声優
『トリカゴ』声優・高橋李依:主題歌インタビュー第1回

アプリ『トリカゴ スクラップマーチ』声優インタビュー第1回:少年役・高橋李依さん│サラサラヘアー感を演技に乗せ、獣人(ケモミックス)たちとの距離を大切に

「ケモミミ娘x廃墟探索xおねだりバトル」の新基軸スマホRPG『トリカゴ スクラップマーチ』。プレイヤーは作中唯一の人間である少年として、様々な動物がモチーフの獣人(ケモミックス)と絆を深めながら、廃墟と化した東京の街を冒険します。

この度、アプリの配信に先駆けて2019年1月30日(水)にリリースされる主題歌CD『スクラップ・マーチング!』の発売を記念して、出演声優陣に連続インタビューを実施!

第1回は主人公・少年役の高橋李依さん。作品やキャラクターの魅力をはじめ、主人公として大切にした獣人たちとの距離感、さらには溢れんばかりのアルパカ愛に至るまで、たっぷり語っていただきました。

サラサラヘアー感を演技に乗せて……!?

――最初に『トリカゴ』についてお話を聞いたときはどんな印象を受けましたか?

少年役・高橋李依さん(以下、高橋):まず主人公に声がつくことを聞いて驚きました! まさかプレイヤーさんの分身となるキャラクターとして喋るなんて! なので私が声を担当させていただくことで、少年がひとりの人間として存在できるようになればいいなと思いつつ収録に臨みました。

――たしかに主人公に声がつくのは昨今のアプリでは珍しいかもしれませんね。

高橋:プレイヤーさんには、こんなに可愛らしい獣人(ケモミックス)の女の子たちの輪に入っていく前提として「あなたは少年です」と最初に没入させていくなんて挑戦的な試みですよね! 私は好きなので嬉しいですが(笑)。

――舞台も荒廃した東京ということでどこかミステリアスな一面も感じられます。

高橋:そうですね。でも荒廃した街並みをこうもポップに描けるんだ、という驚きもありました。コールドスリープから目覚めて……というあらすじを聞いていたので、どんなイラストになっているのかと思いきやビビッドカラーが多くてポップに描かれていて、作品の持つテンション感が思いのほか明るくてそこも驚きました。

――少年のビジュアルをご覧になっていかがでしょう。

高橋:可愛いですよね……! どこから語ればいいんだろう(笑)。とても可愛くて魅力的だと思うところがたくさんあって……まず性格を挙げると、めちゃくちゃ素直なんですよね。

主人公とはいえ決して自我がないわけではなく、自分の気持ちを大切にしながら相手との距離感を考えて物事を発言できるんです。若いのにしっかりしていて、かなり理想的な小さい男の子だと思っています。

▲主人公・少年(CV:高橋李依)

▲主人公・少年(CV:高橋李依)

――理想的?

高橋:理想です! こんないい子が弟にほしい!(笑) ぜひとも弟にしたい男の子ですね。柔らかい雰囲気で、設定資料にはちゃんと「サラサラヘアー」と書いてあって、大事なんだなと(笑)。だから、サラサラヘアーっぽい声になるように意識しました(笑)。

――それはどうやって表現されているんですか?(笑)

高橋:髪の毛がくせ毛っぽくない、素直でストレートな発音になるように(笑)。できる限りスッとした表現ができるように努めました(笑)。ぜひみなさんにはサラサラヘアー感を感じてもらえたら嬉しいです!

――ちなみに高橋さん的にポイントだと思うところは?

高橋:(食い気味に)肩と膝をピンク色に染めていただいているのはイラストレーターの方がこだわって描いてくださっているのかなと考えていて! 小さい男の子ってよく肩と膝とヘソを出すんですけど、この少年は出している! 要所を抑えられている素敵なイラストなので、ぜひプレイされるみなさんにも刺さっていただければ嬉しいです!

――先ほど演技について触れていましたが、演じられるうえではどういった点を工夫されたのでしょうか。

高橋:獣人(ケモミックス)の女の子たちが起こした物事に対して、返事やリアクションをするようなセリフが台本に多かったんです。そこで少年はどんなリアクションをするのか、音響監督さんとお話しさせていただいたときに“内側にギュッとする”という結論に至りました。

例えば、驚いたときに「わ! ビックリした!」と前に出してしまうような驚きではなく、身体の内側に縮こまってしまうようなリアクションを起点に役作りをしていきました。

――では自分から前に出ていくような性格ではなく、比較的受け身な性格?

