榎木淳弥さん&小松未可子さんが登壇したTVアニメ『つくもがみ貸します』第1話試写会をレポート! ポップな江戸の世界観と可愛い“つくもがみ”たちに期待大!
2018年7月22日(日)よりNHK総合にて放送開始となるTVアニメ『つくもがみ貸します』。本日7月10日(火)に、渋谷のNHK放送センターにて第1話の試写会が行われました。
本作は、KADOKAWAより刊行されている畠中恵さんによる小説が原作。一種の妖となった古道具たち「つくもがみ」と、古道具屋であり損料屋(現在でいうレンタル屋)の「出雲屋」を営む清次とお紅の姉弟をはじめとした人間たちが織り成す人情ストーリーです。
試写会では、清次役の榎木淳弥さん、お紅役の小松未可子さん、むらた雅彦監督、古國勲さん(制作統括/NHK)が登壇し、本作の魅力についてたっぷりと語られました。アニメ放送前にぜひご覧ください♩
ポップでカラフルな世界観と可愛い“つくもがみ”たちに期待大!
「江戸情緒をベースにした、人情あり笑ありのポップなとても楽しい作品に仕上がっています」と古國さんがおっしゃった通り、第1話でも江戸の賑やかな雰囲気と人情があふれ、可愛い“つくもがみ”たちもたくさん登場するTVアニメ『つくもがみ貸します』。
今回の作品について聞かれたむらた監督は、「江戸時代に即しながら、カラフルな優しい感じの色彩になるように作っています。ふんわりとした軽い気持ちでご覧になっていただけたらと思います。」と語りました。
作られてから100年以上が過ぎ、魂を宿した“つくもがみ”たちの力を借りながら、さまざまな事件を解決していく「出雲屋」を営む姉弟の弟・清次役を演じる榎木さんは、第1話を見て“江戸の空気を感じるポップな世界観”に期待でいっぱいの様子。
姉・お紅を演じる小松さんは、お紅の色鮮やかな着物や髪飾りなど、可愛いと思えるファッションも本作の魅力だと語り、「可愛く動きまわる“つくもがみ”たちのキャラクター性、出雲屋にやってくる相談事を解決していくストーリー、そして、お紅・清次・蘇芳の3人の関係性と、色々な面から楽しめる作品です」と魅力を語ります。
登壇者の皆さんがおっしゃる通り、本作は江戸時代でもありながらカラフルでポップな世界観が魅力的な作品。「“つくもがみ”個々のキャラクターを生かしながらもできるだけ可愛い感じに。それと対比するように、人間のキャラクターはリアルにするなど、見せ方でメリハリが出るように気をつかっています」とむらた監督。人間とつくもがみたち、それぞれの表情や色彩にも注目です。
可愛くも見てて飽きないたくさんの“つくもがみ”たちが登場しますが、その中でも、キセルのつくもがみである“五位”(ごい・CV:平川大輔さん)がお気に入りという榎木さん。リーダーシップを取りたがるけれども、最後まで話をまとめられない抜け具合が可愛いとのこと。
一方、小松さんはゲストで登場する“つくもがみ”たちにも注目してほしいと語りながら、個人的には櫛(くし)のつくもがみである“うさぎ”(CV:井口裕香さん)がお気に入り。頻繁に動き回ったり、話したがり屋で顔芸をしたりするのが可愛く、癒されるそうです。
▼登場する“つくもがみ”たちの動きや表情にもご注目ください!
江戸時代ならではの言葉づかいとイントネーションに苦戦中!?
