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『重神機パンドーラ』内田雄馬さんインタビュー

『重神機パンドーラ』内田雄馬さんインタビュー|考えるよりも先に行動! レオンよりも主人公らしい? グレン・ディンを語る!

ついに2018年4月より放送が開始する河森正治監督の最新作TVアニメ『重神機パンドーラ』。荒廃した世界を舞台に、人間の最後の砦のひとつになった「絶対防衛都市ネオ翔龍」で戦う人々が描かれます。

まだまだ謎の多い本作。アニメイトタイムズでは、メインキャスト陣への連続インタビューで、物語の根幹に迫っていきます。

今回7人目となる対象声優は、グレン・ディンを演じる内田雄馬さんです。舞台『ひと夏のアクエリオン』や「マクロス」シリーズの最新作『マクロスΔ』などで、河森監督と関わっている内田さんならではのお話をお聞きすることができました。

■■■■その他のインタビューはこちらから■■■■■
レオン・ラウ役:前野智昭さんインタビュー
クロエ・ラウ役:東山奈央さんインタビュー
クイニー・ヨウ役:花澤香菜さんインタビュー
ダグ・ホーバット役: 津田健次郎さんインタビュー
セシル・スー役: 茅野愛衣さんインタビュー
ケイン・イブラヒーム・ハサン役:石塚運昇さんインタビュー
ジェイ・ユン役・梅原裕一郎さんインタビュー
河森正治監督インタビュー

グレンは考えるな、行動しろ!

――まずは、本作への印象をお聞かせください。

内田:我々の知っている中国に近いところが突然に変容してしまった世界観で生きている人たちの強さが描かれています。

現代も進化している機械というものが、急に進化してしまった世界は、どうなっていくんだろうと考えさせられますね。

このアニメの中では、その進化をどう捉えるのか、現実もこの先どうなるのか、物語と現実がリンクしているところがあって、面白いなと思って収録させていただいています。

――河森監督が『重神機パンドーラ』の発表会で、「ひと昔前は未来を予測しながらSFアニメを作っていたが、今は科学技術の進歩が速すぎて、今日考えたことが翌日には発表されている時代。時代に追い立てられている感じがする」と仰っていました。

内田:第一話の収録の時に、河森監督からそのお話がありました。「人間の進化はどこまでいくのか。それを描きたい」とアフレコ前に仰ってくださいました。

実際に今だと、医療やネットワークの発展だとか、僕らよりもっと前の世代の方々が夢見ていた世界が実現しています。僕らや僕らより下の子は、それを当たり前のようにあるもとのとして生活していますよね。

「急速な進化の形を人がすぐに受け入れられるものなんだろうか?」「どういうふうな形なら人と交わっていけるんだろうか?」「進化はどこまでいけるんだろか?」「どこまでいったら壊れてしまうんだろうか?」と、複雑な部分が入り混じっているところを描いているのが『重神機パンドーラ』の面白いところだと思います。

――なるほど。内田さんが演じられているグレンはその中でどんなキャラクターなのでしょうか?

内田:いや、もう馬鹿ですね(笑)。でもすごく良い意味で突き抜けている人なので、シンプルなんですよ。考え方もシンプルで、自分の周りとか、大切にしたいものを大事にしたいということを第一にしている人なので、進化がどうとかっていうのはあんまりグレンには関係ないんです。

それに付随して、進化したくない人なのかなと思います。言い方は変ですけど。自分の大切なものを壊してまで、変容していく周りが許せないみたいな。

それよりは、今守るべきものをどうやって守ったらいいか、そういうものをまずやってから難しいことを考えるべきなんじゃないかと考えています。結果として進化することで周りのものを守れたりするんですけどね。

グレンはそんな先のことはわからない人なので、「目の前に見えるものを守りたい」というそれだけ真っ直ぐでシンプルな考え方なんです。見ていて気持ちがいいなと思います。他人に対する「こいつ自分の周りのこと考えてないな、くそ!」みたいなのもすぐ顔に出ちゃう。

正直なので、僕は演じていて楽しいですね。

――今回レオン・ラウ(CV:前野智昭さん)が主人公っぽくないのに対して、グレンが主人公っぽい性格をしていますね。

内田:グレンはなにぶん直情的なので、だからこそ、レオンみたいに考える人を見ると「考える前に街を守れよ!」と思うんです。なので、その対比はすごく面白いなと思います。

ジェイ・ユン(CV:梅原裕一郎さん)とかも、表面的には感情をそんなに出さない感じで、そういう人がこの世界にすごく多いと思います。そんな人が多い中で、グレンがいるおかげで助かる部分もあるんですよ。肩の荷が降りるというか、影の無い感じがいいなと思います。突っ走っていく気持ちよさがいいですね。

――グレンを演じる際に何かディレクションをいただいていますか?

