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【アニサマ2018】1日目レポート

【アニサマ2018】1日目レポート! 三森すずこさん&内田彩さんのコラボにサプライズは藍井エイルさん! WUGのアニサマラストステージと感動の嵐

さいたまスーパーアリーナ(SSA)で毎年夏に開催されているアニソンの祭典『Animelo Summer Live 2018 “OK!”』。2018年8月24日(1日目)は、総勢20組のアーティストが集結し、27,000人のファンを熱狂させるライブを繰り広げた。

アニサマ1日目、いきなりスペシャルなコラボが実現!

アニサマ2018のオープニングで、いきなり三森すずこと内田彩のコラボが実現。選んだ曲は水樹奈々の「DISCOTHEQUE」だ。

『ラブライブ!』という大きな作品で一緒になり、その後も独自の世界観でソロアーティストとして活躍してきた2人。あらためてその2人が一緒に歌うというのは感慨深いものがあるが、2人でハートを作ったり、最後に「楽しんでいってね」と声を合わせたり、微笑ましいシーンも多かった。

そんな華々しいオープニングから間髪入れずにサプライズとして登場したのが藍井エイル。会場を青く染め上げて、復帰後初シングルとなった「流星」をセンターステージで歌い上げる。

あらためてだが、本当に力強い歌声で会場をぐいぐいと引っ張っていく。「お久しぶりです、藍井エイルです。こうやってアニサマのステージに立つことができて、とっても嬉しく思っています」とコメント。

そして待っていてくれたファンに感謝を伝えつつ、「ラピスラズリ」を捧げた。

藍井エイルからバトンを受け取ったGARNiDELiAは「SPEED STAR」「Error」の2曲を披露。サビの疾走感は有無を言わせずカッコいい。打ち込み主体の「Error」は会場をフロアにして、その心地よいリズムに酔いしれた。



さらに中島愛を呼び込み、2つ目のコラボが実現。メイリア(Vo)曰く、GARNiDELiAは2人共まめぐと同じ茨城出身だという繋がりがあるとのこと。

お互い宇宙や星にまつわる歌を歌っていることが多いということから「君の知らない物語」(supercell)をチョイス。2人のボーカルにtoku(コンポーザー)のグランドピアノも加わり、3人ならではの息の合ったコラボとなった。

アニメ『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』(以下:GGO)の映像にピトフーイ(CV.日笠陽子)とレン(CV.楠木ともり)の会話。ピトがレンをアニサマにエントリーしたという流れで「すぐ出番だから」とピトに背中を押されてステージに飛び出したのは、レンを演じる楠木ともり。

ピンクに染まった会場でGGOのEDテーマ「To see the future」を歌う。静かに始まる曲で、しかもアニサマ初出演の新人声優ということで、緊張しないわけがない。だけどそれを振り切って歌う姿は感動的だった。

サビではみんなを煽って手を左右に振ってもらっていたが、揺られる光の中で歌う姿が印象的だった。そして、最後はレンの愛機P90を手にしてニッコリ笑顔で締めくくる。

続く伊藤美来は、曲の音源収録にも参加しているというホーン隊FIRE HORNSを引き連れて「Shocking Blue」を披露。彼女も数々の大きいステージを経験してきているが、ソロでは初めてのアニサマ出演ということで、その重圧を振り切るように笑顔でいたと思う。

テンション高く歌いきると、TVアニメ『りゅうおうのおしごと!』のEDテーマ「守りたいもののために」へ。彼女のソロ曲はいい曲が多いのだが、その歌をSSAにしっかりと響かせていた。

夢を叶えた亜咲花、Poppin’Partyも見事な演奏を披露

雰囲気がガラッと変わって、勢いよく飛び出したのがDearDreamの5人だ! 爽やかな笑顔で「PLEASURE FLAG」を歌うと、またまた爽やかなキラッキラした笑顔で自己紹介。

興奮が止まらないと言って、コール&レスポンスをしたり、お客さんとの掛け合いを楽しむと、続く「ユメノコドウ」ではトロッコに乗って、会場をめぐりながら歌を届けていた。

『Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-』のEDテーマ「Open your eyes」からスタートした亜咲花のステージ。アニサマ初参戦だが堂々たる歌声と表現力を見せつける。