「それぞれ演じるキャラクターと似ているところは?」という質問に対して、「普段から落ち着いていて、押しに弱いところ」と答えた榎木さん。「清次は頼まれ事を断れないところが多くて、僕も気が弱いので……清次も気が弱いんですか?」と隣のむらた監督に尋ねると、「表面上は弱いかもしれませんが、芯はしっかりしています」とのこと。「じゃあ、芯がしっかりしているところも似ているということで……」と、会場の笑いを誘います。
お紅の“表面上に出る気の強さ”に、清次との大きな違いを感じる小松さんは、「私も兄と弟がいるので、アニメで清次に強く命令するようなシーンでは、自分もよく弟に同じことをしていたな、としみじみ思いました。清次の気苦労は、きっと(小松さんの)弟がすごく分かるんじゃないかなと思います」と、ご自身の家族と重ね合わせていました。
また、“江戸時代”が舞台ということで、現代言葉とは違う“ら抜き”言葉がない江戸時代ならではの言葉づかいが難しいという榎木さん。耳慣れない言葉が多いので、言葉の意味を調べるところから始めているのだそう。
小松さんも、現代ではなかなか言わない土地の言葉や、江戸時代の物のイントネーションに苦戦しているとのこと。江戸時代でおしゃれ感覚として身につけられていた“根付(ねつけ)”(現代でいうストラップみたいなもの)など、当時の文化が分かるのも本作の魅力だとおっしゃっていました。
さらに、「〜じゃないかい」という現代の女性が使わない言葉をお紅が使っていることもあり、できるだけ女性らしさが出るように意識しているのだそう。でも、1番苦戦しているのはやっぱり“イントネーション”とのことで、「江戸のイントネーション一覧表が欲しいです」と切実な願いを明かしました。
最後に、大切に使われた物に宿る“つくもがみ”に題し、「“つくもがみ”が宿るほど大切にしているものはありますか?」という取材陣からの質問に「中学生から使っていた枕を買い換えました」と答えた榎木さん。どういうことなのか尋ねると、「昔から使っている物を捨ててしまったので、今は枕のつくもがみに恨まれてしまっているのかも……。なので、新たなつくもがみを手に入れられるように、物を大切にしていきたいと思います」と、新たな決意をされていました。
一方、小松さんは「引っ越すたびに物を捨てちゃうタイプなので、今持っている物でつくもがみがつく物といえば、実家からずっと持ち続けている倉木麻衣さんのCDです」とのこと。小松さん自身が大ファンという倉木麻衣さんのCDに、そろそろ“つくもがみ”がつくのではと期待で胸を膨らませていました。
実は、本作のEDテーマを倉木麻衣さんが担当されています。江戸時代の情景が目に浮かぶような和風の曲調となっているので、ぜひ音楽にもご注目ください!
音楽、色彩、可愛いつくもがみ、そして江戸に織りなす人間模様といろいろな楽しみ方ができるTVアニメ『つくもがみ貸します』は、NHK総合にて7月22日(日)深夜0:10より放送スタートです!
[取材・文・写真:福室美綺]
TVアニメ『つくもがみ貸します』作品情報
放送・配信情報
NHK総合テレビにて、2018年7月22日から毎週日曜24:10~放送予定!
(関西地方は日曜24:50~)
FODにて、7月22日(日)から毎週日曜26:40に最新話を配信
※放送・配信日時は変更になる場合がございます。
イントロダクション
江戸は深川、仲町にて損料屋・出雲屋を営む、お紅と清次という姉弟がいた。損料屋というのは、日用品から骨董品、そして美術品とありとあらゆる品をいくらかで客に貸し出す商いのこと。
ただこの出雲屋が取り扱う道具たちが、他の店のものと一味も二味も違うのは、作られてから百年以上が過ぎ、魂を宿した「つくもがみ」という一種の妖のようなものになってしまっているところ。
お客の元に貸し出されては、色々な話を聞いて来て、噂話を繰り広げる「つくもがみ」たち。人が良く情け深いお紅と清次は、そんな「つくもがみ」たちの力を借りながらこの町で起こる大小さまざまな騒動を解決していく。
江戸の町に花開く「つくもがみ」と人間たちとが織り成す悲喜こもごもの人情噺、骨の髄までとくとご堪能あれ―――。
スタッフ
原作:畠中 恵(角川文庫/KADOKAWA刊)
監督:むらた雅彦
シリーズ構成:下山健人
キャラクター原案:星野リリィ
キャラクターデザイン:谷野美穂・吉沼裕美
美術監督:村本奈津江
色彩設計:岡 亮子
撮影監督:蒲原有子
音響監督:えびなやすのり
音楽:佐藤五魚
OPアーティスト:MIYAVI vs シシド・カフカ
EDアーティスト:倉木麻衣
制作:トムス・エンタテインメント
アニメーション制作:テレコム・アニメーションフィルム
キャスト
清次:榎木淳弥
お紅:小松未可子
佐太郎:櫻井孝宏
野鉄:奈良 徹
月夜見:仲野 裕
五位:平川大輔
お姫:明坂聡美
うさぎ:井口裕香
ナレーション:片岡愛之助
TVアニメ『つくもがみ貸します』公式サイト
TVアニメ『つくもがみ貸します』公式Twitter(@tsukumogami_tv)