内田:本当に「考えなくていいです」と言われました(笑)。特に最初はすごく言われましたね。本人は何がどうなっているのか、とか考えているはずなのですが、僕が考えてしまうと何か違うというか。

グレンは、野性的な反射神経で、ずっと生きて来たところがあるのかなと思います。飛び込まないと守れないというか、迷うくらいなら俺は行くみたいな、ストッパーをかけないように意識しながら演じています。

そういうところは自分に近いなと思うところがあります。

――自分に近いと演じやすいですか?

内田:僕も行ってから考えるというか、飛び込んでみて考えるタイプみたいなところがあるので。グレンを演じているとシンクロするところがあると感じます。

他のキャストのみなさんも話されていると思うんですけど、設定が少し難しいんですよ。「どういうことなんだろう?」ってわからなくなるんですけど、深く考えずにとりあえずやってみようってなるのがグレンなんですよね。

内田さんも憧れる河森監督

――河森監督はどんな印象の方ですか?

内田:僕は以前にも河森さんにお世話になったことがありまして、お話をさせていただく機会もあったりするのですが、やっぱり情熱的な方ですよね。

色々な構想や、「あれをやりたい。これをやりたい」という熱量がいつもすごくて、新しいものへの挑戦もされる方ですし、エネルギッシュな方なので、作品からもそのエネルギーを感じます。

だからこそ色々な作品を作り出せているんだろうなと、素直にすごいなと、初めて参加させていただいた作品から同じことを思っています。

――印象は、以前と変わらないですか?

内田:そうですね。本当に情熱的。優しくて穏やかな感じなんですけど、話を聞いたりするとやっぱり情熱的だなといつも感じます。いつまでも情熱を持ち続けて挑戦し続けるって、すごいことだなって。尊敬しています。

――いつまでも若々しい方だそうですね。

内田:僕が言うのも失礼ですけど、お若いですよね。だからこそ、新しい作品を生み出せるんだなというのを感じます。

――そんな河森監督が作った『重神機パンドーラ』に参加して、驚いたことはありましたか?

内田:いつも思うのは、新しいメカニックをよくもこんなに考えつくなと思いますね。僕もメカニックが大好きなので、すごいなと思います。今回は、車やバイクが変形するので、「またすごいものが……!」って思います。

あとはやっぱり、機械と動物が融合してしまったりするところと人の心が描かれているところが、両立していること。

描くのも難しいことだと思うんですけど、それを今の現状を元に描いているんです。空想とはまた違う、起こりうるかもしれないこととして、先を見ているというのはすごいなと思いますね。

――河森監督とお話すると楽しそうですね。

内田:よく海外へ旅に行かれているし、「日本にいついるんだ?」とビックリさせられる話はよく聞きます。ハングリーなのがすごいですよね。作品のロケハン以外にも情報収集をして、新しいものを取り入れているんです。

「そろそろ落ち着こうか」という雰囲気を一切感じないんです。すごいですよね。憧れます。

人としてのたくましさが描かれる

――アフレコの様子などもお聞かせもらえればと思います。

内田:アフレコ現場は、チーム感がすごく良い作品だなと思います。一緒にご飯を食べに行ったりしてもずっと喋っていますし、チームワークが良くて楽しいなと思う現場ですね。

それこそ、中華料理の話をよくしています。「あの料理、どんなのだろう?」「みんなで食べたいね」みたいな話をして、割と毎回お腹が空きます(笑)。

――飯テロアニメですね。

内田:そうなんですよ。作中で、たくさん食べるので、僕たちもお腹が空くんです。

――内田さんは雑誌の企画でダイエットをされているので、なんとも辛いですね(笑)。

内田:ダイエット中なので、あまり食べられないんです……(笑)。ダイエットが終わるまでは頑張って耐えます。放送が始まる頃には食べられるようになっていると思います(笑)。収録している間にみんなで食べに行きたい!

――(笑)。その他に本作で気になった点はありますか?

内田:この作品は答えを一概に言えない部分があるので、色々な要素が絡んでいるなと思います。ひとつ挙げるなら、レオンの動向や言動が最終的に色々なことに繋がってくるところですね。そこから登場人物各々の気持ちや人生が繋がっていったりもしますので、ひょっとすると難しく感じることもあるかもしれないですけど、そんなときは頭を空っぽにして見てください。グレンみたいなキャラクターも居ますので、そこから物語を見ていくことも可能だと思います。あんまり深く考えすぎずについてきてくれたらなと思います。

――個々の人間ドラマも描かれていくそうですね。

内田:結構ありますね。当番回が各々あるので、その人間模様も面白いですし、それが繋がっていったりということもあるので、1話1話でかなり毛色が違うというのがあります。

――当番回はグレンにもあるんでしょうか?

