声優
「Fate [HF]桜cafe」で声優陣によるネタバレ全開トークが展開!

劇場版『Fate/stay night [HF]』桜cafeでラストシーンの裏側などネタバレトークが展開!下屋則子さん&川澄綾子さん対談

2017年10月14日より公開中の『劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel] 』。TYPE-MOONから発売されたヴィジュアルノベルゲーム『Fate/stay night 』第3のルートである[Heaven's Feel] (以下、HF)を全三部作で劇場アニメ化した作品で、現在公開中の「presage flower」は、その1章にあたるエピソードが描かれています。

その完成度の高さは凄まじく、『Fate』ファンを中心に絶賛の声が多数。公開から一ヶ月以上が経過していることもあり、すでに何度も映画館に足を運んだという読者の方も多いかと思います。

また2017年11月10日から、期間限定コラボカフェ「劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel] 」桜cafe 」が、東京と大阪の2箇所にて開催中です。

[HF]のヒロインでもある間桐桜のイメージにもピッタリな、「和」をテーマとした店舗に、店内では和服姿に扮したキャラクターたちがお出迎え。描き下ろしイラストを使ったオリジナルメニューやグッズの展開や、ここだけでしか聴くことのできない、桜の録り下ろしボイスが店内放送として流れるなど、『Fate』ファンにとってはたまらない空間となっています。

今回はそんなコラボカフェの開催を記念し、アニメイトタイムズではセイバー役・川澄綾子さんと間桐桜役・下屋則子さん、二人のキャストからお話をうかがう、大変貴重な機会を頂きました。桜cafe の様子も交えつつ、そのインタビューの模様をお届けしていきます!

なお本記事は劇場版[HF]のネタバレを多分に含んでおりますんで、必ず映画視聴後にご一読下さい。

 

寄せられる熱いファンの声を聞いて一安心
――劇場版[HF]が公開されてから結構な期間が経ちましたが、周囲の反応などを省みつつ、現在の心境はいかかですか?

下屋則子さん(以下、下屋さん):しばらく連絡を取り合っていなかった学生時代の友人から、「『FGO』(※1)をきっかけに[UBW](※2)を見て、今度[HF]も見に行くよ」という連絡をもらい、それだけ『Fate』のファン層がどんどん広がっていることを実感しました。ファンの方々からも、すごく嬉しくなるような言葉を沢山いただけていて、本当に良かったと安心しています。

川澄綾子さん(以下、川澄さん):私も同じで、高校時代の友人が『FGO』をきっかけに[UBW]を見た後、[HF]では朝早くにやっていた初日の舞台挨拶まで見に来てくれていて。私にとっては3回目になるのですが、「1回じゃ足りないから」と、その友人と一緒にもう一度見に行きました。

彼女もそうだったのですが、個人的に感心したのは、桜がどんなタイミングでリボンを触っているかとか、すごく細かい部分までファンの方々が見てくれているということですね。入り口はいろいろな所だったとしても、多くの方々がより深く内容を理解したいと思わせてくれる魅力を持った作品なんだと改めて思いました。

※1 アニプレックスより配信中のスマートフォン向けアプリ『Fate/Grand Order』。ソーシャルゲームの常識を越えた高いシナリオは大きな話題を呼び、その人気は従来の『Fate』ファンに留まらない爆発的なヒット作となった。

※2 2014年から2015年かけて放送されたTVアニメ『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』。TYPE-MOON × ufotable プロジェクトの第3弾として、遠坂凛をメインヒロインとし、衛宮士郎とアーチャーを主軸とした『Fate/stay night 』第2のルート “Unlimited Blade Works”を映像化した作品。

 
――濃いファンが多いというのは、TYPE-MOON作品ならではの特徴と言えるかもしれないですね。

川澄:私と則ちゃんは、会えば[HF]のことしか話さないことで巷で噂なのですが(笑)、それくらい須藤監督(※3)や近藤光社長(※4)から聞く話が興味深いことばかりで。

上映終了後の舞台挨拶でも、制作や作品に関する濃い話もあって、最初はどれくらいの方について来てもらえるか心配だったりもしたのですが、皆さんしっかりと理解してくれていたのは嬉しかったですね。

もちろん、純粋に「ランサーかっこいい!」と思って見てもらうのもいいですし、いろいろな楽しみ方ができる作品になっているのですが、[HF]って本当に奥が深いんですよね。3章に向けて散りばめられた伏線とか、深い内容を知りたいと思ってくれる方々が大勢いるというのは嬉しい発見でした。