アニサマの大ファンで、2014年のアニサマで、angelaのKATSUが言った「アニサマのステージは世界一気持ちいいから這い上がって来いよ」という言葉に勇気をもらって頑張って来たと語る。

そして「18年生きてきて、今が一番気持ちいい!」と叫ぶと、一緒にキャンプしてくれますか? と、大ヒットしたアニメ『ゆるキャン△』から、OPテーマ「SHINY DAYS」を軽やかに歌う。アニサマ大好き、アニサマ最高!と歌の途中でも叫んでいたが、その真っ直ぐな思いが伝わるライブだった。

内田彩は「Bright way」から。ロック調の曲をクールに披露する。続いてTVアニメ『お前はまだグンマを知らない』のEDテーマ「So Happy」。


“ぐんま観光特使”の内田彩ということで、アニサマで群馬のことをもっと知ってもらいたい、好きになってもらいたいと群馬をアピール。おしゃれでダンサブルな曲も実によく似合う!

そして、途中からは群馬のマスコットキャラクターで愛くるしいルックスが特徴のぐんまちゃんが登場。ちなみにこの曲のMVにも出演しているのだが、ぐんまちゃんと一緒に手を振りながら楽しんでいた。最後のフェイクもバッチリ決まり、次に繋げる。

印象的なイントロが鳴り響くと、ステージの一段高くなっているところに山崎エリイが登場。切ないバラード「Starlight」を歌う。アニメ『七星のスバル』のED映像も流れたが、大きなメインスクリーンには星空も映し出され、きれいな夜空の中で歌っているようでとても幻想的だった。

歌の表現も去ることながら、表情でも曲を伝えられるのが彼女のすごさで、笑顔がとても輝いていた。

早替えをして、みっく&エリイこと伊藤美来と山崎エリイの2人が歌ったのは「笑顔に会いたい」。

「ママレード・ボーイ」の主題歌で名曲だが、少し懐かしい雰囲気のある曲をよく歌っている2人にとてもマッチしていた。トロッコで会場を半周しながら笑顔を振りまく姿はアイドルそのものだった。

そんなかわいいステージから、メインステージでド派手に楽器をかき鳴らしたのはPoppin’Party。リアルに楽器を弾くという奇想天外なことを実現した5人のパワフルなステージ。

「ティアドロップス」「キラキラだとか夢だとか ~Sing Girls~」で会場を盛り上げて、最後に歌ったのは、『涼宮ハルヒの憂鬱』から、アニソン界に燦然と輝く名曲「God knows...」。会場が盛り上がり過ぎて聴き取りづらかったほどで、ガチでギターソロを弾きまくる大塚紗英もきらめいていた。


Wake Up, Girls!のラストアニサマ!

休憩を挟んでの一発目は、いとうかなこの「ファティマ」とZweiの「LAST GAME」というTVアニメ『シュタインズ・ゲート ゼロ』のOPとEDから。毎回この人気作品のステージは盛り上がるのだが、今回も圧巻の歌唱力で会場を熱狂させる。



会場も真っ赤なペンライトで答えていた。3曲目は2組で「スカイクラッドの観測者」(ゲーム『STEINS;GATE』テーマソング)を歌い、この世界観を締めくくる。



続いてはデビュー10周年となる中島愛が登場。『マクロスF』から、こういうイベントではあまり歌われることがない「放課後オーバーフロウ」を。中島愛が10周年ということは、それはつまり『マクロスF』も10周年ということなのでスペシャルな選曲だったと言えるだろう。

金曜日の夜ではないが、彼女の新たなチャレンジにもなったフジファブリックによる楽曲「サタデー・ナイト・クエスチョン」で会場をディスコにしてステージを終える。

バトンタッチして登場したのは春奈るな。『ゆらぎ荘の幽奈さん』から「桃色タイフーン」という王道キュートポップスを歌って会場を甘く誘惑。

こういうキュートな曲は本当によく似合う。だが彼女の魅力はそれだけではない!と、しっとりとしたバラード「Startear」をセンターステージで歌った。

続いて、黒崎真音×春奈るな feat.大塚紗英&西本りみ from Poppin’Partyで、SCANDALの「瞬間センチメンタル」をカヴァー。ガールズバンドといえば! という選曲で、演奏もカッコ良かったし、アニソン界が誇るボーカリスト2人のハモリが見事だった。