内田:ありますね。グレンも色々なことがあって、それを心の中にしまってあるからこそ、今の性格になっているんです。そこも描かれているので、見てほしいなと思います。

――では、最後に本作を楽しみにしている読者のみなさんへメッセージをお願いします。

内田:『重神機パンドーラ』の話の中には、“自分の選択”というものがたくさん出てきます。その選択によって人間の進化や変化が起こっていきます。

それが良いことなのか悪いことなのかは登場人物たちにもわからないんですけど、自分で選び取って生きていくという、人としてのたくましさが描かれます。

そんな彼らが、どういう歩みを持って最後に辿り着くのかを楽しみにして、見届けていただけたら嬉しいなと思います。

――本日はありがとうございました!

[インタビュー/石橋悠]

重神機パンドーラ×animate 開店・閉店コメントをクロエ・ラウ役の東山奈央さんが担当!

アニメイト全店でのメインビジュアルポスター展示と同時に開店・閉店コメントをクロエ・ラウ役の東山奈央さんが務めます! ぜひお楽しみください。

また店頭モニターで最新PVも上映決定! こちらもお楽しみください。

●開催期間
2018年02月18日 (日)~2018年03月04日 (日)

●更新日時
2018/02/09

●開催場所
全国アニメイト

●問合せ先
恐れ入りますが、対象店舗各店へお願い致します。

重神機パンドーラ×animate ポスターツイートキャンペーン【第2弾】

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さらに、期間内に掲示してあるポスターを撮影、#アニメイトでパンドーラでTwitterでつぶやくと抽選でレオン・ラウ役の前野智昭さん、クイニー・ヨウ役の花澤香菜さん、ダグ・ホーバット役津田健次郎さん、クロエ・ラウ役東山奈央さんのサイン入りメインビジュアルポスターを2名様にプレゼントいたします。

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<注意事項>
※一部店舗のポスターについては2018年2月18日に店舗に到着後掲示させていただく予定です。
※諸般の事情により2018年2月18日以降に到着の場合もございますので予めご了承いただけますようお願いいたします。
※詳しくは店舗スタッフまでお尋ねください。

3月24日(土)AnimeJapan2018ステージの登壇者を追加発表!

放送開始直前を記念した AnimeJapan2018ステージイベントの登壇者を追加発表! 先に発表されている総監督の河森正治さん、前野智昭さん(レオン役)、津田健次郎さん(ダグ役)に加え、東山奈央さん(クロエ役)、内田雄馬さん(グレン役)、梅原裕一郎さん(ジェイ役)、茅野愛衣さん(セシル役)が登壇することも公開されています。

さらに、どんなキャラクターを演じるのかまだ発表されていない中村悠一さんの出演も決定! 詳細はステージイベントにて明らかに……!? このほかにも最新情報を解禁予定ですので、このスペシャルな機会をどうぞお見逃しなく。

TVアニメ『重神機パンドーラ』作品概要

〈イントロダクション パンドーラ編〉
2031 年 、次世代エネルギーとして開発されていた量子リアクターの暴走事故「翔龍クライシス」により世界は激変した。
突如 、 地下から広がったその閃光は都市ビル群を呑み込みながら大地を覆い尽くし、
やがて生物、機械、植物を超越・融合した未知なる特異進化生物「 B.R.A.I 」 が出現 した 。

7 年後、翔龍は 絶対防衛都市 「 ネオ翔龍 」へと生まれ変わっ てい た 。
驚異的スピードで進化を遂げ人類 を滅亡 の危機に陥れた B.R.A.I に対抗する 、 人類最後の希望の砦である。

運命に導かれネオ翔龍に集 う、 レオン、クロエ、クイニ ー 、ダグ 。
彼らを防衛軍へと迎え入れる 、 セシル、ケイン、ジェイ、グレン。
そして、人類の存亡をかけて戦う特殊部隊「パンドーラ」が誕生する。

契約の時、希望は彼らに託された――

<スタッフ>
原作:河森正治・サテライト
総監督:河森正治
監督:佐藤英一
シリーズ構成:根元歳三
キャラクター原案:江端里沙
キャラクターデザイン:安彦英二
重神機デザイン:河森正治
色彩設計:林可奈子
美術監督:伊藤聖
CGディレクター:後藤浩幸
音楽:得田真裕、眞鍋昭大
制作:サテライト

<キャスト>
レオン・ラウ:前野智昭
クイニー・ヨウ:花澤香菜
ダグ・ホーバット:津田健次郎
クロエ・ラウ:東山奈央
グレン・ディン:内田雄馬
ケイン・I・ハサン:石塚運昇
ジェイ・ユン:梅原裕一郎
セシル・スー:茅野愛衣

檜山修之/中村悠一/近藤孝行/石川界人/瀬戸麻沙美/能登麻美子/石田彰

公式サイト
公式Twitter @unit_pandora

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