下屋:皆さんより深いところまで理解してくれていて、さらりと見ているという感じがまったくしないんですよね。

実はこの前アメリカの舞台挨拶に行って、現地で上映も見たのですが、アメリカの方々はトークの時も映画の最中でも感情をはっきり外に出すんですよね。

でも、日本の舞台挨拶だと会場がシーンとしているので不安になって(笑)。ですが、終わってから「すごく興味深かった」「感動しました」という、すごく熱い感想をたくさんいただいて。「ああ、真剣に聞き入ってもらえてたんだな」と安心しましたね。

※3 須藤 智徳氏。ufotableに所属し、『劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel] 』では監督・キャラクターデザイン・総作画監督を務める。TYPE-MOONの大ファンとしても知られ、『空の境界』『Fate/Zero』など、数多くのTYPE-MOON 作品の映像化を手がけている。

※4 ufotable代表取締役社長・近藤 光氏。多くのufotable作品でプロデューサーを務めるなど、アニメ制作にも深く関わっており、『活撃 刀剣乱舞』や『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』では脚本も担当。『劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel] 』ではプロデューサー・制作プロデューサー・音響監督を務めている。

 
多くのファンを驚かせた、中学生時代の桜とセイバーオルタの登場について
――上映開始から結構な時間も経ったということで、今回はネタバレ有りで作品の内容についてお聞きできればと思います。まず劇場版[HF]では、中学生時代の桜の視点から物語が描かれ、多くのファンを驚かせました。

下屋:私も台本を頂く前から、[HF]の物語がどこから始まるのかというのが気になっていて。自分の中では、共通ルートの始まりとか、セイバー召喚のあたりかなとか、いろいろ予想もしていたのですが、桜の中学生時代からというのは予想外でした。

[HF]において、まず士郎と桜の出会いをきちんと描くこと、そこで築かれた日常が、聖杯戦争によって壊されていってしまうという過程が重要なので、その聖杯戦争の前の日常として、中学生時代のエピソードを入れてくださったそうなんです。

 
――自分も原作のゲームからプレイしていたので、中学生時代から物語が始まった時「この手があったのか!」と感心しました。

下屋:本当にそうですよね。桜と士郎の出会いについて、台詞やナレーションで説明することもできたと思うのですが、そこをたっぷり時間をかけて描いてもらえたというのは嬉しかったですし、今後、2章、3章と続く、桜の視点から見た聖杯戦争という存在を描いていく上で、なくてはならないシーンだったのかなと思っています。

 
――映画のラストに登場する、セイバーオルタ(※5)についてはいかかでしょうか?

川澄:まず、第1章でどこまでが描かれるのかという話ですよね。私自身も台本をいただくまで、オルタは出てくるのかどうなんだろうかと思っていました。

原作でのオルタの登場はもう少し先で、あのラストシーンは映画オリジナルになっています。あそこは今後の展開にもつながってくる、セイバーが自分自身の闇と対峙するという重要な場面で、あのシーンが登場したのは、驚きと同時に嬉しかったです。

あのシーン自体もすごく印象的で、水の底で聖杯を求めて必死にもがいている時の姿がすごくセイバーらしくないんですよね。綺麗で高潔な印象が強いセイバーですが、反面、聖杯にかける強すぎる想いのギャップを感じとることもできる、とても演じ甲斐のあるシーンでした。

※5 セイバーのもう1つの側面。普段のセイバーとは異なり、冷酷かつ傲慢な「暴君」としての一面が強調されているが、その根底にある王としての理想は変化していない。劇場版[HF]においては、セイバーが心象風景の中で対峙した自身の心の中の闇として登場した。

 
――異なるセイバー同士の掛け合いという形も面白かったです。

川澄:セイバーが大勢登場するスピンオフ作品もありますから。ただ、便宜上は「セイバーオルタ」と呼ばれていますし、実際に公式の資料でもそうなっているのですが、今回はそういう捉え方をあまりしないようにしようと意識しました。

 
――あれはあくまでセイバーの中に存在する1つの側面なので、同一人物だと。

川澄:そうですね。『FGO』などに登場するオルタは、一人のキャラクターとして独立しているのですが、[HF]においては必ずしもそうではないと思うんです。

そういう意味では、声を聞いた時「オルタが出てきた!」と思われなくても良いと割り切っていて。もちろん本当に分からないと困るのですが、「あえてそれまでのセイバーとは違った声を意識して出そう」ということはやめようと思いました。

 
――そのあたり『FGO』のアルトリア・オルタとは、演じ方も変わっているのでしょうか?

