『劇場版 誰ガ為のアルケミスト』声優・水瀬いのりさんインタビュー|昨日できなかったことに一歩踏み出させる作品
昨日できなかったことに一歩踏み出せるような、自信を与えてくれる作品
――カスミは演じることが小さい頃から好きというキャラクターでしたが、水瀬さんは演じるということに興味を持ったキッカケは何でしたか?
水瀬:カスミの幼少期の年齢については正確には聞いてないんですけど、私自身がこの仕事を目指したのが5〜6歳の頃だったんです。
観ていたテレビアニメのキャラクターがすごく好きで、あわよくば結婚したいぐらいの気持ちになって(笑)。どうやったらこのキャラクターにアプローチできるんだと幼少期に考えていました。
劇場版の作品を観に行った際に買ったパンフレットで、キャラクターの声優さんがインタビューに答えているページがあって。
「この人は何でこんなにキャラクターのことを知っているんだろう?」という疑問を両親に疑問を投げかけたら、キャラクターというものは現実におらず、声優さんが演じていると言われ、すごくショックを受けたんです(笑)。
私の恋は永遠に叶わないんだと思って(笑)。色々考えた結果、一周回って「私も声優になればいいんだ」という風に解決しました。
そこからは黙々と声優さんが出ている雑誌やインタビュー、ラジオに手を出して、今の業界に来たという感じでした。
もともとお芝居が好きだったというよりかは、キャラクターに会いたかったというのがきっかけでしたね。
――それから声優をやりたいという気持ちが強くなっていたんですね。
水瀬:そうですね。最初はキャラクターになりたかったという気持ちですけど、徐々に声優さんのパーソナルな人格を知っていく中で、色んなキャラクターを演じていることを知り、どんどん憧れや目標になっていきました。
――そうやってプロとしての自覚が育まれていくわけですね。
水瀬:いつも風邪引きたくないなっていう気持ちでいっぱいです(笑)。願いが叶うなら風邪を引かない体になりたいという思いがあるぐらい、風邪を引くのが怖いですね。
自分が普通の生活をしていても風邪は辛いと思うんですけど、声を使う仕事なので鼻声になったり咳が出たり声が枯れてしまうので……。
風邪を引かなくなるにはどうしたらいいんだろうという責任感、プレッシャーが年々増しています。なるべく自分の体なんですけどご自愛していきたいと(笑)。休める時にはしっかりと休んでいます。
――カスミが料理をする場面があったのですが、水瀬さんは料理が得意だったりしますか?
水瀬:料理は全然できなくて、「クラシル」の動画をずっと観ているんです(笑)。動画を観ると料理できる気がするんですけど、キッチンが火も水も電気もあって怖くて、どうしたらいいのか分かんなくなっちゃう(笑)。とりあえず楽しく料理ができるよう動画を見つつ初めたいと思っています。
ただ、宅配がお願いできる便利な時代なので(笑)。しばらくは宅配で食べて行こうと思っています。
――カスミがさまざまなキャラクターと絆を深めていく物語でもある本作ですが、水瀬さんが誰かと仲良くなりたいと思った時は、どんな行動をとりますか?
水瀬:銭湯とか温泉施設が好きなので、わりと最初から裸の付き合いに突破してしまうことが多いかもしれません(笑)。それでも物怖じせず付き合ってくれる子と仲良くなっています。
――本作をどんな人にお勧めしたいですか?
水瀬:『タガタメ』を知っている方はもちろん、私のように初めて本作に触れる人にもお勧めできる作品です。観終わった後には、昨日できなかったことに一歩踏み出せるような映画になってると思います。
――最後に、本作を楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。
水瀬:カスミというキャラクターが一つ一つの事を乗り越えながら成長していく物語なっているので、自分と重ね合わせながら、観ていただくのも楽しいと思います。皆さんの背中をそっと押せる作品だと思います。ご来場、お待ちしております。
[取材・文/島中一郎]
『劇場版 誰ガ為のアルケミスト』作品情報
【公開日】
2019年6月14日(金) TOHOシネマズ 新宿他ロードショー
【ストーリー】
普通の女子高生・カスミに秘められた“本当の強さ”とは
演劇部に所属する自分に自信の持てない女子高生カスミは、ある日、不思議な声に導かれて異世界バベル大陸へと召喚される。そこは、伝説の存在・暗黒竜デストルークにより、錬金術も魔法も封じられ、“闇の魔人”が跋扈する世界だった。
カスミは、彼女を召喚した魔法使いのリズ、ガンナーのエドガーと出会い行動を共にする。
“闇の魔人”の魔の手はレジスタンスの村へと迫る。絶望を目前にしたカスミの脳裏に、意外なビジョンがふと浮かび上がる。それは、カスミの中に眠る彼女の“本当の強さ”が目覚めようとしている兆しだった―
「お願い、届いて、私の中に力があるなら……」
【キャスト】
水瀬いのり 逢坂良太 降幡愛
花江夏樹 石川界人 堀江由衣
生天目仁美 内田雄馬 今井麻美 早見沙織 江口拓也
Lynn 福山潤
【スタッフ】
総監督/ストーリー構成:河森正治
原作:今泉潤/FgG
監督:高橋正典
脚本:根元歳三
キャラクターデザイン:嘉手苅睦
サブキャラクターデザイン:戸谷賢都
作画監督:宮西多麻子 長坂寛治 大河内忍 福田佳太 田中亜優 堀内修 出野喜則 小園菜穂 芳賀亮 小橋陽介
美術設定:二エム・ヴィンセント ロキャデリ・ロイック ジェローム・ペリヤ
美術監督:古宮陽子 湖山真奈美 色彩設計:秋元由紀
CGディレクター:原田丈
撮影監督:若林優(T2studio)
特殊効果:永良雄亮
編集:兼重涼子
企画・プロデュース:今泉潤
プロデューサー:木村将人 佐藤道明
制作プロデューサー:高野健一
音響監督:明田川仁
音響効果:小山恭正
音響制作:マジックカプセル
音楽:Akiyoshi Yasuda(★STARGUiTAR)
音楽制作:フライングドッグ
音楽プロデューサー:佐々木史朗 永原洋子
主題歌:「Namida」石崎ひゅーい(EPICレコードジャパン)
エンディングソング:「あの夏の日の魔法」石崎ひゅーい(EPICレコードジャパン)
製作:FgG
制作:サテライト
配給:アスミック・エース
宣伝:博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ ガイエ
宣伝協力:ファイズマンクリエイティブ
『劇場版 誰ガ為のアルケミスト』公式サイト
『誰ガ為のアルケミスト(タガタメ)』公式ツイッター(@FgG_tagatame)