高橋:基本的に受け身で流されていった末に、てんやわんやするような性格ですね。そんなみなさんあっての男の子でありたいなと思いました。

また、エーコちゃんたちに引っ張られつつではありますが、決して流されるだけではありません。自我があることもキャラクターのベースになっていて、人によって色々な対応をするんですよね。それもまたキャラクター同士の距離感の楽しいところなんです。

例えばライラさんやチクワちゃんには、ちょっとお兄さんっぽく振る舞うんです。一方、タマキさんにはさっぱりしていて「はいはい」と深入りしないように流していたり。相手によって変わる対応がきっかけになって、獣人(ケモミックス)の女の子たちの魅力をより引き出せていたら嬉しいなと思っています。

――なるほど。また、少年以外に気になるキャラクターはいますか?

高橋:銀髪のキャラクターが好きなので、ジェリコさんが気になっています!

――他の声優陣もみなさんジェリコが気になっているとおっしゃっていました。

高橋:本当ですか!? 女子だからかな? パンツルックがカッコいいんですよね! 他のキャラクターはスカートだったりする中、ひとりだけパンツなのはポイント高いと思います。でも……そっかぁ、誰も少年を挙げてくれなかったのかぁ、寂しいなぁ……(笑)。

あとサクヤさんとの掛け合いもセリフとして読んだワンシーンだけでなく、ちゃんと全貌を読んでみたいですね。どんなアプローチで丸ちゃん(サクヤ役・朝日奈丸佳さん)が演じているのかが気になります。サクヤさんって結構拗らせたキャラクターなんですよね。

言っていることが驚きの連続なので、サクヤさんとのシナリオを早く見てみたいです。丸ちゃん自身特徴のある声なので、いい化学反応を期待しています!

キャラクターに寄り添った『スクラップ・マーチング!』と、世界観に寄り添った『がらくた・とれじゃあ』

――今回、本作の主題歌『スクラップ・マーチング!』をレコーディングされましたが、収録を終えた感想をお聞かせください。

高橋:録らせていただいた順番的には3番目で、エーコさんとタマキさんが既に収録されていました。それぞれ賑やかに自分のペースで歌われていてキャラクターを惜しまず出してきてくださったので、私は主人公として「振り回されよう」と(笑)。

楽曲自体はテンポがいいので、その中で少年として歌えるギリギリのラインを見極めつつ、内にキュッとするような振り回されている雰囲気を出しました。逆にオドオドしちゃうと曲に合わないと思いますし、テンポも遅れてしまうので。あのてんやわんやに乗せられてしまった……というイメージになるように、振り回される少年を意識しました。

――仮歌を最初に聴いたときはどういった印象を受けましたか?

高橋:聴いていると楽しいんですよね! 家でもずっと口ずさんじゃうくらいでした! さすがにまだ世に出ていない曲なので外では口ずさめなかったんですけど(笑)。ただ、やっとみなさんにも聴いていただけるのであれば、心置きなく歌えます(笑)。

とても中毒性のある楽曲だと思いましたし、間奏も楽しくて聴いているだけで踊りたくなっちゃいます(笑)。エーコ・タマキ・チクワの3人だけで歌っていても可愛いかなと思ったんですけど、振り回され要員も仲間に入れていただけて嬉しかったです!

――ただ、あのハイテンションな楽曲の中でおとなしい性格の少年として歌うのはきっと難しいですよね。

高橋:そうなんです(笑)。本当は自分も「イエイイエイ!」とノリたいタイプではありますが、そうすると彼の魅力が薄れてしまうと思っていて。きっと、このテンポの中で少し気後れするくらいが可愛いんだと思います。こだわりの距離感で歌ってみたので、みなさんに刺さっていただければ嬉しいですね。また、男の子として歌うことも貴重な経験だったのでとても楽しかったです!

――たしか男の子役はいくつか演じられていましたよね。

高橋:アニメなどで演じさせていただく機会はありましたが、歌うことはあまりなかったんです! なので、他の方のアプローチに合わせて、フレーズによってはストレートに歌おうと考えたりしていて。それこそサラサラショートヘアで歌おうと思ったところも(笑)。

――(笑)。他にはどういったところを意識して歌われたのでしょうか?