川澄:『FGO』はソーシャルゲームなので、サーヴァントはプレイヤーが手に入れる新しいキャラクターとして登場します。『FGO』では、今のところアルトリアが10人くらい(※6)いるのですが(笑)、もしそれが全員同じだったらプレイヤーの方にとっても面白くないので、意識した演じ分けをしています。なので[HF]と『FGO』では、まったく立ち位置が違うと考えています。

下屋:個人的にあのシーンは、オルタがドレス姿だったのにも驚きました。あくまであそこは、セイバーの心象風景だったからかもしれませんが。

川澄:あれは意外でしたね! セイバーオルタは、甲冑を着込んでいる時の印象が強かったので。

下屋:原作がすごく長い作品なので、映画で全てを描くわけにはいかないから、カットされている要素というのももちろんあるのですが、まとめ方がすごく工夫がされていますよね。その上でオルタや桜の中学生時代、ランサーとアサシンの戦いとか、要所要所を原作以上に膨らませていて。

 
――限られた尺の中に、プラスアルファを加えているにも関わらず、足りないという感じが全然しませんでした。

川澄:そうなんですよ! 追加されたシーンに関しても、元々原作にあったんじゃないかと思えるくらい違和感がなくて……そのあたりの構成も本当に凄いと思いました。

※6 『FGO』では、ランサーやアーチャー、アサシンなど、他のクラスとして召喚された様々なセイバー(アルトリア)が登場しており、それぞれに異なる個性を持っている。

 
[HF]の間桐慎二について、お二人が熱く語る!
――個人的に映画の中ですごく印象に残ったのが、桜の兄である間桐慎二が見せた、桜や士郎に対する複雑な感情が込められた“表情”の表現でした。他にも[UBW]とは異なる印象を抱くシーンも多かったのですが、お二人は今回の慎二についてどのように感じられましたか?

下屋:放課後のシーンとかですよね。確かに、あそこは私もすごく印象に残っています。昔は仲が良かったはずの慎二と士郎の関係が、今ではすっかり変わってしまって……。

川澄:慎二はやっぱり士郎の反応が欲しいんだと思っています。それは例えば怒りでも良くて。

下屋:桜を無理矢理連れ戻そうとするシーンでは、初めて士郎が慎二に対して怒りの感情を露わにしたことを喜ぶのですが、あれは本心なんだろうなと。士郎って、どんな人の頼みを受ける時も眉1つ動かさず、嫌な表情を一切見せないんですよね。慎二はきっと、士郎にもっと人間らしい反応をして欲しいんだと思います。

川澄:昔は士郎と本当に仲が良くて、楽しい時間を過ごしていたんだろうなというのが、映画にも登場したアルバムからも伝わってきましたよね。士郎のことが本当に大好きで憧れてもいて、もしかしたら普通の人と違っているのも、誰よりも先に気づいていたかもしれない。けど不器用だから、ああいう形でしか表現できなくて……本当にかわいそうな人なんですよね。

また、今回の慎二は、セイバーと士郎のコンビに戦いではコテンパンにやられるんですよね。あの時の神谷さんの芝居も素晴らしくて。あの後に、よりにもよって一番聞かせたくない士郎の前で、お祖父様からの屈辱的な言葉を浴びせかけられて、プライドがズタズタになったのに、それでも桜を迎えにくるというのが、慎二なんだなと。

 
――それくらい、士郎と桜のことが気になっているというか、構って欲しくて仕方ないというか……。

川澄:すごく歪んだ愛情ではあるんですけど、慎二は桜のことも好きなんですよね。その大好きな二人が、同じ家で過ごしていると思うと、いろいろ我慢がきかなかったんだろうなと。

下屋:あれだけのことがあっても、まだ諦めていないというのも凄いですよね。今回の慎二は本当にかわいそうで、同情してしまうというか……。

 
――[UBW]では、嫌な悪役としての側面が強かったので、慎二の見方がこれまでと変わったという方も少なくないと思います。

下屋:他のルートだと、間桐家の内面があまり描かれませんでしたし、慎二と士郎が仲良く遊んでいた時代もあったんだと初めて知る方も多いんじゃないでしょうか。

川澄:慎二がすごいのは、あれだけ悪いことをやっているのに、人気があって愛されているんですよね(笑)。今回は特に、まるで子供が全身で「こっちを見て!」と言っている様なが心の叫びが伝わってきて、愛されている理由がすごく分かりました。

 

桜cafeでは、インスタ映えするメニューが満載!
――今回開催される桜カフェについてもお話をお聞かせください。今回提供されるメニューの中で、気になったものはありましたか?

