映画
『劇場版 幼女戦記』声優・悠木碧、戸松遥4DX上映舞台挨拶に出演

『劇場版 幼女戦記』悠木碧さん、戸松遥さんが一騎打ちシーンの裏側を明らかにした4DX上映舞台挨拶レポート。分かり合えない(?)ターニャとメアリーの関係性についても分析

2019年2月8日から上映が開始した『劇場版 幼女戦記』。大好評につき、公開から約2ヶ月経った4月5日から、4DX上映もスタート!

4DX上映を記念し、4月13日にはユナイテッド・シネマ 豊洲にて、ターニャ・デグレチャフ役の悠木碧さん、メアリー・スー役の戸松遥さんが出演する「『劇場版 幼女戦記』4DX上映記念 舞台挨拶」が行われました!

ステージでは、4DX上映に盛り込まれたこだわりの数々。さらに、アフレコ時の裏話など充実の内容でお届け! 本稿では、悠木さんと戸松さんによるトークの模様をご紹介します。

※ 本記事はネタバレを含みますのでご注意ください。

制作陣のこだわりが詰まった4DX上映!“あるある”話も!

劇場では『劇場版 幼女戦記』4DX上映がスタート。通常版にアトラクションのような迫力ある仕掛けが加わった、4DXならではの内容が上映されました。

上映後は悠木さん、戸松さんが劇場後方からステージに登壇! 戸松さんは、『劇場版 幼女戦記』の舞台挨拶自体が初めてということもあり、悠木さんと肩を並べることを待ち望んでいたようです。

トークが開始したステージでは、揺れや煙などの仕掛けとあわせて物語を体感できる最新の映画上映システム・4DXについての話に。制作時の裏話としてMCの菊島憲文プロデューサーから、各仕掛けのタイミングは上村泰監督をはじめとする制作陣による監修が加わっていたと明かされます。

また4DXと言えば、作品上映前に各仕掛けが次々と作動するトレーラー映像がおなじみとなっています。揺れはもちろん、水しぶきなど、4DXで体感できるあらゆる仕掛けが盛り沢山な内容となっていますが、こちらについて戸松さんは、以前、想像以上の迫力に飲み物をこぼしてしまったとのこと。悠木さんからは眼鏡が飛んでしまったというエピソードが飛び出し、会場のファンは笑いつつも、共感した様子を見せます。

▼「THE NEW 4DX BRAND TRAILER」

“ターニャvsメアリー”、迫真の演技の裏では……!?

4DXについて盛り上がる中、お次はアフレコ時のトークも。作中では敵対関係のキャラクターを演じる悠木さんと戸松さんですが、アフレコ現場では和気あいあいとした会話を楽しんでいたようです。

しかし、物語の終盤を盛り上げたターニャとメアリーによる一騎打ちの収録では、終えた後に貧血になるほど熱を込めたと言う悠木さん、戸松さん。そんな迫真の演技を目の当たりした制作陣は、ふたりの演技に合わせて作画に手を加えたとのこと。迫真の演技、描写を観たばかりの会場のファンも納得の様子です。

そんなメアリーは、TVシリーズで描かれたあどけない少女から、劇場版では復讐に燃える狂気じみたキャラクターに一変。悠木さんは、あくまで大人な性格のターニャとは異なり、常に全力を尽くす戦いぶりに愕然としたようです。さらに、戦争においてひとりに固執する姿勢について悠木さんは、ターニャには到底理解できないのではないか、ふたりがわかり合うのは難しいのではないかと冷静に分析します。

また、あれだけの死闘を繰り広げながらも、決着はつかなかったターニャとメアリー。戸松さんは台本を読んだ際、メアリーがなんとか救出された姿を喜びつつ、次の出番を意気込んだそう。対する悠木さんは、メアリーの“主人公補正”とも言える強さ、そして執念に、笑いながらも恐怖を感じている様子でした。

続いて、お気に入りのシーンを問われると、ロリヤの作画の良さにびっくりしたというふたり。裏話として、ロリヤ役のチョーさんの演技に感銘を受けたスタッフが、こちらも作画を修正したと菊島プロデューサーが明かし、キャストのふたり、ファンからも感嘆の声が漏れます。

さらに、メアリーの上司であるウィリアム・ドレイクの話になると、部下に振り回され続けた彼を同情する戸松さん。加えて、最終的にメアリーを救ったことを感謝しているとのことです。