高橋:歌詞をセリフとして意識していました。歌が上手なエーコさん、個性が出ているタマキさん、可愛く歌ってくれたチクワちゃんと、みんながそれぞれの方向に突き抜けてくれるなら、やっぱり振り回される少年はセリフとして歌うことを意識した方がいいんだろうなと思ったので、とにかくキャラクターソングであることを意識しました。キャラクターの個性があっての楽曲だと思うので。

また、演じさせていただいたシーンを思い出しながら「どのくらいの距離感だったかな?」とか「どれくらい柔らかく喋っていたのかな?」とか。歌詞も「触れて何かが高鳴って」とありますが、主人公なりの解釈や目線で歌えたらいいなと思いました。

――どの歌詞もキャラクターの個性が落とし込まれていて、まさにキャラクターソングという印象を受けました。

高橋:あと、歌い出しの「カン・コン・ガチャン・ドンガラガッシャン エンジョイ・収集デイズ!」のあたりは難しかったです(笑)。4人で歌っているので、それぞれのリズムに合わせるところが難しいんですよね。ただ、タイミングを合わせつつキャラクターを維持するすり合わせは楽しい作業でした。

――お気に入りのフレーズはありますか?

高橋:主題歌が流れるPVを見たときに、改めてAメロがめちゃめちゃいいなと思いました! 主人公から始まってみんなに振っていき、それに振り回してもらって……というシーンが歌詞にマッチしていたので、ぜひ最初はPVから見ていただきたいです! 最初にPVを見ていただき、イメージが湧いた後に楽曲だけ聴いて「このパートは誰が歌っているんだろう」と考えていただけたら嬉しいです。

――また、カップリング曲の『がらくた・とれじゃあ』も収録されました。

高橋:聴いたときの楽曲の印象がこちらも『トリカゴ』らしさに溢れていると思っていて。荒廃した街だけど、キャラクターが前を向いているからポップに仕上がっていて。こういう雰囲気の楽曲を歌うことができて嬉しいなと思いました。こちらも『トリカゴ』らしい一曲だと思います。

――『スクラップ・マーチング!』とは別の『トリカゴ』らしさが詰まっていると。

高橋:同じ作品の楽曲でもこんなに幅が違うんだと驚きました。女の子たちの賑やかな日常は『スクラップ・マーチング!』にも入っているんですけど、世界観という点ではこちらの楽曲に詰め込まれていると思いました。キャラクターに寄り添った『スクラップ・マーチング!』と、世界観に寄り添った『がらくた・とれじゃあ』。どちらも作品の魅力が詰まってように感じています。

――こちらのレコーディングは高橋さんが最後だったそうですね。

高橋:そうですね。そのため、みんなで歌うときは周りを支えたいという気持ちをもって真っ直ぐに歌いました。また、今回もエーコ・タマキ・チクワちゃんたちが個性的に歌ってくれたから、控えめだけど隣には少年がいるような雰囲気になればいいなと。

ソロパートでは暗くなり過ぎないように、でも少しだけ内気になるように歌っています。この世界のポップな一面や獣人(ケモミックス)の女の子たちに引っ張ってもらっている気持ちを考えつつ、それらの足し算と引き算をずっとしていた感覚ですね。完成版が楽しみです!

▲「スクラップ・マーチング!」ジャケット

▲「スクラップ・マーチング!」ジャケット

――他のお三方の歌を聴いてみていかがでしたか?

高橋:もうキャラクターらしさが出ていました! チクワちゃんがめちゃめちゃ可愛らしくて「よく歌えましたね~!」と、もう頭をなでくり回したいですね! タマキさんは、いい感じに肩の力が抜けていると言いますか、呆気にとられて「お歌がお上手なんですね~」と思ってしまいます(笑)。エーコさんも「あたしの歌を聴け!」と歌で主張しているかのようで、もう「聴かせていただきますー!」と(笑)。

本当にそれぞれの関係性が表れているような歌声になっていて感動しました! ゲームの収録だとなかなかキャストのみなさんとお会いする機会はありませんが、楽曲でみなさんの役作りへの想いが伝わってきたので、パスしていただいた楽曲のバトンを受け継ぐように歌わていただきました!

――アンカーとして?

高橋:はい! アンカーとして頑張らせていただきました!

――こちらもお気に入りのフレーズをお聞かせください。

高橋:ラスサビの「一緒に集めた思い出を…」をソロで歌わせていただきましたが、合唱部分とソロパートは意識して歌い分けたので、聴いてくださるみなさんには主人公ならではの歌詞を噛み締めていただけたら嬉しいです。

それぞれに振り分けられた言葉たちは、そこに意味があるんだろうなと感じていて。きっと歌っているみんなもその言葉を解釈しているのかなと。そこで歌い分けた意味も考えながら聴いていただけると、より楽しんでいただけると思います。

高橋さんのほとばしる“アルパカ愛”

――本作は様々な動物がモチーフの獣人(ケモミックス)たちが活躍しますが、高橋さんの好きな動物は?