下屋:まだ実際には食べてないのですが、「和風あんかけオムライス」ですね。この紫の色を出すのがすごく難しかったと聞きました。[HF]っぽい色合いや世界観がいろいろな工夫で表現されていて、見ていても楽しいですよね。

川澄:私はセイバードリンクをいただきました。どれも見た目が綺麗で、味も美味しいのが良いですよね。個人的にクランベリーが好きなので、この凛のドリンクも色合いが綺麗で美味しそう。このホットブルーティーもオススメだと聞きました。

▲和風あんかけオムライス~桜の想いを乗せて~

▲和風あんかけオムライス~桜の想いを乗せて~

▲セイバードリンク

▲セイバードリンク

 
――このブルーティー、色が青から変わるのが面白いですよね。エクスカリバー型モナカがついてくるのもお得感があります。

下屋:最近流行りのインスタ映え(※7)もすると思います(笑)。

川澄:見た目が綺麗だから、どの料理もインスタ映えしそう。……桜は洋食が得意だからか、洋食のメニューが多いですよね。

▲セイバー ホットブルーティー~エクスカリバーを添えて~

▲セイバー ホットブルーティー~エクスカリバーを添えて~

 
――言われてみると確かに! 「桜が作った」と考えると納得できそうです。

下屋:桜を深く愛していらっしゃる須藤監督にも、納得していただけるんじゃないかなと思います(笑)。

川澄:桜が作ったと想像しながら、SNSに感想や写真などもアップしてもらえれば嬉しいですね。

※7 写真共有アプリ「Instagram」における、見栄えのいい写真。インスタ映えする写真を投稿すると、他のユーザーから評価されることもあり、若い女性を中心に爆発的なブームを呼んでいる。

▲桜の特製ホワイトシチュー

▲桜の特製ホワイトシチュー

▲桜のしあわせパンケーキ

▲桜のしあわせパンケーキ

 
――今回のために、桜とセイバー、そして凛の新しいイラストも描き下ろされています。

下屋:3人とも凄く可愛いですよね! メニューやお盆が、お店のものと同じデザインにもなっていて。 ちゃんとリボンの上から髪留めをつけているのも細かいです。

川澄:制服のデザインもすごくかわいい。セイバーは青、凛は赤、桜がピンクと、制服がそれぞれのイメージカラーにもなっているんですよね。

 
――『Fate』のコラボカフェはこれまでもいくつもあったと思うのですが、ここまで桜をフューチャーしたものはあまりなかったのではないかと思います。店内では桜の撮り下ろしボイスも流れるようになっていますが、収録の感想などはありますか?

下屋:そうですね、特にタイトルにまでしていただくというのはなかったと思います。収録に関しては、店内で皆さんがお食事や歓談をされているところに流れることをイメージしながら録らせていただきました。

店内の展示やメニューについて、皆さんに向けてのメッセージも含まれているので、もし良かったら耳を傾けていただければ嬉しいです。

 
今後の[HF]や、2017年の『Fate』を振り返って
――まもなく今年も終わりが近くなっていますが、2017年の『Fate』との関わり方を振り返ってみていかがですか?

川澄:則ちゃんもそうだと思うんですが、特に夏以降はずっと[HF]尽くしだった印象です(笑)。

その前の年までは『FGO』のイベントに出ることが多かったのですが、去年初めて則ちゃんと杉山さんと一緒に[HF]ステージに立った時から「いよいよなんだな」という想いが強くなってきて。そこからここまで来ることができたというのは、思い返してみると感慨深いですね。

他にも、すごくいろいろな展開をしている『Fate』シリーズですが、やっぱり原点である『Fate/stay night』が、これだけ愛されているからこそ、いろいろな作品が生まれてきたんだとも改めて感じました。

「これが『Fate』なんだ」と新しく入った方にも思えるような作品となっていますし、私自身もセイバーとしていろいろな作品に関わらせてもらっていますが、やっぱりその中でも[HF]は特別なんだなと。

下屋:今まで10年以上『Fate』に関わって来ましたが、ここまで深く桜というキャラを描いていただき、私自身も彼女について改めて考え直すこともできました。その上で、様々なイベントをやらせて頂いたり、こうしたカフェコラボこうしたイベントまで開いていただき、いろいろな面で[HF]の年だったなと感じています。

あとは川澄さんも仰られている通り、いろいろな派生作品が生まれている中、その原点となる『stay night』の物語を、最後まで演じられるというのはやっぱり嬉しいですね。

