輩の後輩っていう感じで複雑ですけど。

加藤:分かる(笑)。

津田:後輩の後輩って孫じゃん!みたいな(笑)。『ランガ』ちゃんが出てきて、彼女たちも本当に先輩になったんだ。みたいな。



加藤:確かにね。後輩が出てきたことによって、『WUG』ちゃんもまた大きく成長していくのかもしれないね。ちゃんとしなきゃって思うだろうし。負けてられないとも思うだろうし。後は、『WUG』ちゃんって歌やダンス、パフォーマンスがすごいですよね。

『I-1club』は年に一回幕張メッセのイベントに出演する頻度なので、そういった場面だと、彼女たちに引っ張ってもらってます。そうした成長を遂げて、さらに『ランガ』ちゃんが出てきたことで新しい『WUG』ちゃんが見られるのかもしれませんね。

――と、『WUG』メンバーへの思いが語られたところで、盛り上がってきたところで【WUG新章・バックステージ#5】はここまで。#6にも引き続き、山本さん、加藤さん、津田さんの登場が決定。次回は山本さんの鈴木萌歌に対する思いやアフレコ裏話、3人が語る新章の見どころなどを伝える。

[取材・文/川野優希]

 

「WUG新章・バックステージ」連載記事まとめ

【WUG新章 #01】
ファン待望の第1話について、板垣伸監督と吉岡茉祐さん、田中美海さん、青山吉能さんが語る

【WUG新章 #02】
板垣伸監督「『新章』は新しい魅力を」第2話と今後について吉岡茉祐さん、田中美海さん、青山吉能さんが語る

【WUG新章 #03】
『Run Girls, Run!』初アフレコの感想は?島田真夢の心理描写に注目の第3話に迫る

【WUG新章 #04】
人の行動を変えるほどのインパクトがある出会い方とは?板垣伸監督&『Run Girls, Run!』が第4話について語る

【WUG新章 #05】
『I-1club』の山本希望さん、加藤英美里さん、津田美波さんが語る、キャラへの思いと「アイドルの心構え」

【WUG新章 #06】
山本希望さん、加藤英美里さん、津田美波さんが行ったアフレコへの準備と『I-1club』の未来

【WUG新章 #07】
吉岡茉祐さん×大坪由佳さん対談!『夢みるふたり』の演技に隠された秘密とは?

【WUG新章 #08】
吉岡茉祐さん×大坪由佳さんが語る、声優としてのターニングポイント

【WUG新章 #09】
『Wake Up, Girls!』×『MONACA』対談!OP『7 Senses』には幻のヴァージョンが存在した!?

【WUG新章 #10】
『WUG』らしい楽曲とは何か――?『Wake Up, Girls!』×『MONACA』が語る、楽曲制作秘話

【WUG新章 #11】
『Run Girls, Run!』が語る、泣いて、笑って駆け抜けた183日!

【WUG新章 #12】
『Wake Up, Girls!』が語る『Polaris』の意味――「仙台、東北への想い。ワグナーへの想い」
 

 
作品概要
■Wake Up, Girls! 新章

【INTRODUCTION】
「Wake Up, Girls!(以下、WUG)」は、2014年に劇場作品「七人のアイドル」とTVアニメシリーズが放送され、
2015年には前・後篇となる「青春の影」・「Beyond the Bottom」が劇場にて公開。
2017年、再びTVアニメにて「新章」が公開となるオリジナルアイドルアニメーション。

「新章」では、主人公のキャラクターを演じる7人の声優
(吉岡茉祐、永野愛理、田中美海、青山吉能、山下七海、奥野香耶、高木美佑)に加え、
新たに3人の声優(林鼓子・森嶋優花・厚木那奈美)が
「Wake Up, Girls!AUDITION-第3回アニソン・ヴォーカルオーディション-」より選ばれ、
アイドルに憧れる新キャラクターを演じる。

現実とアニメの境界を越えて、今再び、彼女達の新しい物語が始まる―。

【STORY】
「Wake Up, Girls!」は、宮城県・仙台市で暮らす7人の少女たちが
アイドルグループ「Wake Up, Girls!(以下、WUG)」を結成し、互いに切磋琢磨しながら、トップアイドルを目指していく姿が描かれた成長と絆の物語。

仙台の弱小芸能プロダクション「グリーンリーヴス・エンタテインメント」に所属するWUGは、数多の挫折を経験しながらも、国民的アイドルグループ「I-1club」を「アイドルの祭典」で破り、優勝した。一躍トップアイドルに……と思ったのもつかの間、
「アイドル経済不況」が叫ばれてきたこのご時世、現実は甘くない。7人は地道なアイドル活動に追われる日々が続いていた。

一方、仙台市の中学に通う速志歩・守島音芽・阿津木いつかの3人は、次第にアイドルに憧れを持つようになり……。

【放送情報】
テレビ東京:2017年10月9日(月)深夜2時05分 放送開始
仙台放送:2017年10月10日(火)深夜2時 放送開始
AT-X:2017年10月11日(水)深夜11時30分 放送開始
リピート放送:毎週金曜午後3:30/毎週日曜深夜2:00/毎週火曜朝7:30
※放送日時は変更になる場合があります。

【配信情報】 
10月13日(金)深夜0時より随時スタート
あにてれ・dアニメストア・アニメ放題/U-NEXT・JCOM+KDDI ほか

【STAFF】
原作・脚本:Green Leaves
監督:板垣伸
キャラクター原案:近岡直
キャラクターデザイン:菅原美幸
色彩設計:山上愛子 長岡純子
美術監督:海野よしみ
撮影監督:春原幸子 川田敏寛
編集:長谷川舞
音響監督:菊田浩巳
音楽:神前暁 MONACA
音楽制作:DIVE II entertainment
アニメーション制作:ミルパンセ

オープニングテーマ:Wake Up, Girls!「7Sense」
エンディングテーマ:Wake Up, Girls!「雫の冠」

【声優】
島田真夢:吉岡茉祐
林田藍里:永野愛理
片山実波:田中美海
七瀬佳乃:青山吉能
久海菜々美:山下七海 
菊間夏夜:奥野香耶
岡本未夕:高木美佑

>>Wake Up, Girls!3公式HP
>>Wake Up, Girls!公式HP
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>>公式Twitter(@wakeupgirls_PR)

(C) Green Leaves / Wake Up, Girls!3製作委員会
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