黒崎真音はそのまま残り「décadence -デカダンス-」を披露。この曲もギターロック色全開の楽曲なので見事な流れ。黒崎真音が3役に扮するサスペンス調のMVがメインスクリーンに映し出していたのも面白かった。

そしてアニソンを愛する気持ちを語ったあとに、待ちに待ったTVアニメ『とある魔術の禁書目録III』から、新曲「Gravitation」をどこよりも早く初披露! 作詞はこのアニメシリーズを支えてきた川田まみ。その思いも受け継いで、『とある~』への感謝とこれからの希望を込めて歌う。昨年に続き、素晴らしいステージだった。


後方から登場し「極上スマイル」を歌いながら、トロッコでメインステージまで一気に移動。会場を盛り上げまくったのは、来年の3月で解散することを発表しているWake Up, Girls!(以下:WUG)。これがラストのアニサマとなる。

アニサマに対する感謝と熱い想いを語ったあと、彼女たち自身が作詞した想いのこもった1曲「Polaris」を披露。途中の間奏で、Run Girls, Run!、i☆Ris、Aqours、ミルキィホームズから、短いビデオメッセージが贈られる。これにはメンバーも驚きを隠せない。

だが、涙を浮かべながらソロパートをしっかり歌った吉岡茉祐に、WUGを引っ張ってきたプライドを見た気がした。

人気曲「ユニバーページ」で会場を一気にピンクに染め上げた三森すずこ。今回で9回目のアニサマ出演になるとのことだが、「今回は史上初、3日間出演アーティストです!」と笑顔で言うみもりん。

それだけソロとしても作品としても活躍しているということだが、常に一生懸命な彼女だからこそ成し遂げられる偉業だと思った。

アニサマに縁が深い曲ということで、志倉千代丸が作った「革命のマスカレード」をチョイス。歌う前に早替えをしたり、エンターテイナーみもりんの真骨頂を見せつけた。

真っ赤な衣装で登場したMYTH & ROID。オーバーロードの楽曲「VORACITY」「HYDRA」を立て続けに歌う。エモーショナルでハードな演奏、轟音の中で、アニメ『オーバーロード』シリーズの世界観を作り上げていた。




最高にカッコいいステージで会場をひとつにしたOLDCODEX

いよいよ終盤に差し掛かったアニサマ。アニメ『十二大戦』のナレーションから登場したのはDo As Infinity。大渡亮のギターソロから始まり、伴都美子が続けて登場して、EDテーマ「化身の獣」を歌う。

作品の世界に浸れるクールでカッコいい楽曲を歌い上げると、その後は『犬夜叉』シリーズから2曲「深い森」「君がいない未来」。あらためて、貫禄のあるパフォーマンスに安心感すら感じるステージだった。


2度目のアニサマ出演のAqours。1曲目は「未来の僕らは知ってるよ」。このタイトルの醍醐味とも言えるキャラクターたちとのシンクロを見事に成し遂げる。この域まで完成度を高めるのにはすごい努力が必要だと思うが、大きなステージを何度も経験している彼女たちの堂々たるステージングだった。

といっても、この日はアニメの映像も抑えめで彼女たち自身を映像でも映し出されていたように感じたが、不思議とキャラクターに見えてくるから面白い。「君の瞳を巡る冒険」と「WONDERFUL STORIES~勇気はどこに?君の胸に!」で目一杯盛り上がって、最後のOLDCODEXに繋げる。

トリとなるOLDCODEX。ペンライトを青に変えろ! と叫ぶと、TVアニメ『Butlers~千年百年物語~』のOP「Growth Arrow」をアニメの映像と共に歌う。PainterであるYORKE.も、歌に合わせて観客を煽りながら、作品を少しずつ完成に近づけていく。

そして今度は、ペンライトを赤にさせて「One Side」を。彼が思いっきり煽ることによって、観客もどんどん大きな声を出して反応していく。女性アーティストが多く出演していたので、DearDreamもそうだが、盛り上げるためには強引さも必要ということで、本当に力強いパフォーマンスでぐいぐい引っ張ってくれた。