どこの劇場に行っても、ファンの方々がずっと待ってくれているんだなという想いを感じ取ることが出来たのも本当に嬉しかったです。

 
――最後に『Fate』ファンに向けたメッセージをお願いします。

下屋:公開が始まってから、本当に大勢の方に作品を見ていただけたことに感謝しています。素晴らしい作品になることはアフレコの時点から自信をもっていたのですが、実際に皆さんの反応を見て、本当にいい形でスタートを切ることを確信できたのは嬉しかったです。

ufotableの皆さんも、今後続いていく2章、3章に向けて、もっと素晴らしい作品を届けられるよう、頑張ってくださると仰られていました。私達役者陣もそれに負けないよう、さらに輪をかけて良い演技ができるよう努めていきますので、これからも[HF]を応援していただければと思います。

川澄:初めてセイバーを演じてから10年以上の月日が経ちましたが、私達役者陣と同じように、ファンの方々も、ずっと『Fate/stay night』が好きで[HF]を見たいと思っていてくれたんだと、改めて感じることができました。

自分が大切なものを他の人も大切に思ってくれているかというのは、決して当たり前のことではないと思います。舞台挨拶の際に、いろいろな人の顔や反応を見て、その想いの深さを知ることができたのは、本当に貴重な経験でした。

須藤監督をはじめとしたスタッフの皆さんも仰られていましたが、ファンの方々があってこその『Fate』であり、その応援が作品の力になっているということを私自身も肝に銘じながら、これからも『Fate』に関わっていければと思っています。

――ありがとうございました。


公開が始まってから一ヶ月以上の時間が経ったということで、これまで以上に劇場版[HF]についての深いお話を聞くことができた今回のインタビュー。一度[HF]の素晴らしさについて語り始めると、お二人ともついトークが止まらくなるようで(筆者も含め)、ほぼ『Fate』ファン同士が集まる座談会のような雰囲気になっていたのが印象的でした。

今回は現在開催中の桜cafeのメニューも試食させていただいたのですが、どのメニューも見た目・味ともに抜群。

個人的なお気に入りは、インタビューの話題の中にも出てきた、ふわふわトロトロの卵と桜カラーのあんかけが絶妙なオムライスで、各キャラクターをイメージしたドリンクも、中にゼリーがたっぷりと入っており、単品でもちょっとしたデザート感覚で楽しめるようになっているので、気軽に飲み物だけの入店でも満足できると思います。

▲間桐桜ドリンク

▲間桐桜ドリンク

▲間桐桜 ホットいちごラテ

▲間桐桜 ホットいちごラテ

 
>>メニューはコチラ

さらに店内には劇場版[HF]の映像や、桜の案内ボイスが流れるので、目と舌、そして耳という全身で『Fate』を楽しむことができる空間となっていました。

 
ここまで読まれた方の多くは、既に劇場版[HF]をご覧になられているかと思いますが、もう一度映画館で[HF]を堪能した後、桜cafeでその内容について振り返るという、『Fate』尽くしの一日を過ごしてみるのも良いのではないでしょうか。

[取材・文/米澤崇史 撮影/鳥谷部宏平]

>>劇場版『Fate/stay night [Heaven's Feel] 』桜cafe公式サイト

 
作品情報

劇場版『Fate/stay night [Heaven’s Feel]』I.presage flower
大ヒット公開中!

●スタッフ
原作:奈須きのこ/TYPE-MOON
キャラクター原案:武内崇
監督:須藤友徳
キャラクターデザイン:須藤友徳・碇谷敦・田畑壽之
脚本:桧山彬(ufotable)
美術監督:衛藤功二
撮影監督:寺尾優一
3D監督:西脇一樹
色彩設計:松岡美佳
編集:神野学
音楽:梶浦由記
制作プロデューサー:近藤光
アニメーション制作:ufotable
配給:アニプレックス

主題歌:Aimer

●キャスト
衛宮士郎:杉山紀彰
間桐 桜:下屋則子
間桐慎二:神谷浩史
セイバー:川澄綾子
遠坂 凛:植田佳奈
藤村大河:伊藤美紀
言峰綺礼:中田譲治
間桐臓硯:津嘉山正種
美綴綾子:水沢史絵
柳洞一成:真殿光昭
衛宮切嗣:小山力也
ランサー:神奈延年
ギルガメッシュ:関智一
ライダー:浅川悠
アサシン:三木眞一郎
キャスター:田中敦子
アーチャー:諏訪部順一 
葛木宗一郎:てらそままさき
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン:門脇舞以

>>劇場版『Fate/stay night [Heaven’s Feel]』公式サイト
>>劇場版『Fate/stay night [Heaven’s Feel]』公式ツイッター(@Fate_SN_Anime)

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