▲ウィリアム・ドレイク

▲ウィリアム・ドレイク

何かと上官の胃を痛めるターニャとメアリーですが、ここでふたりに対して“部下に持つならどちらがいいか”という質問が投げられます。すると、即座にターニャと答えるふたり。悠木さんは、メアリーと違い現場に出向いてお守りをしなくていいターニャなら、まだ“命の危険はない”という、もっともな意見を挙げました。

本編にまつわる話が一段落したところで、『劇場版 幼女戦記』通常版の公開から10週が経過しているとアナウンス。本作を盛り上げ続ける悠木さんから、改めて感謝の言葉が贈られると、割れんばかりの拍手が会場を包みました。

また今後の展開として北米での上映が決定! ファンにも誇らしいニュースですが、際どいシーンが多い本作だけに悠木さんは、表現上問題ないのかと心配し、その姿に会場から笑いが起こります。

充実したトークの数々が繰り広げられましたが、早くも終了の時間に。最後に戸松さんは、通常版から4DX上映まで行われた本作の人気を再確認できたことを踏まえて、何度でも楽しめる作品だとメッセージを残します。

悠木さんは、キャスト、スタッフが心血を注いで作り上げた一作だと熱弁し、また劇場に足を運んでほしいと締めくくりました。

悠木さん、戸松さんによるネタバレありのトークが繰り広げられた本イベント。4DXならではのこだわりも続々と明かされ、会場に駆けつけたファンも2回目、3回目の楽しみが増えたのではないでしょうか。

まだ本作をご覧になっていない方も、通常上映だけ観た方も、ぜひこの機会に4DX上映ならではの楽しみを見つけてみてください。

[取材・文/MoA 撮影/鳥谷部宏平]

作品情報

INTRODUCTION

統一暦1926年。
ターニャ・フォン・デグレチャフ少佐率いる、帝国軍第二〇三航空魔導大隊は、南方大陸にて共和国軍残党を相手取る戦役を征す。

凱旋休暇を期待していた彼らだが、本国で待ち受けていたのは、参謀本部の特命であった。曰く、『連邦国境付近にて、大規模動員の兆しあり』。新たな巨人の目覚めを前に、なりふり構わぬ帝国軍は、自ずと戦火を拡大してゆく……

時を同じく、連邦内部に連合王国主導の多国籍義勇軍が足を踏み入れる。敵の敵は、親愛なる友。国家理性に導かれ、数奇な運命をたどる彼らの中には、一人の少女がいた。

メアリー・スー准尉。父を殺した帝国に対する正義を求め、彼女は銃を取る。

STAFF

原作:カルロ・ゼン (「幼女戦記」/KADOKAWA刊)
キャラクター原案:篠月しのぶ
監督:上村泰
キャラクターデザイン・総作画監督:細越裕治
脚本:猪原健太
副監督:春藤佳奈
服飾デザイン:谷口宏美
魔導具デザイン:江畑諒真、月田文律
銃器デザイン:秋篠Denforword日和、大津直
エフェクトディレクター:橋本敬史
美術監督:上田瑞香
色彩設計:中村千穂
撮影監督:頓所信二
3DCGIディレクター:高橋将人
編集:神宮司由美
音響監督:岩浪美和
音楽:片山修志
アニメーション制作:NUT
配給:角川ANIMATION
製作:劇場版幼女戦記製作委員会

CAST

ターニャ・フォン・デグレチャフ:悠木碧
ヴィーシャ:早見沙織
レルゲン:三木眞一郎
ルーデルドルフ:玄田哲章
ゼートゥーア:大塚芳忠
シューゲル:飛田展男
ヴァイス:濱野大輝
ケーニッヒ:笠間淳
ノイマン:林大地
グランツ:小林裕介
ド・ルーゴ:土師孝也
ビアント:小柳良寛
ドレイク:高岡瓶々
ウィリアム・ドレイク:森川智之
エドガー:福島 潤
ビビ:田村睦心
メアリー:戸松遥
ロリヤ:チョー
ヨセフ:稲垣隆史

「劇場版 幼女戦記」公式サイト
アニメ「幼女戦記」公式ツイッター(@youjosenki)

(C)カルロ・ゼン・KADOKAWA刊/劇場版幼女戦記製作委員会
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