Ta_2の喉の強さは知っていたが、毎回がなりまくるボーカルに、あらためてすごみを感じた。

4年ぶりのアニメでめちゃめちゃ緊張していると言うTa_2。「4年ぶりだぜ、オリンピックかよ! しかも今回トリだぜ?」と笑う。そしてもう一度アニメと向き合おうと思い、そういう思いも全部込めたという新曲「Heading to Over」を歌う。

今度は拳で語り合わないかと持ちかけたので、アニサマではほとんど見たことがないペンライトが光らない世界になる。そんな初めて見る光景に、歌終わりに「ありがとう」と心からの感謝を伝え、今度は好きな色を灯させる。

前回勝手に興奮してステージの下に降りてしまい怒られたというエピソードを語ったあと、「今年はちゃんと許可を取った」と宣言し、会場を練り歩きながら『黒子のバスケ』2期のEDテーマ「WALK」を歌う。

この曲は有無を言わせず声を上げたくなるパワーナンバー。観客がどんどん一つになっていくのが目に見えてわかった。凄まじいパワーを作り出し、アニサマのトリという大役を見事に成功させていた。

最後は出演者全員が観客に感謝の気持ちを伝えて、アニサマテーマソング「Stand by...MUSIC!!!」をみんなで歌って、約5時間に及ぶ一大イベントの1日目を締めくくった。

[取材・文/塚越淳一]

アニサマ2018 1日目セットリスト

01 DISCOTHEQUE / 三森すずこ×内田彩
02 流星 / 藍井エイル
03 ラピスラズリ / 藍井エイル
04 SPEED STAR / GARNiDELiA
05 Error / GARNiDELiA
06 君の知らない物語 / GARNiDELiA×中島 愛
07 To see the future / レン(楠木ともり)
08 Shocking Blue / 伊藤美来
09 守りたいもののために / 伊藤美来
10 PLEASURE FLAG / DearDream
11 ユメノコドウ / DearDream
12 Open your eyes / 亜咲花
13 SHINY DAYS / 亜咲花
14 Bright way / 内田彩
15 So Happy / 内田彩
16 Starlight / 山崎エリイ
17 笑顔に会いたい / みっく&エリイ(伊藤美来×山崎エリイ)
18 ティアドロップス / Poppin’Party
19 キラキラだとか夢だとか ~Sing Girls~ / Poppin’Party
20 God knows... / Poppin’Party
21 ファティマ / いとうかなこ
22 LAST GAME / Zwei
23 スカイクラッドの観測者 / いとうかなこ×Zwei
24 放課後オーバーフロウ / 中島 愛
25 サタデー・ナイト・クエスチョン / 中島 愛
26 桃色タイフーン / 春奈るな
27 Startear / 春奈るな
28 瞬間センチメンタル / 黒崎真音×春奈るな feat.大塚紗英&西本りみ from Poppin’Party
29 décadence -デカダンス- / 黒崎真音
30 Gravitation / 黒崎真音
31 極上スマイル / Wake Up, Girls!
32 Polaris / Wake Up, Girls!
33 ユニバーページ / 三森すずこ
34 革命のマスカレード / 三森すずこ
35 VORACITY / MYTH & ROID
36 HYDRA / MYTH & ROID
37 化身の獣 / Do As Infinity
38 深い森 / Do As Infinity
39 君がいない未来 / Do As Infinity
40 未来の僕らは知ってるよ / Aqours
41 君の瞳を巡る冒険 / Aqours
42 WONDERFUL STORIES~勇気はどこに?君の胸に! / Aqours
43 Growth Arrow / OLDCODEX
44 One Side / OLDCODEX
45 Heading to Over / OLDCODEX
46 WALK / OLDCODEX
47 Stand by...MUSIC!!! / アニサマ2018出演アーティスト 1st Day

イベント概要

名称:AnimeloSummer Live 2018 “OK!”
日時:8月24日(金)、25日(土)、26日(日)各日14:00開場、16:00開演
会場:さいたまスーパーアリーナ(スタジアムモード)
料金:全席指定/前売9,200(税込・各日)
主催:MAGES./文化放送/BSフジ協賛:ANiUTa/グッドスマイルカンパニー/LIVE DAM STADIUM

公式WEBサイト(PC・モバイル共通)
公式Twitter(@anisama)
公式Facebookページ

(C)Animelo Summer Live 2018/MAGES.
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