高橋:私はアルパカが大好きなんです。アルパカを見るだけでダメな飼い主みたいになっちゃいます、飼ってないんですけど(笑)。例えば、ペットの犬や猫に「ご飯でちゅよ~♡」と話しかけることってあると思いますが、私はアルパカを見るとそういう性格になってしまいます! だから動物園に行くしかなくて(笑)。

――なるほど(笑)。でも都内近郊だとアルパカを見られるところは多くないですよね。

高橋:そうなんですよ! なかなか都内じゃ見られなくて……。動物園を選んで行かないと会えないんですよね。ちなみにアルパカ牧場さんにはアルパカのグッズがたくさん置いてあるので、そこでぬいぐるみもキーホルダーも買って付けて、アルパカガチ推しみたいな格好をして動物園に入っていくんですよ(笑)。

ただ、気軽に会いに行けないからこそ、そこにレアリティを感じていて! 普段は動物園さんのTwitterとかで「今日のアルパカ:アルパカが毛を剃りました」のようなツイートを見ながら「もうこんなにツルツルになっちゃって~!」と猫なで声になって(笑)。

でも現地に行ったとしても触れないので、眺めることしかできないんですよ! 普段からよく動画を録画しているんですが、この前行ったときに排便の瞬間ですらカメラを回している自分がいて、本当に好きなんだなって思いました(笑)。アルパカならなんでも許せちゃうんだと思います。

あとアルパカが座るときって、すごい綺麗に正座するんですよ! (スマホで写真を見せつつ)後ろ足がかなり綺麗に曲がるんですよね! そんな座っているところも可愛いんですよ! もうアルパカが癒やしなので、私のプライベートDVDが出るとしたらアルパカ園に行きたいです!(笑)

――とてつもないアルパカ愛ですね……!

高橋:でも『トリカゴ』にはまだいないんですよね……! もし登場するなら、女の子とは別の立ち位置、主人公の相棒とかにしてほしいです。アルパカの妖精……みたいな? いや、ちょっと怖いな(笑)。もし登場していただけるのであれば、ぜひ兼ね役として演じさせてください!

――(笑)。それでは最後にアプリのリリースやCDの発売を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。

高橋:この作品は獣人(ケモミックス)として女の子がたくさん登場しますが、きっとみなさんの好みの子がきっと見つかると思います。リリース後にアプリに触っていただいてもいいと思いますし、楽曲から入っていてただけても嬉しいです。

さらに主人公は小さい男の子なので、女性のお客さんには「小さい男の子になれる!」という新しい扉から入っていただけるかと思います! 動物好きも、美少女好きも、男の子好きも、声優さん好きも、ぜひ『トリカゴ』に遊びにきていただければ嬉しいです!

――ありがとうございました。

[取材・文・撮影/鳥谷部宏平]

リリース情報

・商品名:トリカゴ スクラップマーチ UNIT1 「スクラップ・マーチング!」

アーティスト:Bits & Pieces(主人公:CV.高橋李依、エーコ:CV.富田美憂、タマキ:CV.末柄里恵、チクワ:CV.藤田茜)

・発売日:2019年1月30日(水)発売予定

・価格:¥1,200(税抜)/¥1,296(税込)

・収録内容:

1.スクラップ・マーチング!

作詞:松井洋平 作曲:AstroNoteS

2.がらくた・とれじゃあ

作詞:松井洋平 作曲:AstroNoteS

3.スクラップ・マーチング! inst

4.がらくた・とれじゃあ inst

・初回特典:ゲーム内アイテム シリアルコード    
※シリアルコード入力は、スマホアプリがPCで遊べるサービス「And App」からの入力に限ります

・発売・販売元:エイベックス・ピクチャーズ株式会社

※内容は変更の可能性がございます。

アプリ情報

タイトル:トリカゴ スクラップマーチ
対応OS:iOS/Android ※一部端末を除く
ジャンル:少年とケモミミ娘の終末探索RPG
価格:基本無料 ※アイテム課金あり

【ストーリー】
あなたが目覚めた場所は文明が崩壊した東京…

廃墟生活に休みなし!変わりきった東京を舞台に獣人たちと朝から晩まで駆け回り、崩れ行く東京に眠る「文明の遺物」を手に入れよう!

コントロール不能!?なおねだりパーティーで、指示を出すキミを振り回す、勝手気ままな仲間たち。十人十色のワガママ娘をキミならどうする?

公式サイト
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(C)DeNA Co.,Ltd.
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